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No.084 コモンヤツシハゼ (Vanderhorstia sp.)
和名:コモンヤツシハゼ 学名:Vanderhorstia sp. 2 of Suzuki et Shibukawa (2004) 英名:なし? 分布:伊豆半島・伊豆諸島~インドネシア・マレーシア 撮影日時:2023-06-24 撮影場所:西表(奥ヒナイ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 2倍テレコン(フルサイズ200mm相当) 先にアップした、マスダヤツシハゼにそっくりで、色の濃い薄いを別にすれば、殆ど違いがわかりません。 kasurihaze.hatenablog.com この写真は、ヤツシハゼだと思ってデータベースに登録しようとしたら、学者の…
No.073 スパングルド・シュリンプゴビー(Vanderhorstia dorsomacula)
和名:スパングルド・シュリンプゴビー 学名:Vanderhorstia dorsomacula Randall, 2007 英名:Spangled shrimpgoby / Dorsalspot shrimpgoby, 分布:フィリピン・インドネシア・マレーシア 撮影日時:2019-04-21 撮影場所:セブ(ボードウォーク前) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ(フルサイズ160mm相当) 日本からの正式な標本の記録はなく、和名はまだありません。 但し、静岡、和歌山、西表などで、生態写真が撮られており、『新版 日本のハゼ』にも、「ヤツシハゼ属の1種-9(P541…
No.066 ハラマキハゼ (Psilogobius prolatus )
和名:ハラマキハゼ 学名:Psilogobius prolatus Watson et Lachner, 1985 英名:Longjaw shrimpgoby 分布:沖縄~インドネシア(マリアナ諸島、インド洋等?) 撮影日時:1998-03-23 撮影場所:慶良間(阿護の浦) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン 3種しかいないハラマキハゼ属という、かなりレアな属のハゼで、日本近海では、この種しか見られません。 名前の由来は、胴体の横縞が、ハラマキのように見えることから来たものでしょう。 沖縄などでは、比較的よく見られますが、人気があってリクエストされるというハゼでは…
No.060 ヤシャハゼ (Stonogobiops yasha)
和名:ヤシャハゼ 学名:Stonogobiops yasha Yoshino et Shimada, 2001 英名:Orange-striped shrimpgoby(オレンジストライプド・シュリンプゴビー) 分布:日本の太平洋岸、稀に西部太平洋 撮影日時:2018-07-24 撮影場所:慶良間(安室東) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII+ 60マクロ (フルサイズ96mm相当) ネジリンボウ属は、どれも人気がありますが、中でも人気が高いのが、このヤシャハゼでしょう。 白い清浄な砂地を好み、原則的に、紅白のコトブキテッポウエビのみと共生します。 体に、他の種のような黒い横縞模様…
No.56 ネジリンボウ (Stonogobiops xanthorhinica)
和名:ネジリンボウ 学名:Stonogobiops xanthorhinica Hoese et Randall, 1982 英名:Yellownose prawn-goby 分布:伊豆~西部太平洋、ミクロネシア 撮影日時:2002-10-04 撮影場所:柏島(後浜4) 撮影器材:Nikon F4+ 100マクロ x 1.4倍テレコン ねじりんぼう(捩りん棒)というのは、魚の名前にしては、ちょっと変わっていますが、元は、棒状にねじって作った、飴のことを言うそうです。体側の黒い斜めの縞模様を、ねじれ模様に見立てて名付けられたものですが、実際には、この縞模様は左右対象になっていて、ねじれてはいませ…
今回のアニラオは、流れの強いポイントで潜ったのが多かったせいか、あまりハゼが見つけられなかったのが、残念でした。 それでも、何種類かは撮影できたので、潜った順に紹介していきます。まずは、エビと共生する(といっても、今回エビは出てきませんが)、共生ハゼから。 ヤマブキハゼ(Amblyeleotris guttata)。 撮影日時:2023-04-06 撮影場所:EJポイント 稀種というほどではありませんが、それほど個体数は多くはありません。余り引っ込まず、共生ハゼの中では、比較的撮影しやすいハゼです。写真をみるまで気づきませんでしたが、地面から突き出した棒のようなものに、胸びれと腹びれを当てて、…
