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「私たちの子どもたちは、本格的な令和の米騒動を乗り切れるか」~もののやり取りについて考える③
ものを贈ることで何かを得ることができる、 それは野生として最弱の人類が、手に入れた最大の知恵だ。 以来、高度化させてきた贈答文化は、終焉の時を迎えようとしている。 それでいいのか?という話。(写真:フォトAC) 【何かを手に入れるためには、別の何かを渡さなくてはいけない】 息子のアキュラがまだ1歳になる前の話です。 当時は産育休が上限1年の時代でしたから、「切りの良いところで新学期から復帰」という調整が難しく、5月まで育休を取っていいところを2カ月近く早く切り上げて、4月1日から職場に復帰することにしました。ところが産後1年目の乳幼児というのは、ちょうど母親からもらった免疫が切れ、自分で獲得し…
「中元歳暮がなくなるのは関係が断たれるようで辛い」~もののやり取りについて考える②
娘の婚家から、 中元・歳暮のことはやめようという話があった。 分からないではない。しかしあれをやめてしまったら、 私たちはいつ、どんなふうに話しかければいいのだ?という話。(写真:フォトAC) 【中元歳暮がなくなるのは、関係が断たれるようで辛い】 贈り物について考えたいと思い始めた直接のきっかけは、いつもここではシーナと呼んでいる私の娘の夫(エージュ)の母親、つまりシーナの義母に当たる人から、「中元・歳暮のことは今年を限りとして、来年以降は互いにやめることにしましょう」という申し出があったことからです。直に話せば角が立つと思ったのか、シーナを介しての話でした。 あとから聞くとまずエージュの妹(…