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カンボジアの地価は深刻な下落傾向にありますが、10月4日のディプロマット紙報道によると、ナイト・フランクが発表した指数では、プノンペンの住宅地とオフィス地の平均価格は、2020年第2四半期から2024年第2四半期の間に、それぞれ34.5%と35.7%と大幅に下落していることがわかりました。これらの情報については、筆者が7月の投稿「不良債権が急増、不動産は下落が続く」で発信していました。カンボジア国内で懸念されていた噂が、海外でも注目されるようになってきました。 またCBREによると2023年
【カンボジアニュース】シアヌークビル特殊詐欺事件のリクルーター役2人逮捕
カンボジアのシアヌークビルを拠点にした特殊詐欺グループのメンバーを集める「リクルーター」役だったとして、警視庁暴力団対策課などはいずれも職業不詳の東京都北区の吉田武生(46)と埼玉県川口市の氏家利洋(40)の両容疑者を詐欺容疑で逮捕し、3日に発表しました。 2023年4月、カンボジア南部シアヌークビルのメアリービーチホテルを拠点に特殊詐欺の電話をかける「かけ子」役の日本人の男19人が日本に移送され、警視庁が男らを詐欺容疑で逮捕しました。その後、別のリクルーター役の男2人も逮捕していました。 朝日新聞によると、吉田容疑者らは19人のうち知人の数人に対し、「稼げる仕事がある」などと日本
【カンボジアニュース】カンボジアに逃亡し、タイで逮捕されていた八木容疑者が、別の詐欺で再逮捕、カンボジアでは他の犯罪者も潜伏中の可能性
新型コロナの給付金詐欺を起こした後、カンボジア、タイに逃亡し、大阪府警に逮捕された八木佑樹容疑者が、新たに詐欺の疑いで10月2日に再逮捕されました。関西テレビの報道などによると、動機について「海外移住がしたくて詐欺をしていた」と供述しています。八木容疑者は新型コロナウイルスの持続化給付金100万円を騙し取った疑いで逮捕されていましたが、同様の手口で給付金900万円を騙し取った疑いで再逮捕されたものです。 当初カンボジアに潜伏していた八木容疑者は、何らかの理由でタイに移動したものの、不法滞在の疑いでタイ警察に身柄を拘束されました。その後入管施設から護送車を奪って逃走しカンボジアへの逃走
【カンボジアニュース】カンボジア拠点の特殊詐欺グループ残党をフィリピンで身柄拘束
TBS報道によるとフィリピン当局は、カンボジア拠点の特殊詐欺グループのメンバーとみられるササキ・ヨウヘイ容疑者(36)の身柄を、今月1日にマニラの路上で拘束したと本日発表しました。男には日本から逮捕状が出ていて、今後、強制送還される見通しです。 ササキ容疑者は過去に日本で勤めていた介護施設で、入居していた高齢者にうその投資話を持ちかけ、300万円以上をだまし取ったなどとして、埼玉県の裁判所から逮捕状が出ているということです。 また、ササキ容疑者は、カンボジアを拠点としていた特殊詐欺グループのメンバーとみられています。 この特殊詐欺グループをめぐっては、カンボジアからフィリピンに拠点
【カンボジアニュース】8月に保護の日本人12人に逮捕状、来週にも移送か
8月にベトナム国境バベットで現地当局に保護された日本人12人に対して、日本の警察が詐欺の疑いで逮捕状を取ったことがNHKによって報道されました。日本に特殊詐欺の電話をかけて現金をだまし取った疑いがあるとして、12人は来週にも日本に移送される見通しで、警察は逮捕してグループの実態解明を進めることにしています。 ベトナム国境バベットの全景、右下が国境施設 報道や関係者などによると、助けを求める邦人からの連絡を受けた日本大使館からの要請を受け、カンボジア国家警察がバベットの拠点を摘発したところ、拠点からは複数の携帯電話やリストが見つかり日本側に提供されました。日本で捜査を進めた結果、12人
ウェッジホールディングス(東京都江東区)は9月17日、タイの持分法適用関連会社で金融事業を行うグループリース(GL)のカンボジア子会社GLファイナンス(GLF)が、9月12日付でカンボジア国立銀行から、ファイナンスリーシングライセンスを取り消し、会社の清算を命じる通知を受けたと発表しました。書簡には15日以内に独自に精算人を選定する必要があると記載されていたようです。GLFは事実の確認と対応について法律顧問と協議中だとしています。 GLFは2012年設立で、オートバイローンを中心とする金融事業を手がけています。特にホンダのバイクの購入時にローン営業していたと言われています。報道による
