メインカテゴリーを選択しなおす
急変と言って呼び出されたあの夜から、あっという間に1週間が過ぎた。あの時は、あまりに慌ただし過ぎて、状況についていくだけで精一杯だったけれど、全てが終わるとあれこれ思い出すものだ。看護師が急変ですと言って電話をかけてきた時には、すでに心停止の状態だったけれど、それは電話では告げられることはなかった。私たちが駆けつけた時に父は目を閉じていて、少し口を開けて、酸素マスクをつけていたけど、ただただ眠って...
無事に父の葬儀・告別式が終わりました。通常は、葬儀社の系列のホールで行うものですが、我が家は両親が熱心に通っていた、プロテスタントの教会で執り行うことが決まっていました。両親が入院してからの2ヶ月間、急変に次ぐ急変、また回復という過程をたどり、その間に私たちは心の準備とともにどうやって父を送るかということについて具体的に考えていました。そもそもの介護や入院でお金がかかり、葬儀に使うまとまったお金は...
そうですそうです~、シャンプーに来ていました^^せがは自分の本拠地なのに…しおりに遠慮してしまうという、へなちょこさんです。せががへなちょこなのか…しおりが図々しいのか。不思議といつもこんな扱いの、せがるーんなのです不思議な姉妹関係です(笑)おコギ好きの貴方…よろしければ、ぽちっと…お願いします闘病生活、応援お願いいたします。しおりが…
喪主は次女の私が務めます。誰も何も言わないまま、すんなりと当たり前のように話が進んでいきました。誰が喪主にという話し合いすらありませんでした。姉と兄が到着した時には、すでに葬儀社との打ち合わせが一通り終わっていたのですから…。姉たちも近くにいる私たちに投げるつもりでいたのだと思います。母のいる病院からは、非情な電話がかかってきました。母を葬儀に参列させるわけにはいかないと。長期の入院中に、たくさん...
不燃物と缶ゴミの当番だったので、自分の家のゴミを持って集積所へ。大きな信号を渡った先にあるのだが、去年まではゴミ当番は父がやっていた。後半はほぼ寝たきりの状態になって外には出てこなくなったので、当番の日は私が行くことにしていた。不燃物のゴミ当番は5ヶ月に1回しか回ってこないので、その5ヶ月の衰えが良くわかる。今日は、親の家に置きっぱなしになっていた缶のゴミと瓶などの不燃物を一緒に出した。父が飲んで...
場面① 地元の町駅に向かって歩く。高架下に、東南アジア系のおばちゃんが経営するお肉屋さんがある。「疲れていると 肉が 食べたくなります」と書かれた看板が出ている。よく見ると、「肉」という字が、首をはねた後の鶏のシルエットで描かれている。「なんだか、おどろおどろしい看板だな」と思う。エスカレーターに乗る。ステップの大きさがバラバラで、速度も一定でないので、とても乗りにくい。駅通路で、幼なじみTちゃん...
父の転院の日が決まり、入院のための持ち物を買いに行ったり、着替えを揃えたり、書類に記入したり慌ただしく動き始めた。一応、姉にも言っておかねばならないだろうと思い、ラインを入れた。「14日金曜日に転院が決まりました」と、一言。先日、転院先の面談の時に、入院申し込み人(私)と、連帯保証人は別世帯の人にしてもらいたいと言われ、「長女さんにお願いしてください」と言われたため、姉にそれを伝えた。そのタイミング...
Uターン主婦のネロリです。いつもご訪問いただき、ありがとうございます。今日は朝から雨で、本当に寒い1日でした。気をつけようと思った先から、寒暖差アレルギーでくしゃみと鼻水。1日で、ティッシュ1箱を使い切ってしまう勢いです。薬を飲んだのですが、なかなか効き目が出ず、そのくせ、午後から夕方にかけて眠気がひどく、夕食後、食卓の椅子に座ったまま、うたた寝してしまいました。夜9時過ぎて、ようやく鼻水が止まり...
母は、救急車で搬送されてから25日間滞在した急性期病院を退院し、民間の介護タクシーで転院先へと移動した。介護タクシーは、家を起点としていれば介護保険の料金が当てはまるけれど、病院から病院は自費になると聞いていたが、もはやそんなことを気にしている場合でもなかった。介護タクシーの乗務員は、大柄の元気なおじさんで、母の病棟まで車椅子を持って上がってきてくれて、母を介助しながら車へと乗せてくれる。私も乗るこ...
