ムラサメハゼ (Cryptocentrus fasciatus) その3
見たことのないハゼの写真を撮影したら、種類を知りたいのは、ダイバーの常である。 ところが困ったことに、ムラサメハゼは、色の変異が実に多くて、まぎらわしい。 頬の斜線と、背鰭や尾鰭に鰭条に沿って放射状に入る筋が、大きな特徴の筈なのだが、それに殆ど当てはまらないものがいる。 上の個体は、頬の線がなく、背鰭にも放射状の線がないが、尾鰭の放射状の線から、恐らくムラサメハゼと思われる。 また、下の個体は幼魚で、全くと言っていいほど特徴がないが、かといって、ムラサメハゼ以外とも考えにくい。 南方(特に八重山諸島以南)の黄色い共生ハゼで、ギンガハゼでもフタホシタカノハハゼでもなく、同定に困るものがあったら、…
2022/11/12 12:39