chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
カイト・カフェ https://kite-cafe.hatenablog.com/

教育を中心に日々の関心事を書いています。基本的に週日更新。学校に合わせて長期休業も取っています。

SuperT
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2017/12/16

arrow_drop_down
  • 「今年気にかけた三つのこと」~今年のまとめ②

    今年、興味を持ったことは集約すると三つ。 “集団”を失っても私たちは生きて行けるのか、 日本人を日本人に育てる教育は何が何でも残す、 そして、光る君へ という話。(写真:フォトAC) 【「不適切にもほどがある」が指摘した令和の違和感】 今年前半のテレビドラマでもっとも心躍らせたのは流行語大賞にもなった「不適切にもほどがある」でした。中高年の圧倒的支持を取りつけ、昭和の風物が面白ワールドにしか見えないZ世代もウケて大評判となったドラマでしたが、30年かけて葬って来た昭和のセクハラ・パワハラ体質を復活させようという試みだと、一部から激しく非難された作品でもあります。 昭和の典型的オヤジ・体罰教師の…

  • 「介護の10年が終わる。自らの人生の聖地巡礼」~今年のまとめ①

    母を施設に入れた。 選択の余地はなかったが、姥捨ての気分は残った。 余裕が生まれたので百姓仕事の学び直しをして、 自らの人生の聖地巡礼に出た。我が青春を問うために という話。(写真:フォトAC) 【介護の10年が終わる】 偶然ですが10年ごとに人生を切り替えてきました。 20代は学生アルバイトも入れて家庭教師と塾講師で、30歳で中学校教師になって、40歳の時に小学校に異動しました。50歳代を管理職で過ごし、60代は――今のような定年延長も再任用もなく、講師として学校に残る道もありましたが「若い志望者の道を塞いではならない」と言われて席を譲りました。その譲った(講師の)席がわずか1~2年で埋まら…

  • 「クリスマス、オランダ冬至と、冬休み」~この時期の風物詩

    今日はクリスマス。 しかし必ずしもイエスの生まれた日ではないらしい。 この時期に重なるのは冬至と冬休み。 いずれを調べてもなかなか面白い。という話。(写真:フォトAC) 【クリスマスだけど、イエスの生まれた日かどうかは分からない】 クリスマスです。イエス・キリストの誕生日を祝う日ですが、イエスがこの日に生まれたという歴史的証拠はないのだそうです。 ただ、太陽が「1年でもっとも夜の長い日」に打ち勝って輝きを復活させる「冬至」と、mイエス・キリストの復活との対比から火を探って、4世紀の中頃、西方教会でこの日を誕生日とすると決めたようです。 北欧ではそれよりずっと以前から冬至を祝う習慣があり、イエス…

  • 「教師としてのアイデンティティの構築(手を抜くなら教科教育)」~縮小した学校行事をどうしようか④

    あれだけ盛りだくさんの「特別活動」なのに、 与えられた時間は年35時間だけ。 しょせん無理な話で、だったら自分流に、 価値を組み直すしかないだろう という話。(写真:フォトAC) 【あれだけの盛りだくさんを、年間35時間で行う】 日本の学校に特徴的な「特別活動」というのは、日本人の子どもを日本人に育てようというとんでもない試みですから、内容もとんでもなく豊かになり、そして時間もとんでもなくかかるものです。ところが呆れたことに、学習指導要領を見ると「特別活動」にかけることのできる時間は年間で35(授業)時間しかないのです。 例えば運動会の一日開催は6時間(実際に6時間かかったとしても、計算上は4…

  • 「修学旅行は思い出づくりではない。運動会は地域パフォーマンスではない」~縮小した学校行事をどうしようか③

    学校の「特別活動」は例外的な活動ではない。 日本の学校教育の根幹にある最も大きな柱だ。 しかしそれを見る立場はさまざま。 撲滅すべきと言う人と、これだけは残せという人と。 という話。(写真:フォトAC) 【「特別活動」という特別なもの】 日本の学校に特徴的な「特別活動」というのは、「特別な活動」といった一般名詞ではなく、学習指導要領のなかに定められた「教科教育」「道徳教育」と並ぶ大きな教育の柱を指す固有名詞です。その中身は中学校の場合「学級活動」「生徒会活動」「学校行事」の三つ、小学校ではこれに「クラブ活動」が加わって四つとなります。 「学級活動」は学級として行う活動のほぼすべて――係活動・当…

