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まんげつの夜、どかんねこのあしがいっぽん/童話・絵本・児童文学/感想レビューなど
ノネコは、山のねぐらに、ひとりぼっちで暮らしていた。 山には、猫のお客はめったにやってこない。それでも、ノネコは毎日、テーブルにイスの数だけお皿をならべた。 小学館 まんげつの夜、どかんねこのあしがいっぽん/朽木祥 作・片岡まみこ 絵 シチューをとろりと煮込み、小エビをからりと揚げて、フィッシュケーキをきつね色に焼きあげた。ミルクとチーズのプディングも、ゆるくあわだてたクリームをたっぷりとかけた。 だけど、だれもやって来なかった。 くる日もくる日も一人ぼっちだったので、いつも一人でごちそうをたいらげていたので、いつの間にか狸みたいに大きくなってしまっていた。 春のある日、ノネコは友だちをさがし…
コクルおばあさんとねこ/海外童話・児童文学/感想・レビュー・あらすじなど
ロンドンの町の、高い高い家のてっぺんのへやに、年よりのコクルおばあさんが住んでいました。そのため階段を、84段も登ったり降りたりしなければなりません。 だけど、そのことをつらいとは思っていませんでした。 おばあさんの部屋の窓から、ロンドンの街がながめられたし、天井のはね窓から屋根上に出られたのです。 それはすばらしいながめでした。けれども、コクルおばあさんは、八十四だんのかいだんを上がらなければならないために、すでに、ひざのうしろがわがいたくなっていました。 だから、もし、ピーターがいなければ、おばあさんは、やねに上がれることなんか、どうでもよかったにちがいありません。 ピーターというのは、コ…
ねこじゃら商店世界一のプレゼント/児童文学・猫の童話/感想レビュー・あらすじなど
さがしものは何ですか? 見つけづらいものですか? もし、あちこちの店をさがしまわっても、どうしても見つからないのなら、 「ねこじゃら商店」へ行ってみてはどうでしょう。 ねこじゃら商店には、ほしいものが何でもそろっています。 店のあるじは、年とったブチ猫です。 でも、ねこじゃら商店に行くには、ノラ猫に道をたずねるか、こっそりあとをつけていくしかありません。 ねこじゃら商店世界一のプレゼント/富安陽子 作/ポプラ社 ノラ猫は気まぐれですからね、 あなたをねこじゃら商店へ連れて行ってくれるとはかぎりません。 この本は、運良く店へたどりつくことができた人の話が書かれています。 ああ、違います。お客さん…