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No.142 ハナハゼ (Ptereleotris hanae)
和名:ハナハゼ(クロユリハゼ属) 学名:Ptereleotris hanae (Jordan et Snyder, 1901) 英名:Blue hana goby 分布:千葉~奄美 撮影日時:2000-12-10 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 1.4倍テレコン 撮影協力:ジェスター jester.jp ハナハゼは、以前にも紹介しましたので、説明には、一部重複しているところもあります。 kasurihaze.hatenablog.com 青っぽい体と、尾びれの先端から伸びている、6本(増減あり)の軟条が特徴です。 千葉や伊豆が主な棲息域で、他の地方に…
No.141 スケロクウミタケハゼ (Pleurosicya boldinghi)
和名:スケロクウミタケハゼ(ウミショウブハゼ属) 学名:Pleurosicya boldinghi Weber, 1913 英名:Soft-coral goby 分布:千葉~インド・西太平洋 撮影日時:2000-07-17 撮影場所:柏島(後浜3) 撮影器材:100マクロ x 1.4倍テレコン ウミトサカの幹に、保護色のようにして棲みついており、なぜか下を向いていることが多いです。 写真のように白っぽい個体もいれば、もっと赤っぽい個体もいます。 かなり広い範囲に分布しており、伊豆でも、それなりに観察することができますが、なぜか写真はフィルム時代のものばかりで、デジカメになってからは、見たことが…
No.140 キンセンハゼ (Koumansetta hectori)
和名:キンセンハゼ(キンセンハゼ属) 学名:Koumansetta hectori (Smith, 1957) 英名:Hector's goby 分布:八丈島~マレーシア 撮影日時:1997-01-05 撮影場所:マブール(ヨシポイント) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン(?) 第1背びれと第2背びれに黒い斑点があり、体には黄色の縦線が走っています。 がれ場や砂地の上、十~数十cmのところを、常にホバリングしており、寄ると、ピッとテレポートしたかのようにわずかに移動し、こちらの様子を窺うかのように、そこに留まっています。 ホバリング姿勢を保つためか、胸びれを体から…
No.139 イエローフィン・リーフゴビー (Priolepis sticta)
和名:なし 仮称:イエローフィン・リーフゴビー(イレズミハゼ属) 学名:Priolepis sticta Winterbottom et Burridge, 1992 英名:Yellow fin Reefgoby 分布:不明 撮影日時:2019-04-24 撮影場所:セブ(アンクルズプレイス) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ(フルサイズ160mm相当) 撮影協力:アクアバディズ・セブ aqbudsliloan.iinaa.net 『新版 日本のハゼ』のp.545に掲載されている、イレズミハゼ属の1種-4と思われます。 まだ、和名はありません。 イレズミハゼ属の…
No.138 ホシカザリハゼ (Istigobius decoratus)
和名:ホシカザリハゼ(クツワハゼ属) 学名:Istigobius decoratus (Herre, 1927) 英名:Decorated goby 分布:伊豆~インド・太平洋 撮影日時:2019-12-13 撮影場所:マクタン(オランゴ島タリマ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ (フルサイズ160mm相当) 撮影協力:アクエリアス・ダイバーズ aqdceb.com マクタン島から少し沖合いにある、オランゴ島のポイントで撮影した、ホシカザリハゼです。 地味なクツワハゼ属の中でも、あまり目立たないハゼですが、背びれの先端は、思いもかけず、美しいブルーで彩られてい…
No.136 アカイソハゼ (Eviota masudai )
和名:アカイソハゼ(イソハゼ属) 学名:Eviota masudai Matsuura et Senou, 2006 英名:Masuda's dwarfgoby 分布:千葉~沖縄 撮影日時:2001-05-27 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 1.4倍テレコン 棚と砂地との間に、よく出没していますが、比較的臆病なので、気づいたときには隠れていることも多いハゼです。 接近するのには注意が必要ですが、時間をかければそれなりに寄れます。 川奈には、このアカイソハゼと、よく似たイソハゼとが、同じような場所に暮らしているのですが、どのように棲み分けているのかは…
No.136 チャガラ (Pterogobius zonoleucus)