  • 「同床異夢:学校は何をするところか?」~縮小した学校行事をどうしようか②

    学校のアイデンティティ――活動内容の矛盾のなさ、統一性。 それがなくなって、学校は何をするところか分からなくなった。 そして、今の学校はオレの思う学校とは違うと、 みんなが怒るようになってきているという話。(写真:フォトAC) 【アイデンティティという面倒くさい用語の話】 できれば日本語に置き換えたいのにうまくハマって来ない言葉として「アイデンティティ(identity)」というのがあります。「自己同一性」「自己認識」などと訳されますが、「自我同一性」「自同律」と訳されることもあれば、「主体性」の意味で使われることもあります。ときに「個性」や「自我」などの意味でつかわれることもあって、その都度…

  • 「学校は誰のものか」~縮小した学校行事をどうしよう①

    令和6年は新型コロナ禍復興元年だった。 縮小した、あるいは中断した行事をどう扱うか、 夏祭りをどうするのか、町民運動会は復活できるのか――。 そしてそれが最も問題になり続けたのが学校だった、という話。(写真:フォトAC) 【だからこうなる】 妻が同僚の女性教師から、配偶者のこととして聞いて来た話です。その夫教師は小学校の教務主任をしていて、この9か月あまりの苦労話として、こんなことを言っていたというのです。 「とにかく今年はコロナ復興元年というか復旧元年というか、3年半で失ったもの、縮小したものを旧に復そうという年だったはず。ところが特に今年赴任してきた先生たちが、『せっかく縮小したものを元に…

  • 「紫式部の書いた第三の物語が『光る君へ』」~NHK大河ドラマが終わった

    NHK大河ドラマ「光る君へ」が終わった。 今回の大河は観方が特殊だ。 視聴者は推理劇を観るように、 脚本家の仕掛けを探った、という話。(写真:フォトAC) 【NHK大河ドラマ「光る君へ」が終わった】 NHK大河ドラマ「光る君へ」が終わりました。視聴率は「いだてん?東京オリムピック噺」に続くワースト2だそうですが、確かな爪痕を残したように思います。 個人的には、第2作「赤穂浪士」から60年間も大河ドラマを見続けてきた私にとっては、「平清盛」「麒麟が来る」「鎌倉殿の13人」を押しのけて、断トツの1位に上げたくなる作品です。吉高由里子の押さえた声と目の演技は毎回背筋が寒くなるほどすごかったですし、柄…

  • 「私がすべてを知っているという空しい感覚」~1971年の紅白歌合戦を見た②

    1971年は特別な年だった。70年安保という激動の余韻が消え、 札幌オリンピックが目前に迫り、平和の気分が漂った――、 しかしその底では、別の暗いものが蠢いていた。 今の私はすべてを知っているが、誰に、何も、してやれることはない。という話。(写真:NHK) 【1971(昭和46)年第22回NHK紅白歌合戦を観た(続き)】 アメリカのビルボード誌のヒットチャートHot100で1位になったことのある日本人は今でも坂本九だけだと思いますが、その坂本九が乗ってはいけなかった飛行機の便名を、私は空で言うことができます。1985年8月12日羽田発JAL123便。群馬県御巣鷹の尾根に墜落したあの日航機です。…

  • 「テレビの中の若者たちの、その後の姿を私は知っている」~1971年の紅白歌合戦を見た①

    土日と二日に分けて、 NHKは1971(昭和46)年の紅白歌合戦を放送した。 半世紀前の若者たち、時代の最前線の人々・・・。 驚いたことに私は、彼らの「その後」を知っているのだ。という話。(写真:NHK) 【1971(昭和46)年第22回NHK紅白歌合戦を観た】 一昨日、昨日と二日に分けて放送のあった1971(昭和46)年第22回NHK紅白歌合戦(リマスター版)を観ました。いろいろ感慨のある放送でした。 71年といえば半世紀以上、実に53年も前の放送で、私はそのとき高校3年生、最初の大学入試まで2週間を切っていたと思うのですが、おそらくリアルタイムでこの放送を観ていました。私はそういう子でした…