No.052 カスリハゼ (Mahidolia parvida )
和名:カスリハゼ 学名:Mahidolia parvida 英名:不明 分布:千葉~インド・太平洋 撮影日時:1999-11-22 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ 比較的泥っぽい環境を好み、エビと共生する。もうもうと煙を立てて、ホバリングしていることが多い。 初めて見たのが川奈で、その時は背鰭を立てておらず、しかもかなり小さくて、黒っぽいカリントウのような、「謎のハゼ」だった。 前世紀のことであるから、まだ『日本のハゼ』も『ハゼガイドブック』も出版されておらず、名前を調べたのは、山渓の『日本の海水魚』(ハンディ図鑑ではなく、山渓カラー名鑑)だったと思う。…
No.048 アオヒゲシノビハゼ (Ctenogobiops mitodes)
英名:Sandy prawn-goby, Sand Shrimpgoby 分布:南西諸島~中西部太平洋 撮影日時:2018-07-26 撮影場所:阿嘉(ニシバマ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ(フルサイズ160mm相当) 背鰭の拡大写真 『決定版 日本のハゼ(2004)』では、種小名がsp. とされていたが、『新版 日本のハゼ』では、現在の種小名(mitodes)になっている。 前者では、C. tongaensis ではないかとされていたが、その後の研究で、C. mitodesが新種として記載され(2007年)、2012年に和名がついたらしく、存在が知られた…
No.047 ヒメシノビハゼ (Ctenogobiops feroculus)
学名:Ctenogobiops feroculus英名:Sandy prawn-goby 分布:南西諸島~インド・太平洋 撮影日時:2001-08-13 撮影場所:水納島(ビーチ) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン 先に説明したように、背鰭の第1棘が長いのが、このヒメシノビハゼ。 「ヒメ」とつく場合は、大抵、他の種類よりも体が小さいことを示している。 極めて普通種で、どちらかというと、浅場に多い。 この写真を撮ったのも、海水浴ができるビーチで、水深1,2mのところである。 大抵は、下の写真のように、ペアでエビと共生する。 さほど警戒心は強くないのだが、他のシノビハ…
【シノビハゼ属】 (Ctenogobiops tangaroai)
シノビハゼ属は、日本では6種が知られている。 半透明の灰色の体に、縦長の褐色斑が縦に複数並んでおり、胸鰭に、白い斑点があるという共通点があり、一目で他の属と見分けがつく。 逆に、シノビハゼ属だとはわかっても、どの種かを見分けるのは、水中では難しい。 まず、第1背鰭の、棘の長さで分けると、1)背鰭の第1、第2棘とその間の鰭膜が、極端に長い→ハタタテシノビハゼ 2)背鰭の第1棘が長い→ヒメシノビハゼ3)背鰭の第2棘が長い→アオヒゲシノビハゼ4)背鰭の棘がどれも長くない→シノビハゼ、ホホスジシノビハゼ、シルバースポット・シュリンプゴビー(C. formosa)、オビシノビハゼということになる。 1)…
No.045 レイド・シュリンプゴビー (Tomiyamichthys nudes)
英名:Rayed Shrimpgoby, Scaleless shrimpgoby通称:レイド 撮影日時:1996-10-29撮影場所:マブール(リボンバレー)撮影器材:Canon EOS-5 + 100マクロ これほどの派手な背鰭を持つのだから、もう少し人気が出ても良さそうなものだが、今一つメジャーになりきれないのは、大きさが2,3cmほどしかないせいかもしれない。 加えて、日本からはまだ発見されておらず、和名がないのも痛い。 英名のRayは「光線」で、背鰭の棘が放射状に広がっているところから、ついたのではないかと思われる。 HPには、「2度目にマブールに行ったとき、セルフのパラダイス3で、…
No.044 ホタテツノハゼ (Tomiyamichthys emilyae)
撮影日時:2002-10-04撮影場所:柏島(後浜4)撮影器材:Nikon F4+ 100マクロ x 1.4倍テレコン 共生ハゼの中では、ヤシャハゼ、ニチリンダテハゼ、オドリハゼなどと、一、二を争う人気種である。 人気の素は、やはりその、立派な背鰭にある。 和名の「ホタテ」は、背鰭が帆を立てているようだから「帆立」で、「ツノハゼ」は、『新版 日本のハゼ』にもあるように、「前鼻菅がツノ状に突出する」からだろう。 撮影日時:2018-12-147D撮影場所:アニラオ(バブルス)撮影器材:Canon EOS7D MarkII+ 100マクロ(フルサイズ160mm相当) 下の写真はペアで、右側の背鰭が…
No.043 ブラウンフィン・シュリンプゴビー (Tomiyamichthys sp.)
