chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
カイト・カフェ https://kite-cafe.hatenablog.com/

教育を中心に日々の関心事を書いています。基本的に週日更新。学校に合わせて長期休業も取っています。

SuperT
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2017/12/16

1件〜100件

  • 「子どもの時間、大人の時間」~長さが違うから区切らなくてはいけない

    今月が終われば今年度の半分が終わる。子どもたちに意識させ、仕切り直しをさせよう。子どもたちの時間は私たちよりはるかに長く、だから細かく区切って意味付けしなくてはならないのだ。という話。(写真:フォトAC) 【二分の一年度の話】 ほぼ毎年9月の末に書いていることですが、今月が終わると平成4年度の半分が終了することになります。10月1日からは年度の後半が始まるわけです。「ほぼ毎年」書いているのは、現職教師として学級担任をしていたころも、ほぼ毎年子どもたちに同じことを言っていたからです。 「今日は9月の30日、明日からは10月だ。この、9月30日と10月1日はまったく違う。なぜかわかるかい? 4月に…

  • 「やっぱりやめておけばよかったかな」~国葬で残された唯一よかったこと

    安倍晋三元総理大臣の国葬が行われた。それなりに尊敬され慕われた人なのだから、むしろ国葬にしない方が良かったのかもしれない。ただ、中にひとつだけ、良いこともあった。という話。(写真:フォトAC) 【やっぱりやめておけばよかったかな】 安倍晋三氏の国葬が賛否両論はげしい中で行われました。 屋外で気勢を上げる反対派の激しいシュプレヒコールを思えば、とてもではありませんが「しめやかに」と言うわけにもいきませんが、一般献花の列も相当に長く多く、まさに国論を二分してという中での挙行でした。この国では久しく見ることのなかった風景です。 前にも申し上げましたが私は安倍氏に対して相反する二つの感情を持っていまし…

  • 「この年寄りは危険だ」~高齢者:俺たちに明日はない⑤

    明治、大正、昭和と平成、令和――、それぞれの時代で年寄りのあり方や性格は異なる。かつての年寄りは静かだった、うるさくても放っておけた。しかし令和の年寄りは、放っておくにはあまりにも危険だ。という話。(写真:フォトAC) 【令和の年寄りは昭和の年寄りとは違う】 今年95歳の母は腰も曲がり足も弱くなって自ら買い物に出るということはなくなっています。ただ、それでは運動不足になるということで、週に1回、私の弟が買い物のために母を連れ出し、スーパーマーケットの中を歩かせて漬物だの煮豆だのを購入してくるだけです。 お金の管理は私がしています。ある程度の現金が手元にないと怒るので、決まった額を文箪笥の中に入…

  • 「高齢者用健康スマートウォッチは人間を幸せにするのか」~高齢者:俺たちに明日はない④

    スマートウォッチは、どうやら個別化されるべきものなのだ。スポーツ用、デスクワーク中心の生活者用、そして高齢者用。いずれも可能性は大きいが、果たして人間はそれで幸せになるだろうか。という話。(写真:フォトAC) 【お金を積めばできること】 5万円~6万円の価格帯で迷ったが結局2680円のスマートウォッチを買って「けっこう使えるじゃないか」と感心したお話をしました。 では本来買おうとしていた高価格帯のスマートウォッチだとどんな機能が加わるのか、ざっと見ていきたいと思います。 スマホを取り出すことなく、スマートウォッチを通して通話ができる。 音声入力などでSNSなどの返信ができる。 音楽をストリーミ…

  • 「最先端に挑む」~高齢者:俺たちに明日はない③

    俺たちに明日はない。しかしそれでも最先端に触れてみるべく、オモチャみたいなスマートウォッチを買った。ところがこの装置、500円から16万円以上までと値段も不可思議なら、使い方もイマイチ謎なのだ。という話。(写真:フォトAC) 【最先端に挑む】 腕時計をなくしました。とは言っても昨年12月末のことです。 20年も使ってきた腕時計が一昨年の秋についに動かなくなり、半年我慢して昨年の春に1万780円で買った時計が、昨年末になくなってしまったのです。ほぼ100%確実に家でなくしたので買うに買われず、また半年以上待ってようやく最近、新しいものを買う気になってきたのです。畑仕事の最中など、やはりないと困り…

  • 「Zoom! あっぷあっぷ」~高齢者:俺たちに明日はない② 

    さまざまな職種の女性が一斉にZoomの招待に応えられる――。Zoomはいつの間にこれほど一般的なものになったのだろう。遅れを取った私たちは慌てる。しかしがんばって追いついたとしても、技術は一回しか使えないのだ。という話。(写真:フォトAC) 【Zoomはすでに常識!?】 妻の加入する生活共同組合の班長会が、オンラインと会場のハイブリット(なんで「両用」とか「同時活用」とかいった日本語にしないのか)で行われることになり、希望を募ったら25名全員がオンラインだった、という話を聞いて私がショックを受けた話をしました。 これが日ごろ班長会で使い慣れたLINEのビデオ通話で行うならまだしも、「Zoom(…

  • 「高齢者:俺たちに明日はない」~知識技能の賞味期限と現実 

    高齢者が新技術に乗り遅れる理由のひとつは、手に入れたところで長く生かせる気がしない、というのがあるだろう。使う見通しがなければその技能はなくてもいい。だが、稀に必要になることもあるから困りものだ。という話。(写真:フォトAC) 【映画「俺たちに明日はない」】 1967年のアメリカ映画「俺たちに明日はない」は、原題を「Bonnie and Clyde」といって、禁酒法時代の実在の銀行強盗を描いたアメリカン・ニューシネマの名作です。ボニーとクライドといえばアメリカ人なら誰でも分かる二人、ということなのかもしれませんが日本人には何のことやら。そこで「俺たちに明日はない」になったのだと思います。 なか…

  • 「掃除で心が磨けるか」~学校から旧式の清掃がなくならないわけ

    柔道、剣道、茶道、華道・・・およそ「道」とつく世界の入り口に清掃がある。しかし今や英語やコンピュータの方が大事な時代だ。心など磨いて何になる――と、学校はここでも追いつめられる。という話。(写真:フォトAC) 【掃除で心が磨けるか】 京都宮川町の置屋では、舞子見習の修行の始めを掃除に置いていると言います。障子の桟のチリの払い方や畳の目に沿っての雑巾がけを、女将みずから一対一で教えるのです。しかし置屋の顔である玄関だけは別で、ここは女将が自分で掃除をして、見せることで学ばせる手法を取ります。見習いはただ黙って、どこに心配りがあるのか探るだけです。 やがて女将の指導の元、自分でもやってみる日が来ま…

  • 「教師の一番の仕事が、実はまったく評価されない」~学校が日本の子どもたちを日本人に育てている

    日本人の誇るべき資質は自然に育ってきたわけではない。意図的に計画し、実施して育ててきた人たちがいるのだ。その仕事は見えにくく、したがって評価もされない。そしてその代わり、どうでもいいところばかりが見られている。という話。(写真:フォトAC) 【教職は真っ当な人間の就く仕事か?】 一昨日は気が立っていて、最後はとんだ下品な物言いになりました。恥ずかしい限りです。 自分が教員だったこともあって、教職は最も価値のある尊い仕事で、そこに従事する人々は多少の遺漏はあっても、基本的に真面目で誠実で、児童生徒・保護者、そしてこの国のために粉骨砕身、労をいとわない人たちだと考えています。それはもう40年も前、…

  • 「仙人もコロナ・ウイルスに侵されるのか」~初めてわが身に感じた日

    奥歯の痛みが死の予兆であることがある、それを聞いていたのでむし歯でもない奥歯が痛み出して医者に行った。ところが疑われたのは新型コロナ。ありえないだろう、人とも会っていないのに――という話。(写真:フォトAC) 【奥歯の痛みが死の予兆】 昔、聞いた話です。 ある先生が出張先で急に奥歯が痛くなり、予約を兼ねて歯科医に電話をします。「いま治療をしているのと反対側の奥歯が痛み出したのだが、診てもらえないか」 すると歯科医は、「反対側の奥歯は健康な歯です。通常それが痛むことは考えられません。もしかしたら心筋梗塞が始まっているのかもしれません。至急専門医に診てもらってください」 ところが電話が会議直前だっ…

  • 「教員採用試験の競争率がまた下がった。しかし何とかなるさ」~世間のことは諦めたが、自分のことは諦めない

    また教員採用試験の競争率が下がった。しかしこれを「教師の質」の問題ととらえる人が多数派である限り、状況は良くならないだろう。まあそれでもここ10年間はなんとかなる。みんな、がんばってくれ。という話。(写真:フォトAC) 【採用試験の競争率がまた下がった。私は驚かない】 エリザベス女王の訃報がもたらされた9日、共同通信は小さく「小学校教員の競争率、過去最低 2.5倍、質の低下に懸念」という記事を配信しました。しかし私の気持ちはイギリス女王の方に振れていて、教員採用試験についてはあまり心動かされませんでした。分かっていたことですから、初めて読んでも既視感があります。 ただ、記事のタイトルにある「質…

