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撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン (フルサイズ156mm相当) 南方では珍しくない、カタボシオオモンハゼですが、これまでは分布が伊豆諸島以南だったのが、最近では伊豆半島でも珍しくなくなってきたようです。 これも、温暖化の影響だと思われます。 オオモンハゼ属の特徴は、目の下に黒い横帯があることと、上唇の端が広がっていること。 また、カタボシオオモンハゼという名前は、肩(胸びれの上方)に、星(黄色っぽい斑点)があるところから来ています。 -------------------------------------------------…
撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン (フルサイズ156mm相当) カスリハゼは、下で紹介しているように、初めて川奈に来たときに見たハゼで、一番好きなハゼの一つです。 kasurihaze.hatenablog.com しばらく来ないうちに、川奈の底質が泥から砂に変化し、カスリハゼなど泥質を好むハゼが少なくなっていると聞いて心配していたのですが、今回は、カスリハゼを何匹も見ることができ、一安心というところでした。 ハゼたちは、底質の変化にも、逞しく適応しているようです。 --------------------------------…
撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン (フルサイズ156mm相当) 最近ではすっかりリゾートダイバー化していましたが、8年ぶりに、東伊豆の川奈に行って来ました。 ガイドは、マクロが得意な、ジェスターさんにお願いし、オーナーの鬼頭さん自ら、ガイドをしていただきました。 jester.jp 最後に鬼頭さんにガイドをしていただいたのは、ログを見る限り、2002年の6月と、20年以上前になります。 当時は、週末のたびに通っていたのが、嘘のようです。 最近は、透視度があまり良くないと聞いて、心配していたのですが、思ったよりもよく見えました。 ま…
No.093 セイルフィン・リボンゴビー (Oxymetopon typus)
和名:なし(セイルフィン・リボンゴビー) 学名:Oxymetopon typus Bleeker, 1861 英名:SailFin RibbonGoby 分布:フィリピン 撮影日時:2024-04-21 撮影場所:セブ(RSN) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン (フルサイズ156mm相当) 以前に紹介したリボンゴビーは、ブルーバード・リボンゴビーという種類でしたが、上の写真は、セイルフィン・リボンゴビーと呼ばれています。 上の写真では分かりにくいですが、背びれが帆(セイル)のように広がっていることから、セイルフィンと呼ばれており…
【ログ】セブ[5] 24/4/16-4/23 -チークスポット・ゴビー-
和名:なし(チークスポット・ゴビー) 学名: Amblygobius cheraphilus Allen & Erdmann, 2016 英名:Cheek-spot Goby or East Indies siltgoby 分布:南西諸島~インドネシア 撮影日時:2024-04-17 撮影場所:セブ(RSS) カメラ:Canon EOS7D MarkII レンズ:60マクロ x 1.4倍テレコン (フルサイズ134mm相当) 先に紹介したサオトメハゼに似ていますが、本種はサラサハゼ属であり、クロイトハゼ属のサオトメとは、分類学的に少し離れています。 kasurihaze.hatenablog.…
【ログ】セブ[5] 24/4/16-4/23 -スフィンクスサラサハゼ +同居ハゼ2匹-
撮影日時:2024-04-19 撮影場所:セブ(サン) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン (フルサイズ75mm相当) 1つの巣穴に、左から、オトメハゼ、スフィンクスサラサハゼ、ムラサメハゼ(黄色)の、3種のハゼが、同居していました。 2種のハゼが同居しているのは、見たことがありますが、3種同居というのは、恐らく初めてでした。 元は、誰の巣穴なのでしょう。 ------------------------------------------------------------------------------ ブログ村ランキングに…
【ログ】セブ[5] 24/4/16-4/23 -マヒドリア・ミスタシナ-
和名:なし(マヒドリア・ミスタシナ) 学名:Mahidolia mystacina 英名:なし(Flagfin shrimpgobyとしているところも) 分布:南西諸島~インドネシア 撮影日時:2024-04-18 撮影場所:セブ(RSN-S) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン (フルサイズ134mm相当) カスリハゼ属の1種で、和名はありません。 背びれに、同心円状の模様があるのが特徴です。 大半が黒っぽい色をしており、黄色は結構珍しいです。 左下に、エビが出ようとしているのが見えます。 kasurihaze.hatenablo…
No.092 ブラウンバンド・シュリンプゴビー (Tomiyamichthys zonatus)
和名:なし(ブラウンバンド・シュリンプゴビー ) 学名: Tomiyamichthys zonatus Allen, 2015 英名:Brownband shrimpgoby 分布:フィリピン~インドネシア 撮影日時:2024-04-21 撮影場所:セブ(RSS) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン(フルサイズ156mm相当) 日本にはいない、オニハゼ属の共生ハゼで、2024年のセブで、撮りたかったハゼの1つです。 ガイドの鈴木さんに、お願いしておいたら、見事、見つけてくれました。 胴体に茶色(ブラウン)の帯(バンド)が入っているこ…