英名:Brownfin Shrimpgoby 分布:伊豆半島以南の西部太平洋、ミクロネシア 撮影日時:2001-10-20 撮影場所:柏島(後浜1) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン x 1.4倍テレコン 『決定版 日本のハゼ』(旧版)では、ホタテツノハゼ属の1種-3となっていた。 『新版 日本のハゼ』では、ホタテツノハゼ属がオニハゼ属に吸収されたのに伴い、オニハゼ属の1種-5となっている。 上の写真の手前が雄で、後ろで向こうを向いているのが、雌である。 写真ではわかりにくいが、雄は、背鰭の第2棘と第3棘が、長く伸長している。 キツネメネジリンボウを撮影して、上が…
No.042 ファン・シュリンプゴビー (Tomiyamichthys latruncularius)
英名:Fan shrimp-goby, YellowFin shrimp-goby, 分布:高知県以南の西部太平洋、インド洋 撮影日時:2002-10-04 撮影場所:柏島(後浜4) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 1.4倍テレコン 他の人は、普通に写真を撮っているのに、自分には縁遠いハゼというのがいるもので、このファンシュリンプゴビーも、その1つである。 モルジブのヴィラメンドゥでは、バディが散々撮っていたのだが、存在にすら、気づかなかった。 撮影日時:2000-02-07撮影場所:モルジブ・ヴィラメンドゥ(ハウスリーフ撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍…
No.041 ヒメオニハゼ (Tomiyamichthys alleni)
英名:Allen's shrimpgoby 撮影日時:2001-05-01 撮影場所:バリ島・トランバン(沈船) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン 伊豆以南の、西部太平洋に分布する。 体はオニハゼに似ているが、背鰭の第1棘と第2棘が伸長するため、見分けることは容易である。 写真は雌で、雄の背鰭は、さらに長く伸びるらしいが、残念ながら、私は見たことがない。 下の写真は、かなり伸びているほうだが、これも雌だと思われる。 撮影日時:2001-10-14 撮影場所:柏島(竜の浜) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン というのも、『新版 日本のハ…
No.040 オニハゼ属の1種4 (オニハゼ属(Tomiyamichthys sp.)
撮影日時:2001-10-17 撮影場所:柏島(後浜3) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン 『新版 日本のハゼ』に、オニハゼ属の1種-4として掲載されている。 柏島以外にも、あちこちにいるようだが、まだ、学名も和名もなく、研究者が新種記載してくれるのを、待っている状況である。 このときは、台風が接近していて、ひどくうねっており、なかなか辛いダイビングだった。 海が荒れていると、ハゼの出も良くなく、これといった写真が撮れていない。 せっかく見つけてもらった、このオニハゼspも、背鰭が開くのを待ち続けたが、結局開くことはなかった。 ブログ村ランキングに、参加しています…
No.039 オニハゼ (Tomiyamichthys oni)
英名:Monster shrimpgoby 撮影日時:2001-08-16 撮影場所:水納島(イエローフィッシュロック) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン 東伊豆の川奈から、南国のサンゴ礁まで、非常に分布域が広い。 上は、沖縄の水納島の写真で、白いサンゴ礁に合わせて、白っぽい体色をしている。 あまりハゼの見つからないポイントで、しかも、この年は他のポイントでもオニハゼがやたら少なかったが、見つけたこの子は、サービス満点で、鰭を全開にしてくれた。 撮影日時:2002-04-14 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ 1.4倍テレコン…
No.038 オニツノハゼ (Tomiyamichthys smithi)
英名:Smith's shrimpgoby, Redeyed shrimpgoby 撮影日時:2019-04-23 撮影場所:セブ(アンクルズプレイス) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ (フルサイズ160mm相当) 肘まで埋まるような泥地に棲み、エビと共生する。 最初に存在を知ったのは、ダイビング雑誌か何かに、西表の海にいると紹介されたときだ。 そのときは、確か40mを越えた水深だった記憶があり、とても行けないと思ったのだが、セブでは、20m以浅で見ることができる。 写真の個体は、棘がちょっと短いのが残念だが、これまで、全身を出して臀鰭まで見せてくれたのは、こ…
No.037 ウシオニハゼ (Tomiyamichthys russus)