  • 「エリザベス二世、逝去される」~そして女王陛下の007

    エリザベス女王が亡くなった。政治に深く関与することもなく、歴史を大きく転換させた人でもないが、やはり必要な人だった。これで世界はどう変わっていくのか。そして007のこと。という話。(写真:フォトAC) 【女王、逝去される】 イギリス女王エリザベス二世が先週木曜日に亡くなりました。96歳、在位は70年に及びました。 イギリスの王室を彩る女性には、「1000日のアン」ことアン・ブーリン(1501?-1536)、その娘のエリザベス一世(1533-1603)、「九日間の女王」ジェーン・グレイ(1537-1554)、「ブラッディ・メアリー」ことメアリー一世(1516-1558)、ビクトリア女王(1819…

  • 「ルールがあってもほとんど苦しまずに済む子たち」~ルールは単純で、少なければ少ないほどいい④

    校則にしろ家庭内の決まりごとにしろ、それらにがんじがらめになって苦しむ子たちがいる。一方で、同じ境遇にあってもまるで苦にならない子たちもいる。彼らの意識しなくてはならないルールが、あまりにも単純で数少ないからだ。という話。(写真:SuperT) 【躾ができているからこんなに自由】 写真は我が家のミニウサギのミースケです。本名は「ミルク」ですがいつの間にかミースケになってしまいました。ウサギの飼育目標は10年と言われる中で、現在11歳ですからなかなか頑張ってきました。 以前は3羽で飼っていた時期があり、他の2羽は「カフェ」「ココア」という名前でした。それぞれ7年目と8年目に死に、残った「ミルク(…

  • 「ひとつルールを撤廃するために5倍のルールが必要になることがある」~ルールは単純で、少なければ少ないほどいい③

    優秀な親は、子どもに何か与える前に考える。そうでない親は、与えたあとで考える。1度許したばかりに5つも禁止事項が生れる場合があるからだ。しかしもちろん、そうならない場合だってある。という話。(写真:フォトAC) 【優秀な親はこんふうに考える】 まず初めに最近読んだネット記事の一部から。「今の子供たちは情報を得るのも早い。スマホアプリや、YouTubeで見かけたゲームなんかをやりたいとよく言っていますが、今のところ“禁止”です。自分が禁止されてイヤだったけど、結局自分もそうしているという……。 本当は、“飴とムチ”じゃないけど、学校のある日は宿題が終わったらゲームやっていいよ、休日はお手伝いが終…

  • 「『将来に備えて今から準備する』にも“ほど”がある」~ルールは単純で、少なければ少ないほどいい②

    将来に向けて今から準備することは大事だ。しかし何もかも経験しておけばいいというものではない。酒だってタバコだって、ゲームだってファッションだって、早く始めればいいというものではないだろう。という話。(写真:フォトAC) 【子どもに酒の飲み方を教えることは大切だ】 あまりにも衝撃的な発言だったので前後の記憶がすべて吹っ飛んでしまっているのですが、昔、小学校のPTA学習会でこんな発言をした母親がいました。 「子どものころに何もかも禁止するというのはいかがでしょう? 大人になって急に現実に直面し、戸惑ったり間違った行動を起こしたりしないように、小さなころから次第に慣らしていくことが大事ではないでしょ…

  • 「ルールをつくると、親がたいへん」~ルールは単純で、少なければ少ないほどいい

    子育ての指南書はいくらでも出ているが、細かく具体的な部分となるとかなり厄介だ。小遣いをどうするか、勉強をどうさせるか、ゲームとどう向き合うか。それらは結局、親の能力に関わるのだ。という話。(写真:フォトAC) 【子どもの小遣いをどう考えるか】 子どもの小遣いをどう考えるのかというのは永遠の主題であって、「必要に応じて買ってやればいいのだから小遣いはいらない」という人もいれば、「月額で渡さなければ自主性もやり繰りも身につかない」という人もいます。 私の知っている最大の猛者は「毎月5万円渡すから、それで服も学用品も塾の月謝も全部やりなさい」と言って、次の週にはもう大幅値引きのゲーム機(数万円)を買…

  • 「学校は人生の引き出しを山ほど用意してくれる」~早すぎる人生の頂点、第二の人生の始め方

    世の中にはあまりにも早い時期に頂点を迎えてしまう人がいる。しかし生きている限り、それで終わりにするわけにはいかない。人より早く第二の人生を始めた人たちは、何を手掛かりに再出発したのか。という話。(写真:フォトAC) 【早すぎる人生の頂点、早すぎる下山】 先月25日、NHKで放送された単発の番組「その後の人生 聞かせてください」はとても興味深い番組でした。 出演者は柔道の金メダリスト松本薫さん、元阪神タイガースの奥村武博さん、そして元アイドルグループの遠藤舞さん。その三人から話を聞くのがV6の井ノ原快彦さんです。 柔道の松本さんを知らない人はそうはいないと思いますが、奥村さんや遠藤さんについては…

  • 「必要なものしか手に入らない世界」~老人が社会から取り残されるもうひとつの理由

    ネット社会は便利なもので、必要なものの大部分は簡単に手に入る。しかしとりあえず不要な知識が、偶然目に入ったり、勝手に入り込んでくることはほとんどない。いま必要なものだけ囲まれた世界に、未来はないにもかかわらず。という話。(写真:フォトAC) 【マイナポイントが分からない】 マイナンバーカードをまだつくっていません。大した理由のあることではありません。 つい最近まではつくるメリットがなかったからで、ポイント付与の話があってからはちょっとしたためらいがあってウダウダしているのです。マイナポイントが分からないのです。 「最大20000円分のマイナポイントがもらえます」というのは分かります。しかしその…

  • 「新型コロナ:発症していない感染者が他者にうつす可能性は0」~トンデモ学説の話③

    「新型コロナでも、発症していない感染者は他に感染させることはない」そんな話がたびたび蒸し返され、有力科学雑誌の論文が提示される。しかし権威は必ずしも正しさを保証しない。「ネイチャー」に掲載されても、「STAP細胞」はなかったのだから。という話。(写真:フォトAC) 【科学は決して透明な世界ではない】 私は若いころ、というよりかなりの齢になるまで、科学は万能で透明な世界だと信じていました。 透明というのは「反比例の漸近線はどこまでいってもX軸にもY軸にも接しない」とか「円周率は無理数でその小数部分はどこまで行っても循環しない無限小数」だとかいったことです。つまりきちんとした手順を踏めば、だれでも…

  • 「『ありがとう』を強制すると心ない子が育つ?」~トンデモ学説の話②

    「ありがとう」や「ごめんなさい」を強要すると、心ない子どもが育つ、放っておいても感謝の気持ちが高まれば「ありがとう」言う子になる――と、ネット上にはトンデモ学説がいくらでも飛び交う。しかし「ありがとう」も「ごめんなさい」も文化なのだ。文化である以上、教えられ、練習する必要がある。という話。(写真:フォトAC) 【「ありがとう」を強制すると心ない子が育つ?】 夏休みに入ったばかりのころ、Yahooニュースに「ありがとうを強制すると表面を取り繕うだけの子が育ってしまう」といった内容の記事が出て、それがそこそこしっかりしたネットメディアからの引用でしたのでかなりカチンと来ました。休み明けにはまずこの…

  • 「ハゲないためにシャンプーはしない、食べないことが健康の秘訣」~トンデモ学説の話①

    髪は水洗いで済ませることがハゲない秘訣――。大真面目で信じているわけではないが、10年以上励行している。健康になるための第一は食べないこと、できれば生涯断食を続けたい――、そう信じる人もいる。ほんきで信じているのだ。という話。(写真:フォトAC) 【シャンプーを使わない育毛法】 かれこれ10年以上、シャンプーで髪を洗っていません。水洗いだけです。 妻は洗髪後の髪の匂いがイヤだから使ってくれといいますが、今さら頭髪の環境を変えあれよあれよという間にハゲてしまうのが怖くて、頑固に水洗いで頑張っているのです。 シャンプーをやめたのは10年ほど前、お世話になっていた診療所の先生から勧められたから。頭髪…

  • 「失われる学校の観音力」~子どもには学ばない権利も、成長しない権利もある  

    日本の教育は不空羂索観音のように、強制力をもってしても子どもを高めようとしてきた。しかし平成以降、あまりにも手を広げすぎて教師たちは疲弊し尽くした。そして子どもたちも、学ぶこと・成長することに、飽きはじめている。という話。(写真:フォトAC) 【不空羂索観音=強制的に人々を救う菩薩】 奈良東大寺三月堂(法華堂)の不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)は不思議な菩薩で、羂索と呼ばれる五色の糸をより合わせた縄を持ち、長く細い布を身に帯びています。 もともと観音は救おうとする人間に対応して変化(へんげ)する菩薩で、その数は六とも七とも、あるいは十五とも三十三とも言われています。不空羂索観音は天台宗の…

  • 「個性の時代、親の技量が問われる」~夏休みに思ったこと、考えたこと④

    ひとつの事象をとっても、親たちの反応はさまざまだ。学校以上のことができる親もいれば、全く無力な親もいる。しかし個性重視の時代だ。学校の呪縛を逃れ、親たちよ、子どもとともにがんばれ!という話。(写真:フォトAC) 【本来家庭でつけるべき力を、家庭は育ててくれるだろうか】 教育問題に関してSNSを見ていますと、特に教師の多忙にかかわって「そんなこと親の責任だろう」とか「学校がやるべきことではない、家庭に返せ」といった記述を見ることがあります。 筋としてはその通りだと思いますが、私は問題を親や家庭に返すことに気が進みません。返しても受け取ってもらえるとは限りませんし、受け取った上で間違った扱い方をさ…