【カンボジアニュース】不動産の不良債権急増で大手銀行が契約違反
S&P Global Ratingsが9月12日に発表した「Your Three Minutes In Cambodian Banking:Covenant Breaches Point To A Survival Of The Fittes」によると、カンボジアの3つの大手金融機関、ACLEDA Bank、Hattha Bank、LOLC はいずれも契約におけるコベナンツ違反であると指摘しています。コベナンツ違反とは、金融機関が機関投資家との借入契約で定められた財務比率等の特定の条件を満たさない場合を指します。 カンボジアにおける不動産不況などによる不良債権(NPL)の増加
【カンボジアニュース】官民合同会議で日本人の安全や犯罪に対する懸念について言及
第28回カンボジア・日本官民合同会議が開催され、植野篤志日本大使とスン・チャントール副首相兼カンボジア開発評議会(CDC)第一副議長が共同議長を務めました。 スン・チャントール副首相兼カンボジア開発評議会(CDC)第一副議長©️CDC この取り組みは、2007年6月14日に安倍晋三首相(当時)とフン・セン首相(当時)が署名した日カンボジア投資協定の締結を受けて設置された2国間の枠組みで、年に2回カンボジアに進出した日系企業が抱える投資環境上の課題を政府に提言する、日本特有の取り組みです。 ©️CDC会議風景©️CDC 地元紙キリポストでは「サイバー詐欺と人身売買の増加が日本の投資家を遠
【カンボジアニュース】昨年カンボジアから逃走した特殊詐欺G幹部が逮捕、1名は日本で公開手配
ベトナムを拠点とした特殊詐欺に関与したとして、埼玉県警などは川原林由徳容疑者(40)ら20~40代の7人を詐欺容疑で逮捕し、27日に発表しました。また県警は同日、八田公洋容疑者(37)を公開手配しました。9月23日午後3時20分ごろ、川口市内の駅にいたことが確認されています。 埼玉県警が公開した写真23日に川口市内の駅で撮影された八田容疑者=埼玉県警提供 八田容疑者がこの特殊詐欺グループのトップ、川原林容疑者がナンバー2で、当初はカンボジアにあった拠点を昨年9月にベトナムへ移したとみられています。 八田公洋容疑者と川原林由徳容疑者らは、昨年9月にプノンペンの特殊詐欺拠点が摘発を受けた
【カンボジアニュース】カンボジア拠点の特殊詐欺グループの幹部を福岡で逮捕
カンボジアを拠点にしていた特殊詐欺グループの幹部とみられる男2人が、埼玉県警に逮捕、送検されました。詐欺の疑いで逮捕されたのは、カンボジアを拠点にしていた特殊詐欺グループの幹部、佐々木啓斗容疑者(32)と藤本賢太容疑者(27)です。藤本容疑者は、東京都八王子市で発生した特殊詐欺事件に関わっているとして、2022年11月から警視庁に公開手配もされていました。いずれも容疑を否認している模様です。 佐々木容疑者は、グループ内で「ボス」や「先生」と呼ばれリクルーターの給料を管理し、藤本容疑者はリクルーターや受け子に指示を出すなどしていたとみられています。 2人は受け子などに顔や自宅、運転免
久々に「カンボジアグルメ」カテゴリーの投稿です。昨晩プノンペンに到着し、友人の経営する和牛さいとうを訪問しました。 丸亀うどんやPizza 4P’sと同じビルの3階フロアです 巷では、新たに始めた「和牛食べ放題コース」29ドルが話題になっているようですが、実は焼肉コースの他に「すき焼き&しゃぶしゃぶコース」もあります。今回は焼肉とすき焼きの2つをいただきました。 焼肉で最初に来たのは和牛と豚、鶏のセット。食べ放題では、アラカルトの部位を取った後の端切れを提供するため、部位は選べません。とは言えオーストラリアWagyuではなく、独自輸入した宮崎牛を食べ放題とは驚きです。この次は
【雑文】不動産の売り手は急増、買い手は減少。供給過剰は今後も続くが、日本人は買い手が多い。
