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だがアキとしては、まだ疑っている。(本当にあれが、魔王の心臓だったのだろうか)それにしては、あまりにも呆気なかったのではないか…と思う。もしもホンモノの魔王…
「もうちょっと上よ、アキちゃん」 カガリの声に黙ってうなづくと、言われるままに、ルークのいましめに向かって、鏡を向ける。すると…ジリジリと焦げ臭いにおいが、鼻…
(なに?) 一瞬、何が起こったのか、わからなかった。懐中時計が、勝手についたのか…とアキは思う。「アキちゃん、ポケット!」「なに?」「ポケットよ、ポケット!」…
なに?あれは…立ち尽くすアキの背中に、カガリがしがみつく。「アキちゃん…」その異様な光景に、顔を蒼白にしている。「まさか…魔王の心臓?」その大きな岩の側で、…
確かにその岩のすき間から、まがまがしいほどの赤い光が、周囲の岩まで紅く染め抜いている。手で触れると、湿り気を感じる。(まさか…血?)ギョッとして、アキはサッ…
「えっ?他に、子供がいた?」 予想外のことを聞いた、とばかりに、カガリがアキの方を向く。「いたでしょ?ピノキオのところで」あの時計塔の近くで、見かけた子供たち…
(何だか、気が進まないなぁ~) 例えばこれが、ケイタを探すこととか、例のオオカミを探す…というのなら、まだやる気になるかもしれないのに…(魔王の心臓?) それ…
「魔王の心臓?」 そんなことを言われても…どうやって、見つけるというのだろう?「それって、たとえ話?それともホンモノ?」まさか…植物のように、そこらへんに生え…
「魔王の心臓?」 いきなり、なに?想像を上回るワードに、アキは戸惑う。「それって…ホンモノ?」ファンタジーランドだけに…石とか?それとも、もっと違うものなのだ…