メインカテゴリーを選択しなおす
No.070 クサハゼ (Vanderhorstia sp.)
和名:クサハゼ 学名:Vanderhorstia sp. 英名:不明 分布:千葉・伊豆~インドネシア 撮影日時:2000-07-02 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 1.4倍テレコン 温帯の伊豆から、熱帯のインドネシアにわたる、広い地域に分布します。 また、手がめり込むような泥地から、慶良間の砂と泥が混じったような比較的清浄な底質にも棲んでおり、非常に多種多様な環境に適応したハゼであると言えます。 かつては、学名 Vanderhorstia mertensi とされ、これにちなんで英名Mertens' prawn-goby とされていましたが、この種…
No.069 キザクラハゼ (Vanderhorstia kizakura)
和名:キザクラハゼ学名:Vanderhorstia kizakura Iwata, Shibukawa et Ohnishi, 2007英名:とくになし分布:伊豆大島~沖縄 撮影日時:2001-10-20 撮影場所:柏島(勤崎) 撮影器材: Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン x 1.4倍テレコン 『新版 日本のハゼ』には、棲息水深45m以深とありますが、柏島で、35mから40mくらいのところで撮影したと、ログブックにあります。 和名・学名がついたのは2007年で、初版の『日本のハゼ』では、「ヤツシハゼ属の1種」と呼ばれており、撮影した当時も、ヤツシハゼspと呼ばれていました…
【ログ】石垣 23/06/18~6/22(5) その他ハゼ編
今回は、これまで紹介して来た小型ハゼ以外の、共生ハゼ・浮遊系ハゼ、匍匐型ハゼを、まとめて紹介します。 登場は、撮影できて嬉しかった順です。 トンガリハゼ属の1種-1。嬉しさ度:★★★★☆。 ポイント:サンドテラス 初撮影ではありませんが、しっかり鰭を開いている上に、オレンジの斑点の色が綺麗に出ているので、写真としてはかなり満足しています。 ゼブラハゼ。嬉しさ度:★★★★☆。 ポイント:ゼブランド 見たいとリクエストでお願いしたハゼです。このポイントは、ゼブランドというその名の通り、ゼブラハゼがわんさか群れているポイントでした。 背鰭を開いている写真を、何とか撮りたかったのですが、残念。 アカハ…
No.068 (通称) ミナミヤジリハゼ (Tomiyamichthys sp.)
和名:なし(仮称:ミナミヤジリハゼ) 学名:Tomiyamichthys sp. 英名:不明 分布:南西諸島~インドネシア 撮影日時1999-08-13 撮影場所:西表(比内ビーチ) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン ずいぶん前から、日本にいることは知られていましたが、まだ和名がつきません。 ヤジリハゼに似ているということで、ネットなどでは、ミナミヤジリハゼという通称で呼ばれていることが多いようです。 『初版 日本のハゼ』では、ヤツシハゼ属の1種とされていましたが、『新版 日本のハゼ』では、ヤジリハゼがオニハゼ属に帰属したのと同じく、こちらも、オニハゼ属に改められ…
前のブログでは、イソハゼを紹介しました。 kasurihaze.hatenablog.com 今回は、イソハゼ以外の小型ハゼたちです。 撮影できて、嬉しかった順になっています。嬉しさ度は、★★★★★が最高。 シマイソハゼ。嬉しさ度:★★★★☆。 シマイソハゼ属のハゼは、あまり写真に撮っていなかったので、ガイドさんにお願いしていた種でもあります。 (通称)ホムラダマシ。嬉しさ度:★★★★☆。 『新版 日本のハゼ』には、ハゼ科の1種-14(P486)として、紹介されています。 和名も学名もまだなく、ホムラハゼに似ているところから、ホムラモドキとかホムラダマシとか呼ばれています。 このホムラダマシは…
No.067 アオスジヤツシハゼ (Vanderhorstia cyanolineata)
和名:アオスジヤツシハゼ 学名:Vanderhorstia cyanolineata Suzuki et Chen, 2013 英名:不明 分布:沖縄~パラオ・インドネシア 撮影日時:2020-03-03 撮影場所:ムンジャンガン(グラスハウス) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロx 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 新種として記載されたのが、2013年ですから、つい最近です。 和名の由来は、(恐らく)下半身に青い筋が入っているところから。 ヤツシハゼ属の仲間としては珍しく、ほぼ常時、ホバリングしています。 しかしながら、定まった巣穴があって、エビと共生…
