メインカテゴリーを選択しなおす
86冊目『ローマ人の物語18 悪名高き皇帝たち(2)文庫版』塩野七生
個人的評価★★★☆☆ ローマ人の物語 (18) 悪名高き皇帝たち(2) (新潮文庫) 作者:塩野 七生 新潮社 Amazon このように、ティベリウスの時代とは一変して娯楽スポーツが盛んに行われるようになったカリグラ時代のローマだが、これが『パンとサーカス』とされて悪評を浴びることになるのである。P129~ ローマ人の物語文庫版の第18巻は、ティベリウス治世の晩年(カプリ隠遁)~カリグラの治世の終わりまで。 ティベリウスの政治は、固い!カッチカチやで!と言いたくなるくらい堅実+実直であり、これぞ法の民ローマ人というような印象を受ける(少なくとも塩野七生のローマ人の物語を読む限りでは) けれど、…
80冊目『ローマ人の物語17 悪名高き皇帝たち(1)』塩野七生
文庫版ローマ人の物語の第17巻 アウグストゥス亡き後、第2代皇帝ティベリウスの治世~ネロまでを描く単行本版ローマ人の物語Ⅶ(悪名高き皇帝たち)を4分冊にした1冊目 ローマ人の物語 (17) 悪名高き皇帝たち(1) (新潮文庫) 作者:塩野 七生 新潮社 Amazon 『FATA REGUNT ORBEM!CERTA STANT OMNIA LEGE(不確かなことは、運命の支配する領域。確かなことは、法という人間の技の管轄』 ラテン語の格言 P213より ティベリウスの性格を表すことばとして載せられているけれど、今巻を読んでいるとまさしく責任を重視し、地味なことを実直に行うティベリウスの性質が浮…
◆第341位 『紅嵐~明王朝太祖異聞』評価:070点/著者:高橋和島/巻数:全2巻/ジャンル:中国史小説/1993年 ◆第342位 『永楽帝』評価:070点/…
◆第051位 『小説十八史略』評価:085点/著者:陳舜伸/巻数:全6巻/ジャンル:歴史小説/1977年 ◆第052位 『この国のかたち』評価:085点/著者…
◆第011位 『楽毅』評価:090点/著者:宮城谷昌光/巻数:全4巻/ジャンル:歴史小説/1997年 ◆第012位 『燃えよ剣』評価:090点/著者:司馬遼太…
ドミティアヌスが死んだ後、皇帝になったネルヴァは、最初から高齢だったため、1年半で死んでしまいました。 よって特に何をする暇もなかったのですが、悪いこともせず、この人から5賢帝の時代に入ります。 次のトライアヌスは、初めての属州出身の皇帝となりました。 そのせいか、青年期のことはほとんどわかっていません。 父親が軍隊にいたため自分も軍隊に入り、活躍しました。 そして「名誉あるコース」を進み、ネルヴァの養子になり、皇帝となりました。 この人の時代は比較的平和でよい時代であり、皇帝としての人望も厚く人気がありましたが、そうなるとかえって人間は記録に残さなくなるようで、このトライアヌスに関しては、あ…
さて、続きです。 トライアヌスの後に皇帝となったハドリアヌスは、思いがけず皇帝となったトライアヌスと違って、皇帝になる野望を持っていました。 この人も良く頑張った人で、あの広大なローマ帝国を、隅から隅まで視察の旅で大半を過ごしたのです。 もちろん見るだけじゃなく、改善策を講じながらの旅でした。 だってローマ帝国ったって、当時もうほぼヨーロッパ大陸全部に、アフリカ、イギリスとものすごいなんてもんじゃない帝国の大きさだったから、全部回るなんて、そりゃ一生分かかったでしょう。 国のために本当に頑張ったハドリアヌスですが、なんだかいつも側に美少年を侍らせていたらしいです。 しかしその美少年、だんだん大…