英名:Blacktip shrimpgoby, Ocellated shrimpgoby 撮影日時:2002-03-12 撮影場所:パラオ(PPRビーチ) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン 手をつくと、肘まで潜るような、軟泥地に棲み、エビと共生する。 『新版 日本のハゼ』によれば、ウシオニハゼという和名は、やや太めの体形と、胴体にある大柄の暗色班を、ウシに見立てたものであるという。 第1背鰭に、黒斑又は眼状斑があるとされているが、出会ったことのあるウシオニハゼは、なぜかどれも、背鰭を畳んでおり、確認したことがない。 尚、ここからは、オニハゼ属になる。 かつては、ホ…
No.036 オドリハゼ (Lotilia klausewitzi)
撮影日時:1998-08-11 撮影場所:石垣島(竹富島ヨスジの根2) 撮影器材:Nikon F4+ 100マクロ x 2倍テレコン 英名:Dance shrimpgoby 透明度のいいサンゴ礁の、オーバーハングになった、白い砂が溜まっているようなところに棲んでいる。 その名の通り、踊るような仕種が可愛くて、白黒の美しい模様と相まって、ダイバーに、人気のあるハゼである。 但し、かなり臆病で、一度引っ込むと、出てくるまで待つのに、かなり根気が必要だったりする。 体の数倍のサイズのエビを従え、胸鰭をカヌーのパドルのように動かして、巣穴の前で、ホバリングしている。 オーバーハングに巣穴があることから…
No.035 レッドマージン・シュリンプゴビー (Amblyeleotris rubrimarginata)
撮影日時:1997-01-07 撮影場所:マブール(パラダイス3) 撮影器材:Canon EOS-5 + 100マクロ 英名:RED-MARGIN SHRIMPGOBY アークフィン・シュリンプゴビー(A. arcupinna)、マスクド・シュリンプゴビー(A. gymnocephala)、メタリック・シュリンプゴビー(A. latifasciata)の3種と合わせ、マブールで人気の出た、外人ダテハゼ属である。 この4種は、棲んでいる環境も似ていて、どれも、サンゴ礁のがれ場で、エビと共生する。 ただ、前3種は、単独のことが多いが、本種は、ペアでいることも、結構多いようだ。 英名のレッドマージン…
ヤマブキハゼ (Amblyeleotris guttata)
撮影日時:1998-08-26 撮影場所:石垣島(マンタスクランブル) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン サンゴのがれ場などで、エビと共生する。 但し、セブでは、泥地に近いところにも棲んでいた。 ペアになっているところは、見たことがない。 それほど個体数は多くないが、警戒心は弱く、見つけてしまえば、比較的容易に近づける。 撮影ポイントは、マンタで有名な、石垣島のマンタスクランブル。 ガイドさんが、他のお客さんたちを連れてマンタを探して泳ぎ回っている間、船を繋留しているアンカーの下で、撮影したもの。 下の写真は、幼魚で、模様は成魚と殆ど変わらない。 撮影日時:201…
メタリック・シュリンプゴビー (Amblyeleotris latifasciata)
撮影日時:1998-01-05 撮影場所:マブール(ヨシポイント) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン マブールで、その派手な模様とメタリックの光沢が話題になり、一時、熱狂的に人気が出た。 ハゼブームが沸き起こる、一端を担ったと言ってもいいほどだ。 フィリピン、インドネシア、マレーシアといったサンゴ礁域の、比較的目の粗い、小石混じりの環境に棲み、日本にはいない。 種小名の"latifasciata"(ラチファスキアータと読む)を調べてみたところ、"lati"は、幅とか広いという意味で、"fasciata"は、横縞を指すらしい。 fanseab.my.coocan.j…
ミナミダテハゼ (Amblyeleotris ogasawarensis)
撮影日時:2001-08 撮影場所:水納島 撮影器材:Canon EOS-5 + 100マクロ ヒメダテハゼほどではないが、普通種。 サンゴ礁の、小石混じりの綺麗な砂地に棲んでいることが多い。 眼の下に、赤褐色の垂線(下向けに垂直に降りていく線)があるのが、最大の特徴である。 胴体に、5本の横縞があり、尾鰭には、U字形の6本目の縞がある。 尚、『新版 日本のハゼ』にある、「第1背鰭の基底中央に半円形の赤色小斑紋」というのが、最初はよくわからなかったが、下の写真の、矢印の先にある模様を指すものと思われる。 『新版 日本のハゼ』には、「単独でエビと共生する」とあるが、ペアでいることも結構あるようだ…
マスクド・シュリンプゴビー (Amblyeleotris gymnocephala)