石垣は、がれ場が多く、小さなハゼ、特にイソハゼが豊富にいました。シズクイソハゼという種を、最も撮りたかったのですが、残念ながら、見つけることができませんでした。 イソハゼは、よく似た模様のものが多くて、同定が間違っているものも多いかと思いますが、専門家に聞くと時間がかかり過ぎるため、間違いが判明したら、後日修正していきます。 撮影できて、嬉かしった順になっています。嬉しさ度は、★★★★★が最高。 スミツキイソハゼ。嬉しさ度:★★★★☆。 初撮影なので、結構嬉しい筈なのですが、撮影したときは、この種だとは全然気づいていなかったので(老眼でよく見えていない)、少し嬉しさが落ちます。 雄は、背鰭が長…
No.066 ハラマキハゼ (Psilogobius prolatus )
和名:ハラマキハゼ 学名:Psilogobius prolatus Watson et Lachner, 1985 英名:Longjaw shrimpgoby 分布:沖縄~インドネシア(マリアナ諸島、インド洋等?) 撮影日時:1998-03-23 撮影場所:慶良間(阿護の浦) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン 3種しかいないハラマキハゼ属という、かなりレアな属のハゼで、日本近海では、この種しか見られません。 名前の由来は、胴体の横縞が、ハラマキのように見えることから来たものでしょう。 沖縄などでは、比較的よく見られますが、人気があってリクエストされるというハゼでは…
No.064 ミホノハゴロモハゼ近似種3 (Myersina sp.)
和名:なし (仮称:ミホノハゴロモハゼ近似種3) 学名:なし (Myersina sp.) 英名:不明 分布:フィリピン~インドネシア 撮影日時:2023-01-30[1] 撮影場所:ムンジャンガン(グラスハウス) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 2倍テレコン(フルサイズ200mm相当) バリのログでも紹介した、ミホノハゴロモハゼ近似種3です。 No.63で紹介したマーメイドゴビーに、非常によく似た種で、マーメイドとの大きな違いは、背鰭が尖っていないところ。 セブでも見たのですが、そのときは、穴の中に後半身を入れており、3分待っても、結局、全身を…
和名:なし (仮称:ミホノハゴロモハゼ近似種1) 学名:なし (Myersina sp.) 英名:マーメイドゴビー(Mermaid goby) 分布:フィリピン~インドネシア 撮影日時:2018-10-26 撮影場所:セブ(アンクルズプレイス) 撮影器材:OLYMPUS TG-4 残念ながら、まだ出会ったことがないのですが、日本近海の温帯域(伊豆~鹿児島)に、ミホノハゴロモハゼというハゼが棲んでいます。 上の写真は、その種によく似た近似種だろうとされていますが、まだ、研究が殆ど進んでおらず、学名もついていません。 マーメイドゴビーというのは、セブのダイビングサービスで、仮につけている名前です。…
【ログ】バリ(ムンジャンガン)23-02-05[1] ガーデンイール・インサイド
バリのダイビングも、いよいよ最終日。 satomimantarey.com 前日までは、客が私一人だったのですが、この日は、バリ島内を旅行しながら、リモートで仕事をしているという人が参加し、ムンジャンガン島に行くことに。 ですが、ダイビングの傾向が違うということで、有り難いことに、マンツーマンでガイドをつけていただきました。 1本目は、ガーデンイール・インサイドというポイントへ。 横帯が、背鰭の基点よりも前方にあることから、『新版 日本のハゼ』にある、ガラスハゼ属の1種-1ではないかと思われます。 ウミショウブハゼ属の1種-2ではないかと思いますが、これも未確定。背鰭を全く広げてくれなかったの…
No.061 クロオビハゼ (Myersina nigrivirgata)
和名:クロオビハゼ 学名:Myersina nigrivirgata Akihito et Meguro, 1983 英名:Black-line shrimp-goby (ブラックライン・シュリンプゴビー) 分布:沖縄~西部太平洋 撮影日時:2022-08-077D(100) 撮影場所:石垣(伊土名ボールキャベツ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ (フルサイズ160mm相当) ここからは、ハゴロモハゼ属 (Myersina) と呼ばれる、ハゼの仲間です(イトヒキハゼについては後述)。 ハゴロモハゼ属に共通する性質としては、泥地でエビと共生し、ホバリングしていま…
