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ウクライナやパレスチナで戦争が続く今、メディアの報道を鵜呑みにせず、自分の頭で世界情勢を捉え直す努力が大事だと思います。そうしないと、「台湾有事」などが現実のものとなり、悲惨な戦争に否応なく巻き込まれることに気づくべきだと思います。先日、アメリカのバイデン大統領が、「私が日本の防衛予算を増額させた」と語ったことが「失言」として報道されました。バイデン米大統領がアメリカのABCテレビとのインタビューで、「私が日本の防衛予算を増額させた」と語ったのみならず、2021年に発足した米国、英国、オーストラリアの3カ国の安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」なども成果として挙げたといいます。また、「北大西洋条約機構(NATO)を団結させた」とか、「欧州以外の国々にウクライナを支援させた」などとも語ったということです...自分の頭で、格差社会の世界を捉え直す
毎日のテレビや新聞の報道に苛立ちを感じています。それは、日本のメディアが、アメリカの主張(戦略や戦術)に疑問を呈したり、異論を唱えたりすることが許されていないということからきているように思います。アメリカの影響下にある日本の学者や専門家と呼ばれる人、また、主要メディアの記者が語ったり書いたりしているウクライナ戦争に関わる内容は、かならずといっていいほど、注目すべき大事な事実に目をつぶり、的をはずした内容になっていると思います。先日、朝日新聞の「記者解説」に、「情報戦、カギ握る市民」と題して、オピニオン編集部の小田村義之氏が、「情報戦」に関する記事を書いていました。彼は、現代の戦争は、1、偽情報などを流して優位に立とうとする「情報戦」の要素が強まる、2、民主主義社会が情報戦に対応するには、政治体制への市民の...重大な事実に目をつぶる「情報戦」論
アメリカやウクライナからもたらされる情報を、何の検証もなく流し続ける日本のメディアの報道によって、現在の日本は、戦前の報道規制・言論統制があったときに近い状況に陥っているように思います。「大本営発表」が「アメリカ国務省発表」に変っただけのような・・・。それは、ウクライナ戦争に関わる松山千春氏の「殺し合いをやめらせるのが政治ではないか。武器を送ったら犠牲者が出るだけだ。その武器、おまけに戦闘機までくれというゼレンスキーは間違っている。喧嘩が始まったら誰かが仲裁に入り、早く終わらせるしかない。G7というならそこにプーチン大統領、ゼレンスキー大統領両方呼んで、我々が立会人、保証人になるから両方の言い分も聞くから先ずは銃をおけと呼びかけるべきではないか。ゼレンスキーだけ呼んでどうする」とのツイートに対し、下記のよ...GHQが日本でやったこと
岸田総理は、今回の広島サミットに関し、”G7として核兵器のない世界への決意を改めて確認するとともに、法の支配に基づく、自由で開かれた国際秩序を守り抜く、こうしたG7の意志を強く世界に示したいと思っています”と言ったのですが、私は、人を欺くことは、やめてほしいと思います。人殺し(ウクライネ戦争)を止めようとせず、ウクライネ軍を支援しながら、核兵器のない世界が、どうしてつくれるのですか?と問わなければなりません。また、法や道義・道徳を無視して、戦争を繰り返し、アフリカや中南米、中東やアジアの国々を相手に、巧みに搾取や収奪をくり返してきたのは、G7をはじめとする西側諸国でしょう、と言わなければなりません。だから、その証拠ともいえる、日韓の歴史をふり返りたいと思います。アジア・太平洋戦争は日本の無条件降伏によって...法の支配に基づく、自由で開かれた国際秩序?
