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ピンクスペックルド・シュリンプゴビー(Cryptocentrus leptocephalus)
ネットでは、オイランハゼとして紹介しているページもあるが、異なる学名を持つ、れっきとした別の種である。 ちなみに、かつては、Cryptocentrus singapurensisという学名だったが、現在では、表題の学名に変わったらしい。 www.fishbase.se 写真で見ると、確かにオイランハゼに似ているが、海の中では、胴体の横縞の方が目立って、肉眼での第1印象は、ダテハゼに近い感じがした。 明らかに違うのが、頬のピンクの班点の大きさで、オイランハゼと比べて、斑点がかなり細かく、水色の縁取りもない。 英名は、その頬の模様から、ピンクスペックルド・シュリンプゴビーとか、ピンクスポッテッド・…
オイランハゼ(Cryptocentrus melanopus ) その6
この写真は、20世紀の終わり頃、ポジフィルムの時代に、西表の船浦マンダリンポイントというところで撮影したもの。 内湾の浅場の、透明度の良くないポイントで、他にはイチモンジコバンハゼ、ケショウハゼなどがいた。 咥えているのは、クモヒトデの仲間だと思われる。 カメラを構えたまま寄って行くと、咥えたまま巣穴に引っ込んでしまって、食べたのかどうか確認できなかったのが残念。 オイランハゼは、今回で終わり。 次回は、オイランハゼに模様が非常によく似ているが、違う種類のハゼを取り上げる。
オイランハゼ(Cryptocentrus melanopus ) その5
一般的なオイランハゼの背鰭は、下の記事の写真のように、水色に囲まれたピンクの水玉模様が、複数の列をなして並んでいる。 しかしながら、上の写真の個体の背鰭は、水玉模様が、いくつか連なった、ちょっと変わった形をしていた。 雌雄の違いかとも思ったが、生命の星博物館のデータベースにも、この写真のようなオイランハゼは殆ど記録されておらず、個体差というか、ちょっとした色彩変異なのかもしれない。 kasurihaze.hatenablog.com (続く)
オイランハゼ(Cryptocentrus melanopus ) その4
写真にすると、ハゼの中でも一、二を争う派手な模様のオイランハゼだが、海の中では、こんなふうに目立たない感じである。 これでも、ストロボを使っているから、頬やヒレが赤く見えるが、実際の水中では、赤い色が水に吸収されて、殆どわからなくなる。 そのため、肉眼で見た様子は、下のように、全く冴えないばかりか、慣れないと、どこにいるのかさえわからなくなる。 (続く)
オイランハゼ(Cryptocentrus melanopus ) その3
同じく、セブで撮影した、正面顔。 このときのレンズは105mmマクロだが、カメラがEOS7D MarkIIなので、35mm換算すると、160mm相当になる。 もっと被写体に寄れれば、周囲がぼけて、より迫力のある写真になったろうが、これよりも近づいた写真がないので、恐らくこれを撮った直後に、引っ込んだのだろう。 写真は、少しトリミングしてある。 できれば、エビが横に出てきてくれると、もっと迫力が出るのだが、このときはなぜか、エビは1匹も見かけていない。 潮の加減とか、条件があるのかもしれない。
オイランハゼ(Cryptocentrus melanopus ) その2
同じくセブで撮影した写真で、こちらを威嚇しているところ。 ここまできたなら、全身を出してもっと口を開け、背鰭を立ててくれそうなものだと期待したのだが、どうしても、これ以上のパフォーマンスを、見せてはくれなかった。
オイランハゼ(Cryptocentrus melanopus ) その1
水深5mくらいまでの、かなり浅い砂地・砂泥地・泥地に、エビと一緒に棲む。 顔や、背びれなどのヒレに、ピンクの斑紋があるという、かなり派手な模様で有名な、イトヒキハゼ属の共生ハゼである。 模様が派手なことに加えて、求婚時に全てのヒレを全開にして2~3秒ほどホバリングするという、さらに派手なディスプレイを行なうことで、ダイバーにも人気がある。 和名のオイランは、体の模様を、江戸時代の遊女である「花魁」の、派手な衣装に見立てたところから来ていると思われる。 冒頭の写真は、フィリピンのセブ島、「サン」というポイントで撮影したもの。 水深5mくらいの、フラットな地面が続くところで、あちらを見てもこちらを…