カンボジアで不況だと言われている不動産と観光の2つの分野について、今まで自分なりの考証をしてきましたが、多くのご意見や情報を頂戴しています。今後も引き続き、注視していきたいと思います。今日は不動産に関連して、いくつかのURLを紹介します。 写真①② 「外国直接投資と外国人購入者の減少により、マンションの供給過剰が続く」 カンボジア英字新聞キリポストより引用 2022年12月26日記事です。供給過剰についてはだいぶ前から認識されていました。多くのコンドミニアムが完成後も明かりが乏しく、居住者が少ないことがわかります。 https://kiripost.com/stories/con
【カンボジアニュース】不動産の供給過剰な実数が判明。売れ残りの住宅は5万件、コンドは7万室
カンボジアの不動産は供給過剰、資金調達の制約、市場の信頼感の低下によりいくつかの課題に直面しています。AMRO (Asean+3 Macroeconomic Research Office)が発表したレポートでは、「これらの解決には何年もかかる可能性が高い」と表現されています。 レポートによると、分譲住宅の平均吸収率は20%強、コンドミニアムは30%強です。売れ残り(供給過剰)数は分譲住宅が2023年に61.5%増加し約5万軒、コンドミニアムは約7万2千室と、カンボジアの人口や需要から比較すると異常な数値が判明しました。 さらに、「市場の低迷と需要の低迷により、デベロッパー間の競争
9月4日午後にシェムリアップ新空港に到着しましたが、広大な新空港に飛行機は一機だけしか駐機していませんでした。到着口のディスプレイを見ても便数が少ないことに驚きます。今後どうすれば観光が回復するのか、近いうちに自分なりに考えてみたいと思います。 着陸したばかりの機中から新空港を撮影 統計を調べてみると、アンコール遺跡の入場券を購入した外国人観光客はコロナ前の半分にも回復していませんでした。夏休みの影響で、2024年8月の国籍別1位は意外にも日本で6,468人です。 8月のアンコール遺跡入場券販売数 2019年 158,124 2023年 59,148 2024年 67,480 20
2025年の祝祭日は以下の通り 1月1日 新年 1月7日 虐殺勝利の日 3月8日 国際婦人デー 4月14〜16日 クメール正月 5月1日 国際労働者の日 5月11日 仏誕節(ビサックボーチア) 5月14日 シハモニ国王誕生日 5月15日 農耕祭 6月18日 モニク王太后誕生日 9月21〜23日 盆(プチュムボン) 9月24日 憲法記念日 10月15日 故シアヌーク国王を讃える日(命日) 10月29日 シハモニ国王戴冠記念日 11月4〜6日 水祭り 11月9日 独立記念日 12月29日 カンボジア平和の日 当ブログは「にほんブログ村」のランキングに参加中です。1日1回のクリックにご協
私の住むシェムリアップは、アンコール遺跡観光の拠点です。観光業は好調との報道や発表が相次いでおり、肌感覚との差に違和感があったので、ちょっと調べてみました。 まずは、アンコール遺跡の入場券販売数を改めて可視化してみました。カンボジアに来る観光客の大半は、アンコール遺跡を訪れるでしょうから、入国統計を利用した分析よりもこちらのグラフのほうが観光業の実態に近いと思われます。月別の比較をしてみると、コロナ前と同様の波が戻ってきたことが見て取れますが、その数はコロナ前の半分以下であることがわかります。(データは2016年1月から2024年8月まで、アンコールエンタープライズの月次公式発表を
カンボジア国立銀行や国際機関などによると、カンボジアの今年の経済成長率は約5.8%と予測されており、好調な観光業がその牽引役の1つだと言われています。また、観光省によると、2024年上半期にカンボジアを訪れた外国人観光客は約260万人で、前年比22%増と発表されています。 報道や発表では好況なのに、不況な実感との乖離 カンボジアでは前年度比何%増といった景気の良い報道を多く目にします。しかし観光地であるシェムリアップに住んでいる身として、そのような実感は全くありません。 観光省の統計上「外国人観光客」の数として発表されているのは、実は「外国人入国者」数です。入国者の約60%は国境
【カンボジアニュース】プノンペンで中国人の銃撃戦、運転していた警官が死亡、現場から誘拐か?
