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「たくさんの若者が消えていく社会」~東京都の新任教員の、20人にひとりが1年以内に退職した①
昨年、東京都の新任教員の、20人にひとりが1年以内に退職したという 教員ばかりでなく、社会のあちこちで若者が神経をすり減らし、 叩かれ、潰されている。 いったい何が起こっているのだろう。という話。(写真:フォトAC) 【新任教員の20人にひとりが1年以内に退職した】 昨日付の朝日新聞デジタルに「東京都の新任教諭、4.9%が1年以内に離職 過去10年で最多」という記事がありました。 それによると昨年度に東京都が採用した新任教員のうち、169人が1年以内に退職しているのだそうです。割合にして4.9%。過去10年間で最多。ほとんどが自己都合による退職だったといいます――。 ここまでだったら、「ああ、…
「校長は『残業手当が尽きたから、通知票は書かなくていいや』と言うだろうか」~調整額10%以上の提案は「撤回しろ」と教師は言った。
調整手当増額が、教師たちに著しく不評だという。 はて? それでいいのか? 大変だぞ。 教師たちも正当な代表者を失い、 あらゆる人たちが、教師を代表する。という話。(写真:フォトAC) 【「調整手当10%以上」は撤回してください】 先週4月20日朝のテレ朝ニュースで『教員の給与増額案 教員ら「撤回していただきたい」』という内容の話があり、かなり気持ちに引っかかりました。 現役の高校教員 西村祐二さんが、「(調整額増額の方向性について)教員や教員志望の学生の声をちゃんと聞いたうえで、撤回していただきたいと強く主張します」と強く訴えたのだそうです。Yahooニュースにもありましたから、まだ見られるよ…
(写真:フォトAC) 記事 教員「残業代」、中教審で増額意見が大半 今春に方向性(2024.04.04 日経新聞) www.nikkei.com教員の確保に向けた議論を進める中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の特別部会が4日開かれ、残業代の代わりに支給する「教職調整額」の引き上げを求める意見が相次いだ。特別部会は教員の待遇について今春中に働き方改革などとあわせて方向性をまとめる。 教員は授業準備や教材研究など明確に業務を切り分けることが難しく、時間ごとの残業代を支払わない代わりに教職員給与特別措置法(給特法)に基づき月給の4%を教職調整額として支給している。 ただ「定額働かせ放題」と揶揄(…
「枠は減るのに教員は増える、もしかしたら収まりきらない」~定年延長の行方③
定年延長で今後6万人近い正規教員の増加が見込まれる。 しかし法律上、教員の枠を広げるわけにはいかない。 新規採用を減らし、講師の枠も減らし――、 それでもダメなら・・・定数を増やすしかないじゃないか。という話。(写真:フォトAC) 【だから言ったじゃないか・・・】 教員免許更新制が始まったとき、「こんなことをしていたら講師がいなくなっちゃうじゃないか」と危機感を露わにしたのは現場だけでした。 免許更新は現役教師にとっては必須であり、更新講習の受けやすい状況が設けられていましたが、免許取得から一度も教職に就いたことのないいわゆるペーパー・ティーチャーや、定年退職その他で学校を離れた教員は、基本的…
「定年が1年延びて大勢がこのまま教師を続けるらしい。やがて教師の総数は、現在より1割近くも増えるというが・・・」~新聞に教職員人事が発表されて②
定年は延びるが管理職は教壇に戻り、給与も3割減る。 それでも続けられる人がどれだけいるかと思ったら、 意外と多くて、数年後は6万人近くも教員が増えてしまう。 大丈夫か?という話。(写真:フォトAC) 教職員人事に関する新聞発表があったことについて話しています。 【定年延長でも、教師を辞める人はいるはずだ】 定年延長にもかかわらず60歳で退職してしまう先生がどれくらいいるのか、学校に残る先生がどれほどいるのか、そのことに興味があります。 これだけ苛酷といわれる労働環境の中で、一度退職金を手にして区切りをつけてしまった教師たちが、給与を3割もカットされて、それでもなお生き生きと働いて行けるのだろう…
「定年延長で居残る人、それでも辞める人」~新聞に教職員人事が発表されて①
新聞に教職員人事が発表された。 発表すること自体を問題視する人もいるが、私は楽しみだ。 人の動きを辿るだけでいくつものドラマが浮かんでくる。 特に今年は定年延長が始まり、さまざまな思惑が見え隠れする。 という話。(写真:フォトAC) 【教職員人事発表】 新聞紙上でも教職員人事が発表されました。 これほど大規模な人事が毎年発表されるのは教職員だけで、人権上の観点からも個人情報保護の立場からも、いかがなものかという意見が前々からありました。私自身も昔、この発表でたいへんな思いをしたことがあるのですが、今は旧知の人々の動向を知ることができて、ありがたいと言えばありがたいものです。発表を見てさまざまに…
年賀状を契機として、40年ぶりに、 初任のころの教員仲間に会うことになった。 お互い齢は食ったが、 変わらない何かがある。 という話。(写真:フォトAC) 【年賀状に携帯番号とLINEアカウントを入れた結果】 定年から10年がたってだいぶ身辺整理も進みました。例えば年賀状は、義理の関係はほとんどなくなり、親戚と、今後も末永く付き合っていきたい友人・先輩だけになったと感じています。そこで今年の年賀状には、これまでは比較慎重だった携帯電話番号を載せLINEアカウントのQRコードも貼り付けておいたのです。何人から連絡がくるのかとドキドキしていたのですが、電話はなく、LINEにアクセスしてきたのもわず…
「小川市郎も坂本金八も、いわゆる 『でもしか』『ラリーマン』教師」~40年前の仲間と会う②
「不適切にもほどがある!」の小川市郎も坂本金八も、 ともに「デモシカ先生」「サラリーマン教師」世代なのに、 次世代の私たちの方がやる気のない教師のように言われ、 今は、過熱・体罰・暴言教師の元凶だと言われる。 という話。(写真:フォトAC) 【体罰と暴言とセクハラの時代】 年寄りが40年ぶりに集まれば当然、昔話に花が咲きます。 しかし思い出を語っても、「昔はよかった」とか「昔の方が楽しかった」というふうにならないのは、当時の教育文化が誤ったものだったという認識が、いまや確かなものとして広がってきたからなのかもしれません。体罰にも暴言もセクハラにも心当たりがあります。部活や生徒指導に熱が入りすぎ…
働き方改革は『教育現場にも』 卒業シーズンです。先日朝のテレビ番組で『卒業文集が廃止になる』学校が増えてきているという話