  • 「親ガチャ:親から与えられたものがあまりにも少ない恨み」~夏休みに思ったこと、考えたこと③  

    日本にゲイツやジョブズが生れないことに苛立った政財界は個性教育の名のもと、子どもが本来持っている力を保護・伸長させる教育に舵を切った。しかし子どもの「本来の力」の大部分は、親からもらった遺伝的・環境的資質だ。それが少なすぎる子は必然的に親を恨むことになる。親ガチャと――。という話。(写真:フォトAC) 【親ガチャと学歴社会】 「すでに学歴社会は終わった。どこの大学を卒業したかで人生は決まらない。人生を決めるのはどこの家に生まれたかだ」 このブログで再三引用する言葉ですが、どこで覚えたものか記憶にありません。私の書いたものについて調べると、初発は2006年2月15日の『「子どもの人生は◯◯で決ま…

  • 「自由研究が自由という衝撃」~夏休みに思ったこと、考えたこと②

    小学校に上がったばかりの我が孫1号が夏休みの自由研究に励んでいる。ところがこの「自由研究」、やるもやらないも自由なのだという。そんなバカな!親の実力が子に出るぞ!という話。(写真:フォトAC) 【自由研究が自由という衝撃】 お盆に娘のシーナ一家と息子のアキュラが帰省してきました。 万全のコロナ対策を取っていたはずなのに帰省の前々日、孫2号のイーツが急な発熱でPCR検査を受け直すなど、多少バタバタしましたが無事、地元で私の家族7人が揃いました。 婿のエージュは教員で私の家に来ても仕事ばかりしていて、愛想を振りまくということもありません。それは現役時代の私も同じで、だからむしろ気が置けず、楽な関係…

  • 「いまの居場所が姥捨て山になる」~夏休みに思ったこと、考えたこと①

    新型コロナ第7波の大波を受けて、しかし誰も「行動規制を!」とは言わない。医療の逼迫は気にしつつも、感染拡大に耐えて経済を回していこうとする。しかし高齢者と基礎疾患のある者は別なのだ。この人たちはこの先も、永遠に隔離されたように生きて行かねばならない。という話。(写真:フォトAC) 【第7波があまりにもひどかった】 来週の今日(30日)、いよいよ息子のアキュラが婚約者のサーヤと入籍し、晴れて夫婦となります。交際3年目の記念日だそうです。 現在アキュラは東京に住んでいてサーヤは熊本ですからとうぶん別居のまま。来年4月、入籍という実績でサーヤがうまく異動できれば、同居の上で結婚式や披露宴の計画を立て…

  • 「夏休みが終わります」~長期休業の日数には、呆れるほどの地域差がある

    夏休みの終了まであと数日、しかしそんな学校ばかりではない。早いところでは先週水曜日(8月17日)から2学期が始まっている。それにしてもどうしてこれほどの違いがあるのか、そして登校日数の差はなぜ問題にされてこなかったのか。 という話。(写真:フォトAC) 【夏休みが終わる】 いよいよ夏休みも終わります。――と書けばイラっとする先生もおられるはずです。何しろ早いところでは先週17日から2学期が始まっていますから、いまごろ夏休みの話をされてもおもしろくないのです。テレビニュースを見ていて「いよいよ学校も夏休み後半!」などとアナウンスされると、教師も児童生徒も本当にがっかりします。 学校の授業日数は自…

  • 「現在、夏休み中」~中間のご挨拶

    学校の年暦に合わせて書いているこのブログ、例年の通り夏休みに入っています。 再開は首都の小中学校に合わせて8月24日としたいところですが、ウォーミングアップもかねて、その週の初日、8月22日を予定しています。 ただし、これも例年のことですが、時期を逸したくない内容があったら気まぐれに更新することもありますので、ときどき覗いてみてください それでは皆様、引き続きよい夏をお過ごしください。

  • 「ホラまた仕事を増やした文科省」~キース・アウトの更新をしました。

    学校で孤立しがちな、特異な才能を持った子どもたちを支援する事業が始まるという。すばらしいことだ。しかし支援の場は学校で、教師が担当者となるらしい。そのための研修も始まる。結局、“ホラまた仕事を増やした文科省”みたいな話。 kieth-out.hatenablog.jp

  • 「更新しました」~キース・アウト

    退職教員ボランティア諸君! 学校は乾ききった砂の世界だ。善意のためにうっかり近づくと、あっという間に吸い込まれるアリジゴク。「砂の女」に取り込まれぬよう、ゆめゆめ近寄ることなかれ! kieth-out.hatenablog.jp

  • 「更新しました」~キース・アウト

    部活動の地域移行。人々はなぜか優秀な専門家は学校の外にいると思い込んでいる。しかしその競技または芸術に精通して、指導経験があり、人間関係の調整や生徒指導的内容に踏み込んで、情熱的に、かつタダ同然で働いてくれる人をどれだけ揃えられる? こうして現職と退職教員に白羽の矢が立てられ、教員は死ぬまで働かされるのだ。 kieth-out.hatenablog.jp

  • 「このブログで一学期にやり残したこと」~夏休みに入る前に数えておきます 

    学校が夏休みに入るので、私も休むことにする。 しかし一学期にやり残したことがいくつかあって、 こんなことも調べたかった、あんな話もまとめたかった――。 言い訳がましいが、ひとつひとつ数えてみることにした。という話。 (写真:フォトAC) 【コロナを巡る彼我の違い】 長かった一学期が終わります。 振り返れば今学期は、順調に引くかと思ったコロナ感染第6波が下げ止まってダラダラし始めた時期に始まり、第7波の天井が見えないところで終わることになります。私は第7波なんて来ないと思っていましたし、来ても小波だと考えていたので驚きもし、がっかりもしています。 特に今回は子どもの感染状況が悪く、あちこちから悲…

  • 「通知票の作成が楽しいと思えた時代」~当時も忙しかったが、今よりは余裕があった 

    3連休が終わって夏休みまであと数日。 だったら連休からそのまま夏休みにしてしまえばよかったのに、 そう考える人も少なくない。 しかしこの連休を使ってようやく通知票を仕上げた教師も少なくないのだ。という話。 (写真:フォトAC) 【海の日の価値】 すでに先週の土曜日から夏休みという学校もあろうかと思いますが、私たちの地域では明日が終業式。3連休明けに二日の登校日があるわけで、児童生徒や一部の教師からは、「なぜここに二日入れたんだ、二日休みにするだけで夏休みが五日も伸びた計算になるじゃないか」との不満の声が上がり、別な教師からは、「冗談じゃない、連休明けに終業式があるから通知票が仕上げられるのだ。…

  • 「教員の働き方改革:私に名案がある=教育内容の一時停止」~人々は学校を見捨て始めた③ 

    教員不足はいよいよ喫緊の問題となった。 しかし山のように膨らんだ学校教育の寄せ鍋を、 今から正そうという人はいない。 私には名案がある。いちど上に積んだ具材を下ろすのだ。という話。 (写真:フォトAC) 【教師の怨嗟を引き出す記事】 讀賣新聞は13日の「教員不足深刻、免許あっても教えていない『潜在教員』活用へ…文部科学省」という記事で、文科省が教員免許を持ちながら教職に就いていない人材の掘り起こしを始めたことを伝え、毎日新聞は14日の紙面で「『いつ倒れてもおかしくない』神戸の小中学校教員、26人不足」と神戸市内の窮状を伝えたあとで、文科省が特別免許(教員免許を持っていない人材に臨時で与える免許…

  • 「『二度と教え子を学校に送るな』と教官は言った」~人々は学校を見捨て始めた②

    教育学部の先生たちが、学生を教員にすることに躊躇していると、 まことしやかなうわさが流れる。 無理もない、今や学校は教師にとって戦場だ。 しかし部活や残業手当に囚われている間は、事態はまったく変化しない。という話。 (写真:フォトAC) 【二度と教え子を学校に送るな】 今年の教員採用試験、応募段階の中学校で2倍を切った自治体はありませんでした。それでも佐賀県は2・0倍ですから採用試験では2倍を切ることになるでしょう。 その上の3倍を切った自治体は、福岡県(2・6)、福岡市(2・9)、長崎県(2・2)、熊本県(2・9)の3県1市、他にちょうど3倍で実際にはそれ未満となるだろう県が三つ(島根県・山…

  • 「更新しました」~キース・アウト

    地域移行といって外に出されても吹奏楽部の行くところはない。結局、親に頼まれ、部員にすがられ、元の教員が休日の指導を続けるしかないのだが、そのとき教師は別の名で呼ばれる。「休日も指導を希望する教員」、だから時間外勤務の対象にもならないのだ。 kieth-out.hatenablog.jp

