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1920年代から1930年代にかけて、世界は流動性の不足に悩まされていた。ドルを稼ぐために、各国は商品やサービスを輸入するのではなく、輸出しようとした。1970年代初頭には、欧州への莫大なドル流入による世界の流動性余剰をどう処理するかが大きな問題となった。現在、欧州、石油輸出国、東アジアは、余剰ドルの処理に苦慮しており、米国の国際収支の赤字を世界の資本市場に還流させ、世界金融バブルを煽ることに貢献している。当初、世界のドル余剰は、1950-51年の朝鮮戦争に始まるアメリカの海外軍事費による黒字から赤字への反転、1971年の金離れを経て、半世紀後の今日でも海外経済が抜け出せないアメリカの債務者志…