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No.153 ホシノハゼ (Istigobius hoshinonis )
和名:ホシノハゼ(クツワハゼ属) 学名:Istigobius hoshinonis (Tanaka, 1917) 英名:不明(または、なし) 分布:日本沿岸~朝鮮半島 撮影日時:2025-05-13 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ (フルサイズ96mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 以前にも紹介した、ホシノハゼです。 kasurihaze.hatenablog.com 砂地や岩棚、特に砂地と岩棚の境目あたりに、よく棲んでいます。 同属のクツワハゼと同じく、川奈を代表する匍匐系のハゼです。 体に四角形の模様が、縦列してい…
和名:スズメダイ(スズメダイ科) 学名:Chromis notata (Temminck et Schlegel, 1844) 英名:Pearl-spot chromis 分布:日本近海~東アジア 撮影日時:2025-05-13 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ(フルサイズ96mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp スズメダイ科の魚の中で、最も温帯に適応した種です。 名前の先頭に何もつかないことから、スズメダイ科の魚一般を指す場合と区別して、ザ・スズメダイとも呼ばれています。 岩礁域の少し上を、大きな群れになって泳いでいます…
和名:イラ(ベラ科) 学名:Choerodon azurio (Jordan et Snyder, 1901) 英名: Azurio tuskfish 分布:本州~朝鮮半島・南シナ海 撮影日時:2025-05-13[2] 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon G7X MarkII 撮影協力:ジェスター jester.jp 岩場を探索していたら、いきなり岩陰から、イラがぬっと出てきました。 こっちへ向かうように泳いできたので、慌ててしまい、尾びれがはみ出してしまいました。 直後に全身が撮れましたが、やはり最初の写真の方が、カメラから被写体までの距離が近い分、色が綺麗に出ていますし、ハレ…
和名:アメフラシ(アメフラシ科) 学名:Aplysia kurodai Baba, 1937 英名:不明 分布:日本、オーストラリア(?) 撮影日時:2025/5/13 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon G7X MarkII 撮影協力:ジェスター jester.jp 春先に、久々に見たと紹介したアメフラシですが、今回は、4匹が固まっていました。 kasurihaze.hatenablog.com 右が黒、その左が黒に白い筋、その左が白で、その左にもう1匹の黒がいるのですが、どれも下の方向を向いて並んでいます。 アメフラシは、電車のように数珠つなぎになって交尾をするということなので…
和名:ミギマキ(タカノハダイ科) 学名:Cheilodactylus zebra Doderlein, 1883 英名:不明 分布:日本、台湾 撮影日時:2025-05-09 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon G7X MarkII 撮影協力:ジェスター jester.jp 黄色に黒の虎縞が、阪神タイガースの球団旗を思わせる魚、ミギマキです。 また、赤い唇も、海中ではくっきりと目立って、他の種と間違えることは、殆どありません。 名前の由来は、ネジリンボウと同じように、黒の斜線が体を巻いているからという説が、有力のようです。 同じ科のタカノハダイに比べると、少し人を恐れる傾向があって…
和名:ダイナンウミヘビ(ウミヘビ科) 学名:Ophisurus macrorhynchos Bleeker, 1853 英名:不明 分布:伊豆~東シナ海 撮影日時:2025-05-09 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ (フルサイズ96mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 川奈では、比較的よく見かける、ウミヘビです。 昼間は、このように穴から顔だけを出しており、夜になると全身を出して、餌を探します。 撮影しているときは気づきませんでしたが、怪我をしているようで、口の先端が一部削れたようになって、肉が剥き出しになっています。…
和名:アオリイカ(ヤリイカ科) 学名:Sepioteuthis lessoniana Férussac in Lesson, 1832 英名:Bigfin reef squid 分布:日本全土の沿岸 撮影日時:2025-05-20 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon G7X MarkII 撮影協力:ジェスター jester.jp 川奈ビーチの産卵床に、アオリイカがやってきました。 去年より、少し遅めだそうです。 この日は、1本目は冷たい潮が入って透明度が良かったらしいのですが、私が見た2本目は、かなり透明度が落ちていました。 youtu.be -------------------…
和名:サビハゼ(サビハゼ属) 学名:Sagamia geneionema (Hilgendorf, 1879) 英名:なし 分布:日本近海・朝鮮半島 撮影日時:2025-05-09 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ (フルサイズ96mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp ここ数年、姿を見なかったとガイドさんが言っていたサビハゼですが、幼魚が集団で現れました。 まだ着底しておらず、海底の10cmほど上を、浮遊しています。 ネットには、幼魚にもヒゲがあるとありましたが、斜め上から撮影したこともあってか、顔をアップにしても、ヒゲは…
