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「誰が私たちを引き離したのか」~学校と保護者の関係は変わった②
昔の教師だって暇だったわけではない。 しかし気持ちに余裕があった。 面倒くさく生臭い付き合いを通して、 それで何とか人間関係をつむいでいた。という話。(写真:フォトAC) 【誰が私たちを引き離したのか】 ほとんどの教師の一番の願いは児童生徒の健やかな成長であり、大部分の保護者の関心は我が子が健康で健やかに育つことだと思っています。その意味で教師と保護者の利害は完全に一致しているのに、なぜこうもうまくいかなくなったのか――。 教師は“もう部活の面倒は見切れん”と言い、保護者は“これ以上、学校にこき使われるのは敵わない”と言う、こうした乖離は、いつから、どんなふうに起き始めたのか――ずっと心を痛め…
「近隣の中学校でPTAと部活が同時になくなる」~結果的には保護者と教師の労力の交換
2025.04.07 町内会の朝清掃で、中学生の子どもを持つ保護者と話をした。 子どもの通う中学校で、部活とPTAが同時になくなるという。 保護者は放課後や休日の子どものあり方に悩んでいる。 私は学校の行く末が分からなくなり、ただ怯えている。という話。(写真:フォトAC) 【最寄りの学校でPTAと部活が同時になくなる】 昨日は新年度になって最初の日曜日。町内会の私の組では区域にある児童公園の草取りが行われました。 児童公園といっても猫の額ほど狭い場所で、高齢者4名と40歳前後のシングルマザーひとりが20分も働けばあっという間にきれいになってしまう、その程度の軽作業です。4月から10月までは毎月…
(写真:フォトAC) 記事 広島市の給食費未納額、2700万円に増加見通し 2023年度 再び教員を介して納付催促 www.chugoku-np.co.jp(2024.06.25 中國新聞デジタル) 広島市教委は25日、市立小や中学で2023年度の給食費の未納額が約2700万円に上るとの見通しを明らかにした。働き方改革の一環で徴収事務を学校から市教委に移し、前年度の32倍となった22年度を上回った。再び教員を介して納付を促す対応を余儀なくされている。(以下略) 評 【24万円だった滞納が2700万円まで膨れ上がる】 学級担任が給食費徴収業務を行っていた時期は全市で年に24万円~199万円だった…
「しつけも部活も学校の仕事として受け入れるしかない」~少子高齢化が教員の働き方改革を阻害する④
「子育ては保育園と学校が面倒を見ます」 暗にそう言ってきた以上、政府に教育の大風呂敷はたためない。 しつけは学校の重要な指導項目だ。 部活も完全に切り離すことは難しい。という話。(写真:フォトAC) 【子どものしつけは誰の責任か】 しつけという言葉はボンヤリ使う場合が多いので改めて定義しようとすると厄介です。しかしおそらく、一部は「挨拶をする」とか「目上の人にはそれなりの言葉遣いをする」とかいった生活上のマナー・ルール・道徳の問題であり、もう一部は「食事をしたら歯を磨く」とか「きちんと服をたたむ」とか「着る」とか、要するに生活自立に関わる能力・習慣のことを言うと思われます。大人に対しても使わな…
(写真:フォトAC) 記事 中学部活外部コーチが生徒と性的関係、市教委把握後も指導継続 長野(2024.06.13 朝日新聞デジタル www.asahi.com 長野県松本市の市立中学校で昨夏ごろ、運動部の外部コーチをしていた市内の30代男性が部員の生徒と性的関係を持つなど不適切な行為をしたのに、学校や市教育委員会がその事実を把握した後も約1カ月間にわたり、部活動の指導を続けさせていたことが、市教委への取材で分かった。市教委は「突然やめると、周囲で理由の詮索(せんさく)が始まり、個人の特定につながるおそれがあった」と説明している。(以下、略) 評 【部活動の肥大・加熱は今に始まったことではない…