撮影日時:2019-12-08 撮影場所:セブ・マクタン島(マイタケガーデン) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ(フルサイズ160mm相当) 小石混じりから泥地まで、様々な環境に棲息している。 香港以南の西部太平洋からインド洋にかけての、広い範囲に棲息するが、日本にはいないとされているため、和名はない。 眼の後ろから鰓にかけて、胴体と平行な黒線があり、他のダテハゼとの区別は、かなり容易い。 また、あまり知られていないが、下の写真のように、顎の下から鰓にかけて、赤っぽい線がある。 撮影日時:2018-05-16 撮影場所:セブ島(RSC) 撮影器材:Canon E…
マスイダテハゼ (Amblyeleotris masuii)
謹賀新年 撮影日時:2019-04-19 撮影場所:セブ島(ボードウォーク前) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ (フルサイズ96mm相当) 比較的深場の、泥地に棲む上に、これといった特徴がないこともあって、ダテハゼ属の中では、殆ど目立たず、名前も知られていないハゼである。 『新版 日本のハゼ』には、特徴として、「横帯が比較的細く、間隔が離れていることと、その間に不規則な網目模様があること」とあるが、かなり接近しないと、判別できない。 また、下の写真のように、背鰭の上縁に赤黒い斑点がある個体もいるが、上の写真のように、斑点がない(或いは写真でもわからない程薄い?)…
(仮称)ヒレナガダテハゼ (Amblyeleotris neumanni)
撮影日時:2019-04-197D(60)6516色T 撮影場所:セブ島(ボードウォーク前) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ ヒレナガダテハゼというタイトルになっているが、前に(仮称)とあるように、セブのダイビングサービスで呼ばれている、仮の名前である。 日本からは、今のところ発見されていないこともあり、和名はまだない。 加えて、英名もつけられておらず、FishBaseでも、学名で呼ばれている。 www.fishbase.se ヒレナガダテハゼという名前の通り、第1背鰭の棘が、派手に伸びている。 ただ、よくよく見返してみれば、ダンダラダテハゼの雌の背鰭とよく似通…
撮影日時:2000-08 撮影場所:沖縄本島(砂辺) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン 上の写真で、ヒメダテハゼの背中についているのは、キヌハダスミゾメウミウシというウミウシである。 偶然ついたわけではなく、鰭に付着して、鰭条や鰭膜を食べる、寄生者である。 ヒメダテハゼのみならず、他のダテハゼ属や、シノビハゼ属にも寄生する。 ハゼの巣穴に潜り込み、巣穴の天井から落ちて、背鰭にくっつくという話を聞いたことがあり、ゾッとしたが、今にしてみれば、これは地上における蛭の行動からの類推に過ぎないのではないかと思えてくる。 というのは、背鰭だけではなく、あらゆる鰭 (尾鰭、胸…
【ヒメダテハゼ】(Amblyeleotris steinitzi)その1
撮影日時:2001-05-03 撮影場所:バリ島トランバン(沈船) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン 南西諸島から南方のサンゴ礁域では、ダテハゼ属の中では、最もよく見かける種である。 小石やがれ場などの、比較的水の綺麗な場所に多く棲み、泥地にも棲めないことはないが、数は少ない。 また、南西諸島以南以外に、高知県、和歌山県、伊豆大島、八丈島などからも報告があるようだが、これらの地には、形状や生態がよく似たダテハゼが多い。 四島やその周辺ではダテハゼ、南西諸島以南ではヒメダテハゼというように、棲み分けているようだ。 あくまでも私見だが、もしかすると、かつては同種だった…
ハチマキダテハゼ(Amblyeleotris diagonalis)
撮影日時:2002-09-30 撮影場所:柏島(竜の浜) 撮影器材:Canon EOS-5 + 100マクロ 眼の下に、顔を一周する黒褐色の細い線があるため、他のダテハゼ属との見分けはつきやすい。 和名は、この細い線を、ハチマキに例えたものだろうと思われる。 ただ、人間の場合で考えてみれば、ハチマキは眼の上を通っており、線があるのは、ヤクザ映画で見るような、頬の向こう傷に近いかもしれない。 面白いことに、このハチマキは、完全に顔の後ろを一周しているわけではなくて、頬と頭の境目でわずかに切れている。 撮影日時:2018-12-11 撮影場所:アニラオ(ロナルドガーデン) 撮影器材:Canon E…
学名:Amblyeleotris fontanesii 撮影日時:2018-05-16 撮影場所:セブ(RSN) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ 和名のニュウドウというのは、通常は僧侶のことだが、この場合は、大入道から来たものと考えられ、体が大きいことを表わしている。 その名の通り、ダテハゼ属の中でも、一番大きなハゼである。 図鑑には、最大体長20cmほどとあるが、実際に海の中で出会うと、遥かに大きい印象で、30cmくらいあるように思える。 地面から、太い棍棒が、ヌウッと突き出ているようなイメージだ。 砂地に棲むことの多いダテハゼ属にしては珍しく、手をつくと肘…