和名:ネコザメ(ネコザメ科) 学名:Heterodontus japonicus Maclay et Macleay, 1884 英名:Japanese bullhead shark 分布:日本沿岸~東シナ海 撮影日時:2025-05-01 撮影場所:すべて川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン (フルサイズ42mm相当) 撮影日時:2025-05-13 撮影器材:Canon G7X MarkII 撮影協力:ジェスター jester.jp 比較するものがないので、一見、成魚のように思えますが、体長30cm足らずの幼魚です…
和名:アミウツボ(ウツボ科) 学名:Gymnothorax minor (Temminck et Schlegel, 1847) 英名:Lesser moray eel 分布:千葉~南シナ海、オーストラリア 撮影日時:2025-05-01 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン (フルサイズ156mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 泥の中から、首だけを出している、比較的小型のウツボです。 25年前は、川奈で時折見かけましたが、最近では珍しいと、ガイドさんが言っていました。 下は、その25年前の…
No.151 ニシキハゼ (Pterogobius virgo)
和名:ニシキハゼ (キヌバリ属) 学名:Pterogobius virgo (Temminck et Schlegel, 1845) 英名:不明 分布:日本・朝鮮半島 撮影日時:2025-05-01 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム(フルサイズ112mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 25年前は、春になると川奈ビーチで毎年のように見ていたニシキハゼですが、最近は、ここ数年は殆ど見かけなかったそうです。 それが、今年は久しぶりに帰ってきたらしく、数匹が居ついているとのこと。 上の写真の個体は、まだ幼くて可愛いで…
和名:サクラダイ(ハタ科) 学名:Sacura margaritacea (Hilgendorf, 1879) 英名:不明(ほぼ日本固有種) 分布:日本、パラオ 撮影日時:2025-04-25 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp キシマハナダイほどではありませんが、大抵は30m以深と、比較的深場にいるハナダイです。 大瀬崎やIOPなどで群れがよく見られますが、一匹だけ川奈に紛れ込んでしまったようです。 砂地の小さな岩陰に、人目を忍ぶように潜んで、時折…
和名:キシマハナダイ(ハタ科) 学名:Tosanoides flavofasciatus Katayama et Masuda, 1980 英名:不明(日本固有種?) 分布:伊豆~紀伊半島 撮影日時:25-05-13 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ (フルサイズ96mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 川奈の水深15mに、キシマハナダイの幼魚が登場しました。 ガイドさんが、割れ目の中を指さすのですが、最初は何もいないように見えました。 デジカメの画面を見せられ、指でサイズ(2,3cm)を示してもらい、やっと発見。 見たこ…
和名:サギフエ(サギフエ科) 学名:Macroramphosus sagifue Jordan et Starks, 1902 英名:不明 分布:日本海・太平洋沿岸、東シナ海 撮影日時:2025-04-25 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 上の写真では、尾びれが向こうに曲がっているため、寸詰まりの体型に見えますが、もう少しすらっと細長い形をしています。 逆さに泳ぐ魚としては、同じトゲウオ目のヘコアユが有名ですが、このサギフエも逆さに泳ぎます。 冬…
和名:ゲッコウスズメダイ 学名:Chromis tingting Tea, Gill et Senou, 2019 英名:Moonstone chromis 分布:伊豆、高知、沖縄、韓国 撮影日時:2025-04-25 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 2019年に、新種として記載されたばかりのスズメダイです。 そのため、殆どの図鑑には掲載されていません。 80mを越える深場の住人ですが、なぜか2025年には、伊豆のあちこちでダイバーによって目撃さ…
和名:ヒュウガカサゴ(フサカサゴ科) 学名:Scorpaenopsis venosa (Cuvier, 1829) 英名:Raggy scorpionfish 分布:伊豆~インド・西太平洋 撮影日時:2025-03-19 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 川奈の岩場に、小型のカサゴがいました。 眼が大きく飛び出していることや、後頭窩が深いところから、ヒュウガカサゴではないかと思われます。 最初に見たのは、沖縄の水納島でした。 岩場と砂地の境に、見慣…