  • 「世界が日本の学校の『特別活動』をみている」~付録:世界の給食事情・OECD国際成人力調査

    「キース・アウト」を更新しました。 kieth-out.hatenablog.jp

  • 「ADHDのすばらしい訳語を見つけた!」~そろそろ外来語に疲れてきた③

    英語もできないのに、略語まで出て来るとお手あげ。 それなのに巷には、英語の略称が溢れている。 もはや日本語に変換することが不可能なまでになったが、 時にとんでもない名訳に出会うこともある、という話。(写真:フォトAC) 【アクロニム(英語の頭文字をとった略称)が覚えられない】 普通の外国語でさえ頭に入って来ないというのに、英語の頭文字をとった略称(アクロニム《Acronym》というらしい)など、さらに覚えられません。 CIA(中央情報局)、FBI(連邦捜査局)、UFO(未確認飛行物体)、VIP(要人)、MVP(最高殊勲選手)くらいまでだと何とかなります。しかしここ10年余りに聞くことの多くなっ…

  • 「カウンセリングが日本語にならないわけ:日本語にした方がいい言葉」~そろそろ外来語に疲れてきた②

    日本に概念がないので外国語のまま、というものもある。 定着するまでに時間がかかるか、消えてしまう言葉である。 しかしコンピュータ用語のように圧倒的に数が多いと、 圧倒されて太刀打ちできない、という話。 (写真:フォトAC) 【カウンセリングが日本語にならないわけ】 外国から輸入されたときに日本になかったから外国語のまま、というのは事物に限りません。概念もそうです。その代表が「カウンセリング」「カウンセラー」です。 教育心理学における私の師匠筋のひとりは、「カウンセラーの日本語訳は《人格者》でいい!」などと言っていましたが、訓練を受け、資格を持ったカウンセラーよりも村の古老の方が相談相手として優…

  • 「文章に外国語を入れたくないが、それでも入れないわけにはいかない」~そろそろ外来語に疲れてきた①

    いくつかの理由から、 私は文の中に外国語が入るのを嫌う。 しかしそれでも避けきれない場合がある。 ひとつは固有名詞、そして日本に今までなかった言葉、という話。(写真:フォトAC) 【私が外国語を文章に入れない理由】 文章を書くときにこころがけていることのひとつは、安易に外国語を使わないということです。正確に言えば、日常生活に定着した言葉でもできるだけ使わないようにして、誰かの話した言葉として使う時のみ、カッコつきで表記するようにしています。 例えば「OK」というような場合です。 なぜ使わないかというと、ひとつには外国語の場合、どれほどたくさんの人の合意が成立しているか疑わしいからです。案外分か…

  • 「縁の下の力持ち:人は美しく生きなくてはならない」~ダイヤモンド・プリンセスと人々の生き方②

    乗客2,666人、乗員1,045人、合計3,711人、 国籍は57カ国に及び、半数は70歳代以上。 その人たちを救うために、全国から3000人もが集まった。 「縁の下の力持ち」、彼らの生き方は美しい、という話。(写真:フォトAC) 【2020年2月3日】 先週金曜日(2024年12月6日)のNHK「新プロジェクトX~挑戦者たち~」、サブタイトル「クルーズ船 集団感染~災害派遣医療チーム 葛藤の記録~」は、2020年2月3日に横浜港に戻って来たクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号船上における、新型コロナウィルスと人間との14日間に渡る戦いを描いた物語でした。 この船には厚生労働省や自衛隊、国…

  • 「教育理論のドーナツ化現象」~世界が憧れる日本の教育は、日本国内から消えようとしている

    「キース・アウトを更新しました」 kieth-out.hatenablog.jp

  • 「黒船来たる:令和2年の敗戦」~ダイヤモンド・プリンセスと人々の生き方①

    テレビで久々に「ダイヤモンド・プリンセス」を見た。 4年前、船内で新型コロナの大規模な集団感染を起こした船だ。 あの船の帰港とともに、時代は変わり、 世界のあり方も変わったのかもしれない。という話。(写真:フォトAC) 【黒船来たる:令和2年の敗戦】 先週金曜日のNHK「新プロジェクトX~挑戦者たち~」はサブタイトルが「クルーズ船 集団感染~災害派遣医療チーム 葛藤の記録~」という、2020年2月3日横浜港に戻って来たクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」号船内における、14日間に渡る新型コロナウィルスとの戦いを描いた物語でした。 わずか4年前のできごとですから記憶に新しいことですが、この日、…