【ログ】セブ[5] 24/4/16-4/23 -ヤノスソビキハゼ-
セブでお世話になった、ハゼが得意なダイビングサービスと宿は、こちら。 aqbudsliloan.iinaa.net 撮影日時:2024-04-18 撮影場所:セブ(小人リゾート前) 前日紹介した、フタホシタカノハハゼと同じ、小人リゾート前で撮影した、ヤノスソビキハゼです。 kasurihaze.hatenablog.com 日本では、水深30mより深いところにいる稀種ですが、セブでは20m以浅で見られます。 前に紹介した写真と比べると、尾びれが綺麗に出ているのですが、背びれが充分に開いていないのが残念。 ---------------------------------------------…
【ログ】セブ[5] 24/4/16-4/23 -フタホシタカノハハゼ-
セブでお世話になった、ハゼが得意なダイビングサービスと宿は、こちら。 aqbudsliloan.iinaa.net 撮影日時:2024-04-18 撮影場所:セブ(小人リゾート前) 以前にも紹介した、フタホシタカノハハゼの白黒バージョンがいました。 サンゴの欠けらを、枕にしているかのようなポーズです。 kasurihaze.hatenablog.com フタホシタカノハハゼは、あまりドロドロのところにはいない印象がありますが、ここは結構な泥ポイントでした。 なので、見つけたときは、それとわかりませんでした。 下は、エビとの共生シーン。 こちらは、巣穴から体を乗り出して、何か食べたときのシーンだ…
No.091 カッパ・リーフゴビー (Priolepis kappa)
和名:なし(カッパ・リーフゴビー) 学名: Priolepis kappa Winterbottom & Burridge, 1993 英名:Kappa ReefGoby 分布:フィリピン~インドネシア? 撮影日時:2024-04-19 撮影場所:セブ(サン) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン(フルサイズ160mm相当) アミメベンケイハゼだと思っていたのですが、背びれに白い縁取りがあるところから、どうもカッパ・リーフゴビーという、別種のようです。 aqbudsliloan.iinaa.net 日本にはおらず、和名がないので、学名…
No.090 エロンガータ・ゴーストゴビー (Pleurosicya elongata)
和名:なし(エロンガータ・ゴーストゴビー) 学名:Pleurosicya elongata Larson, 1990 英名:Cling goby 分布:フィリピン~インドネシア 撮影日時:2024-04-17(60T14) 撮影場所:セブ(RSS) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60mmマクロ x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 日本にはいないので、和名はありません。 種小名(学名の後ろ半分)のエロンガータは、細長いという意味で、確かに他のウミショウブハゼ属のハゼよりも、細長い体つきに見えます。 英名の "Cling goby" は、しがみつくハゼの意だそう…
【ログ】セブ[5] 24/4/16-4/23 -オイランハゼ-
セブでお世話になった、ハゼが得意なダイビングサービスと宿は、こちら。 aqbudsliloan.iinaa.net 今回のセブで、オイランハゼを見たのは、このときだけでした。 オイランハゼは、比較的浅い場所に棲んでおり、このときも、見かけたのは、エキジット直前です。 そのため、残念ながら、尾びれが出るまで粘ることはできませんでした。 ------------------------------------------------------------------------------ ブログ村ランキングに、参加しています。おかげさまで、水中写真もダイビングも、10位前後に上がってきました。…
No.089 イトカケホオカギハゼ (Ancistrogobius yoshigoui)
和名:イトカケホオカギハゼ 学名:Ancistrogobius yoshigoui Shibukawa, Yoshino et Allen, 2010 英名:Threadless cheek-hook goby 分布:奄美大島~インドネシア 撮影日時:2024-04-207D(1770T14)22582 撮影場所:セブ(アンクルズプレイス) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン(フルサイズ160mm相当) 泥地や砂泥地に、単独で棲んでおり、エビとは共生しません(『新版 日本のハゼ』による)。 この写真の個体も、セブのアンクルズプレイス…
【ログ】セブ[5] 24/4/16-4/23 -レッドマージン・シュリンプゴビー -
セブでお世話になった、ハゼが得意なダイビングサービスと宿は、こちら。 aqbudsliloan.iinaa.net この日潜った、サンというポイントは水深が浅く、砂地のポイントです。 そのため、他のポイントのような泥地のハゼとは、違う種類のハゼが棲んでいます。 これは、過去にも紹介したことのある、レッドマージン・シュリンプゴビー。 日本にはいない、共生ハゼです。 kasurihaze.hatenablog.com 最初は上のように1匹だけだったのですが、やがて、ペアの片割れが顔を出してきました。 そして、対称なVの字に。 エビも出て来ないかと待っていたのですが、最後まで出て来ませんでした。2匹…
No.088 (通称) オレンジミジン (Lubricogobius sp.)