和名:マトウダイ(マトウダイ科) 学名:Zeus faber Linnaeus, 1758 英名:John dory 分布:日本近海の温帯域・オーストラリア・地中海・南アフリカ沿岸 撮影日時:2025-03-19 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon G7X MarkII 撮影協力:ジェスター jester.jp 普段は100mくらいの深い海にいますが、冬から春先にかけて、産卵のために浅場に上がってきます。 2025年は、当たり年のようで、数匹が川奈のビーチに居ついていました。 過去には大瀬崎の湾内などで遠目に見たくらいで、あまり近寄らせてくれない魚なのですが、数が多いせいか、あまり…
和名:ニシキベラ(ベラ科) 学名:Thalassoma cupido (Temminck et Schlegel, 1846) 英名:なし 分布:伊豆半島以南、朝鮮半島、台湾 撮影日時:2025-03-19 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 温帯に適応したベラで、伊豆の岩礁域ではどこでも見られますが、サンゴ礁域ではレアです。 東アジア固有種なので、西洋人に見せると、非常に珍しがられるかもしれません。 雌から雄への性転換をしますが、雌と雄で殆ど外見が…
和名:ウツボ(ウツボ科) 学名:Gymnothorax kidako (Temminck et Schlegel, 1847) 英名:Kidako moray 分布:茨城~奄美諸島、朝鮮、台湾 撮影日時:2025-03-19 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon G7X MarkII 撮影協力:ジェスター jester.jp 岩場と砂地の境で、ウツボが、縦になってじっとしていました。 川奈にはウツボが何匹もいますが、大抵は岩の間や物陰から顔だけ出しているか、砂地を這っているかで、縦になっているのは初めて見ました。 何かと思って寄ってみると、口もとに、白い髭のようなものが出ており、アカ…
和名:ミノカサゴ(フサカサゴ科) 学名:Pterois lunulata Temminck et Schlegel, 1844 英名:Luna lionfish 分布:北海道~沖縄・朝鮮半島 撮影日時:2025-03-19 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon G7X MarkII 撮影協力:ジェスター jester.jp ワイド写真は殆ど撮りませんが、冬は透明度が良く、魚の数が少ないので、たまには、こんな感じの写真も、撮ってみたくなります。 ミノカサゴは、北海道から沖縄まで日本の広い範囲に棲息しており、伊豆では、冬でも変わらず元気です。 カサゴの仲間らしく、鰭には毒があり、刺される…
和名:アメフラシ 学名:Aplysia kurodai Baba, 1937 英名:不明 分布:日本、オーストラリア(?) 撮影日時:2025-03-19 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon G7X MarkII 撮影協力:ジェスター jester.jp ウミウシの仲間では、かなり大型な方で、大きいものは20cmほどになります。 25年前には、春先になると川奈の浅場を埋め尽くすように出現していましたが、最近では殆ど見かけなくなってしまい、久々の出会いです。 ja.wikipedia.org 昔は、砂地にも這っていました。 撮影日時:2002-02-24 撮影場所:川奈(ビーチ) -…
和名:カサゴ(フサカサゴ科) 学名:Sebastiscus marmoratus (Cuvier, 1829) 英名: False kelpfish / Dusky stingfish 分布:北海道~南シナ海 撮影日時:2025-02-28 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon G7X MarkII 撮影協力:ジェスター jester.jp 漢字では、笠子と書くのが、一般的でしょうか。 食用になることから、一般人の知名度も高い魚です。 岩場で、胸びれを下に向けて体を起こし、保護色っぽい色合いで、岩に同化したようにじっとしています。 人をあまり恐れず、近づいても、さほど逃げません。 2…
和名:アカオビハナダイ 学名:Pseudanthias rubrizonatus (Randall, 1983) 英名:Red-belted anthias 分布:日本~インド・西太平洋 撮影日時:2025-02-28 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 以前の記事で、雄を紹介しましたが、こちらは雌になります。 ハナダイの仲間は、多数の雌と少数の雄が、一緒に暮らしています。 生まれたときは、ほぼすべてが雌で卵を産んで繁殖し、そのうち体の大きな個体が雄…
和名:ワカウツボ(ウツボ科) 学名:Gymnothorax meleagris (Shaw, 1795) 英名:Turkey moray 分布:伊豆~インド・太平洋 撮影日時:2025-02-28 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp エントリーして、すぐの岩の割れ目に、ウツボが横向けに挟まっていました。 ガイドさんが先を行っていたこともあり、(ウツボか…)と、通り過ぎようとしたのですが、何となく見慣れない感じの色模様だったので、ガイドさんを気にしなが…
和名:トラギス(トラギス科) 学名:Parapercis pulchella (Temminck et Schlegel, 1843) 英名:Harlequin sandsmelt 分布:伊豆~インド・西太平洋 撮影日時:2025-02-21 撮影場所:静浦(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン (フルサイズ51mm相当) 撮影協力:ふらら日和 furarab-yori.com トラギス科の魚は、浅海から100m以深の深くにまで広く分布していますが、すべてトラギス属に属しているという特徴があります(遺伝的変異が少ない?)。 …