  • 「教員採用試験、ついに1・0倍を切る」~人々は学校を見捨て始めた① 

    教員採用試験、倍率が軒並み2倍を切り、 大分県ではついに1倍も切った。 しかしみんな騒ぐだけで、 だれも本気で手を打とうとはしないのだ。という話。 (写真:フォトAC) 【教員採用試験、ついに1・0倍を切る】 2023年度教員採用試験、1次は早いところで6月19日、遅いところで7月24日ですから今が真っ盛りということでしょう。受検者の皆さま、がんばりましょう。 既に話題となりましたが、応募段階での競争率が2・0を切った自治体が、小学校の場合、北海道・青森県・宮城県・秋田県・山形県・福島県・埼玉県・新潟県・山梨県・鳥取県・山口県・福岡県・福岡市・佐賀県・長崎県・熊本県・熊本市・大分県・宮崎県・鹿…

  • 「銃は簡単につくれる、ひとは簡単に殺せる」~安倍元首相暗殺事件と残された問題

    強力な指導力を誇った安倍晋三元首相の評価は、真っ二つに割れる。 私はその両方に足を取られて身動きが取れない。 しかし事件の残したものは小さくない。 それは政治家を暗殺する可能性と、銃が驚くほど簡単につくれるという事実だ。という話。(写真:google Map) 【7月8日金曜日の悪夢】 先週の金曜日、お昼のニュースを見ようとテレビをつけたら「安倍元首相撃たれる」の一報が入っていました。自民党本部に連絡が入ったのが11時45分頃と言いますから、お昼のニュースがほとんど最初の報道みたいなものです。それからほどなく心肺停止のようだという話になります。 私はこれまでの事件・事故報道から、「心肺停止」と…

  • 「子どもたちはけっこう先生たちが好きだ」~学校の現実をまったく理解しない人たちへ②

    マスコミやネットメディアによって、 学校の姿はどんどん歪められ、真実かのように広められていく。 しかし待て、 現実の学校では、子どもたちは教師とかなりうまくつきあっているのだ。という話。 (写真:フォトAC) 【悪夢】 久しぶりに自分が現職教員だという夢を見ました。この種の夢で楽しかったこと、うれしかったことは一度もありません。 7月も中旬に差しかかったというのに、なんと私は通知票の所見欄が一行も書けていなくて、絶望的な思いでいるという夢です。そう言えば提出ノートにもほとんど目を通しておらず、さらに振り返ると1学期中一度も授業に行ったことがないのです。生徒の顔と名前すら一致しない――そんなこん…

  • 「更新しました」~キース・アウト

    全国市長会が運動部の地域移行に待ったをかけた。SNS上では極めて不評だが、これには無理なからぬ事情がある。そもそもスポーツ庁の検討会提案が、絵に描いた変な餅なのだ。食えたものではない。 kieth-out.hatenablog.jp

  • 「研究者や政治家はメディアに侵されている」~学校の現実をまったく理解しない人たち① 

    日本の子どもたちは過剰学習のために勉強の面白さが理解できていない ――そういう研究論文を読んだことがある。 都会における中学受験の過熱が問題視されたころのことだ。 実際の子どもたちはむしろ不勉強だった。それなのに学ばないことが奨励された――という話。 (写真:フォトAC) 【私の見つけた不思議な研究】 ちょうど四半世紀ほど前、内地留学で時間をもらった私は、大学院の心理学研究室で学習心理学の研究を始めていました。とは言っても法学部卒で心理学は自己流。そのため自身の研究を始める前に先行研究の調査ばかりをさせられ、少々ウンザリしていました。読まなければならない論文は膨大でした。必要なことですが、焦り…

  • 「日本の学校をホグワーツ魔法学校のようにしたい」~四の五の言わずに聞け!③

    学校は勉強をするところである。それは間違いない。 そして苦しい勉学を続けるためには、それなりの仕掛けやルールが必要だ。 しかし現代の学校では、子どもはより自由に、より手厚く保護される。 高い教育の実現は、ひとり教師の肩にかかっている。という話。 (写真:フォトAC) 【教育基本法を、もう一度、見直してみよう】 基本的な確認ですが、私は学校を”勉強するところ“だと確信しています。なぜ確信できるのかというと、教育基本法の第5条第二項に書いてあるからです。「義務教育として行われる普通教育は、各個人の有する能力を伸ばしつつ社会において自立的に生きる基礎を培い、また、国家及び社会の形成者として必要とされ…

  • 「学校のやることにはすべて理由がある。しかし説明することは難しい」~四の五の言わずに聞け!② 

    学校は経験知の固まりであり、すべてのことには理由がある。 しかし知の量は膨大であり、理由をいちいち説明することは難しい。 学校は日々、日常を過ごしているのであり、なぜ、それがそうなのか、 調べて説明するだけの時間がないのだ。という話。 (写真:フォトAC) 【“エビデンス”で詰め寄る】 ネット上で教育に関する記事やコメント、SNS上のやり取りを見ていると、近年、「エビデンスを示せ」とか「エビデンスはあるのか」、そう言って詰め寄る場面がしばしばみられます。エビデンスというのは「根拠」、中でも「客観的根拠」とか「科学的根拠」とかを表す、たぶん流行語です。 しかしこと教育問題について「エビデンスを示…

  • 「世の中には疑いを持っても議論を始めてもいけない事柄がある」~四の五の言わず聞け!①

    昨日はアメリカ独立記念日だった。 独立宣言はその冒頭で、人類の平等や自由は自明だと突っ撥ねる。 世の中には説明を必要としないこともあるのだ。 しかし現代の日本の学校は、説明できないものは存在できない。という話。 (写真:フォトAC) 【昨日はアメリカ独立記念日でした】 昨日7月4日は、アメリカで独立宣言が採択された合衆国の誕生日でした(1776年)。 1989年にオリバー・ストーン監督、トム・クルーズ主演で制作されたアメリカ映画「7月4日に生まれて」を観て以来、この日付はしっかりと頭の中に入っています。主題曲として用いられたサミュエル・バーバーの「弦楽のためのアダージョ」は、私が自分の葬送に流…

  • 「医師も他もすべて年老いて消えていく」~“私の右足がゾウのようになった話”の後日

    結局、私の右足はゾウになることなく、治療継続・様子見ということになった。 そして私はかかりつけ医の、あまりもの老けように気を奪われている。 そうだ。私の周辺でさまざまなものが老いぼれて様変わりしていく。 私が朽ちる前に、周囲がまず閉じていく。という話。 (写真:フォトAC) 【やはりかかりつけ医は違う】 先々週の金曜日に右足首が痛くなり、医者に行ったところ関節炎と言われた、しかしちょうど20年前に似たような症状を放置したら足首に大量の雑菌が溜まり、20日間も入院する羽目になったことがあって、それが不安で次の週(つまり先週)の金曜日、あらためてかかりつけの整形外科医に行くことにした――と、そこま…

  • 「更新しました」~キース・アウト

    どうやら政府には、教員の能力に対する絶望と免許更新制度への異常な信頼があるらしい。偉大な安倍元総理のレガシーを理念上まもり、教師の指導力を向上させるためにはより多くの研修が必要だと今や準備を進め始めた。しかし現場教師は、忙しすぎてまだそのことに気づいていないのだ。 kieth-out.hatenablog.jp

  • 「私の右足がゾウのようになった話」~関節に菌が入るとこうなる

    20年前、突然、右の足首が腫れ、ゾウの足みたいになったことがあった。 大量の雑菌が入ったということだが、そこから20日間の入院。 しかし私は慌てず、颯爽とうしろも振り返らずに病院に向かった。 そして今・・・。 という話。 (写真:フォトAC) 【右足がゾウになる】 もう20年も前のことですが、スキー場の帰りに階段で右足首を捻ってしまい、シップを張ったものの痛みがしばらく続いたことがありました。一カ月ほど違和感を抱えながら過ごしているうちに、右足の甲の足首に近い方に、ちょうど小さな子どもが頭を打った時のたんこぶのような直径3センチほどのふくらみができてきまいました。 私が子どものころ、大蔵大臣に…

  • 「私には、若者を選挙に向かわせる妙案がある」~参議院議員選挙が始まった。

    国政選挙の投票率の低さを、若者だけのせいにするのはいかがなものか。 問題は国民全体の政治意識の低下だ。 しかしそれとは別に、私には若者に選挙に行ってもらいたいわけがある。 そしてさらに、彼らを選挙に向かわせる妙案が、私にはあるのだ。という話。 (写真:フォトAC) 【投票率、高けりゃあいいというものでもない】 参議院議員選挙が22日に公示され、7月10日の投票日に向けてすでに選挙戦が始まっています。 国政選挙と言えばご多分に漏れず投票率の低さ、ことに若者の投票率について問題にされがちですが、若い世代の投票率の低さなんて私が選挙権を手に入れた半世紀前ですら言われていたことですから大したことではあ…

  • 「結局、失敗しないと身につかない」~私のキャッシュレス元年③

    バタバタしながらも何とかやりおうせた私のキャッシュレス元年。 ところが途中で、とんでもないミスをしたことに気づく。 料金の二重払いだ。 だが大丈夫。私には魔法の言葉がある。という話。 (写真:フォトAC) 【キャッシュレス、具体的な話になると分からないことが多すぎる】 先週、東京の娘のところに行ってキャッシュレス生活を楽しんできた、というお話をしました。 kite-cafe.hatenablog.com kite-cafe.hatenablog.com そのとき、こころの底に引っ掛かりながら記録しなかったことがあります。それは行きの電車についてミスを犯したのかもしれない、ということです。 JR…