和名:なし(通称:オレンジミジン) 学名:Lubricogobius sp. 英名:不明 分布:不明(フィリピン) 撮影日時:2024-04-21 撮影場所:セブ(RSN) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII +シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン(フルサイズ156mm相当) セブ島で撮影した、オレンジ色のミジンベニハゼです。 おそらく、まだ学名のついていない未記載種ではないかと、言われています。 綺麗な砂地等に棲むミジンベニハゼとは違い、セブ島の泥地に穴を掘って棲んでいます。 一度は引っ込んでしまいましたが、 すぐに出て来て、泥地についた私の左手の、グローブの上に乗っかっ…
No.087 オニサルハゼ (Oxyurichthys papuensis)
和名:オニサルハゼ学名:Oxyurichthys papuensis (Valenciennes, 1837)英名:Frogface goby 分布:静岡~インドネシア 撮影日時:2024-04-22撮影場所:セブ(RSN-S)撮影器材:Canon EOS7D MarkII +シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン(フルサイズ70mm相当) サルハゼ属というのは、大半が柔らかな泥地に棲んでおり、海底に寝そべっています(例外として、まだ見ぬゼータサルハゼというのは、ホバリングしているそうです)。 体はかなり大きく、特にこのオニサルハゼは、オニという名称の通り、15cm以上もあって、海底近く…
【ログ】セブ[5] 24/4/16-4/23 -ウシオニハゼ-
セブの、ダイビングサービスと宿は、こちら。 ウシオニハゼについて、初めて紹介したブログでは、背鰭が閉じた写真しかないという話を書きました。 kasurihaze.hatenablog.com 今回は、めでたく(?)、背鰭を開いた写真を撮影することができました。 泥地で、エビと共生します。 背鰭の模様は、上のように、大きな黒斑点が1つあるのが、デフォルトのようです。 しかしながら、下の写真のように、小さな斑点が複数あるものもいて、かなりバリエーションがあります。 -------------------------------------------------------------------…
No.086 サオトメハゼ (Valenciennea limicola)
和名:サオトメハゼ学名:Valenciennea limicola Hoese et Larson, 1994英名:Mud goby分布:和歌山、南西諸島~インドネシア 撮影日時:2024-04-20撮影場所:セブ(アンクルズプレイス)撮影器材:Canon EOS7D MarkII +シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン(フルサイズ156mm相当) 『新版 日本のハゼ』に紹介されていたので、リクエストしておいたら、ガイドさんが見せてくれました。 学名がついて存在が知られたのが、1994年と比較的新しく、和名がついたのが2011年と、さらに新しいハゼです(下の画像をクリックすると、論文の…
【ログ】セブ[5] 24/4/16-4/23 -ムラサメハゼ-
セブの、ハゼが得意なダイビングサービスと宿は、こちら。 aqbudsliloan.iinaa.net セブの共生ハゼの中では、一番数が多く、慣れてくると、次第に見向きもされなくなります。 ですが、この個体はその口にカニらしき獲物を咥えており、注意を引きました。 もっと寄ってアップにしたかったのですが、獲物を咥えているせいか、すぐに引っ込んでしまいました(かなりトリミングしています)。 kasurihaze.hatenablog.com かつては、ブラック・シュリンプゴビーという名前がついていたように、どちらかと言えば黒っぽい個体が多い印象です(下写真参照)。 -----------------…
No.085 ヤジリハゼ (Tomiyamichthys lanceolata)