和名:チャガラ(キヌバリ属) 学名:Pterogobius zonoleucus Jordan et Snyder, 1901 英名:なし 分布:日本、朝鮮半島、済州島 撮影日時:2001-09-02 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン 漢字で書くと、「茶殻」でしょうか。 この、ちょっと変わった和名の由来を調べてみましたが、下の記事に、「海面に茶殻を散らしたように泳ぐことが名前の由来になっています。」とありました。 www.gogo-zoo-aquarium.com 岩場に多いハゼですので、川奈では、かなりレアです。 とはいえ、撮影した20…
No.135 サビハゼ (Sagamia geneionema)
和名:サビハゼ(サビハゼ属) 学名:Sagamia geneionema (Hilgendorf, 1879) 英名:なし 分布:日本、朝鮮半島、済州島 撮影日時:2000-03-20 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Nikon F4 +100マクロ 日本近郊にのみいる、水温の低い地方に順応したハゼです。 属の学名Sagamiaは、相模湾にちなんでいるそうです(『新版 日本のハゼ』より)。 撮影した2000年頃には、川奈のビーチにいっぱいいたのですが、2024年には、殆ど姿を見かけなくなってしまいました。 そのせいで、デジタルの写真は1枚もありません。 もっと、丁寧に撮影しておけばと、後悔…
No.134 アケボノハゼ (Nemateleotris decora)
和名:アケボノハゼ(ハタタテハゼ属) 学名:Nemateleotris decora Randall et Allen, 1973 英名:Elegant firefish, Purple firefish 分布:伊豆~インド・太平洋 撮影日時:2000-07-17 撮影場所:柏島(後浜3) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン 柏島に通い詰めていた頃、後浜の水深18mに出現した、アケボノハゼです。 ガイドさんが、他の人たちを連れて深場に行き、私はヘルプの人と、その場に残してもらいました。 沖縄では、同属のハタタテハゼに追われてか、水深30mを越えた深場にいるのが大半で…
No.132 (通称)カニハゼ (Signigobius biocellatus)
和名:カニハゼ(通称) 学名:Signigobius biocellatus Hoese et Allen, 1977 英名:Twinspot goby, Crab-eyed goby 分布:パラオ、フィリピン~インドネシア 撮影日時:1996-10-27 撮影場所:マブール(ドラゴンパッチ) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン? 上の写真は、マブールで撮影したもので、ポジ時代のものです。 サンゴのがれ場に、ペアで住んでおり、砂を咥えては吐き出しています(下の写真参照)。 撮影日時:2020-03-06 撮影場所:ムンジャンガン(パールハウス) 撮影器材:EOS7D…
No.128 ホシクズベニハゼ (Trimma milta)
和名:ホシクズベニハゼ(ベニハゼ属) 学名:Trimma milta Winterbottom, 2002 英名:Red-earth pygmygoby 分布:高知県~中・西部太平洋 撮影日時:2024-10-26 撮影場所:マクタン(マリゴンドンケーブ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ(フルサイズ160mm相当) 2002年に新種記載され、2007年に和名がつきました。 従って、2004年に刊行された『旧版 日本のハゼ』では、まだ、「ベニハゼ属の1種-1として紹介されています。 「ホシクズ」の由来は、眼と眼の間の水色の虫食い模様を、星屑になぞらえたものだとか…
No.127 アワセイソハゼ属の1種3 (Sueviota sp. 3)
和名:アワセイソハゼ属の1種3 学名:Sueviota sp. 3 of Suzuki and Shibukawa in Senou, ed. (2004) 英名:不明 分布:沖縄~西部太平洋 撮影日時:2024-10-23 撮影場所:マクタン(アクエリアスビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ (フルサイズ160mm相当) なかなか正体がわからず、初めて見た種かと思いましたが、バリでも1枚だけ、撮影していました。 『新版 日本のハゼ』に出ている写真よりも、鼻先が長い感じというのが、迷わせられる原因でした。 アワセイソハゼ属という、イソハゼ属によく似た属のハ…
【ログ】マクタン10/21-10/27 -ホソガラスハゼ が、スケルトン-
和名:ホソガラスハゼ 学名:Bryaninops loki Larson, 1985 英名:Loki whip-goby 分布:伊豆~インド・太平洋 撮影日時:2024-10-26 撮影場所:マクタン(マリゴンドンケーブ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ (フルサイズ160mm相当) また、ホソガラスハゼ(たぶん)の登場です。 今回は、ガイドさんが後ろからライトを当ててくれたおかげで、透明な体がさらに透き通り、レントゲンのようなスケルトン写真になって、骨まで見えています。 --------------------------------------------…