  • 「時代は変わる、自分も変わる」~その人生に飽きちゃわない?② 

    10年もまじめに打ち込めば、たいていのことには飽きが来る。 その先をどう生きるかは個性だ。 若者よ、 何十年も先まで、同じ状況、同じ自分が続くとは限らんよ。という話。 (写真:フォトAC) 【その人生に飽きは来ないの?】 私は大学に通いながら20歳から家庭教師と学習塾の仕事を始め、そのままのズブズブ就職で学習塾の経営会社に入ると、29歳で会社を辞め、30歳からは中学校教諭、40歳から小学校に異動して、最後の10年は小中両方の管理職をやって定年退職しました。 その後2年間だけ児童館の仕事をしましたがまったく性に合わず、以後、家にこもって1a(アール)余りの畑で野菜を育てながら、晴耕雨読、家事全般…

  • 「よく知った歯科医がグダグダ]~その人生に飽きちゃわない?① 

    長く使った差し歯が抜けた。 そこで長年お付き合いいただいている歯科医に行ったのだが、 この歯科医、何かグダグダ。ところでこの人、 どういう気持ちでこの仕事を続けているのだろう?という話。 (写真:フォトAC) 【よく知った歯科医がグダグダ】 親が戦前生まれで放っておいても虫歯にならず、だから歯磨きにも無頓着で戦後は親子してむし歯だらけ――私はそうした親子の子の方の世代です。ですからかなり若い時期から口腔は惨憺たるありさまで、健康な歯はほとんどありません。一番目立つ上の前歯は二本とも差し歯で、うち一本は40年近く前に入れたものです。 その40年物が、一カ月ほど前にスポンと抜け落ちてしまいました。…

  • 「コロナ禍が終わる、かもしれない」~とりあえずのまとめ

    新型コロナ感染もだいぶ落ち着いて、地方にも観光客が溢れてきた。 これが最後の感染拡大ではないのかもしれないが、 とりあえずこのあたりで、全体を眺めて整理してみよう。 世界にはいろいろな状況がある。という話。(写真:フォトAC) 【コロナ禍の終焉、かな?】 まだ内閣は慎重ですが、このところ新型コロナの感染状況も落ち着き、私の住む田舎町にも観光客の姿が見えるようになってきました。最近一週間の「人口10万人あたりの感染者数」「人口100万人あたりの死者数」も、ぐんと減りました(下のグラフ)。 もっとも1月上旬は新規感染者7000人以下、新規死亡者0~2名でしたから、それに比べると感染状況は決して良い…

  • 「楽になったようだが、私には面倒だ」~私のキャッシュレス元年②

    キャッシュレスの波は数年前からジワジワと押し寄せてきていた。 そこで私も一部を利用していたが、しばらくぶりに使うと勝手が違う。 進化して便利になっているらしいが、私には面倒だ。 私だけではなく、都会人にも面倒なことがあるらしい。という話。 (写真:フォトAC) 【キャッシュレス、この前と何かが違う】 交通系ICカードはコロナ禍以前から東京に行くたびに便利に使っていました。しかし当時はカードをスマホケースに差し込んでの使用でしたから、他の人と同じように端末にスマホをかざしていても、実際にはカードを使っているだけの話です。なにしろ使っていたスマホがiphone6でしたから、内部に取り込むことができ…

  • 「初心者であるためにも強さが必要」~私のキャッシュレス元年

    キャッシュレス文化は、私のような現金主義者のもとにも訪れる。 いよいよ膝を屈するときが来たのかもしれない。 しかしそれにしても、便利を手に入れるための不便が耐えられない。 素直に聞けばいいのに、私は何をやっているのだろう?という話。 (写真:フォトAC) 【ついに膝を折る】 コロナ禍になって以来、東京の娘や息子のところに行くことが極端に少なくなりました。それは普通のことです。 それにも関わらず行かねばならないときは、感染を怖れて基本的には自家用車、車内に空席が四つもあるのはもったいないので、たいていは妻と一緒ということになります。ところが今回は週日の東京行。勤めのある妻を休ませるほどのこともな…

  • 「今日は夏至です」~体験すれば学べるというものではない

    今日は夏至。 信じがたいことだが、今日を境に日がだんだん短くなっていく。 しかしそんなことも意識させないほどに夏至は地味だ。 忘れやすい節気だが、学校では扱う価値がある。という話。 (写真:フォトAC) 【2022年の夏至】 今日、6月21日は夏至です。 天文のことなので毎年6月21日が夏至と決まっているわけではありませんが、2020年から2055年まではずっと6月21日だそうですので、大雑把な見通しとして6月21日と覚えておいてもよさそうです。 ちなみに夏至は20日の年も22日の年も、23日の年もあるようです。 1年の中で最も昼間の長い日(夜の短い日)として知られ、今日の日の出は東京で午前4…

  • 「二つの美術展を観て、西郷さんを探して・・・」~上野公園に行ってきた

    所用があって久しぶりの東京。 せっかく来たのだからと上野恩賜公園に遊んだ。 展覧会を観て、西郷さんを探して―― これで私の思い残しもひとつ減った。という話。 (写真:フォトSuperT) 【二つの美術展をハシゴしてきた】 所用があって娘の家に行ったついでに、ふたつの美術展を見てきました。 東京都美術館の「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」と、 国立西洋美術館の「国立西洋美術館リニューアルオープン記念 自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」 です。 nature2022.jp 両方とも有名美術館の収蔵品展で、私はこういうのが苦手です。特に…

  • 「“置き勉はできないので、重いランドセルで帰ってください”と先生は言った」~ランドセルの何が悪い!②

    小学生の使うバッグとして、ランドセルほど完璧なものはない。 悪いのはランドセルではなく、置き勉を許さない学校なのだ。 しかし学校にも言い分がある。 置き勉って、どうやったらできるのですか? という話。 (写真:フォトAC) 【ランドセルは完璧な通学バッグ】 1887年(明治20年)に伊藤博文が当時の皇太子(のちの大正天皇)に贈って以来135年、ランドセルは改良しつくされた完成品です。素材以外ほとんど改善の余地がありません。それだけ優れたもので、これを上回る完成品はコルト45くらいのものでしょう。何が優れているのか――。 まず丈夫だということ。 多くが数万円もする高価なものだけあって、6年間、修…

  • 「結局、何をやっても教師がアホ、教師が悪い」~ランドセルの何が悪い!①

    「さんぽセル」という不思議な道具がメディアを闊歩している。 ランドセルがキャリーバッグになるのだという。 ネット上は議論百出・百花斉放。 そして結局、学校が悪いのだという結論に至った。という話。 (写真:フォトAC) 【「さんぽセル」の話】 私はそれほど気の短い方でも苛立つ性格でもないと思うのですが、それでも年に数回、自分の気持ちが抑えられずに、数時間イライラを続けて苦しむことがあります。梅雨入りもあってのことか、今日はそうした珍しい一日で、部屋で一人、何かを投げつけたい気持ちでじっと我慢していました。 直接のきっかけはランドセルです。 栃木県の小学生がタイヤの着いた二本のスティックをランドセ…

  • 死後、家族に禍根のタネを残したくないと思えば」~かくも厄介な人生の終末④

    結婚して三十余年。ひたすら働いて、遊ぶ暇も金を使う暇もなかった。 おかげでそこそこの財産を残し、子に引き継げるのだが、 金を渡す作業は思いのほか難しそうだ。 そして、後悔はしていないが、こんな人生でよかったのかと、ふと思った。という話。(写真:フォトAC) 【教員は社会を知らない、常識を知らない】 「学校を卒業してそのまま学校に入ってしまった教員は社会を知らない、常識を知らない」といった言い方があります。いまだに意味が分からない面もあるのですが、確かに、残業手当もなく月に80時間も100時間も時間外労働をする人間が「常識を知っている」というのはおこがましでしょうね。また、教育の話しかしませんか…

  • 「『終活にやること10選』を考察する」~かくも厄介な人生の終末③

    とりあえず「終活」が分からないので調べてみた。 すぐに見つかったのが「終活にやること10選」。 ひとつひとつを見て行くと、 この世界、案外、楽で難しいものだ。という話。 (写真:フォトAC) 【終活にやること10選】 さて終活だと机に向かってハタと困ったのは、そもそも終活って何をするのかということです。そこでNDN(ネット大好き人間)としてはとりあえず検索に走るのですが、いきなり箇条書きされたものが出てきます。「終活にやること10選」 それによると、(1) エンディングノートを作る(2) 資産を見直す(3) 遺言書を作る(4) デジタルデータを整理する(5) 不用品を片付ける(6) 断捨離をす…

  • 「夫婦役割分担の代償と、育て直しの話」~かくも厄介な人生の終末② 

    夫婦は一対一体のものであって互いに補うべきものだ、それはいい。 しかし役割分担をしっかりとして30年も過ごすと、 分担しなかった部分のスキルは著しく低下する。 人生の終末期、互いの弱い部分を補強し合わなくてはいけないのだが――、という話。 (写真:SuperT) 【来月、私はここにいない。そして帰ってこないかもしれない】 4月の初めのことだったと思います。 一日おきに家の周辺を歩く30分のウォーキングの際中、ある畑で熱心に農作業をしている老人を見かけました。老人と言っても私とあまり変わりない年頃の、白髪の人です。 私は「隣り百姓」ですから、誰かが早めの作業をしていると気になって仕方がありません…

