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#嶋中事件のブログ記事
  • 2024/06/29 05:19

    一九六一年冬「風流夢譚」事件 - 京谷秀夫 (平凡社)

    60年近くの間、封印されていた大江健三郎の「政治少年死す」を読み、その時代背景に興味をもって調べていくうちに突き当たったのが、「風流夢譚」をめぐる嶋中事件でした。右翼テロに言論機関が屈した本事件は、その後の文化、言論に少なからず影響を与えています。本書は、その当事者であった作者が、事件を振り返り、検証、分析を行ったものです。作者はこの事件を、ジャーナリズムの無残は敗北と捉えています。編集者として、暴力に屈した言論(中央公論)の忸怩たる思いがひしひしと伝わってくる一冊です。読みやすい文体、明確な論点、的確な課題抽出、しょっぱなから緊張感あふれる内容で、一気に読み終えてしまいました。当時の社会状況の分析もわかりやすく書かれています。こちら目次。第一部は、事件の経緯、その背景が事実をもとに記されています。風流夢...一九六一年冬「風流夢譚」事件-京谷秀夫(平凡社)

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