  • 「クリスマスも近い、年寄りにこそスマートウォッチが必要だ」~ジジイがスマートウォッチを買ってどうする?③

    スマートウォッチは万人に幸せをもたらすものではない。 特殊な働き方をしている人々、スポーツアスリート、 そして年寄りにこそこの装置は役に立つ。 クリスマスも近い、ひとつ考えてみよう。という話。(写真:フォトAC) 【AppleWatchはどこまで便利か。搭載されたアプリあれこれ】 スマートウォッチがどれくらいすごい装置かというと、おそらくそれほど大したものではありません。 65年前の電気炊飯器、60年前の白黒テレビ、55年前の電気洗濯機・電気冷蔵庫、50年前のガス瞬間湯沸かし器、45年前の電子レンジ、30年前のWindows95(+インターネット)、20年前の携帯電話(いずれも私の手元に来た年…

  • 「健康管理が気軽にできる」~ジジイがスマートウォッチを買ってどうする?②

    スマートウォッチが身体のデータを集め、 時には警告を与え、時に危険を知らせる。 能動的・主体的に行うことの困難な健康管理を、 先端技術がごく自然にやってくれる、という話。(写真:apple) 【健康診断:問題はあるが心配はない】 人間ドックの行って最後の行程である医師の問診と総合診断の場まで進んで、そこで言われることはここ数年だいたい同じようになっています。「いろいろ問題はありますが、心配はありません」 問題はあるが心配はない――言い得て妙です。自覚的な症状としては心拍数が常に90以上とかなり高いこと、若いころに比べると畑仕事をしていてもはるかに疲れやすくなっていること、首だの肩だの背中だの、…

  • 「アップルウォッチを買いまして――」~ジジイがスマートウォッチを買ってどうする①

    スマートウォッチ(AppleWatch)を買った。 問題は70歳を過ぎたジジイに、こんな高価な端末が必要か? ということだ。 一カ月少々使ってみて、さて――、という話。(写真:apple) 【スマートウォッチを買いまして――】 スマートウォッチを買いました。「Apple Watch Series 10(GPSモデル)― 46mmジェットブラックアルミニウムケースとインクスポーツループ」という製品です。 製品名を正確に書いたのは、単語のひとつひとつについて選択肢が発生して見た目も機能も値段も違ってくるからです。 大別して3種類(Apple Watch Series 10・Apple Watch …

  • 「古代史を、呪術中心に学んだらどうか」~呪詛と怨霊、除霊の話②

    「丑の刻参りセット」がネットで売り出される時代、 呪詛や怨霊はあまりにも軽く扱われ過ぎる。 あるいは古代史を呪術中心に学び直したら、 歴史がよく分かり、先祖への敬意も高まるのではないか、という話。(写真:フォトAC) 【ますます盛んな「丑の刻参りセット」】 教員になったばかり年ですからもう40年以上前の話ですが、生徒と地域調査をしている最中、通りかかった神社の石垣の間に小さな藁人形が押し込んであるのを見つけたことがあります。5cmほどの大きさで、特に釘が刺さっていたわけでもありませんが、深夜ここにきて藁人形を押し込んでいった人間がいると思うと、少し背筋の寒くなる感じがありました。 小さなものと…

  • 「式部は何しに大宰府へ」~呪詛とまじないの話

    NHK大河ドラマ「光る君へ」 それにしても、紫式部を大宰府まで送る必要があったのか? そこでふと思いついたのは、 伊周(これちか)の、あの激しい呪詛からの解放だった、という話。(写真:フォトAC) 【視聴率10%はまるで話題にならないドラマか】 昨日の日刊ゲンダイDIGITALの記事「過去最低視聴率は免れそうだが…NHK大河「光る君へ」はどこが失敗だったのか?」に、ファンのひとりとして苛ついています。中を見ると、「なんとか世帯視聴率で過去最低は免れそうだが、良くも悪くも、まるで話題にならないまま12月15日放送で終わる。大石静の脚本、女性主役のドラマを得意とする内田ゆきプロデューサーが制作統括…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、SuperTさんをフォローしませんか?

ハンドル名
SuperTさん
ブログタイトル
カイト・カフェ
フォロー
カイト・カフェ

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用