  • 「更新しました」~キース・アウト

    学校での銃乱射事件があったばかりのアメリカで、日本の学校の「不審者対応訓練」が注目されているという。それはそうだろう。こんな安全な国で大真面目な訓練を20年以上も続けているのだから。しかし本音を言えば、やめることができないから続けているだけなのだ。安全教育は増えこそすれ、減ったりなくなったりすることは絶対にない。 kieth-out.hatenablog.jp

  • 「あれ? オレ、もうすぐ死ぬのか?」~かくも厄介な人生の終末① 

    ついこの間のように思っていた「ルージュの伝言」は、半世紀も前の曲。 長生きの大きな目標だった80歳は目の前。 しかも老人の未来は若者の未来より混沌としている。 ちょっと焦り始めた。という話。(写真:フォトAC) 【時間の感覚がすっかり変になっている】 昨日、「昔、松任谷由実さんがヒットさせた歌に「ルージュの伝言」というのがありました」と書いて歌詞の一節を引用しました。深く考えてのことではありません。 ところが今日になって、「アレ? この曲、みんな知っているのかな?」と急に不安になりました。何の説明もなくポンと投げ込んでもいい話だったのか? 私にとって昨日のヒット曲みたいなものですが、古いと言え…

  • 「息子の保証書を発行する」~長男が結婚を決意した件について③

    結婚は生まれ変わり、親であることは絶え間のない脱皮を繰り返すことだ。 もちろん変化に結婚や子どもは必須ではないが、私は息子の結婚を喜んでいる。 そして妻になってくれる人にささやかな願いがあり、 そのために息子の保証書を書いた。という話。 (写真:フォトAC) 【結婚は生まれ変わり、生き直すこと】 「結婚生活は地獄だ」と言えば、そんなことを言うヤツがいるから少子化が収まらないんだと言われ、「やはり結婚はすべきだ」と言えばセクハラだと言われる、何かと面倒くさい時代です。しかし誰にも結婚しろと言ってもらえない人生も、良いものとは思えないのですがいかがでしょう(とセクハラ発言)。 もっとも「結婚生活は…

  • 「せがれの推薦状」~長男が結婚を決意した件について② 

    子の結婚を機に、親子の関係はさらに離れていく。 子どもは一人前になり、子が子でなくなっていく。 いよいよ最後だ。あとは未来の配偶者に託すしかない。 推薦状のひとつも書いて、よくお願いしておこう。という話。 (写真:フォトAC) 【娘と息子の親子の関係】 おそらく一般化しても問題ないと思うのですが、家から出た子は、女の子だと実家に帰ることが多く、男の子はサッパリ帰らない傾向があるように思われます。特に結婚してからは家族そろっての帰省となると、夫の実家へは年1~2回、妻の実家へは数回といったことになりがちです。私がそうですし、弟も私の父も、それから妻の姉妹の連れ合いたちもそうですから、たぶんそうで…

  • 「実現することのなかった婿を迎える儀式と新たな作戦」~長男が結婚を決意した件について

    長男が結婚を決意し、相手のお宅に挨拶に行った。 そう言えば8年前、長女の婿が挨拶に来た時は、 石のように固まった若者を支えるのが大変だった。 長男はうまくやれただろうか。そして我が家に来るときは・・・、という話。 (写真:フォトAC) 【長男のアキュラ、結婚を決意する】 私には二人の子がいて、長女はすでに結婚して二児の母親となっています。その弟で、今は東京でサラリーマンをしているアキュラ(もちろん仮名)が、結婚することになりました。 94歳の母(アキュラの祖母)に報告すると、「良かった」「良かった」と泣き、「もうあの子は結婚しないのじゃないかと思って、心配で、心配で・・・」――オイ、オイ、母さ…

  • 「中教審は教員の仕事製造マシーンか」~今日は中央教育審議彼の誕生日

    6月6日は中央教育審議会の誕生日。 日ごろ忙しさに取り紛れて気にすることもないが、 ときどき様子を見にいかないと、とんでもないことになりかねない。 もしかしたら今まさに、必要のない改革が進められているかもしれないからだ。という話。 (写真:フォトAC) 【中教審の誕生日】 今日、6月6日は中央教育審議会(以下、中教審と略す)の誕生日です。 1952年(昭和27年)の6月6日、文部省設置法の一部が改正され、中央教育審議会が「文部大臣の諮問に応じて教育に関する基本的な重要施策について調査審議し、及びこれらの事項に関して文部大臣に建議する」機関として設置されました。以来70年です。 教育に関する諮問…

  • 「更新しました」~キース・アウト

    巷で部活動の顧問拒否が話題となっている。課外活動への関与は義務ではなく、顧問を引き受けるかどうかは「任意」なのだそうだ。私は任意だとは思わないが、顧問拒否が可能ならむしろ学級担任の方を拒否したい。担任の手から離れた「特別の教科道徳」や「総合的な学習の時間」は、地域に移行するようマス・メディアは大いにがんばってもらいたいものである。 kieth-out.hatenablog.jp

  • 「部活指導、好きでやっているわけじゃない」~やたら熱心な教師たちの本音 

    部活動にやたら熱心な教師たちが、揶揄されたり煙たがられているらしい。 本業をおろそかにした上、長時間練習や体罰に走りやすいのだそうだ。 しかし部活がなくなるならまだしも、 目の前に子どもがいて、それで手を抜けるのか?という話。 (写真:フォトAC) 【部活のBDKは仏教伝道協会ではない】 部活動のことをあれこれ調べていたら「BDK」という言葉が出てきて、意味が分からないので調べたら、出てきたのは「仏教伝道協会」。何か話が合いません。Wikipediaには他に「ブラック&デッカー」という電動工具メーカーもありましたが、これも違うでしょう。 私が探しているのは部活に関わるもので、生き生きと清々しい…

  • 「部活の地域移行、どこでもできるわけじゃない」~土日の部活がなくなると平日の時間外勤務が減少するという怪 

    スポーツ庁の有識者会議が、部活の地域移行に関する提言案をまとめた。 テレビニュースは地域移行に成功した先進校を紹介するが、 どこのとしでもできるというものではない。 さらにそれで教員の過剰労働が解消するわけでもない。 という話。 (写真:フォトAC) 【有識者会議、部活の地域移行を提案する】 一昨日の夜、NHKは部活動の地域移行に関するニュースを繰り返し伝えました。それによると、「部活動を地域に移行していくための課題を議論してきたスポーツ庁の有識者会議は、31日、指導者の確保策や大会のあり方などを盛り込んだ提言案をとりまとめました。6月にも有識者会議の正式な提言としてスポーツ庁に提出されます」…

  • 「セーフティネットとしてのPTA」~PTAについて改めて考えた②

    PTAというのは学校の欠けたる部分を補助する組織だ。 それを任意団体だから入るも入らないも自由だ、というのもしっくりこない。 学校からすればあれば有り難く、なければ教員がやるか放置されるだけだ。 だから私が副会長(校長)だったら、保護者にはこんなふうに話しかけるだろう。という話。 (写真:フォトAC) 【PTA副会長がご挨拶申し上げます】 皆さんこんにちは。ただいま紹介にあずかりました副会長のT****です――とは言っても先ほど入学説明会であいさつした校長のT****ですから、よもや忘れておられないでしょう。本校のPTAは三人目の副会長が私ということになっています。PTA=ペアレントとティーチ…

  • 「自主組織・任意団体という軛(くびき)を逃れる」~PTAについて改めて考えた 

    保護者にとって、PTAに加入するかどうかがテーマとなってきている。 過去を振り返れば、私たちは労働組合を潰し、町内会を弱体化させてきた。 こうしてひとつひとつ自由になってきたのだが、 その自由が、私にはどうやら不安なのだ。という話。 (写真:フォトAC) 【品性としてのPTA加入】 孫のハーヴが小学校にあがったのに、新型コロナ感染で入学式に出席できなかったというお話はしました。今日はさらにその2カ月ほど前の話です。 ハーヴの母親、私にとっては娘のシーナが、何かで寄こした電話のついでに、こんな話をしてくれました。「この前ね、ハーヴの来入児入学説明会があったのだけど、その帰り道でね、説明会で仲良く…

  • 「それでも教員の仕事は増やし続けると、政府は言った」~新たな追加教育が発表された件について

    今度は「起業家精神教育」だそうだ。 学生起業家による出前講座や大学のプログラムへの参加など、 学校の負担にはならないと言いたげだが、そうか? 政府は、今後も教員の仕事を増やし続けると宣戦布告したのだ という話。 (写真:フォトAC) 【新たな追加教育が発表された】 昨日(2022.05.28)の読売新聞Onlineに、『「起業家精神」教育、小中高で強化…新興企業育成「5か年計画」に明記へ』という記事がありました。 www.yomiuri.co.jp 政府が年内にも策定するスタートアップ(新興企業)を育成するための「5か年計画」に、小中学校や高校への働きかけを強化する方針を明記することがわかった…