No.126 ブラッドスポット・ピグミーゴビー (Trimma haimassum)
和名:なし(ブラッドスポット・ピグミーゴビー) 学名:Trimma haimassum Winterbottom, 2011 英名:Blood-spot pygmygoby 分布:フィリピン・マレーシア・インドネシア等 撮影日時:2024-10-24 撮影場所:マクタン(ストローハット)7D(100)27107 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ (フルサイズ160mm相当) 両眼の周囲と間に、虫食い状の複雑な模様があるのと、眼の下に青(白)いラインがあること、そして、体に殆ど模様がないのが特徴です。 上の写真はかなり赤みが強い個体ですが、下のように(或いはそれ以…
No.125 アカスジウミタケハゼ (Pleurosicya micheli)
和名:アカスジウミタケハゼ(ウミショウブハゼ属) 学名:Pleurosicya micheli Fourmanoir, 1971 英名:Michel's ghost goby 分布:伊豆~インド・太平洋 撮影日時:24-10-25 撮影場所:マクタン(ストローハット) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ (フルサイズ160mm相当) マクタン島北部のエンガニョという地域にある、ハゼの豊富なストローハットというポイントで撮影しました。 体の中心を赤い線が走り、その線が尾びれのところで下方に折れ曲がっているのが特徴です(『新版 日本のハゼ』による)。 色々なホスト(住…
No.124 ホソガラスハゼ (Trimma annosum)
和名:ホソガラスハゼ 学名:Bryaninops loki Larson, 1985 英名:Loki whip-goby 分布:伊豆~インド・太平洋 撮影日時:2024-10-27 撮影場所:マクタン(ヤス) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ (フルサイズ160mm相当) 普通のガラスハゼよりは、細身なので、ホソガラスハゼだと思うのですがここいらへんは、ガラスハゼ属の1種とかいうのがあふれていて、しかも海外なので、確信はありません。 教えてもらったときは、卵には気づきませんでしたし、ファインダーを覗いたときには、中の眼には気づきませんでした。 ---------…
No.123 ペガススベニハゼ (Trimma annosum)
和名:ペガススベニハゼ 学名:Trimma annosum Winterbottom, 2003 英名: 分布: 撮影日時:2024-10-21 撮影場所:マクタン(マリンステーション) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII +100マクロ (フルサイズ160mm相当) 何度も書いていますが、さほど稀種でもないのに、縁のなかった魚というのはいるもので。 このペガスス(なぜかペガサスではない)ベニハゼも、その一つでした。 棚の上にいるのを、アクエリアスの衣さんが教えてくれて、岩の隙間からカメラを縦にして、何とか1枚だけストロボを当てることができました。 ----------------…
No.122 ビッグスポット・ミニダートフィッシュ (Aioliops megastigma )
和名:なし(ビッグスポット・ミニダートフィッシュ) 学名:Aioliops megastigma Rennis et Hoese, 1987 英名:Bigspot minidartfish 分布:フィリピン・マレーシア・インドネシア 撮影日時:2019-12-10 撮影場所:マクタン(マッドヘヴン) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII +100マクロ (フルサイズ160mm相当) フィリピン(マクタン島)とインドネシア(バリ島)で見ましたが、どちらでも泥地ポイントの奥まった窪みに、数匹から十数匹で群がってホバリングしていました。 かつては、オオメワラスボ科とされていましたが、最近の…
No.121 イトヒキインコハゼ (Exyrias akihito)
和名:イトヒキインコハゼ(インコハゼ属) 学名:Exyrias akihito Allen et Randall, 2005 英名:Akihito's goby 分布:八重山諸島~西部太平洋 撮影日時:2023-04-08 撮影場所:アニラオ(ダリラウト) 撮影器材:OLYMPUS TG-4 撮影日時:2023-04-06 撮影場所:アニラオ(ダキエダ) 撮影器材:OLYMPUS TG-4 このハゼは、日本では、一際有名です。 というのも、学名の種小名がakihitoとなっているように、海外の学者によって、著名なハゼ学者である平成上皇(名前が明仁)に対して、献名されているからです。 アニラオで…