和名:ヤジリハゼ 学名:Tomiyamichthys lanceolatus (Yanagisawa, 1978) 英名:Lanceolate shrimpgoby 分布:伊豆半島・伊豆諸島~インドネシア・マレーシア 撮影日時:2024-04-18 撮影場所:セブ(RSN-S) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII +シグマ17-70ズーム x 1.4倍テレコン(フルサイズ134mm相当) 決して稀種ではないけれど、縁のないハゼというのはいるもので、このヤジリハゼが、私にとってはその一つでした。 2024年のセブで、リクエストしておいたこのハゼに、やっと出会うことができました。 和名…
【ログ】セブ[5] 24/4/16-4/23 -リボンゴビー -
セブの、ダイビングサービスと宿は、こちら。 aqbudsliloan.iinaa.net 通称リボンゴビーと呼ばれる、タンザクハゼです。 この写真からはわかりませんが、正面から撮ると、体が薄く、リボン(短冊)のようだということで、その名がつけられたようです。 タンザクハゼ属には、何種かいますが、これは、ブルーバード・リボンゴビーではないかと思われます。 セブでは、水深10mも潜らずに、これらタンザクハゼ属の魚が、群れて泳いでいます。 ------------------------------------------------------------------------------ ブロ…
【ログ】セブ[5] 24/4/16-4/23 -ギンガハゼ(黄・黒ペア)-
ギンガハゼは、黄色と黒がいることで知られており、圧倒的に黄色が多いのですが、こうやって、同じ巣穴に黄色と黒が同居しているのは、初めて見ました。 ちなみに、左側のギンガハゼは、黒といってもかなり黄色がかっており、本当に黒いギンガハゼは、下のような感じです。 1998-12-29石垣島・川平湾で撮影。
【ログ】セブ[5] 24/4/16-4/23 -ブラックスピア・シュリンプゴビー -
下に紹介した、ブラックスピア・シュリンプゴビー です。 今回は、結構数が出ていました。 年によっては、突然、大発生したりするらしいです。 この個体は、海の中でも、背鰭の第1棘と第2棘の間が大きく離れて2本に見えましたが、こうやって写真に写すと、鰭膜が破れているみたいです。 kasurihaze.hatenablog.com ------------------------------------------------------------------------------ ブログ村ランキングに、参加しています。おかげさまで、水中写真もダイビングも、10位前後に上がってきました。引き続き、…
【ログ】セブ[5] 24/4/16-4/23 -シマオリハゼ-
泥地では、結構あちこちで見られるハゼです。 それゆえに、見逃すことも多いのですが、比較的寄りやすく、他に獲物がいないときなど、ついついカメラを向けてしまうことも。 kasurihaze.hatenablog.com ------------------------------------------------------------------------------ ブログ村ランキングに、参加しています。おかげさまで、水中写真もダイビングも、10位前後に上がってきました。引き続き、クリックして、応援いただけると、有り難いです。
【ログ】セブ[5] 24/4/16-4/23 -クロオビハゼ(黄)-
以前にも紹介しましたが、クロオビハゼには黄色と白がいます。 kasurihaze.hatenablog.com 圧倒的に白の方が多く、黄色は、見つかればかなりラッキーという頻度です。 今回の黄化個体は、黒い”オビ”を、かなり色濃く残していましたが、西表で撮影した下の写真のように、かなり黄一色に近いものもいます。 ----------------------------------------------------------------------------------------- ブログ村ランキングに、参加しています。水中写真もダイビングも、10位に近づいてきました。クリックして、応援…
【ログ】セブ[5] 24/4/16-4/23 -スパングルド・シュリンプゴビー-