朝鮮の南北分断を意図したアメリカは、ソ連ブロック6カ国が欠席する国連小総会で、「・・・臨時朝鮮委員会が立ち入りうる部分で選挙を実施すべきである」というようなアメリカ決議案を強引に通し、南朝鮮における単独選挙実施を主導しました。その決議案は、ソ連と北朝鮮人民委員会の拒絶を前提にしていたといいます。だから、カナダやオーストラリアは、アメリカ決議案に反対したようです。文京洙教授によると、その反対理由の一つは、南朝鮮の政治的状況が、権力による思想の弾圧、あるいは警察や右翼団体による政敵の暗殺や公然たる殺害などにみられるように、きわめて非民主的であるということでした。また、もう一つの理由は、南朝鮮単独選挙実施は、南北分断の現状をさらに悪化させ、制度化させてしまうということでした。さらに、カナダ代表は、「単独選挙が朝...アメリカの謀略やプロパガンダに踊らされて・・・
事件や戦争、あるいは事実を歪曲したプロパガンダで、巧みに他国を支配下に置くアメリカの戦略は、戦後の日本や朝鮮で、アメリカが何をしたかをふり返ればよくわかると思います。日本では、当初、連合国軍最高司令官総司令部の民政局(GovernmentSection、通称:GS)が日本の非軍事化・民主化を進めていました。しかしながら、共産主義的勢力圏が極東で拡大することを恐れたチャールズ・ウィロビー率いる参謀第2部が、その後GHQ内で主導権を握り、戦前復帰ともいえるいわゆる「逆コース」の政策を進めるようになりました。それは、1947年(昭和22年)、日本共産党主導の二・一ゼネストに対し、GHQが中止命令を出したのがきっかけだといいます。その「逆コース」の政策の象徴的ものは、戦犯の公職追放解除や、レッド・パージですが、そ...アメリカの謀略による日本支配や朝鮮支配
ウクライナ戦争が続き、台湾有事が心配される現在、私は、下山事件や帝銀事件、その他の事件を細部にわたって調査し、精密に論証した「日本の黒い霧」松本清張(文春文庫)は、極めて示唆に富むものであると思います。特に、”一つの大きな政策の転換は、それ自身だけでは容易に成し遂げられるものではない。それにはどうしてもそれにふさわしい雰囲気をあらかじめ作っておかなければならぬ。この雰囲気を作るための工作が、さまざまな一連の不思議な事件となって現れたのだと私は思う。”という指摘は見逃すことができません。アメリカは、戦後日本の事件のみならず、いろいろな戦争で、この”雰囲気を作るための工作”をしてきたと思います。ベトナム戦争では、ペンタゴン・ペーパーズの暴露で、トンキン湾事件の捏造が明らかになり、湾岸戦争では虚偽の「ナイラ証言...アメリカの謀略、日本の戦後三大事件とアメリカの戦争
帝銀事件は、1948年に東京都豊島区の帝国銀行(現在の三井住友銀行)椎名町支店で、行員ら12名が毒殺され、現金と小切手が奪われた銀行強盗殺人事件ですが、「日本の黒い霧」(文春文庫)の著者、松本清張は、膨大な資料を集め、緻密な分析を重ねて、その恐るべき真実を暴いています。私は、日本人が忘れてはならない、戦後日本の重大事件の一つだと思います。下記は、同書の一部抜粋です。「8」は当時の捜査当局が、全国の警察署にあてた「帝銀事件捜査要綱」で、「9」は、捜査の過程で、それに追加されたものです。犯人が旧軍関係者、特に石井部隊(731部隊)の関係者である可能性があることを考慮していたことが分かります。だから、捜査当局の手が、石井部隊関係者を抱きこんで進めている最高秘密作戦に及ぶことを恐れ、GHQが手を回し、その回避のた...帝銀事件とGHQと731部隊
「日本の黒い霧」(文春文庫)の著者松本清張は、同書で下山事件に関する様々な情報から、下山国鉄総裁が、GHQの組織、参謀第二部(G2)の謀略によって殺害されたことを論証しています。GHQ民政局(GS)の民主化政策で、”強大となった日本の急進労働運動もなんとかして食い止めなければならない”ということで、G2が下山総裁を拉致し殺害した上、その死体を線路上に横たえたという事実を、さまざまな証拠をあげて明らかにしたのです。下記に抜萃したのは、「下山国鉄総裁謀殺論」で、下山事件の背景や殺害の動機を中心に論じています。下山総裁が行方不明になった経緯、轢死体や身に着けていたものの状況、また、列車の運行状況、下山事件の不自然な捜査の打ち切りなどを、下記のような背景や動機と考え合わせると、下山事件がG2による謀略であったこと...謀略をくり返すアメリカ、下山事件で
『NHKスペシャル ・未解決事件 』「松本清張と「小説」帝銀事件」第1部 事件と清張の闘い」
1957年、松本清張(大沢たかお)が、次なる題材として注目していたのが12人が毒殺された「帝銀事件」だった。逮捕された画家・平沢貞通(榎木孝明)は、真犯人ではないと考えた清張は、文藝春秋編集長の田川博一(要潤)と共に、独自に取材を開始。やがて警察が軍関係者を追っていた事実を突き止め、事件の底知れぬ闇へと分け入っていく。清張が、軍関係(731部隊)やGHQへ肉迫していく様子を、ドラマ形式で描いた力作。脚本は安達奈緒子。最初は、清張役には…と思った大沢が、徐々に違和感がなくなっていったのが意外だった。ノンフィクションではなく、『小説帝銀事件』という形で発表したことを良しとしなかった清張は、後に、帝銀事件も含めたノンフィクション『日本の黒い霧』を書き上げる。帝銀事件を描いた映画には、熊井啓の監督デビュー作で、信...『NHKスペシャル・未解決事件』「松本清張と「小説」帝銀事件」第1部事件と清張の闘い」