昨日27日夜、プノンペ都ダンコー区ロルー町でベンツにピックアップトラックが衝突し、銃撃事件が発生しました。 車を衝突させて停止させた後、3人の犯人がフォード車から降り、AKライフルを使用して被害者の車に発砲しており、計画的な襲撃事件と推測されます。 襲撃を受けた車(メルセデスベンツ S560L、ナンバープレート2BV-5779)にはカンボジア人の運転手を含む3人の乗客が乗っていましたが、運転手は病院へ搬送途中に死亡しました。助手席にいた中国系の乗客も重傷を負っています。死亡したのは国家警察に所属するコン・ウッティ警察中佐(36歳)と確認されています。 後部座席にいた残る1人も中国
【カンボジアニュース】不良債権急増を受け、政府はローン再編措置を発表。不動産不況は継続し、2026年も45%程度の空室か
不動産不況による不良債権の急増を受け、政府はローンの再編などについての特例措置を発表しました。カンボジア国立銀行(NBC)を通じて幾つかの条件を緩和し、現地報道によると銀行やマイクロファイナンス機関が23億ドル以上を注入できるようになります。 NBCの通達によると、銀行やマイクロファイナンス機関は2024年末まで預金準備率を9%から7%に引き下げることが可能になるようです。さらに、信用リスク分類に関する規定を緩和することに合意し、2025年末まで融資を不良債権に分類せずに最大2回まで再編できるようになりました。 国立銀行の通達 独立系不動産総合コンサルティング会社として世界最大である
【カンボジアニュース】アンコール遺跡群での朝日夕日鑑賞が容易に、首相が観覧時間の延長を発表
首相は昨日22日夜に、在任1年を記念して国民への特別メッセージを公開しました。 その中で首相は、「専門家や文化芸術省と協議した結果、アンコールワットの公開時間を現在の午前5時から午後5時30分から、午前5時から午後6時に調整することを承認しました。」と述べ、閉園が30分延長されたことを発表しています。 また、「プレループ、プノンバケン、プノンクロムでは、公開時間を午前7時から午後7時までから、午前6時から午後7時までに調整します。現在午前7時から午後5時30分まで開いている他の寺院は、今後は午前6時から午後6時30分まで一般公開されます」と述べ、朝日夕日鑑賞で有名な遺跡について名前
【カンボジアニュース】今度は「出し子」がカンボジアから帰国し逮捕
20日に、特殊詐欺の「出し子」の男がカンボジアから帰国したところを警視庁に逮捕されました。 木村晋嗣容疑者(28)は、仲間が市役所職員になりすまして、70代の男性に「医療費の還付金の申請手続きができる」などと嘘をつき、男性が振り込んだ現金約50万円をATMから引き出した疑いが持たれています。 木村容疑者は犯行後、カンボジアに出国していましたが、20日に成田空港に帰国したところを逮捕されました。木村容疑者は容疑を否認していて、カンボジアに出国した理由について「仕事のためだった」と供述しているということです。 当ブログは「にほんブログ村」のランキングに参加中です。1日1回のクリックに
【カンボジアニュース】中小企業の建設分野の不良債権比率が15.3%に。カンボジア信用機構発表
カンボジア信用機構(CBC)は、2024年第2四半期報告を発表しました。CBCは、カンボジア国立銀行(NBC)、カンボジア銀行協会(ABC)、カンボジア マイクロファイナンス協会(CMA) 、国際金融公社(IFC)の支援を受けて2012 年 3 月に正式に発足し、各金融機関の信用情報を集積して、貸付審査にその情報を提供しています。 CBCの報告によると、個人向けの不良債権比率は、2020年第1四半期1.61%だったものが、2021年第1四半期2.24%、2022年第1四半期2.35%、2023年第1四半期3.28%と増加傾向でしたが、昨年は急激に増加し、2024年第1四半期は6.03
高収入を謳った虚偽の求人広告に騙され、カンボジアで特殊詐欺活動を強要された可能性のある日本人12人が、ベトナム国境のスヴァイリエン州バベットで、カンボジアの警察当局に保護されました。 バベットの全景。多数のオンライン詐欺拠点があると報じられている 今月3日に3人、7日に9人がそれぞれ保護されましたが、幹部ら数人が逃走し、当局が行方を追っています。昨年のプノンペンの摘発から逃走した幹部のうち2人は、隣国ベトナムに潜伏しているところを拘束されるなど、犯罪組織の連携や国際化が進んでいるとも言われており、今回の逃走経路も注目されます。 プノンペンから逃走したが、隣国ベトナムで拘束され、日本に送
【カンボジアニュース】外務省カンボジア安全情報が本日内容更新