以前にも紹介した、泥地の共生ハゼですが、今回はホバリングしているところが、撮れました。 おかげで、第2背鰭、腹鰭、臀鰭まで、すべて写っています。 kasurihaze.hatenablog.com----------------------------------------------------------------------------------------- ブログ村ランキングに、参加しています。水中写真もダイビングも、10位に近づいてきました。クリックして、応援いただけると、有り難いです。
【ログ】セブ[5] 24/4/16-4/23 -ニュウドウダテハゼ-
泥地のハゼとして有名な、ニュウドウダテハゼです。 ニュウドウは、大入道から来ており、名前がついたのは、その大きさから。通常のダテハゼの、倍近い大きさがあります。 上は大人で、下は子供。 ストロボの光には、かなり敏感で、特に最近のデジカメのように、2回発光するストロボに対しては、よく逃げます。 こっちへ逃げたかと思えば、 あっちへ逃げるといった具合です。 -------------------------------------------------------------------------------- ブログ村ランキングに、参加しています。しばらく更新しないうちに、すっかりランキング…
【ログ】セブ[5] 24/4/16-4/23 -オニツノハゼ-
セブに行って来ました。 セブと言えば、飛行場とリゾートのあるマクタン島が有名で、セブのツアーと言えば、大抵こちらです。 ja.wikipedia.org しかしながら、今回行ったのは、西隣にあるセブ島の方です。 ja.wikipedia.org ダイビングの環境も、かなり違っていて、マクタン島ではドロップオフが大半で、ハゼで言えばベニハゼやイソハゼなどの小さなハゼが見られるのに対し、セブ島では泥地の珍しい共生ハゼが多く見られます。 珍しい共生ハゼの1つが、このオニツノハゼで、以前にも紹介しました。 kasurihaze.hatenablog.com 今回の写真は、これよりも背鰭の第1棘が長く伸…
【ログ】アニラオ[3] 24/2/13-2/20 小型ハゼ編
4月のアニラオで、圧倒的に多かったのが、この小型ハゼです。 ガイドさんが、頑張って色々と探してくれました。 ●ミジンベニハゼ属 ミジンベニハゼ 撮影日時:24-02-19 撮影場所:ハイディ アイドル的なハゼです。アニラオでは、10m程度と、かなり浅いところに、しかもあちこちのポイントにいます。 ●ベニハゼ属 キャンディーケイン・ドワーフゴビー 撮影日時:24-02-14 撮影場所:ダキエダ フィリピンを代表するベニハゼです。パラオやインドネシアにもいるようですが、なぜかフィリピンが圧倒的。 シリウスベニハゼ 撮影日時:24-02-18 撮影場所:シークレットガーデン メガネベニハゼ 撮影日時…
【ログ】アニラオ[3] 24/2/13-2/20 匍匐ハゼ&浮遊ハゼ編
今回、匍匐系のハゼは、6種類いました。 オバケインコハゼ (Exyrias belissimus) 撮影日時:24-02-14 撮影場所:マリタイム 比較的大型のハゼで、泥地のオーバーハングに棲みます。大抵は、顔を向こうへ向けているため、後ろ向きの写真が多いです。 カタボシオオモンハゼ 撮影日時:24-02-18 撮影場所:サンビュー 眼を垂直に横切る黒線と、胸鰭の上にある白っぽい点が特徴の、極めて普通種です。 キララハゼ属未同定種? 撮影日時:24-02-16 撮影場所:ロナルドガーデン ストロボの当て方が悪かったこともあり、露出がオーバー気味で、今一つ正体不明です。 ハタタテサンカクハゼ …
【ログ】アニラオ[3] 24/2/13-2/20 共生ハゼ編
久しぶりの更新です。 2023/2/13-2/20の、中6日の日程で、10ヵ月ぶりにアニラオ(フィリピン、マニラ空港から南に車で2.5時間)に行ってきました。 宿泊及びダイビングは、いつものヴィラ・マグダレナさんです。食事が美味しく、居心地が良くて、しかもガイドさんがマクロに詳しいという、三拍子揃ったダイバー向けのリゾートです。 divemagdalena.com 全日空を使えば、羽田空港から発着することができる上、機内で日本語も通じるので、往復のストレスがかなり減ります。 加えて、今回は初めて、「手ぶら・空港宅配サービス(国際線)」というのを利用したのですが、これが素晴らしいサービスでした。…
No.084 コモンヤツシハゼ (Vanderhorstia sp.)