母の転院が急に決まり、当日の移動時の着替えの洋服などを持っていかなければいけないので、両親の家に入った。母が救急車で運ばれた時のままになっている、手すりが外された介護ベッド。布団も毛布も整わないまま、放置の状態だ。誰もいなくなって、誰も来なくなった家。私が何かしなければそのまま変わることはない。母の秋物の洋服も、ヘルパーさんが衣替えの時に片付けてしまい、衣装ケースには夏物しか見当たらない。なんとか...
午前中に、父の病棟に電話をかけて、転院希望の病院を第3候補まで伝えた。ついでに、様子を伺ったところ、先週末とさほど変わりなく、昼だけ全介助で食事をとっているらしいけど、全ては食べていないとのこと。1日1度の楽しみで完食してくれてるのでは?と期待したけど、なかなかそんな上手くはいかない。何週間も食べていないのだから、口から食べるのも一苦労というところだろう。数週間前に面会した時に、耳がとても遠くなっ...
姉から「電話してもいいですか?」というお伺いラインが届く。あ、来たな、と思う。母の主治医との面談の結果は話していなかった。まだ、転院先の病院も決まっていなかったし、込み入った話でラインで打つのも面倒だった。姉に話したところで、何か解決するわけでもなく、相談でもないし、ただの報告なら決まってからでもいいだろう。何より伝えた時の返事など、イライラして精神的によろしくない。後回しにしていたというわけだ。...
母も入院となり、ヘルパーも看護師も誰も来ない静かな日々は淡々と過ぎていく。いてもいなくても、問題は何も解決しておらず、いざ退院だと言われても迎えに行く日程を調整しなければいけないことを思うと頭が痛い。父のカテーテル手術は無事に終わっただろうか。痛いのが苦手な人で、毎回家での採血もワクチン注射も大げさに痛がっていた父。せめて痛みなく願わくば眠っているうちに終わらせて欲しいと思う。コロナ禍も3年目にな...
夫は会社の昼休みになると、電話をかけてくるようになった。病院からの電話が午前中にかかってくることが多いからだ。以前は「コロナ」と言うはっきりと原因がわかっていた入院だったが、2人ともあれから半月が過ぎて、肺炎ほか、何か炎症が起きていると言う不安定な病状だ。午後になって母の病状が気になり、病棟に電話をかけた。担当の看護師によると、飲んでいた薬の中にぼーっとする成分が入ったものがあり、そのせいなのか眠...
誰もいない、誰も来ない静かな週末が再びやってきた。開放感は、やっぱり、ない。スーパーで買い物をしていても、父や母のために買っていた好きなものの数々を見るたびに、ああ、もう食べることができないのか、大好きだった団子なんてもってのほか。最後に買った小さなソフトクリーム、2人が好きだったおはぎ。父に面会し、栄養をカテーテルからとるようになると聞いてから、なおさら切なく思う。なんども繰り返すが、どうしてこ...
母の点滴4日目の朝だった。母は、救急車に乗って入院した。朝のヘルパーさんが8時に入ると、母の顔はパンパンに浮腫んでおり、話しかけても反応が薄かった。お粥もいらないと言われ、動きも鈍く、汗をびっしょりかいていて、敷かれたラバーシーツに染みるほどだったとか。ヘルパーさんは全身着替えさせてラバーシーツも洗濯し、テキパキと世話をしてくれていたけど、とても心配そうだった。ほどなくして訪問看護師が現れ、ヘルパ...
ヘルパーさんの連絡ノートによると、母は時折自分がコロナで入院していたことも忘れているそうだ。私と夫が訪問すると「あら、よく来てくれたわねえ〜」と遠くから来たかのようなことを言う。まだ混乱しているんだなと言うことを感じる。父の病院から電話がかかってきそうで、外出もままならず、気分転換にもならないので、夫が逆にこっちから電話をかけて状況聞いてみる!と、言って電話をかけた。日曜日で忙しい様子だったが、丁...
春に運転免許を取得し、古い軽自動車で学校とバイトに通う下のムスメ。運転自体はだいぶ慣れてきたようですがまだまだひよっこの初心者ドライバーです。家の半径3キロ程度のよく知った場所に行くのにも、初めて一人で運転する道は大騒ぎ。私からすれば『え〜
やっと1週間が過ぎたが、本当に怒涛だった。こんな苦しいことがあるのか? というぐらい、息が詰まる時間が続いた。ここに来て、やっと落ち着いて姉の話を吐き出せる!父が搬送され8時間待合室で待たされた日の午前中、「連絡できる状況になったら、両親がどのようになったか知らせてください」とラインが来ていた。父は中等症2で酸素投与されていること、病院は8時間待たされるほど混乱していること、母は今のところは無症状だ...
