メインカテゴリーを選択しなおす
「心当たり、ハーヴの今と私の想い」~子どもの姿が見えてくるとき④
ハーヴにDCD(発達性協調運動障害)があるとして、 重複障害はないのか。何か原因めいたものはあるのか、 予兆は? そしてこれからどう対応していくか、 そして私は?。という話。(写真:フォトAC) 【重複障害の可能性】 ハーヴのDCD(発達性協調運動障害)はきちんと診断の着いたものですからこれは間違いないのですが、DCDは注意欠陥多動性障害(ADHD)や自閉症スペクトラム障害(ASD)との重複障害、もしくは並立も少なくない障害です。そこでADHDやASDの可能性を疑ってみると、確かにそれらしい面がないこともありません。 例えば勉強は好きなのに集中力に欠け、ケアレスミスの多いこと、おそらく身体接触…
「DCD(発達性協調運動障害):悲しきグリーンベレーの話」~子どもの姿が見えてくるとき③
私が初めてあった自閉症スペクトラム障害の子どもは、 信じがたいほどの運動オンチだった。 こうした、生活に支障をきたすような運動障害をDCDと言うらしい。 私の孫が抱えている困難がそれだ。という話。(写真:フォトAC) 【初めて会った発達障害のあの子】 いまから四半世紀前、ある小学校の5年生のクラスで、私はひとりの特異な男の子の担任をしていました。わずか14人の小さなクラスでしたが、その子と、もう一人のとても奇矯な反応を示す女の子のために、かなりしんどい学級経営を強いられていた時期です。 後に気が付くのですが、私はこの二人から、発達障害というものを身をもって徹底的に教えられたとも言えます。 当時…
「ボクにはできないことがたくさんある」~子どもの姿が見えてくるとき②
8歳になった初孫のハーヴが何となくおかしい、妙に不器用だ。 最初にそのことに気づいたのは、いつも一緒によく遊ぶ父親だった。 そして4歳下の弟が、自分がやって見せることで、 兄のできないことを浮き彫りにする。 という話。(写真:フォトAC) 【ハーヴにはできないことがたくさんある】 ハーヴの異常に最初に気づいたのは父親のエージュでした。現役の小学校教員ですし、ハーヴたちと遊ぶことをまったく苦にせず、いつも一緒に何かをしているような人なので発見も早かったのです。 まず気づいたのはハサミの使い方でした。子どもは2歳~3歳でハサミが使えるようになると、面白くて面白くて切っていけないものまで切ってしまう…
「誕生日が過ぎても使える『誕生日プレゼント引換券』の話」~子どもの姿が見えてくるとき①
3カ月前、孫のハーヴは誕生日のプレゼントが決められず、 ほとんどパニックになっていた。 「誕生日プレゼント引換券」で何とか凌いだが、 誕生日に何をもらうかなんて、本来、大した問題ではないだろう。 という話。(写真:フォトAC) 【誕生日が過ぎても使える「誕生日プレゼント引換券」の話】 8歳になった孫のハーヴから電話があり、「誕生日のプレゼントが決まったのでお願いします」とのこと。「ン? 何に決まったの? 何が欲しいの?」と訊くと、なにかモジモジした感じで様子がはかばかしくなくなって、スマホの向こうから、「お母さんが変わってあげようか」という声がして娘のシーナに代わります。欲しいのは8000円も…