和名:ホウボウ(ホウボウ科) 学名:Chelidonichthys spinosus (McClelland, 1844) 英名:Spiny red gurnard 分布:北海道~朝鮮半島・中国 撮影日時:2025-02-07 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 砂地に出てすぐの、浅場のロープの陰に、ホウボウの幼魚がいました。 ホウボウ科の魚は、幼魚の間は殆ど泳ぐことができませんが、胸びれの軟条のうち片側3本ずつが遊離して太くなっており、これを脚のよ…
和名:ノコギリヨウジ(ヨウジウオ科) 学名:Doryrhamphus (Doryrhamphus) japonicus Araga et Yoshino, 1975 英名:Honshu pipefish 分布:本州~沖縄・台湾・韓国。インドネシア(?) 撮影日時:2025-02-07 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 以前紹介した、ヤンシーズ・パイプフィッシュと同じ、ヒバシヨウジ属の仲間で、尾びれの模様が、黄色い円形斑3つなのが特徴です(例外あり)…
和名:シロブチハタ(ハタ科) 学名:Epinephelus maculatus (Bloch, 1790) 英名:Highfin grouper 分布:南日本~中・西部太平洋 撮影日時:25-02-07 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 古タイヤの中に、シロブチハタの幼魚が棲みついていました。 成魚は、まだ川奈では見たことがなく、卵か稚魚の段階で、南から黒潮に乗って流れてきたもののようです。 警戒心が強く、ずっと真正面を向いていたため、全身を捉える…
和名:コウライトラギス(トラギス科) 学名:Parapercis snyderi Jordan et Starks, 1905 英名:U-mark sandperch 分布:伊豆~西部太平洋 撮影日時:2025-02-07 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII +60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 川奈ビーチでは、最も一般的なトラギスで、砂地や岩の上でじっとして、獲物の小魚を狙っています。 多くのベラと同じように、若い間は雌、年をとってからは雄に変化する、雌性先熟の性転換を行ないます。 また…
和名:タカクラタツ(ヨウジウオ科) 学名:Hippocampus trimaculatus Leach, 1814 英名:Longnose seahorse 分布:伊豆~インド・西部太平洋 撮影日時:2025-02-07 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII +60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp イバラタツに続いて、また、タツノオトシゴの仲間です。 全然、代わり映えがしないと思うかも知れませんが、実は海の中で見ると、大きさがかなり違っていて、このタカクラタツは、イバラタツの2倍近い大きさをし…
和名:イバラタツ(ヨウジウオ科) 学名:Hippocampus histrix Kaup, 1856 英名:Spiny seahorse / Thorny seahorse 分布:伊豆~インド・太平洋 撮影日時:2025-02-07 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII +60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 川奈ビーチの浅場のロープにつかまっていた、イバラタツです。 その形からわかるように、タツノオトシゴの仲間で、体に棘が生えているのが特徴です。 英名のthornyもSpinyも、「とげだら…
和名:イタチウオ(アシロ科) 学名:Brotula multibarbata Temminck et Schlegel, 1847 英名:Goatsbeard brotula 分布:伊豆~インド・太平洋 撮影日時:2025-02-07 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon G7X MarkII 撮影協力:ジェスター jester.jp 去年の8月に、イタチウオの顔を撮影しましたが、先日の川奈では、珍しく全身を出している姿を撮影できました。 kasurihaze.hatenablog.com 図鑑によれば、イタチウオには12本の髭があるそうで、アップの写真で数えてみると、確かに12本あ…
25/1/9に、川奈で出会った、テンジクダイ3種です。 共通項目 撮影日時:2025-01-09 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ (フルサイズ160mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 和名:カスリイシモチ(ヒトスジイシモチ属) 学名:Pristiapogon kallopterus (Bleeker, 1856) 英名:Iridescent cardinalfish 分布:伊豆~インド・太平洋 岩の裂け目の中で、1匹だけで、じーっとしていました。 通常のカスリイシモチは、体色が茶色っぽくて鱗模様が目立ち、体の中心を黒…
