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今週のお題「もう一度見たいドラマ」 一度書きましたが、ドラマのお題が出たので少し書き換えて再度載せたいと思います。 「レ・ミゼラブル」は以前本で読んだり、テレビでも見たことがあります。大まかなことは覚えていましたが、細かいところはほとんど忘れていました。 改めて見て、気付いたことが幾つかあります。 牢獄を出てから教会で燭台を盗んだジャン・バルジャンに対して、司教は全てを許して、ジャン・バルジャンの良心を信じます。そして、これからどう生きるかは彼自身が決めることだと、責任を委ねます。 人間はどんなに軌道を外れても、天はやり直しのチャンスを与えるものだと思いました。この度の新コロナウィルスの問題も…
今週のお題「もう一度見たいドラマ」 ファンティーヌがコゼットを預けたテナルディエ夫婦に騙されて、髪を売り、歯を抜く場面があります。とても痛ましい、そしてテナルディエ夫婦に対して腹立たしく絶対に許せない場面です。 しかし私がストーリー以上に気になったのは、ファンティーヌを演じた女優のことです。歯を抜いた場面の後、顔を見ると本当に歯がありませんでした。その後ファンティーヌは間もなくして亡くなってしまいます。本の僅かな短い場面の為に、実際にその女優が歯を抜いたのかがとても気になりました。本当であれば、相当な役者魂です。 以前テレビで、ある歯医者さんの話を聞いて驚いたことがあります。その医師は自分の歯…
今週のお題「もう一度見たいドラマ」 ジャン・バルジャンにとって養女のコゼットは生き甲斐であり、命よりも尊い存在だったと思います。二人が公園を散歩していた時に、コゼットが貴公子マリウス・ポンメルシーと会います。ジャン・バルジャンはコゼットの心が別の男性に惹かれていくのを寂しく感じます。 今までジャン・バルジャンはコゼットを父親として心から愛してきました。最初は自分のせいで母親を死なせてしまった罪悪感やテナルディエ夫婦に虐待されてきたことに対する同情心からかも知れません。しかし、身寄りのないコゼットを実の娘のように愛情をかけてきました。 そこに貴公子マリウスが登場します。今まで幼い頃から修道院で育…
今週のお題「もう一度見たいドラマ」 ジャベール警部は執拗にジャン・バルジャンを追い続けます。まるで親のかたきのようです。しかしパリで暴動を起こした市民に捕まってしまいます。ジャン・バルジャンにとってジャベール警部は目の上のたんこぶです。市民たちはジャベール警部を殺そうとします。暴動を理由に殺すこともできました。しかし、ジャン・バルジャンはジャベール警部を逃がしてしまいます。しかも自分の居場所を教えて逮捕しに来いと言います。 ジャン・バルジャンはジャベール警部を何故許すことができたのでしょうか。敵を許し愛するのはまさに良心の力です。 ジャン・バルジャンも罪を犯した時に、司教から許され、やり直しの…
今週のお題「もう一度見たいドラマ」 「レ・ミゼラブル」の最終回を見ました。ジャン・バルジャンをテナルディエが助けたり、ジャベール警部が自殺したり、全て忘れていました。 ジャン・バルジャンが最後亡くなる場面では思わず涙が流れてしまいました。しかし、それは悲しい涙ではありませんでした。とても清々しい思いがしました。 ふと最後にジャン・バルジャンがイエス・キリストと重なって見えました。恩讐を許し愛した姿はイエス以外の何者でもありません。そして、ジャベール警部がユダのように感じました。そしてジャン・バルジャンが命を救ったマリウスは、人類を象徴した立場かなと思いました。 日本では「ああ無情」というタイト…