ダンダラダテハゼ (Amblyeleotris periophthalma) その2
撮影日時:2020-03-057D 撮影場所:バリ島・ムンジャンガン(タンジュン・バル) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン 『新版 日本のハゼ』によれば、上の写真は、雄。 背鰭から棘が突出しておらず、どの棘も同じような高さになっている。 さて、和名のダンダラとは何かと、ネットで調べてみたが、出てくるのは、新選組の段だら羽織が大半だった。 山形を並べた模様を、段だらと呼ぶそうだ。 ja.wikipedia.org テントウムシの仲間に、ダンダラテントウというのがいて、この名前は恐らく、ここから取ったのだろう。 www.nature-engine…
ダンダラダテハゼ (Amblyeleotris periophthalma) その1
撮影日時:2001-10-14 撮影場所:柏島(竜の浜) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 1.4倍 x 2倍テレコン ダテハゼ属の中では、派手な模様をしており、オレンジ色に近い横縞は、海の中でも、結構目立って、一瞬、珍しいハゼかと思って、泳ぎが止まってしまうことがある。 雌は、上の写真のように背鰭の棘が伸びており、もっと人気が出てもいいと思うのだが、ハゼ好きの中でさえ、なぜか、殆ど話題になることはない。 稀種というほど珍しいわけではなく、かといって、どこにでもいるというほど、普通種でもないという、中途半端な立ち位置のせいかもしれない。 (続く) ブログ村ランキングに、参加して…
ダテハゼ (Amblyeleotris japonica) その3
撮影日時:2002-10-04 撮影場所:柏島(後浜4) 撮影器材:Canon EOS-5+100マクロ ダテハゼは、沖縄からも観察されているが、あくまでもレアケースであり、観察例の大半が、千葉から柏島の間となっている。 これは、ダテハゼのほぼ南限に近い、その柏島で撮影したもの。 後浜の4番ブイという、ホタテツノハゼなどの共生ハゼがいるポイントで、なぜダテハゼを撮っていたのかと言われそうだが、恐らく、狙っていたハゼを引っ込ませてしまい、出待ちのときに撮ったのだと思う。 このときは、100mmマクロをつけたカメラと、100mmマクロに1.4倍テレコンをつけたカメラを、2台持って入っており、フィル…
ダテハゼ (Amblyeleotris japonica) その2
撮影日時:2001-05-27 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Nikon F4+100マクロ x 1.4倍テレコン 川奈ビーチは、水深1桁の浅い岩場と、岩場から小さな崖を降りた、水深8-15m程度の、砂泥地とから成っている。 大半のダテハゼは、崖を降りた水深8mくらいのところに棲んでいるのだが、この個体は、崖の上の岩場にいた。 巣穴の近くに来た、他のダテハゼ(右上)を追い払ったり、口を広げてこちらを威嚇したりと、なかなか活発なハゼだった。 ダテハゼの種小名は、japonicaである。 ジャポニカではなく、ヤポニカとよむらしい。 もちろん、日本にちなんだ名前であり、恐らく最初の標本が、日本…
ダテハゼ (Amblyeleotris japonica) その1
撮影日時:2000-06-10 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Nikon F4 + 50mmマクロ x 1.4倍テレコン ダテハゼ属の大半は、熱帯に適応した種で、成魚の北限は、柏島、和歌山、伊豆諸島くらいまでである。 ところが、このダテハゼは、北方まで棲息範囲を広げており、伊豆や千葉にもいる。 なので、伊豆や千葉で、ダテハゼ属特有の横縞模様を持つ成魚のハゼを見たら、ほぼダテハゼと考えてよい(幼魚は、伊豆まで流れつくことが、結構ある)。 IOP、富戸などにも勿論いるが、川奈のビーチには、非常に大きな個体が多数棲んでおり、初めて見たときは、驚いた。 (実物を見たことはなかったが、)ニュウドウ…
ズグロダテハゼ (Amblyeleotris melanocephala)
撮影日時:2001-10-16 撮影場所:柏島(サルガウド) 撮影器材:Nikon F4+100マクロ x 2倍テレコンx1.4倍テレコン 水深:35m 頭部が黒いから、ズグロ(頭黒)ダテハゼ。 学名の、melanocephala”という種小名もまたギリシャ語で頭が黒いという意味だそうである。 www.kochi-u.ac.jp 横縞は3本しかなく、水の中でもわかるくらい黄色かったと、ログにある。 柏島では、水深35mと、かなり深いところにいた。 このときは、100mmマクロレンズに、2倍と1.4倍のテレコンを2段重ねにしており、合計の焦点距離が、何と300mm。 ピント合わせには苦労していた…
クビアカハゼ (Amblyeleotris wheeleri) その4