No.120 アオイソハゼ (Eviota prasites)
和名:アオイソハゼ(イソハゼ属) 学名:Eviota prasites Jordan et Seale, 1906 英名:Hairfin dwarfgoby 分布:紀伊半島~中西部太平洋 撮影日時:2000-05-05 撮影場所:奄美南部(皆津崎) 撮影器材:Nikon F4+ 100マクロ x 2倍テレコン アオイソハゼは、イソハゼ属の中でも普通種の方で、ほぼあらゆる環境で見られます。 半透明な体の中心部が赤くなっており、背骨の上を白い斑点が縦列しています。 また、体の上部に赤い小斑点、下部に白い斑点が散在しています。 よく似た種類にコジカイソハゼというのがいて、水中で見分けるのは殆ど不可能…
No.118 キンホシイソハゼ (Eviota storthynx)
和名:キンホシイソハゼ 学名:Eviota storthynx (Rofen, 1959) 英名:Storthynx dwarfgoby 分布:伊豆~インド・太平洋 撮影日時:2024-07-01 撮影場所:西表(天竺) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ (フルサイズ160mm相当) 撮影日時:2024-10-02 撮影場所:静浦(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン (フルサイズ130mm相当) 静浦には、キンホシイソハゼが、いっぱいいました。 泥地の、サンゴや転石の上にいるハゼなので、見か…
和名:カスリハゼ 学名:Mahidolia parvida (Tanaka, 1915) 英名:不明 分布:伊豆~インド・太平洋 撮影日時:20ゼ24-10-02 撮影場所:静浦(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン (フルサイズ130mm相当) 前のログにも書きましたが、静浦にはカスリハゼが大変多くいました。 ですが、どれもこれも、カメラを向けると引っ込むものばかり。 何とか鰭を広げてくれたのが、この個体くらいでした。 ----------------------------------------------------…
和名:ヨコスジイシモチ 学名:Apogonichthyoides sialis (Jordan et Thompson, 1914) 英名:Twinbar cardinalfish 分布:伊豆~フィリピン 撮影日時:2024-10-02 撮影場所:静浦(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン (フルサイズ130mm相当) 先日、西伊豆の静浦に行って来ました。 静浦というのは、伊豆半島の西側のつけ根あたりにあり、沼津市街から車で30分足らずのところのポイントです。 www.pdflymarina.com 自宅のある平塚からは、車…
【ログ】セブ[6] 24/9/4-9/13 -スパングルド・シュリンプゴビー?-
和名:なし(スパングルド・シュリンプゴビー) 学名:Vanderhorstia dorsomacula Randall, 2007 英名:Spangled shrimpgoby / Dorsalspot shrimpgoby 分布:フィリピン・インドネシア・マレーシア 撮影日時:2024-09-07 撮影場所:セブ(ボードウォーク前) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) スパングルド・シュリンプゴビーだと思うのですが、以前に撮ったものは背びれに目立つ黒斑があったのに対し、これには黒斑が全くありません。 kasurih…
No.118 タンザクハゼ (Oxymetopon compressus)
和名:タンザクハゼ 学名:Oxymetopon compressus Chan, 1966 英名:Robust ribbon goby 分布:南西諸島~中・西部太平洋 撮影日時:2024-09-08 撮影場所:セブ(小人リゾート前) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII +60マクロ (フルサイズ96mm相当) ブルーバード・リボンゴビー、セイルフィン・リボンゴビーなどと同じ、タンザクハゼ属の仲間で、2024/10/10現在、和名がついているのは、この種のみです。 和名がつく前は、英名のロバスト・リボンゴビーと呼ばれていました。 他のタンザクハゼ属と同じく、単独、ペア、或いは数匹の群…
【ログ】セブ[6] 24/9/4-9/13 -テーパーテール・シュリンプゴビー-
撮影日時:2024-09-11 撮影場所:セブ(小人リゾート前) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 以前にも紹介した、テーパーテール・シュリンプゴビーです。 kasurihaze.hatenablog.com 前の写真は、背びれが完全に立っていませんでしたが、今回は背びれの立った写真を撮影することができました。 実は、下の写真の方が、第2背鰭まで綺麗に写っており、気に入っているのですが、こちらは、尾びれの前に、余計なものが写りこんでしまっています。 何とも残念! --------------------------…
