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意外な結末で着地する9つの短編集です。 どれも面白く読めますが、は第1話の『正月の決意』を是非読んでほしいと思います。 特に今年、ツイてないことばかりの1年だった人に、 もう人生詰んでしまったと思っている失意の人に、 このお話をおススメいたします。是非、読んでみてください。 素敵な日本人/東野圭吾短編集/光文社 正月の決意 正月の朝、達之は例年の書初めをし、妻の康代は御神酒の用意をしていた。 それが済むと、二人揃って近くの氏神様に初詣にで出掛けるが、まだ早いせいもあって通りにも神社にも人通りは全くなかった。 いざお参りをしようとすると、お賽銭箱の前に人が倒れていた。それは町長で、しかもラクダの…
光文社(2017) 【あらすじ&ひとりごと】 東野圭吾さんの九編からなる短編集です。一編がどれも30頁程度で、隙間の時間を利用して気軽に読むことができました。 東野さんのミステリーは、読み落としがないよう心して読まねばという意識を強く持ちます。 でも、一編目「正月の決意」からゆっくりと読み進めると、ミステリー仕立てでミステリーではない、思わずニヤリとしてしまうほのぼのとした作品から始まっていて、少しいつもの東野さんではないような不思議な感覚がありました。 一編一編の順番もリラックスして読めるようになっていて、キリリとしたミステリー、またほのぼのとしたストーリーと、肩の力を抜いてくれる順序もうれ…