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戦後、特に冷戦後は、アメリカが圧倒的な軍事力と経済力を背景に、世界を支配してきたと言ってもいいのではないかと思います。だから、アメリカの国際情勢に関する認識やそれを基にした政策が、あたかも国際世論であり、常識であるかのように受け止められてきたと思います。冷戦後、「一極体制」などという言葉が、しばしば使われるようになったのは、そのことを示していると思います。だから、圧倒的な軍事力と経済力を持つアメリカに逆らうことは、弱小国にとっては、きわめて難しく、まさに、下記のキューバのように、国家の命運をかけて闘う覚悟が必要だったのだろうと思います。そういう意味で、ウクライナ戦争をきっかけとするロシアにたいする制裁決議賛成意見も、決して自主的なものばかりではなく、アメリカの意向に引きずられている国が少なくないのではない...アメリカの戦争犯罪はなぜ裁かれない?
私は、ウクライナ戦争の報道を通じて、湾岸戦争の告発状に記された内容を、実感として、自ら味わうことになったように思います。また、参院選街頭演説中に撃たれ死亡した安倍元首相に関する報道にも、似たような違和感を感じました。7月9日の朝日新聞は、容疑者が特定の宗教団体の名称を挙げて「恨む気持ちがあった」と供述し、「(安倍氏の)政治信条には恨みはない」とも供述しているという事実を取り上げながら、社説には「民主主義の破壊許さぬ」と掲げ、「銃弾が打ち砕いたのは民主主義の根幹である」と書いています。そして、いたるところに、「民主主義に銃口」とか、「言論への暴力」とか、「民主主義への最大の冒涜」というような見出しが躍っていました。なぜ恨みによる殺人が民主主義の破壊なのか、と違和感を感じたのです。武装した青年将校たちが内閣総...湾岸戦争の実態とウクライナ戦争とメディアコントロール
ウクライナ戦争の報道によって、私は、日本のメディアが、少しも真実の報道を心がけていないということを知ることになりました。また、国連憲章やユネスコ憲章、その他の国際条約や日本憲法の精神を尊重しようとしていないこともわかったように思います。6月22日、沖縄慰霊の日の朝日新聞天声人語に”…きょうは沖縄慰霊の日、始めてしまった無謀な戦争を終わらせることができず、日本は本土決戦の時間稼ぎに沖縄を使った。失われた命にはそれぞれに名前があり、全うすべき人生があった。いかなる戦争でも同じである。”とありました。その通りだと思います。だから、ウクライナの戦争を止め、和解をもたらすために、あらゆる努力をしなければいけないのではないかと思います。でも残念ながら、戦争を止めるための努力は、ほとんどなされていないと思います。他の記...世界一のならずもの国家、アメリカによる世界支配を終わらせて