No.117 ネイクト・ダートフィッシュ (Parioglossus nudus)
和名:なし(ネイクト・ダートフィッシュ) 学名:Parioglossus nudus Rennis et Hoese, 1985 英名:Naked Dartfish 分布:フィリピン~インドネシア 撮影日時:2024-09-11 撮影場所:セブ(小人リゾート前) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン (フルサイズ134mm相当) 日本には今のところおらず、和名はありません。 頭から背骨に沿って、オレンジの縦縞があり、その下に茶色の縦縞が並行して走っているのが特徴です。 このハゼが属するサツキハゼ属というのは、マングローブなどにいること…
No.116 フタスジハゼ (Ctenogobiops aurocingulus)
和名:フタスジハゼ 学名:Callogobius sclateri (Steindachner, 1879) 英名:Pacific goby 分布:高知~インド・太平洋 撮影日時:2024-09-12 撮影場所:セブ(RSC-N) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン (フルサイズ109mm相当) オキナワハゼ属の1種らしく、頭部に隆起があり、鰭の棘も一本一本がピンと張り詰めて、荒々しい感じの姿かたちをしています。 大きな岩をガイドさんが持ち上げた下に、隠れていました。 体が小さくて動きが速く、しかも周囲の環境に溶け込んだ色をしている…
No.115 オビシノビハゼ (Ctenogobiops aurocingulus)
和名:オビシノビハゼ 学名:Ctenogobiops aurocingulus (Herre, 1935) 英名:Gold-streaked prawn-goby 分布:奄美諸島~インド・太平洋 撮影日時:2024-09-10 撮影場所:セブ(RSN-S) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 少し泥の混じった、がれ場や砂地に棲息し、エビと共生します。 頬に黄色い車線があるところは、ホオスジシノビハゼに似ていますが、これに加えて、腹部に黄色い数本の横帯があるのが特徴です。 稀種というほどではありませんが、シノビハゼ属の…
No.114 ダイダイオオメワラスボ (Gunnellichthys viridescens)
和名:ダイダイオオメワラスボ 学名:Gunnellichthys viridescens Dawson, 1968 英名:Yellowstripe wormfish 分布:千葉~インド・太平洋 撮影日時:2024-09-12 撮影場所:セブ(RSC-N) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン (フルサイズ130mm相当) 『旧版 日本のハゼ』では、ハゼ科ではなくてオオメワラスボ科とされていましたが、『新版 日本のハゼ』は、ハゼ科のオオメワラスボ属という位置付けに分類されているようです。 砂地や、砂礫の底上10~50cmくらいのところを…
No.112 インマキュラータ・ゴビー (Valenciennea immaculata)
和名:なし(インマキュラータ・ゴビー) 学名:Valenciennea immaculata (Ni, 1981) 英名:immaculata goby, Red-lined sleeper 分布:香港~西部太平洋 撮影日時:2024-09-05 撮影場所:セブ(RSN-S) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン (フルサイズ130mm相当) 目を通る赤っぽい縦縞と、その上下に同色の縦縞があり、他の模様が殆どないのが特徴です。 クロイトハゼ属の他の魚たちと同様に、砂地や軽い泥地の上を、ペアか単独でホバリングし、時折底砂を咥えて内部にい…
No.112 メッシュド・ピグミーゴビー(Trimma agrena)
和名:なし(メッシュド・ピグミーゴビー) 学名:Trimma agrena Winterbottom et Chen, 2004 英名:Meshed Dwarfgoby, Fishnet pygmygoby 分布:フィリピン、マレーシア、インドネシア 撮影日時:2024-09-08 撮影場所:セブ(RSS) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ (フルサイズ96mm相当) 体全体にオレンジの斑点が散らばっており、一見するとオオメハゼに似ています。 ただ、こちらの方がオレンジっぽい色合いをしており、オオメハゼでは、胸びれの根元に赤い斑点が2つあるのに対し、こちらは、鰓蓋…
No.111 イレズミサルハゼ (Oxyurichthys sp.)