和名:コモンヤツシハゼ 学名:Vanderhorstia sp. 2 of Suzuki et Shibukawa (2004) 英名:なし? 分布:伊豆半島・伊豆諸島~インドネシア・マレーシア 撮影日時:2023-06-24 撮影場所:西表(奥ヒナイ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 2倍テレコン(フルサイズ200mm相当) 先にアップした、マスダヤツシハゼにそっくりで、色の濃い薄いを別にすれば、殆ど違いがわかりません。 kasurihaze.hatenablog.com この写真は、ヤツシハゼだと思ってデータベースに登録しようとしたら、学者の…
No.083 ヤノスソビキハゼ (Vanderhorstia papilio)
和名:ヤノスソビキハゼ 学名:Vanderhorstia papilio Shibukawa et Suzuki, 2004 英名:Butterfly shrimpgoby 分布:屋久島~インドネシア、オーストラリア 撮影日時:2019-04-21 撮影場所:セブ(ボードウォーク前) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII+ 100マクロ (フルサイズ160mm相当) 泥地に棲む、共生ハゼです。 体側に4個の鞍状班があり、黄色の斑点が点在しています。 日本では35m以深と、かなり深場にいますが、セブやバリでは、20mほどのところで見ることができます。 学名の種小名のpapilioは、蝶…
No.082 ヤツシハゼ (Vanderhorstia phaeostictus)
和名:ヤツシハゼ 学名:Vanderhorstia phaeostictus (Randall, Shao et Chen, 2007) 英名:Yellowfoot shrimpgoby 分布:伊豆半島・伊豆諸島~ミクロネシア・インドネシア・マレーシア 撮影日時:2023-06-20[2]7D(17-70T14W)7504-1080 撮影場所:石垣(ボールキャベツ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 2倍テレコン(フルサイズ200mm相当) クサハゼと同じく、広範囲に棲息し、綺麗な砂地から泥地まで、様々な環境に棲むことができます。 上の写真が雄で、…
No.081 ムーンスポッテッド・シュリンプゴビー (Vanderhorstia nannai)
和名:なし(ムーンスポッテッド・シュリンプゴビー) 学名:Vanderhorstia nannai Winterbottom, Iwata et Kozawa, 2005 英名:Moon-spotted shrimp goby 分布:フィリピン 撮影日時:2019-04-23 撮影場所:セブ(アンクルズプレイス) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ(フルサイズ160mm相当) 水深10mくらいまでの、浅い泥地で、ホバリングしています。 ヤツシハゼ属のハゼとしては、結構小型です。 エビと共生しますが、エビの姿は見たことがありません。 インドネシアにもいるようですが、…
No.080 マスダヤツシハゼ (Vanderhorstia wayag)
和名:マスダヤツシハゼ 学名:Vanderhorstia wayag Allen et Erdmann, 2012 英名:Wayag shrimpgoby 分布:沖縄~インドネシア・マレーシア 撮影日時:2022-08-05 撮影場所:石垣(竹富島南ゴビーパラダイス) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ (フルサイズ160mm相当) 旧版の『決定版 日本のハゼ』には、ヤツシハゼ属の1種-1として掲載されていましたが、2012年に学名が、そして2015年に和名がついたようです。 https://core.ac.uk/download/pdf/154339999.pd…
No.079 マジェスティック・シュリンプゴビー (Vanderhorstia nobilis)
和名:なし(マジェスティック・シュリンプゴビー) 学名: Vanderhorstia nobilis Allen & Randall, 2006 英名:Majestic shrimpgoby 分布:沖縄・奄美~マレーシア・インドネシア 撮影日時:2023-01-31 撮影場所:ムンジャンガン(タンジュン・バトゥ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 2倍テレコン 撮影日時:2018-12-12 撮影場所:アニラオ(ロナルドガーデン左) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII+ 100マクロ(フルサイズ160mm相当) 上の写真がオス、下がメス…