和名:タツノイトコ(ヨウジウオ科) 学名:Acentronura gracilissima (Temminck et Schlegel, 1850) 英名:Bastard seahorse 分布:伊豆~沖縄、マレーシア近辺 撮影日時:2025-01-09 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ x 2倍テレコン x 1.4倍テレコン(フルサイズ160mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp タツノオトシゴの仲間ですが、あんなふうに「?」の字にはなっておらず、ほぼまっすぐです。 似た種に、タツノハトコというのがいて、こちらは、背びれ…
和名:ボンボリカエルアンコウ(カエルアンコウ科) 学名:Antennarius hispidus (Bloch et Schneider, 1801) 英名:Shaggy frogfish / Shaggy angler 分布:南日本~インド・太平洋 撮影日時:2025-01-09 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ(フルサイズ160mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp マクタンの写真の整理に時間がかかるので、その前に行った、川奈のログを。 エントリーして、ガイドロープよりも堤防寄りの、浅い岩場の、海藻が生い茂っている上に…
No.145 コクテンベンケイハゼ (Priolepis akihito)
和名: コクテンベンケイハゼ(イレズミハゼ属) 学名:Priolepis akihito Hoese et Larson, 2010 英名:Emperor reefgoby 分布:千葉~西部太平洋 撮影日時:2025-01-09 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ(フルサイズ160mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 『旧版 日本のハゼ』でも和名はありましたが学名はついておらず、2010年に学名がつきました。 種小名がakihitoとあるように、平成上皇に献名された種で、英名も、Emperor reefgobyとなっていま…
和名:ヒレグロスズメダイ(スズメダイ科) 学名:Chromis atripes Fowler et Bean, 1928 英名:Dark-fin chromis 分布:南日本~西部太平洋 撮影日時:2024-12-27 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 本来、南日本以南に棲んでいる種類ですが、幼魚が黒潮に乗って、伊豆まで 流されてくるようです。 眼の虹彩が黄色く、そこに縦に黒い筋が入っているので、猫目と呼ばれています。 下の写真は成魚で、ヒレグロの…
No.144 クロユリハゼ (Ptereleotris evides)
和名:クロユリハゼ(オオメワラスボ属) 学名:Ptereleotris evides (Jordan et Hubbs, 1925) 英名:Blackfin dartfish 分布:千葉~インド・太平洋 幼魚 撮影日時:2024-12-27 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 成魚 撮影日時:2018-07-25 撮影場所:阿嘉(ブツブツサンゴ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ (フルサイズ160mm相当) 上が幼魚…
和名:イトヒキベラ(ベラ科) 学名:Cirrhilabrus temminckii Bleeker, 1853 英名:Threadfin wrasse 分布:伊豆~インド・太平洋 撮影日時:2024-12-27 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp ベラ科の魚は、「ベラはベラ」などと言われて、あまりダイビングでは人気がありません。 しかしながら、このイトヒキベラを含むイトヒキベラ属のベラたちだけは、その姿かたちや色彩の美しさから、根強いファンを多く抱え…
和名:イソカサゴ(フサカサゴ科) 学名:Scorpaenodes evides (Jordan et Thompson, 1914) 英名:Cheekspot scorpionfish 分布:伊豆~インド・西太平洋 撮影日時:2024/12/27 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 小型のカサゴで、伊豆では普通種です。 実際、2000年頃の川奈では、カイメンの上などあちこちで見かけていましたが、2024年以降は、初めてです。 この個体は、岩の割れ目で…
【ログ】川奈 24/12/27 -フィコカリス・シムランス-
和名:なし 学名:Phycocaris simulans Kemp, 1916 英名:Hairy Shrimp 分布:伊豆~インド・西太平洋 撮影日時:2024/12/27 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 読者の方はお気づきかと思いますが、このブログの水中写真は、大半が魚です。 実際、海の中ではエビ・カニ・ウミウシなどは、殆ど撮影しておらず、教えてもらっても頷くくらいです。 ただ、このシムランスというエビは、有名で人気があり、全く知らないでいるの…
No.143 ベンケイハゼ (Priolepis cincta)
和名:ベンケイハゼ(イレズミハゼ属) 学名:Priolepis cincta (Regan, 1908) 英名:Banded reef goby 分布:伊豆~インド・太平洋 撮影日時:2024-12-20 撮影場所:川奈(ビーチ)7D(60T14)28053 撮影器材:EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp ベニハゼと同様に、亀裂や岩棚の天井面に、背中を下にして貼りついています。 大抵は、やはりベニハゼのように頭をこちらに向けていますので、全身写真を撮るには、幸運と根気が必要です。 上の写真の子も、や…
