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小学生のころ、善は学童に通っていた。そこで、たくさんのボードゲームを教えてもらい、家に帰っては私にルールを教えた。「おかん、勝負だ!」くりくり坊主の小さな善と私が向かい合って勝負。二人とも初心者レベルで良い塩梅。バックギャモン、チェス、将棋。色々な戦いを繰り広げた。凝ったのは将棋で、おとんに将棋盤まで買ってもらったっけ。善も大学生となり、なかなか私と遊んでくれない。でも、大丈夫。新たな勝負相手が見つかった。友達のMちゃんは将棋ができるらしい。私よりもずっと強いけれど、そこまででもない。良い塩梅の相手。おばちゃん二人が向かい合って勝負。お茶を片手に世間話もしながら。絶対に叶わなかったMちゃんに一回だけ奇跡の勝利を収めた。部屋で小躍りして喜んだものだ。それから1年が経ち、今二人が凝っているのが、オセロ。将棋よ...負けられない勝負