No.078 ヒレナガハゼ (Vanderhorstia fulvopelvis)
和名:ヒレナガハゼ 学名:Vanderhorstia macropteryx Frantz, 1910 英名:Bigfin Shrimpgoby 分布:千葉県~長崎県 撮影日時:2002-10-13 撮影場所:三保 撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 1.4倍テレコン 泥地に棲む、かなり体長の大きなハゼで、現在のところ、日本国内からしか発見されていない、日本固有種です。 特に、静岡県の熱海、土肥、三保などから、観察例が多くあります。 学名の"macro"は、「大きな」、"pteryx"は「翼」を意味するそうなので、背鰭か尾鰭が大きいことから、この学名になったものと思われます。 上…
No.077 ヒメヤツシハゼ (Vanderhorstia fulvopelvis)
和名:ヒメヤツシハゼ 学名:Vanderhorstia fulvopelvis Suzuki et Chen, 2014 英名:Bigfin Shrimpgoby 分布:奄美~八重山、パラオ 撮影日時:2022-08-08[2] 撮影場所:石垣(ボールキャベツ) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 18-135ズーム (フルサイズ200mm相当) ヤツシハゼによく似ており、撮影したときも、てっきりヤツシハゼだと思っていたが、よく見ると、体側の模様が違っている。 最初は、下の写真のように、2ペアが近くにいるという、珍しいパターンだった。 このボールキャベツというポイントは、深いと…
【ログ】バリ(ムンジャンガン)23-02-05[2]アンダーウォーター・ケーブ
もう半年も前のダイビングですが、このときのログだけ、書きかけになっており、収まりが悪いので挙げておきます。 最終日、ムンジャンガン島の2本目は、アンダーウォーター・ケーブ。 ケーブといっても、洞窟というほどではなく、大きな割れ目の中に入り込んでのダイビングです。 オヨギベニハゼ このポイントでは、このオヨギベニハゼと、後述のフォークテイル・ピグミーゴビーが、シロガヤの中で群れ泳いでいます。 といっても、完全に混泳しているわけではなくて、ちょっと場所を変えて棲み分けている感じだったような…。 フォークテイル・ピグミーゴビー オヨギベニハゼは、日本にもいますが、このフォークテイルは、外国産です。 …
No.076 ビッグフィン・シュリンプゴビー (Vanderhorstia sp.)
和名:ビッグフィン・シュリンプゴビー 学名:Vanderhorstia sp. 英名:Bigfin Shrimpgoby 分布:フィリピン、西伊豆土肥 撮影日時:2018-05-16 撮影場所:セブ(アンクルズプレイス) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ (フルサイズ160mm相当) このハゼに限りませんが、かなりドロドロで手をつくこともできず、1m先も見えないような泥地に、こんな美しい模様をしたハゼが棲んでいるのが、不思議でなりません。 フィリピンでしか見られませんでしたが、なぜか突然、2022年に、西伊豆の土肥に出現しました。 英名のビッグフィンは、恐らくそ…
No.075 テイパーテール・シュリンプゴビー (Vanderhorstia attenuata)
和名:ヤツシハゼ属の1種-10(『新版 日本のハゼ』P542) 学名:Vanderhorstia attenuata Randall, 2007 英名:Tapertail shrimpgoby (テイパーテール・シュリンプゴビー) 分布:沖縄~マレーシア・インドネシア 撮影日時:2023-01-31 撮影場所:ムンジャンガン(タイガン) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + シグマ17-70ズーム x 2倍テレコン(フルサイズ200mm相当) スパングルド・シュリンプゴビーと同様に、日本からの正式な標本の記録はなく、和名はまだありません。 但し、西表などで、生態写真が撮られており…
西表のログ、ラストになります。 ハゴロモハゼ(嬉しさ度:★★★★★) このハゼを撮るために、日程を決めた、今回の本命でした。ただ、一番の狙いだった、婚姻色は、残念ながら撮れませんでした。また機会があれば、再挑戦したいと思います。 サキンハゼ(嬉しさ度:★★★★☆) 最近、名前のついたハゼです。ハゼ自体は何の変哲もない外見ですが、マングローブの葉の上に卵を産みつけ、稚魚が産まれるまで保護するという、珍しい習性を持っています。 下の写真は、卵のアップ。眼が見えているものも。 ヒメダテハゼ(嬉しさ度:★★★★☆) 大人しかったハゴロモハゼと違い、こちらは雄が、積極的に鰭を広げて、雌に求愛をしてくれて…