読売新聞「人生案内」相談者は50代の主婦、同居している80代の母親を介護している、先日、母が腹を下して大変だった話を妹に聞かせ、「あんたはこんなことを経験せずに自由でいいね」といったところ、慰めてくれるどころか「私は頼まれたらそっちに行って面倒を見ている、その時我が家は犠牲になってるのよ」と怒鳴られた、頼むなんて年に一度か二度なのに、近所の人は大変さを理解してるのがせめてもの救いだが心の持ちようを教えて下さいという内容であった。 回答者はきょうだいは他人の始まりというが親の介護がそのきっかけの一つです、売り言葉に買い言葉どっちもどっちというのが率直な感想です、第三者ならよくやってると言えるけれど肉親ゆえに、しかも自分も相応に分担すべきだという認識があると、かえって態度を頑なにしがちです、感謝しないどころか...人生案内「母の介護めぐり妹と険悪」
姉からラインメッセージが来た。「今日はお休みですか? ちょっと電話してもいいですか?」来たな。電話で私に正論を言われ、義兄が発狂して以来、電話で話していない。ラインのメッセージにも短文で素っ気なく返している。もう電話で話したくないと言うのが本音だ。イライラして、言いたいことを言えばパニック&発狂されるんじゃあ、逆にこっちがストレスよ。あまり関わりたくない。無視しようと思ったけど、何を言い出すのか気...
秋になったら、夫の実家への帰省を考えている。こちらからは車で5時間半くらいだろうか。東京へ行くよりも遠い。今まで老犬の具合が悪く、とても遠出ができる状況じゃなかった上に、コロナ禍となってますます遠のいた。そんなに行きたいところじゃないけど、うちの親の急な衰えを見ていると、元気なうちに顔を出さねばならないだろうと思う。老犬は旅立ったが、人間の親はますます介護度が上がり、いなければいないでどうにかなる...
コロナ騒動で書き忘れていたけど、きょうだいの縁を切りたい話の続きがあった。父がリハパンのポリマーを引きちぎる問題に口を挟み、私にああしろこうしろと言ってきた末に、「大変なのはわかるけど、できることから一つずつやっていくしかないでしょ!」などと言い放ち、「私の大変さなんてわかるわけないじゃん」と言われたきっかけで逆ギレして、勝手にパニックになって電話の向こうでノートパソコンをぶち壊した義兄。私はもう...
もうね、姉夫婦とは分かり合えないし、分かり合いたいとも思わない。これまで、こっちでどんなトラブルが起きていて、どんなにみんなが大変な思いをしているのか、私がどれだけのことに対応しているのかを少しでも伝えるべく、短い文章で起こったことをラインに流していた。例えば、「またトイレがつまり、大量のポリマーが出てきて修羅場となりました。業者を呼んだら23000円かかりました」とか。「トイレに尿取りパットを流すの...
両親の家の引き戸が全て開きにくくなってしまい、姉たちがトイレのドアをカーテンにして行ったのだが、それではあまりにもなので、急ぎで戸車をネット注文。日曜日に重たい扉を夫と2人がかりで3枚も直して、どれもスーッと開くようになった。カーテンは1週間も使わなかった。結局のところ無駄な買い物だった。トイレの引き戸に関しては、戸車はさほど磨耗しておらず、度重なるトイレの詰まりによる浸水でフローリングが歪んでし...
昨日は訪問診療の日だった。ケアマネから連絡があり、母の介護保険の更新時期になるため、認定調査をするための書類を持っていくのでサインをして欲しいと言われ、午前中に時間を空ける。訪問診療の診察にも立ち会ったが、椅子に座って寝ているかのような俯いた姿勢で表情のない母。ちょっと軽くつつけば倒れるような頼りなさ。ヨボヨボになった姿を見ている方がしんどい。父はしんどいしんどいと言いながら起きて来て診察を受ける...
昨日、やっと姉夫婦が帰った。来なければ来ないでイラつくが、来たら来たでイラっと来ることが多い。昼に最寄りのバス停から駅へと向かっていったのだけど、両親はよろよろと外に出てきて姉たちが見えなくなる場所まで歩いていき見送っていた。あんな姉でも、帰っていくのは寂しいのだろう。なんだったら、会うのはこれが最後になるかもしれないからね。毎回そういう気持ちで過ごさないといけないよね。そのなんとなく寂しそうで頼...