本日1月27日、カンボジアの危険情報について、危険レベル継続と共に内容の更新が行われました。新たに付け加えられた項目は以下の通りです。 ●カンボジアで好条件の仕事があるとして勧誘された外国人が監禁状態に置かれ不法行為に強制的に従事させられる事案が発生しています。就労のための渡航に際しては就労先の情報などを十分に確認してください。 本日、2023年1月27日付の内容は以下の通りです。 【危険レベル】 ●全土 レベル1:十分注意してください。(継続) 【ポイント】 ● 過去の内戦の時期等に国内に持ち込まれ、いまだ残存する一部の銃火器を使用した強盗事件が度々発生するなど、日本や他の東
2022年12月20日に外務省は、海外在留邦人数調査統計の結果を発表しました。この統計は在外公館が2022年10月1日現在で、それぞれの管轄区域内に在留する邦人数を在留届ベースで推計したものです。 2022年のカンボジア在留邦人数は、世界29位の3363人となりました。前年度は世界27位の4502人でしたので、25.3%の大幅減少です。上位50カ国中でカンボジアはロシア、パラグアイに次いで世界3番目の大幅減少となり、その理由について注目されてます。 在外邦人の総数は130万8515人で、前年より3万6385人(約2.7%)の減少です。日本人のほぼ100人に1人が海外に在住しています
【カンボジアニュース】プノンペンの住宅開発プロジェクトの20%が停止または中止
カンボジア地元メディアキリポストによると、資金不足、法律や所有権の問題、支払いの滞納が、プノンペンの住宅開発(ボレイ開発)に大きな打撃を与えています。中国不動産バブルの崩壊の影響を受け、20%のプロジェクトが一時停止または中止している模様です。 多くの開発業者は最小限の初期資本でプロジェクトを開始し、進行中の建設資金を販売から得られるキャッシュフローに大きく依存している為、販売が停滞するとすぐに資金ショートし開発が止まると指摘されています。 また、近年の景気低迷は世帯収入に多大な影響を与え、新規物件購入の減少だけでなく、購入約束の不履行も引き起こしています。開発業者と長期支払いプラ
【カンボジアニュース】シアヌークビルの治安維持を議題とする高官会議が開催
4月5日、シアヌークビル州警察本部において、州の治安維持を議題とする特別会議が開催された。会議はソー・ソカー副首相兼内務大臣が主催し、州知事ら地元関係者のほか、シアヌークビルの治安問題についても統括することになったと噂されているディ・ヴィチア国家警察副長官兼中央治安局長やソック・ヴェアスナ出入国管理局長などが参加した。 会議後の州知事のコメントによると、シアヌークビルでは3月6日から4月2日の間に、5つのオンライン詐欺拠点が摘発され、2,000人以上が逮捕された。ソカー副長官は、当局の摘発には国内外からの肯定的な評価があるとし、今後も犯罪の積極的な摘発を奨励した。 ディ・ヴィチア国
【カンボジアニュース】王毅外交部長がオンライン詐欺等の蔓延について言及
8月15日、タイのチェンマイでカンボジアのソクチェンダ副首相兼外務国際協力大臣は中国の王毅外交部長と会談しました。 会談の中で王部長は、「中国側は終始中国・カンボジア関係の発展を中国周辺外交の特殊で重要な位置に置き、カンボジア側と新しいバージョンの中国・カンボジア運命共同体行動計画の実行を契機に、ハイレベルの交流を緊密にし、実務協力を深め、安全協力を強化し、人的交流を強化し、中国・カンボジアの全面的戦略協力の質の高い発展を推進し、両国人民により良い幸福をもたらすことを望んでいる。」と述べました。 また注目されているカンボジアにおける犯罪活動については、「中国とカンボジアの法執行安全
【カンボジアニュース】反政府デモが予定されているとして、全国で警備を強化
「United for Nation」グループは、8月18日にプノンペンの王宮前で集会を開くよう呼びかけている模様です。この集会は、カンボジア・ラオス・ベトナム開発三角地帯(CLV-DTA)計画を含む政策を非難するためのもので、当局の規制を無視した集会での衝突のリスクに注意してください。 デモに近づかないこと、遭遇した場合には近隣の店舗などに避難すること、参加者と誤解されるような言動は控えることを推奨します。服装などで参加者と誤解される可能性もありますので、注意してください。 親日国と言われるカンボジアですが、8月11日に在日カンボジア人による大規模なデモが日本で行われたことにも留
昨日26日、カンボジア内務省のキュー・ソペアック報道官は、入国管理局はシアヌークビルのホテルに20人の日本人が監禁されているとの通報を捜査したが、問題は見つからなかったとコメントしました。 報道官によると火曜日に、20 人の日本人がシアヌークビルのメアリービーチホテルに監禁されているという匿名の通報を受け取り、同日ホテルを捜査したところ、疑わしきものは何も見つからなかったそうです。現場では19人の日本人を見つけたが、問題は発見されず、彼らは普通に滞在していたとのこと。滞在を許可したが、現場の監視は続けているとも述べています。19人の日本人のグループが、何を目的に滞在してるかについては