【ログ】バリ(ムンジャンガン)23-02-04[1] タイガン
前回、ウエイトベルトのトラブルで、あまり落ち着いて撮影できなかったタイガンに、再挑戦。ちなみに、そのとき、リークチェック用の、ポンプの蓋を閉めなかったため、ハウジングの中に水滴がついていたという話をしました(下記リンク)。カメラは特に問題なく動作したため、日本に帰ってからも放置しておいたのですが、どうやらそれが原因で、レバーが塩噛みし、4月のアニラオでハウジングが使えないという羽目に陥りました。 kasurihaze.hatenablog.com アサバノホオカギハゼ(Ancistrogobius yanoi)です。 ホオカギハゼ属は、4種が知られていますが、これまで、イトカケホオカギハゼとウ…
No.058 ヒレナガネジリンボウ (Stonogobiops nematodes)
和名:ヒレナガネジリンボウ 学名:Stonogobiops nematodes Hoese et Randall, 1982 英名:Filament-finned prawn-goby 分布:伊豆~西部太平洋 撮影日時:2019-08-19 撮影場所:阿嘉(安室東) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ (フルサイズ160mm相当) ずいぶん前から、存在が知られていましたが、学名だけで、なかなか和名がつかず、ヒレナガネジリンボウとか、ハタタテネジリンボウ とかいう仮称で、呼ばれていました。ダイバーはヒレナガ、アクアリストはハタタテと呼んでいたことが、多かったような気…
No.057 キツネメネジリンボウ (Stonogobiops pentafasciata)
和名:キツネメネジリンボウ 学名:Stonogobiops pentafasciata Iwata & Hirata, 1994 英名:なし(日本固有種のため) 分布:伊豆(大瀬崎・富戸)~奄美大島 撮影日時:2002-10-03 撮影場所:柏島(後浜1) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 1.4倍テレコン 高知県柏島で発見され、学名と和名のついた、日本固有の共生ハゼです。 www.jstage.jst.go.jp 大瀬崎にもいるというので、川奈で探して、ハチマキダテハゼを見つけ、「キツネメネジリンボウがいた!」と、大騒ぎしたことを、よく覚えています(似てます…よね?)。 尚、…
2本目は、V4へ。日本で言えば、4番ブイというところです。 このダイビングは、あまり印象に残っていません。ハゼより、ミラクルトリプルフィンという、ヘビギンポとか、 カブラヤテンジクダイとかが、印象的でした。 カエルウオの1種、バンダブレニー。魚よりも、バックのホヤ(?)のインパクトが強いです。 クジャクベラだと思います。バックは綺麗ですが、鰭を広げるまで、待つだけの粘りがありませんでした。 カミソリウオ。これも、鰭を広げてくれませんでした。 セボシウミタケハゼ(?)。 ハタタテサンカクハゼ。 メガネベニハゼ。 チョウチョウコショウダイの幼魚。動きが面白くて、カメラより、ビデオ向きの被写体です。…
No.56 ネジリンボウ (Stonogobiops xanthorhinica)
和名:ネジリンボウ 学名:Stonogobiops xanthorhinica Hoese et Randall, 1982 英名:Yellownose prawn-goby 分布:伊豆~西部太平洋、ミクロネシア 撮影日時:2002-10-04 撮影場所:柏島(後浜4) 撮影器材:Nikon F4+ 100マクロ x 1.4倍テレコン ねじりんぼう(捩りん棒)というのは、魚の名前にしては、ちょっと変わっていますが、元は、棒状にねじって作った、飴のことを言うそうです。体側の黒い斜めの縞模様を、ねじれ模様に見立てて名付けられたものですが、実際には、この縞模様は左右対象になっていて、ねじれてはいませ…
【ログ】アニラオ 23/4/5-4/13 匍匐ハゼ編 (アキヒト・ゴビー他)
ハゼ編のラストは、常に海底で匍匐するように活動している、匍匐型のハゼです。 繰り返しになりますが、アニラオでの宿とダイビングは、ヴィラ・マグダレナでした。食事が美味しく、部屋も綺麗で、ガイドさんも魚に詳しい、日本人経営だけあって、日本人好みのダイビング宿です。 divemagdalena.com 今回のアニラオで、個人的に一番嬉しかったのが、このイトヒキインコハゼ(Exyrias akihito)でした。学名がExyrias akihitoとなっていることからわかるように、ハゼの研究者としても有名な、明仁氏(平成上皇)に献名されたハゼです。 英名は、学名から取って、アキヒト・ゴビーと呼ばれてい…
No.055 (仮称)メンタマカスリ (Mahidolia sp.)