撮影日時:2017-07-18 撮影場所:水納島(ケーブル) 撮影器材:OLYMPUS TG-4 x 2倍テレコン 前述したように、クビアカハゼは、周囲に岩や石があるところに、巣穴を作る。 そして、その岩や石につかまるようにして、眼の位置を高くして、周囲を監視する。 甚だしきは、上の写真のように、90度を越え、オーバーハングに挑戦するボルダーのような姿勢でいたりもする。 それでいて、写真のように、共生エビの触角は、しっかりとハゼの体に触れているから、器用なものだ。 先述のアークフィン・シュリンプゴビーも、石につかまって見張りをしている個体はいたが、 それに拘るわけではなく、下のように、完全に平…
クビアカハゼ (Amblyeleotris wheeleri) その3
撮影日時:2000-07-18 撮影場所:柏島(後浜1) 撮影器材:Nikon F4+100マクロ x 2倍テレコン これも柏島のクビアカハゼで、おそらくは雄。 ヤノダテハゼの写真と同様に、シャッタースピードをかなり落として、海の色を出したもの。 kasurihaze.hatenablog.com たぶん、1/30か、もしかすると1/15くらいまで、落としたかもしれない。 鰭も目一杯広げてくれて、結構、お気に入りの1枚。 せっかく、これだけ鰭を広げてくれたのだから、もっと露出を変えて、色々なショットを撮ればよかったものを、この1枚しかない。 恐らく、フィルムが、最後の1枚だったのではないかと思…
クビアカハゼ (Amblyeleotris wheeleri) その2
撮影日時:2001-10-2030 撮影場所:柏島(後浜1) 撮影器材:Nikon F4+100マクロ x 2倍テレコン 『新版 日本のハゼ』によれば、こちらが雄らしい。 前日の写真の前年の、ほぼ同じ時期に、同じポイントで撮ったもの。 実は、手持ちのクビアカハゼの写真は、柏島が圧倒的に多い。 柏島まで行って、クビアカハゼを、わざわざ狙ったわけではない。 クビアカハゼが好む環境があるということもあるが、柏島は何しろポイントが深いので、深場で撮影後、浅場に上がって来て、安全停止の時間が長くなる。 加えて、深場では滞在時間が短いため、フィルムが消費しきれず、余った時間で被写体を探していたら、こうなっ…
クビアカハゼ (Amblyeleotris wheeleri) その1
撮影日時:2002-10-03 撮影場所:柏島(後浜1) 撮影器材:Nikon F4+100マクロ x 2倍テレコン ダテハゼ属の中では、かなり普通種に近い。 胴体の模様が独特なので、一目でわかる種でもある。 『新版 日本のハゼ』では、生息水深3-30mとなっているが、どちらかと言えば、5-10mくらいの浅場で目立つ。 岩場に近い場所を好み、何もないような白い砂地にいる場合でも、実は巣穴のすぐ脇には岩があって、そこに登っていたりする。 これまで意識したことがないが、『新版 日本のハゼ』によれば、雌雄で、模様が微妙に違っている。 この写真は、雌のようだ。 胴体の模様だけでなく、腹鰭・臀鰭・尾鰭も…
ヤノダテハゼ (Amblyeleotris yanoi) その5
撮影日時:2002-08-16 撮影場所:水納島(コーラルガーデン) 撮影器材:Nikon F4+100マクロ x 2倍テレコン ヤノダテハゼという和名は、矢野維幾氏という、西表島の有名なガイドさんの名前に、ちなんでいる。 また、その学名であるyanoiも、矢野氏にちなんでつけられている。 矢野氏というのは、『決定版 日本のハゼ』と『新版 日本のハゼ』に掲載されている、写真の大半を撮った人物で、日本のダイビング界におけるハゼウォッチングの、はしりとも言うべき人である。 学名を、人の名にちなんでつけるのを、献名という。 和名の場合も、献名と言うかはわからないのだが、ここではどちらも献名と呼ぶこと…
ヤノダテハゼ (Amblyeleotris yanoi) その4
撮影日時:2016-07-19 撮影場所:水納島(第1ブイ) 撮影器材:OLYMPUS TG-4 x 2倍テレコン(200mm相当) ヤノダテハゼは、尾鰭が見えないと、他のダテハゼ属と見分けがつかないという話をしたが、水中で実際に見ると、上のような感じである。 コンデジのTG-4で撮影したもので、周囲が明るくて、ストロボが殆ど発光しておらず、横縞が、かなり暗く見える。 慣れていないと、ヒメダテハゼやミナミダテハゼと間違えても、不思議ではない。 これが、ライトを当てると、下のような感じに見える。 横縞が、黄色っぽい薄い色合いをしていることから、少し慣れた人なら、ヒメダテハゼでもミナミダテハゼでも…
ヤノダテハゼ (Amblyeleotris yanoi) その3
撮影日時:2002-08-16 撮影場所:水納島(コーラルガーデン) 撮影器材:Nikon F4+100マクロ x 2倍テレコン 前述したように、ヤノダテハゼは、ヤシャハゼなどと同じく、サンゴ礁の透明度の良い白い砂地に棲んでいる。 日本で透明度の良い白い砂地と言えば、慶良間と奄美が有名だが、沖縄本島の沖合いにある水納島も捨て難い。 15m以浅とかなり浅いところに、白い砂地が広がっていて、タイミングが合えば、ヤシャハゼもヤノダテハゼも、撮り放題である。 この島には、ダイビングサービスが1件だけあり、減圧症になる前も、減圧症から復帰したときも、非常にお世話になったが、廃業してしまった。 写真は、そ…