【カンボジアニュース】日本人女性が転落し重傷を負った建物に不審な情報
プノンペン中心部のバンケンコン3町で、3階ベランダから布を使って逃げ出そうとした女性が転落しました。地元紙によると事件は5月17日午前0時30分頃に発生し、重傷を負った女性は日本国籍と報道しています。女性は現場から地元病院に搬送されましたが、その後バンコクに緊急搬送された模様です。 転落当時の現場の様子。4階のベランダの手すりに布がぶら下がっているのがわかる。(写真の下部は、地上ではなく中2階)現場では、通り掛かったトゥクトゥク運転手らが女性を助けた現場での搬送の様子 その後、事件現場周辺を調査した現地ジャーナリストの報道によると、アパートメントは月5000ドルで中国人が一棟借りしてい
カンボジア信用機構(CBC)は、四半期毎の消費者信用指標(2023年Q4)を発表しました。CBCは中央銀行や銀行協会、マイクロファイナンス協会の協力によって設立された組織です。金融機関から集めた信用情報を集積し、その情報は各金融機関の貸付審査等に利用されています。 今回の四半期報告(2023年10月〜12月)において、消費者信用申請は対前期比で件数は+5%、金額は-10%となりました。クレジットカード消費と不動産取引の減退から、景気の低迷が窺えます。内訳は以下の通りです。 個人向け貸付 件数+7%、金額-11% 住宅ローン 件数-7%、金額-1% クレジットカード 件数-14%、金
昨年1年間ブログ投稿をしてきた中で、アクセス数の上位を占めたのは反社の動向や特殊詐欺について書いたものばかりでした。その中で1つだけ例外だったのは、カンボジアの不動産についての投稿で、現在でも多数のアクセスがあります。多くの方が興味を持っているようです。 今までは対面で質問されたときのみ私見をお話ししていましたが、私の発言が歪曲して噂されることもあると聞き及びました。良い機会ですのでこちらでカンボジアの不動産投資についてもう少し書いてみたいと思います。 まずは、昨年の投稿をご覧ください。カンボジアの不動産について、昨年の時点で私が感じていたことは以下の通りです。
1月26日、カンボジア滞在中の警察庁国際捜査管理官の篠原英樹警視長らが、国家警察入国管理総局を表敬訪問しました。 入国管理総局の公式Facebookページによると、表敬において篠原警視長からは、日本人犯罪者の摘発や送還に協力してくれている入国管理総局に対する感謝の意が表明されました。また引き続き協力を要請するとともに、日本人犯罪者情報の提供をするとしています。それに対しカンボジア側は、日本政府及び日本国民への感謝を表明するとともに、カンボジア国内における日本人犯罪の取り締まりについて、日本の警察当局及び日本大使館との継続しての協力を約束しました。 篠原管理官は過去に愛知県警本部長等
カンボジア国内にはオンライン詐欺拠点が多数存在し、その摘発が連日報道されています。ただこれらは氷山の一角であるとも言われており、独立した小さな街とも言えるような数百人から数千人規模の巨大な拠点も国内に点在しています。 最近そういった巨大な拠点で、日本人を目撃したとの情報が複数あります。その内部にはレストランから売春宿まで自給自足できる仕組みが作られており、多国籍のそういった環境の中に日本人もいるようです。反社の国際化が進んでいます。 またそれとは別に、日本の反社が独自に運営している拠点もまだカンボジア国内には複数存在していると言われています。 日本で大きく報じられたにもかかわらず
入手した日本の雑誌のバックナンバー等によると、2013年にカンボジアで盛大に開催された「カンボジア&日本親善文化交流空手道武道祭」で赤絨毯を歩く後藤元組長の隣には、かつて参議院のドンと呼ばれた村上元代議士の姿が確認できる。 このイベントは、後藤元組長の鶴の一声で決まり、「空手の4大流派の流れを組む重鎮が集合し、それに極真等のフルコンタクトの流派も加わった世界的にも珍しいイベント」だったと報道されている。空手界にそれだけの影響力を持っていたのには驚かされる。 後援のソクドムは、後藤本人が作ったカンボジア法人で今でも存在する。商業省ウェブサイトで法人データ検索をしてみたが、残
