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投資家視点の戦後経済(12)不良債権問題の深刻化とアジア通貨危機(1997-1998)
1.日経平均バブル崩壊後最安値更新と史上空前の経済対策 1998 年になると不良債権問題のマグマは日本経済全体に重くのしかかり、株式市場を再び直撃する。日経平均は 97 年 12 月に 1 万 5 千を割り込んだ後、翌 98 年 4 月には 1 万 7 千円まで回復したが...
戦後相場史の検証(8) 海外進出と貿易問題(1981-1985)
1.米国の深刻なインフレとボルカーショック 第一次石油ショックが一段落した後も、米国経済はベトナム戦争の戦費調達による財政赤字拡大で、インフレが高止まりしていた。このため西欧各国は、金融を引締めすることでインフレを抑制しようとしたが、第二次オイルショックの襲来でインフレはさら...
戦後相場史の検証(7) 二度に渡る石油ショック(1976-1981)
1.国際収支の不均衡と円相場の急騰 日本経済は第一次オイルショックで 1974年には戦後初のマイナス成長に陥った。その後も内需産業の回復力は弱いままで国内景気は停滞気味であったが、輸出企業の技術的競争力の向上が貿易収支を大幅黒字にさせ、経済成長率は1975年3%弱、1976年...
バブルが崩壊して30年が過ぎた。この間に日本の債務は驚くほど膨れ上がった。日本政府の債務については、90年代初頭から日本国破産というキーワードがオオカミ少年のように出ては消えてを繰り返していた。しかし、そろそろオオカミ少年も次第にオオカミ少年ではなくなりそうな気配が漂い始め...