  • 「中学生は、英語にも絶望しながら入学してくる」~中1英語がやたら難しくなった

    ウクライナには意外なほど多くの英語使いがいる。 さもありなん。皆、今日を見越して頑張ってきたのだ。 日本はそうはいかないし、そうなってほしくない。 子どもたちは、すでに英語疲れもしているし――。という話。 (写真:フォトAC) 【ウクライナ人々は、どうやら英語が堪能らしい】 テレビでウクライナに関するニュースを見て驚かされることのひとつは、英語の堪能な人が何人もいることです。街でマイクを向けられた警察官が英語でボヤく、小さな子どもを抱えた母親が英語でまくし立てる、女子高生くらいの女の子が落ち着いた英語で窮状を訴える――。 同じことを日本で試したらどうでしょう。 アメリカ人が街の警察官にマイクを…

  • 「意外とロシア軍は弱かったが、意外と自衛隊は強いのかもしれない」~彼我の軍事力について考えてみた

    ロシア軍の案外な弱さには驚かされたが、 考えてみるとその足腰はあまりにも弱い。 逆に日本の自衛隊は「強大な」といった印象はないものの、 案外と足腰は強いのかもしれない。という話。 (写真:フォトAC) 【足腰の弱いロシア軍の話】 ロシア軍が偵察用ドローンの不足に悩んでいるという報道がありました。 なにしろこのドローン、目となるカメラはキャノンのイオス、エンジンは斎藤製作所の模型用、GPSはフランス製、その他スイスだのアメリアだの中国だのといった国々の、簡単に手に入る民生品を組み合わせてつくってあるようなのです。しかし簡単に手に入るといっても所詮は輸入品。各国が輸出禁止にしたり企業が自主的に撤退…

  • 「新元号4年目の呪縛:学校で『国防教育』が始まる(かも)」~この戦争は何をもたらすのか③

    戦争を放棄したはずの国なのに、 いつの間にか世界有数の軍備をもつ国になっていた。 今回のウクライナ戦争を機に、国土防衛の声も高まるだろう。 いよいよ教師の頭と腹が試される。という話。(写真:フォトAC) 【空母保有数、世界第二位の国】 航空母艦、いわゆる空母。世界一の保有国はどこだと思います? もちろんアメリカ合衆国、なんと20隻もあるそうです。 では二番目は? これがあっと驚く日本の自衛隊なのです。「いずも」「かが」「ひゅうが」「いせ」と4隻も保有しています。 4隻保有の国は他にもフランス・イタリアがあり、3隻保有国はなくて2隻保有がイギリス・オーストラリア・エジプト・中国・イランとなります…

  • 「私たちは戦う準備をしなくてはならないのかもしれない」~この戦争は何をもたらすのか② 

    日本の隣に核兵器を持つ権威主義の国が三つもある。 しかし日本が侵略されてもアメリカは動かないかもしれないのだ。 最初の一カ月を耐え抜いたウクライナの賢明。 そして戦争はたった一人の決断でできるという現実。という話。 (写真:フォトAC) 【隣に核保有国が三つもある。しかも三つとも権威主義だ】 今回のウクライナ戦争から教えられたこと、気づかされたことは山ほどあります。 その一つは、私たちの国のお隣に、核兵器を保有する権威主義の国が三つもある(中国・北朝鮮・ロシア)ということです。ウクライナのお隣にはひとつしかありませんでした。 三国のことは当然わかっていたのですが、そのうちのひとつ乃至ふたつが、…

  • 「更新しました」~キース・アウト

    日本人の知識・技能・道徳性を高めるために、学校がどんなに頑張って成果を出してもメディアは認めようとしない。日本の学校は最悪の場所であり、常に反省を求めていなくてはならないところだ――と、日本人に思い込ませたいらしいのだ。 kieth-out.hatenablog.jp

  • 「ウクライナ戦争について、子どもに訊ねられて困らないために」~この戦争は何をもたらすのか① 

    ウクライナ戦争について子どもに聞かれ、 アタフタしているようでは沽券にかかわる。 今回ロシアは何をやらかしたのか、この戦争は何を引き起こすか。 ある程度の定見をもって、子どもたちの前に立ちたいものだ。という話。 (写真:フォトAC) 【ウクライナ戦争について、子どもに訊ねられても困らないように】 学校の先生たちは、子どもたちにウクライナ戦争のことをどのように説明しているのでしょう? もちろん小学校2年生と中学校3年生、高校3年生とでは子どもの疑問もこちら側の説明もずいぶん違ったものになります。ですから相手次第で噛み砕き方が違うのですが、それにしてもタネとなる知識や考え方、今後の展望などにある程…

  • 「議員報酬を減らして定数を増やせば、議員の女性比率は必然的に上がる(?)」~フィンランドの女性議員の話

    ウクライナ戦争の報道を見ていて、 女性の取り上げられる場面が非常に多いことに驚かされる。 大統領にも首相にも、大臣にも軍人にも、やたら女性が目立つ。 どうしたら日本もあのようになれるのだろう。という話。 (写真:フォトAC) 【アゾフ大隊の女性兵士と東欧・北欧の女性政治家たち】 ウクライナのアゾフスタリ製鉄所に立て籠もっていたアゾフ大隊1700名あまりが投降し、マウリポリは事実上、陥落したと言われています。その投降の様子を映す映像の中に、少なくとも2名の女性兵士がいて驚かされました。数十名の投降グループの中の2名ですから、実際にはもっと多くの女性兵士が、男たちに混じって2カ月半も戦っていたので…

  • 「校長先生! いまさら学級担任の仕事、務められますか?」~公務員の定年延長が始まった

    来年度から、公務員の65歳定年制への移行が始まる。 しかし調べてみると厄介なことも多い。 教員採用試験の倍率低下には歯止めがかかるかもしれないが、校長先生方、 アナタ、今さら教育の最前線に戻れますか?という話。 (写真:フォトAC) 【公務員の定年延長始まる】 2023年度より9年かかりで公務員の定年延長が計られます。2年ごとに1年延ばす計画ですので、今年度60歳になる公務員と来年度60歳になる公務員が61歳定年、再来年度60歳になる人とその翌年60歳になる人は62歳定年となって、2031年度以降60歳になる人はすべて65歳定年となります。だから9年です。教育公務員もこれに準じます。 本給が6…

  • 「国がダメなら地方がある」~教員の働き方改革が進まないわけ⑧ 

    文科省も財務省も動かしがたい、というか動かない。 しかし地方自治体に、案外な余裕のある場合がある。 どうせ予算は奪い合いだ。 そこに切り込んで、学校が直接、人間を獲得して来ればいい。という話。 (写真:フォトAC) 【国はダメなら地方がある】 財務省は絶対に教員を増やそうとしません。文科省も追加教育を減らす気がまったくありませんから、総合的な学習の時間もギガスクール構想も、小学校英語もプログラミング学習も絶対になくなりません。 やると言ったのは、できもしない部活の地域移行と、減らすはしから別が出てくる調査・指示・連絡文書、そして学校行事です。学校行事の削減・縮小には限度があります。それにそもそ…

  • 「『自治体独自の教職員配置』の話」~教員の働き方改革が進まないわけ⑦

    教育行政の専門家の中にはとんでもないことを言い出す人がいる。 しかしその目のつけどころは鋭い。 実は文科省の規定よりも、実際の教員は遥かに多いのだ。 その余剰の部分をどう考えるか、そこが彼我で決定的に異なる。という話。 (写真:フォトAC) 【教育行政の専門家は事態が呑み込めていない】 昨日は、現場のベテラン教師をアテにしてもダメ、校長にもできることはない、文科省はもちろんダメと記して、それでもやれることはあるかもしれない、と含みを持たせたまま終わりました。実は「地方自治体(教育員会)には多少の可能性がある」という点について隠し玉を持っていたつもりでいたのです。 ところが昨日に至って、困った新…

  • 「文科省は逆さにして振り回しても鼻血の一滴も出ない」~教員の働き方改革が進まないわけ⑥

    現場の教師でも危機感のない人がいる。 ぬるま湯から始めた熱湯ガエルたちだからアテにならない。 校長の権限など“へ”みたいなもので、ここにも期待へ寄せられない。 もちろん文科省はダメだ。どうしたらいいのだろう。という話。(写真:フォトAC) 【熱湯ガエルとベテラン教師】 教師たちにとって、今日の教員不足はまったく予想できないものでした。現に再任用制度の始まった当初(と言ってもわずか9年前ですが)、再任用は正規職員だから、これに応募することは若い教員志望の席を奪うことになる、だからせめて管理職は応募を遠慮するように、とお達しが出たほどです。 なぜそこまで予想できなかったのか、これはいわゆる「熱湯ガ…

  • 「学校依存は文明人の証、学校教育は親たちの既得権である」~教員の働き方改革が進まないわけ⑤

    教育に関するすべてを、学校にやってもらおうと考えるのは文明人の証。 いちど手にした権利は決して手放さないのも消費者として当たり前。 これまで学校が引き受けてきたものを、親に返すのは容易ではない。 教員の働き方改革は、ここでも出口をふさがれている。という話。(写真:フォトAC) 【「失われた20年」:何をやっても教師は受け入れた】 4日もかけて「教員の仕事は増えこそすれ減ることはない」「教員は増やせない、少なくとも向こう3年間は絶対に増えない」という身も蓋もない話をしてきました。なぜそんなことになったのか――。 大きな原因は、学校に求められるものが際限なく増えていくということを、「定数法」がまっ…