体調の低空飛行が続いていますが、遅ればせながら、今年の仕事始め。1月9日に国家警察本部を訪問し、ヴィチア副長官を表敬しました。 ヴィチアさんは国家警察においては中央警備局や情報局の他、マネーロンダリングやサイバー犯罪、多国間犯罪、外国人ホットラインなど多岐にわたり統括されているといわれています。反社等による在留邦人の犯罪被害や懸念についても意見交換を行い、今後も緊密に連絡を取ることで合意しました。 また、ヴィチアさんはUYFC(カンボジア青年連盟連合会)の副代表でありスヴァイリエン支部長でもあります。先月共催した「日本カンボジア国交樹立70周年記念伝統文化交流イベント」につい
【日本とカンボジア】3年前に摘発されなかった、幻の特殊詐欺拠点
プノンペン南部の住宅街にある高層アパートメント。数年前から一棟借りされ、多数の日本人が雑居をしていました。入口では武装したカンボジア人が警備し、住人の日本人は外出せずに館内の食堂で食事をし労働していたそうです。高層階であっても窓やベランダに鉄格子がついているのが特徴的です。 プノンペン都南部に3年前にあった特殊詐欺拠点 この拠点は当時摘発されませんでしたが、誰が運営し、そして今はどうなっているのでしょうか。昨年の最初の摘発だったシアヌークビルの特殊詐欺拠点ホテルは、実質上のオーナーが日本人でプノンペンに居住していると言われています。プノンペンにおいては反社による様々な投資や事業
日本人の二重国籍は違法 みずからの希望で外国の国籍を取得すると、日本国籍を失い、二重国籍が認められない国籍法の規定が憲法違反かどうかが争われた裁判で、最高裁判所は一昨日10月2日までに原告側の上告を退ける決定をし、「憲法に違反しない」とした判決が確定しました。日本の国籍法は、外国の国籍をみずからの希望で取得した場合、日本国籍を失うと規定していて、二重国籍を認めていません。 東京高等裁判所はことし2月、「複数の国籍を認めると、どの国が個人を保護するかをめぐって国家間の摩擦が生じたり、納税や兵役などの義務について矛盾が生じたりするおそれがある。国籍法の規定は、その原因となる二重国籍をで
【カンボジアニュース】プノンペン特殊詐欺摘発の続報(10月2日現在)
共同通信等の報道によると、カンボジアの首都プノンペンのアパートを拠点に特殊詐欺をしていたとみられる日本人25人が、11日の摘発で現地捜査当局に拘束されたとみられる事件で、日本の警察がカンボジアに捜査員を派遣していたことが27日、捜査関係者への取材で分かったそうです。現地当局が押収した資料などを分析し、日本での立件を視野に調べた模様です。 捜査関係者によると拘束されたグループは、日本国内で被害が確認された特殊詐欺事件に関与した疑いが持たれており、容疑が固まり次第、日本に身柄を移送して逮捕する方針です。 カンボジアに捜
今回の件について、様々な関係者から入手した情報をもとに、最新状況をまとめてみたいと思います。 先週月曜日に摘発された特殊詐欺拠点から、拘束後に逃走した少なくとも12名の容疑者のうち、9名は既に再拘束されたとの非公式コメントがあったものの、こちらの3名については再拘束されたとの情報はまだありません。 12日に逃走した日本国籍の特殊詐欺容疑者3人 先週摘発された特殊詐欺拠点。サービスアパートメントを丸ごと借りていた。豊富な資金力が窺える。 今回の拠点には、中国系のオンライン詐欺拠点のように、鉄条網による厳重な監視はありませんでしたが、関係者によると行動の自由は制限されていたようです。
日系メディア各社報道等をまとめてみます。日本の警察から「オンライン詐欺をしている日本人グループがいる。日本で被害が出た事件に関与している疑いがある」として身柄を確保するよう要請を受け、国家警察が11日にプノンペン市内のアパートを捜索しました。その際、部屋にいた25人を拘束し、パソコンやスマートフォン、マニュアルのような文書を押収しました。11日の夜は拠点でそのまま一晩を過ごすこととなり、翌12日の朝、勾留施設へ移動する前の午前9時30分前後に、複数の容疑者が逃走しました。少なくとも12人が逃走したとみられており、そのうちの3人がいまだに逃走中の模様です。在カンボジア日本大使館によると、
(トップの写真はイメージです。) カンボジアの首都プノンペンのアパートを拠点に特殊詐欺をしていたとみられる日本人20人超が現地捜査当局に拘束されていたことが分りました。他にも数人が逃走しており、当局が行方を追っています。カンボジアを含む東南アジアでは特殊詐欺に絡んで日本人が潜伏し、犯罪行為を繰り返すケースが相次いでいます。 捜査関係者によると、在カンボジア日本大使館から、プノンペンでオンライン詐欺をする日本人がいるとの情報提供が現地捜査当局にあり、ベトナム人数人とともに拘束されました。犯罪行為の国際化は先のタイ国境のオスマッチの事案において確認されています。 捜査員が11日夜、ア
【カンボジア生活】中国不動産バブル崩壊で、カンボジアへの影響は?