和名:イレズミサルハゼ 学名:なし(Oxyurichthys sp.) 英名:不明 分布:伊豆~フィリピン 撮影日時:2024-09-11 撮影場所:セブ(RSN) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン (フルサイズ91mm相当) 以前紹介したオニサルハゼと同様、エビとは共生せず、巣穴の近くなどに、悠然と寝そべっています。 15cmくらいある個体もあり、水中ではなかなかの迫力で、透明度の悪いセブの泥地で、目の前に突然現れると、かなりびっくりしてしまいます。 kasurihaze.hatenablog.com ところで、このイレズミサル…
【ログ】セブ[6] 24/9/4-9/13 -メタリック・シュリンプゴビー-
和名:なし(メタリック・シュリンプゴビー) 学名:Amblyeleotris latifasciata Polunin et Lubbock, 1979 英名:Wide-barred shrimpgoby 分布:フィリピン・インドネシア・マレーシア 撮影日時:2024-09-09 撮影場所:セブ(カタマラン跡) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII +シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン (フルサイズ134mm相当) 以前にも紹介した、メタリック・シュリンプゴビーです。 kasurihaze.hatenablog.com これまでとは違い、背びれだけでなく、腹びれまで目一杯広…
No.110 ベニサシコバンハゼ (Gobiodon histrio)
和名:ベニサシコバンハゼ 学名:Gobiodon histrio (Valenciennes, 1837) 英名:Broad-barred goby 分布:高知県~インド・太平洋 撮影日時:2024-09-08 撮影場所:セブ(小人リゾート前) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII +60マクロ (フルサイズ96mm相当) 殆どいつも、サンゴの中に隠れ棲んでおり、滅多に全身を現わすことはありません。 よく動き回るので、撮りやすいサンゴを見つけるのが、まずは撮影の近道でしょう。 緑の胴体に赤線と水玉模様のある、アカテンコバンハゼやシュオビコバンハゼと似ていますが、前者は模様の殆どが水玉…
No.109 レッドストライプ・ゴビー (Grallenia rubrilineata)
和名:なし(レッドストライプ・ゴビー) 学名:Grallenia rubrilineata Allen et Erdmann, 2017 英名:Redstripe goby 分布:フィリピン・マレーシア・インドネシア 撮影日時:2024-09-09 撮影場所:セブ(カタマラン跡) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) サザレハゼ属の1種で、雄は、背びれに鮮やかな赤い縦縞が入っているのが特徴です。 但し、この赤線はしょっちゅう出たり消えたりしており、撮影中にも変化することがあるそうです。 下の写真のように、何匹かで群れて…
【ログ】セブ[6] 24/9/4-9/13 -(仮) ブサカワハゼ-
和名:なし(仮称 ブサカワハゼ) 学名:Acentrogobius sp. 英名:なし 分布:セブ島、沖縄本島 撮影日時:2024-09-11 撮影場所:セブ(小人リゾート前) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 属名・学名ともに不明とされ、現地サービス(セブ・アクアバディズ)では、ブサイクで可愛いということで、ブサかわハゼというちょっと可哀相な名前で紹介されていました。 このたび、ネットで調べていただいたところ、キララハゼ属の1種(恐らく未記載種)らしいということがわかりました。 頬に黒点が2つと青いメタリックの縦…
No.108 アオハチハゼ (Valenciennea randalli)
和名:アオハチハゼ 学名:Valenciennea randalli Hoese et Larson, 1994 英名:Greenband goby 分布:和歌山~インド・太平洋 撮影日時:2024-09-10 撮影場所:セブ(RSN-S) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 以前に、アカハチハゼは何度か紹介しましたが、こちらはよく似たアオハチハゼです。 kasurihaze.hatenablog.com アカハチハゼはどこでも見られる普通種ですが、アオハチハゼは比較的稀種です。 大抵は、泥っぽい25m以深の深場にい…