和名(仮称):メンタマカスリ 学名:なし(Mahidolia sp.) 英名:なし 分布:フィリピン・セブ島 撮影日時:2018-05-1 撮影場所:セブ(RSN) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ (フルサイズ160mm相当) まだ、どこからも正式な報告がなく、当然、学名もない種ですが、その外見からは、カスリハゼ属であることは間違いないでしょう。特徴的な背鰭の目玉模様から、ガイドしてくれたサービス(アクアバディズ)では、「メンタマカスリ」という仮称で呼んでいました。 このときが、初めての撮影だったのですが、残念ながら、全身が出てくれていません。 aqbudsl…
【ログ】バリ(ムンジャンガン)23-02-03 バツ・ベサリ
アニラオのログが続きましたが、2月に行ったバリのログも。 ダイビングの宿とガイドは、ムンジャンガン地区の、Sari Dive。アニラオと同様、食事と部屋が素晴らしい宿ですが、さらにすごいのは、現地のガイドさんなのに日本語が通じるのと、リクエストした魚を見せてくれようとする、その熱心な姿勢です。 kasurihaze.hatenablog.com satomimantarey.com イトカケホオカギハゼ(Ancistrogobius yoshigoui)。これは、初顔です。尾びれにもピントが合うように、角度を変えて、もっとじっくり撮影すべきでした。ホオカギハゼ属は、2010年に新たな属として記…
本稿は、1)共生ハゼ、2)小型ハゼ、3)浮遊系のハゼ、4)匍匐系のハゼの、4通りのうちの3番目、浮遊系のハゼです。ここには、ハタタテハゼのように、常時浮いているものや、サラサハゼのように、時々浮くものが含まれます。 今回のアニラオは、浮遊系のハゼは、カニハゼと、クロイトハゼの2種のみしか見つけられませんでした。 カニハゼというのは、あくまでも通称であって、日本にはいないため、和名がつけられていません。ですが、世の中にはこれで通用しているため、本稿でもカニハゼで紹介します。 英名の、クラブアイド・ゴビー(Crab-eyed goby)というのは、カニの眼をしたハゼという意味です。2つの背びれのそ…
No.054 カスリハゼ属の1種 (Mahidolia sp.)