最近、カンボジアに投資をしている友人等から、中国の不動産バブル崩壊がカンボジアにどのような影響を及ぼすと思うかとの質問を受けることが多くなりました。昨晩明かりが乏しい高層アパートメントが立ち並ぶ、現在のプノンペンを眺めてふと思ったことを徒然に書いてみました。 昔はどうだったのか? 私がカンボジアに来た頃は、プノンペン都中心部で高い建物と言えば、セントラルマーケット脇のダイヤモンドホテルでした。確か7階建てだったと思いますが、その屋上からは360度プノンペンを一望できた記憶があります。その頃、プノンペン都中心部の標準的なプテアロヴェーン(タウンハウス、4mx16m、2階建)の販売価格
今年の某日、不審者がインターホンを鳴らさず、閉じている門を勝手に開けて許可なく我が家に不法侵入しました。不審者は私と会う約束があると嘘をついて居座り、家屋内を徘徊しました。門前には、見張り役と思われる別の人間がいるのも確認されています。アフターコロナでマスクをしている人はほとんどいないカンボジアですが、不審者は帽子、サングラス、そしてマスクと顔が判別できない状態で我が家に侵入しています。腕には刺青が確認できます。 事件発生から1時間以内に日本大使館にも報告しています。ここ数年、日本人会長を務めていることとの関連性が推察される様々な事象によって、私や家族は被害を受け、そして私と関係のあ
もう1点、昨年日本大使館が警鐘を鳴らした翌日に、日本人会長が威嚇された事件についても、個人的に公開します。 第33回カンボジア日本人会総会新会長挨拶から抜粋 日時 2023年4月22日14時から 於 在カンボジア日本国大使館多目的ホール 昨年6月16日には、日本大使館から「大使館からのお知らせ(邦人同士のトラブルに関する注意喚起)」が在留邦人に対して発信されました。抜粋して引用させていただきますと、「最近、当館に対して在留邦人や邦人短期渡航者から、当地において邦人同士の間で経済的被害や身体的被害を伴うトラブルに巻き込まれた旨の相談が寄せられています。」と表現しており、反社会勢力
【カンボジアニュース】1月に送還された特殊詐欺犯の裁判が即日結審。その裁判でわかった事実とは。
今年1月31日にカンボジアから日本に強制送還された4人のうち、12月10日にシアヌークビルで拘束されバンコクから成田への移送の機中で逮捕された3人のグループがいました。そのうちの1人で、さいたま市在住の27歳無職男性の初公判が、4月19日にさいたま地裁でありました。 起訴状によると、被告は共犯者らと共謀し、昨年12月、横浜市の女性(75歳)の息子などになりすまして、この女性から現金約102万円をだまし取った事件に関与したとされています。検察側の冒頭陳述によると、被告は知人の男からリクルーターの仕事を紹介され、昨年10月にカンボジアに入国。現地にいる特殊詐欺グループ幹部の指示を受けて、
【カンボジアニュース】日本語を話すカンボジア人に、高給で怪しい仕事の勧誘が多発
最近シェムリアップでは、日本語が話せるカンボジア人を対象に、高額の仕事を勧誘や斡旋する事例が多数聞こえてきます。仕事の内容は日本語文章の校正や、日本人とビデオチャットで世間話するなどの簡単なものであるとの説明で、優秀な人は月給1万ドルになると説明されることもあるようです。 最近では、コロナの影響で撤退した日系旅行会社の事務所スタッフがまとめて採用されたり、シェムリアップで日本人に雇用されていたスタッフが引き抜かれる事例も散見されます。 雇用形態は、日本人が代表を称する現地会社が採用する例や、テレグラムなどを利用し個人契約を結ぶ例などが確認されていますが、少なくとも50名以上の日本語
【カンボジアニュース】シアヌークビルに日本人経営のカジノがオープン
5月17日に、シアヌークビル州知事らが参列のもと、Grand La Vogueホテル&カジノの開業式典が開催され、正式にオープンしました。このカジノホテルは日本人経営とのことです。 現地報道によると、ヤマモトコウジ最高経営責任者(CEO) は、「私たちの使命は、伝統的な日本のおもてなしとモダンなシティリゾートを組み合わせ、世界中からの観光客を惹きつけるユニークな体験を提供することです」と、プロジェクトについて説明しています。 また同氏は「ラ・ヴォーグは2018年にオープンしており、グランド・ラ・ヴォーグも同じビジョンを持っています。私たちラ・ヴォーグ・グループは、お客様はも
不良債権の急増 カンボジア国立銀行の発表した2023年度の銀行監督報告書によると、商業銀行・特殊銀行の平均不良債権比率は、2018年末2.2%、2019年末2.0%、2020年末2.1%、2021年末2.0%と横ばい状態でしたが、2022年末は3.1%、2023年末は5.4%に急増しました。マイクロファイナンス機関では更に多く、不良債権比率は6.7%になっています。この主要因は不動産不況と見られています。 尚、日本の所謂バブルにおける都市銀行の不良債権比率は、崩壊後の1998年に5.1%、その後ピークを迎えた2001年には8.7%となりましたが、その後改善しています。金融庁の金融