No.107 ツムギハゼ (Gnatholepis yoshinoi)
和名:ツムギハゼ 学名:Yongeichthys criniger (Valenciennes, 1837) 英名:Shadow goby 分布:静岡~インド・太平洋 撮影日時:2024-09-08[1] 撮影場所:セブ(小人リゾート前) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ (フルサイズ96mm相当) 泥地で良く見るツムギハゼですが、これまでは単独ばかりで、こうしてペアになっているのは、初めてです。 雌雄かと思いましたが、形態に殆ど差は見られません。 以前に紹介したように、毒があるので有名ではあるものの、立派な背びれの割には、あまり人気があるとは言えないハゼです。 …
No.106 ヒシヒレオオモンハゼ (Gnatholepis yoshinoi)
和名:ヒシヒレオオモンハゼ 学名:Gnatholepis yoshinoi Suzuki et Randall, 2009 英名:Yoshino's goby 分布:沖縄~西部太平洋 撮影日時:2024-09-10 撮影場所:セブ(RSN-S) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 2009年に登録された新しい種で、『旧版 日本のハゼ』には、掲載されていません。 オオモンハゼ属というと、眼を垂直に縦断する黒線が特徴ですが、この個体は眼の下が全体的に黒く、あまりオオモンハゼ属らしくない顔つきをしています。 地味なハゼの代…
和名:チゴベニハゼ 学名:Trimma naudei Smith, 1957 英名:Naude's pygmygoby 分布:紀伊半島~インド・西太平洋 撮影日時:2024-06-29 撮影場所:西表(鳩間北西) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ18-200ズーム(フルサイズ142mm相当) アオベニハゼを撮っていた洞窟で、アオベニハゼを追い出すように、画面に割り込んできました。背びれの棘が伸びていないことから、ベニハゼかと思ったのですが、専門家数人にお聞きしたところ、皆さん、下腹部に白い模様があるから、チゴベニハゼだろうとおっしゃるので、どうもチゴベニハゼのようです…
No.104 ウミショウブハゼ (Pleurosicya bilobata)
和名:ウミショウブハゼ 学名:Pleurosicya bilobata (Koumans, 1941) 英名:Bilobed ghost goby 分布:南西諸島~インド・西太平洋 撮影日時:2024-09-10 撮影場所:セブ(RSS) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) セブのポイントは、大抵が泥地か砂地なのですが、今回潜ったRSSというポイントは、浅場が砂地、少し行くと泥地があります。 これは、砂地に生えているウミショウブという海草に棲む、その名もウミショウブハゼ。 ウミショウブハゼ属という属名の代表種になって…
【ログ】セブ[6] 24/9/4-9/13 -(仮) メンタマカスリ-
和名:(仮) メンタマカスリ 学名: Mahidolia sp. 英名:不明 分布:セブ島 撮影日時:2024-09-09 撮影場所:セブ(RSN) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 以前、ストロボが発光せずに悔しい思いをした、メンタマカスリを探して、RSNというポイントへ。 ところが、1回目は完全に空振り、そしてこの2回目にやっと、見つけてもらえました。 近くで港を作る造成工事があったこと、巨大な台風がセブを襲ったことなどから、数が減ってしまったようです。 前回までのものと違い、黄化個体です。 背びれのマークも、…
和名:ヒフキヨウジ 学名:Trachyrhamphus serratus (Temminck et Schlegel, 1850) 英名:不明 分布:本州中部~インド・太平洋 撮影日時:2024/8/24 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン (フルサイズ134mm相当) 砂地に、やたら長い(体長30cm前後)、ヨウジウオの仲間がいました。 砂地を這っていたこと、体長が長いこと、吻が短いこと、目立つ皮弁があまりないことを考え合わせると、ヒフキヨウジと思われます。 撮影日時:2024/8/24 撮影場所:川奈(…