和名:なし 学名:Mahidolia sp. 英名:なし(Flagfin shrimpgobyとしているところも) 分布:パラオ、バリ 撮影日時:2002-03-12 撮影場所:パラオ(PPRビーチ) 撮影器材:Canon EOS-5 + 100マクロ パラオのPPRビーチで初めて見た、背鰭が伸びるタイプのカスリハゼ。 No.052 カスリハゼ (Mahidolia parvida)や、 No.053 マヒドリア・ミスタシナ (Mahidolia mystacina) とは別種らしいが、詳しいことは、まだわかっておらず、学名もまだない。 種小名の"sp."とは、species (スピーシーズ)…
ハゼは種類が多いので、私は、1)共生ハゼ、2)小型ハゼ、3)浮遊系のハゼ、4)匍匐系のハゼの、4通りに分けて整理しています。分類として厳密なものではなく、印象で適当に決めています。 本稿は、4通りのうちの2番目、「小型ハゼ」で、ピグミーゴビーとかドワーフゴビーといった、英名がついています。 まずは、アイドルとして有名な、ミジンベニハゼ属の、ミジンベニハゼ(Lubricogobius exiguus)です。尚、ミジンベニハゼには、よく似た種がいるらしいのですが、区別はつきません。 撮影日時:2023-04-11 撮影場所:サイムシム 次は、イソハゼ属。最初の2枚は、アカホシイソハゼ(Eviota…
今回のアニラオは、流れの強いポイントで潜ったのが多かったせいか、あまりハゼが見つけられなかったのが、残念でした。 それでも、何種類かは撮影できたので、潜った順に紹介していきます。まずは、エビと共生する(といっても、今回エビは出てきませんが)、共生ハゼから。 ヤマブキハゼ(Amblyeleotris guttata)。 撮影日時:2023-04-06 撮影場所:EJポイント 稀種というほどではありませんが、それほど個体数は多くはありません。余り引っ込まず、共生ハゼの中では、比較的撮影しやすいハゼです。写真をみるまで気づきませんでしたが、地面から突き出した棒のようなものに、胸びれと腹びれを当てて、…
No.053 カスリハゼ属の1種 (Mahidolia mystacina)
撮影日時:2002-03-14 撮影場所:パラオ(PPRビーチ) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 2倍テレコン カスリハゼの雌に似て、背鰭に同心円状の模様があるが、別種とされている。 但し、本当によく似た模様の個体もいて、見分けがつかないことも。 個人的には、日本近海ならカスリハゼ、南方のサンゴ礁域なら、このカスリハゼ属の1種としているが、南西諸島あたりでは迷ってしまう。 写真は、パラオのPPRビーチで撮影したもの。 ドロドロの砂地を、大きなエビが懸命に巣穴の工事をする中、ホバリングしていた。 ブログ村ランキングに、参加しています。 応援、よろしくお願い致します。 ブログに出…
初めてのポイント、V3へ。 ポイント名の由来は、ライダーとかではなくて、3番ブイということらしい。 シリウスベニハゼ(Trimma halonevum)の、白っぽいバージョンと赤っぽいバージョン。この地区では、ベニハゼの中で、最も多い。 ヒメニラミベニハゼ(Trimma anaima)。和名がつく以前は、シャープアイ・ピグミーゴビーと呼ばれていただけあって、鋭い目つき。 ヤツシハゼ(Vanderhorstia phaeostictus)。共生ハゼだが、エビは見当たらなかった。 カニハゼ(Signigobius biocellatus)と、右下にいるのは、恐らくマダラハゼではないかと思われる。 …
No.052 カスリハゼ (Mahidolia parvida )
和名:カスリハゼ 学名:Mahidolia parvida 英名:不明 分布:千葉~インド・太平洋 撮影日時:1999-11-22 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ 比較的泥っぽい環境を好み、エビと共生する。もうもうと煙を立てて、ホバリングしていることが多い。 初めて見たのが川奈で、その時は背鰭を立てておらず、しかもかなり小さくて、黒っぽいカリントウのような、「謎のハゼ」だった。 前世紀のことであるから、まだ『日本のハゼ』も『ハゼガイドブック』も出版されておらず、名前を調べたのは、山渓の『日本の海水魚』(ハンディ図鑑ではなく、山渓カラー名鑑)だったと思う。…
【ログ】バリ(ムンジャンガン)23-02-02[1] タカド・サル