  • 「仕事が爆発的に増えても、教員数は絶対に増やせない不思議な仕組み」~教員の働き方改革が進まないわけ④

    新規採用者確保のため、内定時期を前倒ししようと発言して、 文科大臣が現場教師からバカ扱い、もしくは袋叩きにあっている。 しかし大臣も気の毒だ。 今の文科省にできることは、その程度でしかないのだから。という話。 (写真:フォトAC) 【文科大臣、バカにされる】 昨今の教員不足に関して末松文科大臣が、「民間企業が先に内定を出してしまってから、まだ試験をやっているようでは、時代に追い付いていない」とおっしゃって、大学3年生で1次試験を受け、4年生になってから教員採用の内定を得られる、スケジュールの早期化に意欲を燃やしたそうです。 www.kyobun.co.jp SNS上では笑い者になっています。 …

  • 「残業手当で問題は解決しない」~教員の働き方改革が進まないわけ③

    時間外労働を減らすためにも、教職調整手当をやめて残業手当を、 といった主張が見られるが、アレってどうなのだろう。 手当と言っても無制限に出してくれるはずもないし、 働き方や内容にうるさく口を出されるだけじゃないかな?という話。 (写真:フォトAC) 【残業手当で時間管理をする】 教員の仕事は増えこそすれ減ることはない、という話をしてきました。これに関する根強い意見として、「教員には残業手当がないために仕事の増加に歯止めが効かない。残業代を出すことによって仕事を適正な量に抑えるしかない」というのがあります。道理です。 しかし残業手当が実現することはありませんし、部分的に実現したとしても教師たちに…

  • 「器は小さくしたのに中身は同じてんこ盛り、その上で追加注文。良きことはなくせない」~教員の働き方改革が進まないわけ②

    「ゆとり教育」で学習内容も時数も減らしたのに、内容だけは戻した。 そのうえ環境教育だのキャリア教育だの、 以前はなかった新たな内容は増えるばかりだ。 いずれも「良きこと」だけに、なくせるはずがない。という話。(写真:フォトAC) 【器は小さくしたのに中身は同じてんこ盛り、その上で追加注文】 指導要領を杓子定規に当てはめれば「毎日5時間授業」はなんとかなる。それなのに現在の学習内容では「毎日5時間授業」では果たせない。 それが昨日の結論でした。なぜでしょう。 答えは簡単で、そもそも指導要領が示す内容が多すぎるからです。 なぜそんなことになったのか。主な理由は二つです。 ひとつはかつて「ゆとり教育…

  • 「器は小さくしたのに中身は同じてんこ盛り、その上で追加注文。良きことはなくせない」~教員の働き方改革が進まないわけ②

    「ゆとり教育」で学習内容も時数も減らしたのに、内容だけは戻した。 そのうえ環境教育だのキャリア教育だの、 以前はなかった新たな内容は増えるばかりだ。 いずれも「良きこと」だけに、なくせるはずがない。という話。(写真:フォトAC) 【器は小さくしたのに中身は同じてんこ盛り、その上で追加注文】 指導要領を杓子定規に当てはめれば「毎日5時間授業」はなんとかなる。それなのに現在の学習内容では「毎日5時間授業」では果たせない。 それが昨日の結論でした。なぜでしょう。 答えは簡単で、そもそも指導要領が示す内容が多すぎるからです。 なぜそんなことになったのか。主な理由は二つです。 ひとつはかつて「ゆとり教育…

  • 「そもそも法令が改革の前に立ちはだかっている」~教員の働き方改革が進まないわけ①

    教師の働き方改革は絶対に必要だ。しかし学校は勉強だけを教えていればいいところではない。毎日4時間授業だ5時間授業だと言っても、そんなことができるはずもない。すべて法令で決まっているからだ。という話。(写真:フォトAC) 【現在の学校は昔とは全く異なっている】 現在の学校の労働環境が最悪なことはSNS上での先生たち悲痛な叫びを見ても、あるいは教員採用の場面での志願者不足を考えても明らかなことです。 ベテランや退職教員はすぐに「私たちが若いころだって大変だった」とか「今の教員はすぐに音を上げる」などと言いますが、信じる必要はありません。彼らが若かったころは小学校英語もプログラミング学習もなく、もし…

  • 「不満を言う人、拾い上げるメディア、そして分かってきたこと」~私たちの大型連休

    平日の日中、テレビでいわゆる情報番組を見ていると、 実に丹念に、しかし整合性なく庶民の不満を拾い上げている様子がうかがえる。 SNSにも焦燥や苛立ち、怒りの声は満ち満ちている。 そういった不満を見聞きしているうちに、私には分かってきたことがある。という話。 (写真:フォトAC) 【不満を言う人、何でも拾い上げるマス・メディア】 現職再任用教員の妻は、ひとの声がしないと落ち着かないという悪い癖があって、バックグランド・ドラマとかバックグランド・バラエティとかを平気でやりたがります。私も無音は苦手ですが日本語が聞こえてくるのはさらに苦痛で、だからたいていはアマゾン・ミュージックでアメリカン・ポップ…

  • 「更新しました」~キース・アウト

    茨城県の教員採用試験が定員割れしそうだという。正規教員まで足りなくなる状況は、当然、講師もいないということ、4月1日に学級担任がいないクラスがたくさんできるということだ。やはり教員の勤務実態を知らせてはだめだ。しかし知らせずに採用するのも詐欺だ。 kieth-out.hatenablog.jp

  • 「誰が労組を殺したの? 『私だよ』と老教師が答えた」~メーデー・メーデー・メーデー・『メーデー』

    昨日はメーデーだった。え? メーデーを知らんのか? 全国の労働者の祭典、労働組合の集まる日だよ。 教員は自らの労組を見捨ててしまった。 それで今のありさまだ。という話。 (写真:フォトAC) 【メーデーって知ってるかい?】 昨日5月1日はメーデーでした。コロナ禍に見舞われた昨年・一昨年はオンラインのみでしたが、今年は連合(民主党系)も全労連(共産党系)も感染対策をとった上に人数を絞って、それぞれ会場を設けての集会も行われました。 メーデーと言っても現代の人たちは(労働者であっても)よくわかっていませんから、簡単に説明すると、「5月1日に世界各地で行われる労働者の祭典。労働者が権利を要求するため…

  • 「更新しました」~キース・アウト

    ポーツ庁の有識者会議が「部活動の地域移行」を提言する。しかしこの問題、20年以上前から言われているのにうまく行かない。それどころか「地域移行」で教師たちは死の淵に立たされるのだ。そこで私が書いたミニ恐怖小説「部活動の地域移行」。 kieth-out.hatenablog.jp

  • 「教育現場の少人数化は集団脳を阻害する」~隣り百姓と集団脳④ 

    集団が大きければ大きいほど集団脳は働く。 農耕は人間集団を巨大化し、集団脳をより大きく働かせた。 さらに日本の場合には、集団脳のすべての細胞を働かせる仕組みがある。 したがって学校の少人数化も、必ずしも良いものだとは言えないのだ。という話。 (写真:フォトAC) 【農耕が集団脳を生み出した】 NHKスペシャル▽ヒューマン・エイジ人間の時代 プロローグさらなる繁栄か破滅は、集団の大きかったホモ・サピエンスが集団脳で技術革新を繰り返し、地球の覇者となったことを示しました。しかしネアンデルタール人が家族単位で行動したのに対して、なぜホモ・サピエンスが150人を越える大集団として動いたのか、その点につ…

  • 「なぜ人間は地球の覇者となりしか――つるむ者が進歩する」~隣り百姓と集団脳③

    いよいよ人類は火星移住を目指すまでの進歩を遂げた。 しかしなぜ、私たちだけが進歩の道を歩き続けることができたのだろう。 ネアンデルタール人ではだめだったのか? そこに私たちホモ・サピエンスの特性がある。集団脳だ。という話。 (写真:フォトAC) 【なぜ人間は地球の覇者となりしか】 4月24日(日)のNHKスペシャル▽ヒューマン・エイジ人間の時代 プロローグさらなる繁栄か破滅かは、いよいよ人類が地球を出て、火星に向かうという壮大な物語から始まります。一通り宇宙工学の現地点を紹介した後、話題は一気に30万年遡り、人類の誕生から見直します。主題は、「なぜ人間だけが短期間にここまで進歩できたのか」です…

  • 「隣り百姓の何が悪い!」~隣り百姓と集団脳② 

    「隣り百姓」という言葉の使われ方が分からないところがある。 しかし私の中では圧倒的に前向きなものである。 「隣り百姓」が日本経済の推進力で、 「隣り百姓」が日本文化の基礎をつくった。という話。 (写真:フォトAC) 【隣り百姓の何が悪い!】 「隣り百姓」という言葉を使いながら、けれど私にはそのニュアンスがよくわかっていないところがあります。 例えばネット上で、「隣り百姓という言葉が日本人全体の特性を表現する言葉としても、つまり日本人は人真似ばかりして個性がない、独創性がないと卑下するさいにもそれが使われていた」などという文に出会うと、ちょっとした違和感に目まいのする感じになるのです。 もしかし…

ブログリーダー」を活用して、SuperTさんをフォローしませんか?

ハンドル名
SuperTさん
ブログタイトル
カイト・カフェ
フォロー
カイト・カフェ

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用