和名:カスリハゼ 学名:Mahidolia parvida (Tanaka, 1915) 英名:不明 分布:千葉~インド・太平洋 撮影日時:2024/8/24 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン (フルサイズ130mm相当) 初めて見たのが、川奈でした。 背びれに同心円状の模様があるところから、当時は、シマカスリハゼと呼ばれていましたが、後にカスリハゼの雌であることが、判明しました。 写真の個体は、卵を抱えているのか、お腹が大きめです。 エビは、ニセオニテッポウエビではないかと思われます。 kasuriha…
和名:クログチニザ 学名:Acanthurus pyroferus Kittlitz, 1834 英名:Chocolate surgeonfish 分布:南日本~インド・太平洋 撮影日時:2024/8/24 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン (フルサイズ68mm相当) 川奈ビーチでエントリーしてすぐに、ガイドさんに教えてもらいました。 本来、南方系の魚ですが、幼魚が流れてきたようです。 成魚は、下のような姿をしており、幼魚とは全然違っています。 また、下の2枚の写真も、どちらもクログチニザの幼魚です。 個…
和名:カミソリウオ 学名:Solenostomus cyanopterus Bleeker, 1854 英名:Ghost pipefish 分布:千葉~インド・西太平洋 撮影日時:2024/8/24 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン (フルサイズ90mm相当) 日本の太平洋沿岸から、南国のサンゴ礁まで、数は多くありませんが、あちこちに分布しており、川奈でもよく見かけます。 ペア或いは単独で、海の中をふらふらと漂っており、枯葉に擬態しているという話ですが、確かにそっくりです。 大きいほうが雌で、小さい方が雄…
【ログ】セブ[6] 24/9/4-9/13 -ブルーバード・リボンゴビー -
和名:なし(ブルーバード・リボンゴビー) 学名:Oxymetopon cyanoctenosum Klausewitz et Conde, 1981 英名:Blue-barred ribbon goby 分布:沖縄~フィリピン・インドネシア 撮影日時:2024-09-08 撮影場所:セブ(小人リゾート前) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ (フルサイズ96mm相当) セブ島に行って来ました。 以前も書いたと思いますが、日本で、セブのダイビングと言えば、セブ島の東にある小さい島、マクタン島でのダイビングを指します。 マクタン島には、マクタン・セブ国際空港という国際空…
和名:イトヒキベラ 学名:Cirrhilabrus temminckii Bleeker, 1853 英名:Threadfin wrasse 分布:千葉~西部太平洋 撮影日時:2024/8/24 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン (フルサイズmm相当) イトヒキベラ属の魚と言えば、美しい婚姻色で有名ですが、深いところに棲んでいることが多いこともあって、あまり目にしたことがありません。 その中で、このイトヒキベラは、比較的浅い海に棲み、しかも、個体数も結構多いので、婚姻色を目にする機会も多い魚です。 この写…
和名:アカササノハベラ 学名:Pseudolabrus eoethinus (Richardson, 1846) 英名:Red naped wrasse 分布:千葉~台湾・中国沿岸 撮影日時:2024/8/24 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:OLYMPUS TG-7 伊豆にいる、普通種です。 かつてはササノハベラと呼ばれ、外洋に面した磯に棲む赤っぽいものと、内湾に棲んで背中に白い星のあるものの、2型の変異があると思われていました。 ところが、赤っぽいものと白い星のあるものは、どうも別種らしいということが、わかってきました。 1997年に精査が行なわれ、赤っぽいものには、このアカササノハベ…