メインカテゴリーを選択しなおす
下記は、「秘密資料で読み解く激動の韓国政治史」永野慎一郎(集英社新書1224D)の「第一章朴正煕軍事独裁政権の終焉」から「探偵会社に金大中の見張りを依頼」と「後藤田正晴官房副長官の潜伏命令」を抜粋しました。下記を読めば、当時の田中内閣も、「金大中拉致事件」を法や道義・道徳に基づいて解決する気がなかったことがわかります。そして、それは第二次世界大戦末期に、ソ連軍の南下を抑止するため、急遽、三省調整委員会で38度線を設け、その後、その38度線を基に韓国や日本を「共産主義の防波堤」として位置付けたアメリカも同じだったと思います。朴正煕大統領は、「漢江の奇跡」と呼ばれるような「高度経済成長」をもたらした大統領として評価されることがあるようですが、その背後には、朴正煕軍事独裁政権を支援したアメリカや日本の関与がある...金大中事件、現職自衛隊員の関与と田中内閣
「激動の韓国政治史・永野慎一郎」//隣国で行われた軍事政権の黒歴史
秘密資料で読み解く 激動の韓国政治史 (集英社新書) 作者:永野 慎一郎 集英社 Amazon あらすじ 盧武鉉政権時代の2004年、軍事独裁政権下で起こった不可解な事件を調査する「国家情報院過去事件真実糾明発展委員会(真実委)」が設置され、情報部(KCIA)の秘密資料の調査や、当時の関係者へのヒアリングなどから、金大中拉致事件、大韓航空機爆破事件などに政府がどう関わっていたか、その真相が明らかになった。 この資料に加え、文献・史実、さらには著者自身が金泳三、金大中と直に交流した実体験も交えながら、朴正煕大統領暗殺事件、光州事件、ラングーン事件、東亜日報記者拷問事件……など、民主化を勝ち取るま…