メインカテゴリーを選択しなおす
マサイ村の朝は早い。 みんな5時くらいから起きて、牛の乳を搾っている。 ニワトリが鳴き、山羊が鳴き、牛が鳴く自然の目覚まし。もれなく自動スヌーズ機能搭載なのでずーっと鳴いている。 私はそんな些細な音ではもちろん起きられず、最大限努力して7時に眠い目を擦りながら起床。しかし、隣でロマはまだ爆睡している。 外に出ると、ちびっ子たちが一斉に集まってきて挨拶をしてくれる。 「スパイ!」 「アパ」 年少者は年長者に対して頭を下げ、頭に手を乗せてもらうのがマサイ流挨拶なのだ。 私もおじいちゃんやおばあちゃんに挨拶する時は頭を下げて、手を乗せてもらう。 なんだかいい子いい子されているような気持ち。 とっくに…
昨夜はマサイ村までもう一歩!というところまで来たが、夜遅かったので近くの町に泊まった。 あと1時間でようやく家に帰れる、7ヶ月ぶりのマサイ村だ。 タクシーに揺られながら、町の周辺が変わっていることに気が付く。 「町がどんどん大きくなって来てる。」 「そうだよ、うちの村まで行く新しい道も今作ってるとこだよ。」 ロマに言われて赤土の向こう側を見ると、新しい道路を作るために重機が並んでいる。 この町も、うちの村も来るたびに発展して来ているなと思う。 願わくば町から村までの道路が舗装されますように。 オフロードの道を進むこと1時間、もう昼の11時になってようやくマサイ村が見えてきた。 家の周りで家事を…