和名:サツマカサゴ(フサカサゴ科) 学名:Scorpaenopsis neglecta Heckel, 1837 英名:Yellowfin scorpionfish 分布:伊豆~インド・太平洋 撮影日時:2024-12-20 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII +シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン (フルサイズmm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 伊豆から南国のサンゴ礁まで、砂地に棲んでおり、川奈のビーチでもよく見かけます。 エラが張ったような顔つきと、上を向いた大きな口が特徴で、ニライカサゴとよく似ています。 海中での見分け方は…
和名:ニシキフウライウオ(カミソリウオ科) 学名:Solenostomus paradoxus (Pallas, 1770) 英名:Harlequin ghost pipefish 分布:南日本~インド・太平洋 撮影日時:2024-12-20 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:OM SYSTEM TG-7 撮影協力:ジェスター jester.jp 元々、南方を本拠地とする魚で、温暖化の今は、しょっちゅう伊豆でも見かけますが、かつては、非常に稀でした。 その独特のフォルムから、今でも人気はあるようですが、その頃、そんなものじゃありませんでした。 伊豆に出たと聞くや、カメラを構えたダイバーが、海…
和名:クロメガネスズメダイ(スズメダイ科) 学名:Pomacentrus vaiuli Jordan et Seale, 1906 英名:Ocellate damselfish 分布:南日本~西部太平洋 撮影日時:2024-12-20 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII +シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp クロメガネスズメダイの幼魚です。 成魚は伊豆にはあまりおらず、幼魚がこうして南から流れてきます。 成長するに従い、頭の黄色が青黒っぽくなって、縦縞模様が目立たなくなってきま…
和名:キンチャクダイ(キンチャクダイ科) 学名:Chaetodontoplus septentrionalis (Temminck et Schlegel, 1844) 英名:Bluestriped angelfish 分布:千葉~九州、朝鮮半島~中国南部 撮影日時:2024-12-20 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン(フルサイズ160mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 伊豆には普通にいますが、岩礁域の魚のためか、これまで川奈のビーチでは見かけたことがありませんでした(ボートにはいた)…
和名:カミナリベラ(ベラ科) 学名:Stethojulis interrupta terina Jordan et Snyder, 1902 英名:Cutribbon wrasse 分布:佐渡以南の日本海、千葉~沖縄、東アジア太平洋岸 撮影日時:2024-12-20 撮影場所:川奈(ビーチ)7D(1770T14)27965 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン(フルサイズ157mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 浅瀬の岩場に、群れている普通種のベラです。 カミナリという和名は、頬の水色の線を雷に見立ててついたのだとい…
和名:カミソリウオ(カミソリウオ科) 学名:Solenostomus cyanopterus Bleeker, 1854 英名:Ghost pipefish 分布:伊豆~インド・西太平洋 撮影日時:2024-12-13 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン(フルサイズ37mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 単独、或いはペアで、海底近くをゆったりと漂っており、数は少ないですが、世界のあちこちに分布しています。 カミソリウオという和名は、体が非常に薄く(写真の奥行き方向)、カミソリのようだという…
和名:シマハギ(ニザダイ科) 学名:Acanthurus triostegus (Linnaeus, 1758) 英名:Convict surgeonfish 分布:南日本~インド・太平洋、西アフリカ沿岸 撮影日時:2024-12-20 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン(フルサイズ140mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp ウィキペディアには、水深46mまで分布しているとありますが、どちらかと言えば、自然光が入るくらいのサンゴ礁の浅瀬に群れているイメージです。 ja.wikipedia.o…
和名:コケギンポ(コケギンポ科) 学名:Neoclinus bryope (Jordan et snyder, 1902) 英名:なし(日本固有種) 分布:青森~和歌山 撮影日時:2024-12-13 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 撮影協力:ジェスター jester.jp 岩場の、ほぼ決まった穴の中に棲み、大抵は、顔だけを表に出しています。 眼の上のふさふさは、眼上皮弁といって、この数と並び方で種類の見当がつきますが、全身を表わしてくれないと、確かなことは言えません。。 見た限りでは、…