土日は姉たちがフルで我が家に入り浸り、教会にも夫と私の車2台を出して付き合い、ドタバタして疲れた。私にしてみれば、土曜日は仕事で、日曜は唯一の休みだった。月曜からは、夫が通常運転なので、朝6時起きで弁当を作る。姉の家は、義兄が家事ができる人で、飲食店で本格的に働いていたこともあるので、調理も洗い物も素早くこなす。弁当の仕込みも兄が自分でやっていると姉が自慢げに話していたが、逆に引くわー。一体姉は家...
金曜の夜に姉夫婦が来た。去年の11月以来なので、家がすっかり綺麗になったことに驚いていた。でしょうね。あの頃は、やっと父に訪問看護師がついて、風呂に入れようとしたら拒否されて、清拭だけで精一杯だった。寝室は脱いだのか着るのかわからない衣類が山積みになっていて、キッチンは焦げ付いた鍋やフライパンが放置、郵便物があちこちに落ちていて新聞も何ヶ月分もたまって雪崩のようになっていた。足を踏み入れるだけで夫の...
「お父さんの長袖の下着を買ってきてください。こんなやつです」と、言われて、ため息をついている「夢」を見た。ついに介護の夢にうなされるようになったとは! 土曜日には仕事の合間にスーパーへ行き、バナナだのゼリーだの菓子パンだのどら焼だの買い出しをして、渡そうとしたら気配がない。寝てるところをわざわざ起こすのも面倒で、玄関先に置いて帰る。姉からはメールが届き、帰省の予定表を紙にして送って欲しいと言われた...
昨日は、朝イチからショッピングセンターまで車を走らせ、洗い替え用のスリッパを探した。良いものがない…。触っただけでわかる硬い底。クッションもイマイチ。先細りで履きにくそうな形。高齢者向けのショッピングセンターなのだが、デザインだけは高齢者向けで、機能的には全く。滑り止めすら付いていない。結局100円ショップで軽いスリッパを買って、週末にでもゆっくり探しに行くことに。今月中旬には姉達もやってくるし、スリ...
こんばんは、Uターン主婦のネロリです。本日もご訪問いただき、ありがとうございます。人をうらやむ母昨日の母の贅沢な暮らしぶりの記事にいただいたコメントを拝見しながら、ふと思い出したことがあります。母の60代と、わたしの60代が違いすぎる件母の服を整理していたら、ブランド物のバックやスカーフがたくさん出てきました。ほとんどが、海外で買ってきたものです。母の一番の趣味が、友人との海外旅行でした。それもほ...
姉が帰省してくるらしい。なぜか兄経由でメールで打診があったのだが、6月の真ん中くらいの金曜から火曜というスケジュールで3種類くらいの週末が候補として挙げられていた。「都合はどうですか」と、書かれていたが、私たちの都合なんてもはやどうだって良い。先のことなどわからないし、姉に合わせて仕事を休むこともできない。いつでも良いけど、出来るだけ早い日程が良いと思います。と、返信した。例えばだが、あと1週間早...
自分の気持ちが塞ぎがちで、親の世話に気持ちがいかず、スーパーの買い出しは続けているものの、届けるために部屋に入ることすら面倒で、ヘルパーに頼んでいたりする。自分自身は言ってみればワンコの介護がなくなって時間や気持ちに余裕ができたはずなのに、そんなうまい具合にはいかないものなんだね。年齢と寿命。逆らえないものなのだなあとしみじみ思う。うちのワンコは16歳11ヶ月だったので、人間にしてみれば84歳くらいだっ...
とにかく姉にムカつく。私、心配してます、気にしてますオーラを出して、2週間に一度くらい「今、電話してもいいですか?」とラインがきて、面倒だが渋々OKするのだが、話していてイライラすることしかない。3回目のコロナのワクチンを打ったとかで、自分は24時間後に37.5度の熱が出てしんどかったとか、ああそうですかっていう話で、自分大変アピールにはうんざりする。私の家のワンコが亡くなったことにショックを受けているの...
介護施設で働いているびょうです。にほんブログ村※ブログ村のランキングに参加しています。タップ・クリックいただけると嬉しいです。 今年最初の桜の開花宣言が出ました。桜の花はまだ少しだけの開花ですが、ふっくらピンクに膨らんだ蕾たちが、まだかまだかと待ってい