2/1は身体を休め、2/2から、後半のダイビングの再開となる。 1本目は、タカド・サルで、前回も含めて初めてのポイント。浅場に船をアンカリングし、ミニドロップの斜面を潜る感じのポイントだった。 今回のメインの被写体は、このニチリンダテハゼ。斜面の途中の、窪んだところに巣穴を構えている。エビは出て来なかった。 Sari Diveでの通称は、レモンちゃん。この写真ではよくわからないが、顎に髭があり、ダルマハゼ属の1種らしい。 一見、アオギハゼ(Trimma caudomaculatum) だが、実はロングレイド・ピグミーゴビー(Trimma nasa)という、別種。アオギハゼとの違いは、リンクをク…
【ログ】バリ(ムンジャンガン)23-02-01[0] ミナミトビハゼの休日
去年の夏に、遠征先でへばったということもあり、今回は、間に1日、休みを入れることにした。前半に3.5日潜って、1日休み、後半に4日潜るという日程である。 Sari Diveの棧橋の根元近くは、岩の上に浅く泥が被っているような土地になっている。 そこに、トビハゼがいたので、何枚か撮影してみた。 おそらく、ミナミトビハゼ(Periophthalmus argentiline)ではないかと思う。 波打ち際 ミナミトビハゼ ミナミトビハゼ(ペア?) ミナミトビハゼ(団体) Sari Diveの昼食(美味)
【ログ】バリ(ムンジャンガン)23-01-31[2] タンジュン・バトゥ(ハゼ以外編)
タンジュン・バトゥの、ハゼ以外。 何となく地面が盛り上がっているのに気づいて、そっと近づき、砂を払ってみる。 コウイカが、顔を出した。興奮しているらしく、胴体の縁が青く光っている。 こちらを威嚇するように、2本の腕を上げてきた。 水中写真からカサゴの種類を判定するのは、至難の業なので、一応、ウルマカサゴとしておく。 セミホウボウ。弱っているのか、逃げる速度は遅かったが、正面からの写真は、撮らせてくれなかった。 キシマイシヨウジにも見えるし、イシヨウジにも見える。 モンハナシャコ。巣穴から全身出ていて、全く逃げなかった。あまり近づくと、パンチで、ポートを割られることもあるらしい。
No.048 アオヒゲシノビハゼ (Ctenogobiops mitodes)
英名:Sandy prawn-goby, Sand Shrimpgoby 分布:南西諸島~中西部太平洋 撮影日時:2018-07-26 撮影場所:阿嘉(ニシバマ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ(フルサイズ160mm相当) 背鰭の拡大写真 『決定版 日本のハゼ(2004)』では、種小名がsp. とされていたが、『新版 日本のハゼ』では、現在の種小名(mitodes)になっている。 前者では、C. tongaensis ではないかとされていたが、その後の研究で、C. mitodesが新種として記載され(2007年)、2012年に和名がついたらしく、存在が知られた…
No.046 ハタタテシノビハゼ (Ctenogobiops tangaroai)
英名:Tangaroa shrimpgoby 分布:南西諸島~中西部太平洋 撮影日時:2017-07-20 撮影場所:水納島(第2ケーブル) 撮影器材:OLYMPUS TG-4 どれもよく似たシノビハゼ属の中で、間違えようがないほど目立って異なっているのが、このハタタテシノビハゼである。 背鰭の第1棘と第2棘の両方がピンと伸び、しかも、その間の鰭膜も伸びているため、水中でも遠くから見分けが容易だ。 ミニドロップオフの下の、少しオーバーハングになっているようなところに、エビと共生する。 大抵は、2匹でペアになっている。 背鰭は、上の写真のように立っているときと、身体の横に倒れているときがあるが、…
ムラサメハゼ (Cryptocentrus fasciatus) その2
撮影日時:2001-2-12 撮影場所:モルジブ(ボリフシ・ハウスリーフ) ムラサメハゼは、ブラック・シュリンプゴビーの英名の通り、黒い個体が多い。 また、和名が最近ついただけあって、日本では比較的珍しく、ネットでも、日本よりも、フィリピンからマレーシアやインドネシアなどの赤道近くで撮られた写真が、圧倒的に多い。 インド洋のモルジブにもいて、写真は、ボリフシの、沈船ポイントで撮影したもの。 身体が、こういう鮮やかな黒色をしている場合は、和名の元になった頬の斜線の代わりに、水玉模様があるようだ。 (続く) ブログの更新を待ちきれない方は、200種類を越えるハゼの写真がまとめて見られる、こちらをど…