安居と仏歓喜の意味(高田道見先生『盆の由来』参究6)
【盂蘭盆と裏盆(高田道見先生『盆の由来』参究5)】の続きである。早速に高田道見先生の『盆の由来』から問答を見ておきたいと思う。なお、今回は短めの問答を2つ採り上げてみたい。◎問ふ、抑も安居と云へる辞は世間に言はざる事なるが、仏家にては如何なる義を意味するものにや○答ふ、安とは身心摂静なるの謂ひにして居とは要期在住の義なり乃ち雑縁を離るるが故に身心摂静なり、奔走せざるが故に一処に居住す、円覚経などには、大円覚を以て我が伽藍と為し、身心安居平等性智なむと云へる高尚なることも見えたり『盆の由来』第十二問答、16頁まず、「安居」の言葉について説明されている。我々の場合は、自身の修行の過程で「安居」の何たるかを行法的には理解出来る。ただし、やはり在家の方には難しいといえよう。そこで、高田先生は「安居」という文字を丁...安居と仏歓喜の意味(高田道見先生『盆の由来』参究6)
2024/08/14 08:37