No.073 ツバメクサハゼ (Vanderhorstia steelei)
和名:ツバメクサハゼ 学名:Vanderhorstia steelei Randall et Munday, 2008 英名:特になし 分布:伊豆~インドネシア・マレーシア 撮影日時:2018-12-12 撮影場所:アニラオ(ロナルドガーデン左) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ(フルサイズ160mm相当) 2008年に学名がついた、比較的最近になって知られたハゼです。 体側に、黄色の横線が多数あるのと、この写真ではわかりにくいですが、尾鰭の先端が、二股になって尖っているのが特徴です。 『新版 日本のハゼ』によれば、和名は、尾鰭が燕尾型になっているところに基づい…
No.073 スパングルド・シュリンプゴビー(Vanderhorstia dorsomacula)
和名:スパングルド・シュリンプゴビー 学名:Vanderhorstia dorsomacula Randall, 2007 英名:Spangled shrimpgoby / Dorsalspot shrimpgoby, 分布:フィリピン・インドネシア・マレーシア 撮影日時:2019-04-21 撮影場所:セブ(ボードウォーク前) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ(フルサイズ160mm相当) 日本からの正式な標本の記録はなく、和名はまだありません。 但し、静岡、和歌山、西表などで、生態写真が撮られており、『新版 日本のハゼ』にも、「ヤツシハゼ属の1種-9(P541…
帰宅してから、1ヵ月が経過してしまいましたが、西表のダイビングログの続きです。 今稿は、小型ハゼ編。 アカテンコバンハゼ。嬉しさ度:★★★★★。 比較的、撮りやすいサンゴにいてくれました。何度も挑戦して、眼の写っていない写真を量産したハゼだけに、嬉しかったです。 アイコバンハゼ。嬉しさ度:★★★★☆。 上の、アカテンコバンハゼの棲んでいたサンゴと、すぐ近くのサンゴにいて、あっちを撮ったりこっちを撮ったりと、タンク1本の殆どを、この2種で費やしました。 イチモンジコバンハゼ。嬉しさ度:★★★★☆。 真っ黒なハゼで、ヒゲが見えないので、たぶんこの種ではないかと。幼魚は、可愛いので有名ですが、成魚を…
No.072 シマオリハゼ (Vanderhorstia ambanoro)
和名:シマオリハゼ 学名:Vanderhorstia ambanoro (Fourmanoir, 1957) 英名:Ambanoro prawn-goby 分布:伊豆~インドネシア 撮影日時:2019-12-10 撮影場所:マクタン(マッドヘヴン) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ(フルサイズ160mm相当) 泥地に棲むことが多いですが、それなりに融通が効くらしく、さらさらの砂地に近いところに棲んでいる場合もあります。 ヤツシハゼ属の中では、よく見かける普通種で、慣れた人には撮影してもらえないくらいです。 近寄ってもあまり引っ込まず、かえってふらふらと巣穴から出…
No.071 クロエリカノコハゼ (Vanderhorstia hiramatsui)
和名:クロエリカノコハゼ 学名:Vanderhorstia hiramatsui Iwata, Shibukawa et Ohnishi, 2007 英名:不明 分布:伊豆諸島、高知県 撮影日時:2002-10-01撮影場所:柏島(ひょっとして勤崎)撮影器材:Nikon F4 + 100マクロ x 1.4倍テレコン 撮影した2002年当時は、まだ和名も学名もなく、柏島では、「モンナシキラキラハゼ」という通称で呼ばれていました。 『初版 日本のハゼ』(2004年発行)には、「ヤツシハゼ属の1種-5」として紹介されています。 この写真も、キザクラハゼと同じく、ドイツの海洋生物データベースに掲載され…
今回は、前半を石垣島、後半を西表島で潜ってきました。 しかしながら、石垣と西表は船で1時間足らずの距離とはいえ、一度、荷造りをして、20kg以上ある荷物を2個持ってフェリーに乗るのは、かなり大変でした。 おかげで、すっかりバテてしまい、西表の最終日のダイビングはできませんでした。 西表の宿は、さわやか荘さん。 www.sawayakasou.com お世話になったダイビングサービスは、遊びなーら(あしびなーら)さん。 小笠原と西表で修業後、近年独立。 海の生物全般に詳しく、勉強熱心なガイドさんでした。 ashibina-ra.com ログは、まずハゼ以外の魚から。 今回は、魚以外の生物には、殆…