ヤノダテハゼ (Amblyeleotris yanoi) その2
撮影日時:2000-07-21 撮影場所:柏島(後浜1.5番ブイ) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロx2倍テレコン 何度も言うように、ヤノダテハゼとオーロラ・シュリンプゴビーは、尾鰭の模様が違うくらいで、非常によく似ている。 (厳密に言えば、オーロラは目の下に赤い帯があるが……) 同じ地域に棲んでいれば、ややこしくてしょうがないだろうが、分布域をみれば、インドネシアのスンダ列島を境に、オーロラはインド洋、ヤノダテは西太平洋と、見事に棲み分けている。 オーロラを呼ぶときに、「ヤノダテのインド洋版」と呼ぶ人もいる。 (出典:FishBase) 恐らくは、最初は同一種だったものが、地殻変…
ヤノダテハゼ (Amblyeleotris yanoi) その1
撮影日時:2020-03-10 撮影場所:バリ(ムンジャンガン島・POS1) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロx1.4倍テレコン 西にオーロラ・シュリンプゴビーあれば、東にはヤノダテハゼあり……というわけではないが、かなり似ているハゼである。 どちらも、ダテハゼ属の中では、極端に派手な、尾鰭の模様をしている。 ヤノダテハゼの尾鰭を、炎のような模様と言う人もいるほどだ。 この尾鰭が写っていないと、ただのダテハゼと見分けがつかないのは、オーロラと同じである。 60マクロx1.4倍テレコンというのは、ちょっと変わった組み合わせで、60x1.4で84mmになる。 EOS7…
オーロラ・シュリンプゴビー (Amblyeleotris aurora) その2
撮影日時:2000-02-12 撮影場所:モルジブ(ヴィラメンドゥ・ハウスリーフ) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ(2倍テレコン) オーロラ・シュリンプゴビーは、写真のように、サンゴ礁の白い砂地に棲んでおり、パートナーは、ほぼ100%の確率で、コトブキテッポウエビと決まっている。 コトブキテッポウエビは、自身が紅白の絢爛な姿をしている上に、美しく派手なハゼ(ヒレナガネジリンボウ、ヤシャハゼ、ヤノダテハゼ等)とのみ、共生する。 そのため、ハゼだけでなく、エビを上手に絡ませることで、非常に写真映えする姿になる。 話かわって、オーロラ・シュリンプゴビーという名前は、学名のauroraか…
アークフィン・シュリンプゴビー(=ダテハゼ属の1種4)(Amblyeleotris arcupinna) その2
撮影日時:2018-12-14 撮影場所:アニラオ(バブルス) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ ダテハゼ属というのは、どれも比較的よく似ている。 その中でも、アークフィン・シュリンプゴビーは、さほど特徴的な模様をしているわけではないが、個体によっては、上のように背鰭の青い模様が非常に綺麗なものがある。 写真はアニラオで撮ったもので、水中でも模様が目立っていた。 それだけに、全身を出してくれなかったのが、残念。 アークフィンという英名は、学名のarcupinna(アークピンナ)から来たもので、弓形の鰭という意味がある。 どうやら、第1背鰭が弓形の弧を描いていると…
ラグーン・シュリンプゴビー (Cryptocentrus cyanotaenia)
ラグーンというのは、砂州やサンゴ礁によって、外海から隔てられた水深の浅い水域のことであり、礁湖とか潟湖とか訳される。 外海から隔てられているから、水が入れ替わらず、大抵は泥が溜まって、泥ハゼの、いい住み処になる。 ラグーン・シュリンプゴビーは、その名前をもらっているだけあって、やはり泥地に棲むハゼで、ブチハゼと同じように、縦に作られた巣穴の中で、ホバリングしていることが多い。 しかも、ブチハゼよりもさらに臆病で、顔は常に出しているのに、結局、尾鰭まで出た写真は、1枚も撮ることができなかった。 ネットでもラグーン・シュリンプゴビーの写真は少なく、探した限りで尾鰭まで出ているのは、次の2つ。 pa…
ホワイトアイ・シュリンプゴビー(=イトヒキハゼ属の1種1)(Cryptocentrus sp)その3
撮影日時:2019-04-20 撮影場所:セブ(アンクルズプレイス) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ これまで、黄色と灰色の、ホワイトアイ・シュリンプゴビーを紹介したが、この個体は、その中間的な色彩を持っているもの。 全体的な色は黄色だが、灰色と同様に目の上が白く、うっすらと横縞も出ている。 また、背鰭は開いていないが、第1棘と第2棘の間に、黒い斑点がある。 ハゼでは、同じ種類でも、灰色と黄色の2色を持つ個体が、よく見られる。 しかしながら、1つの個体が色を変えるのか、それとも、黄化個体として生まれて死んでいくのだろうか。 ネットで調べてみたが、わからなかった。…