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幕末、新政府軍と幕末軍、敵味方に分かれて戦うことになった高須藩の四兄弟たち。そんな彼らの活躍と悲哀を描いたのが『葵の残葉』でした。そして『葵のしずく』は、『葵の残葉』の四兄弟たちを、裏で支えた女性たちの物語です。正妻や母といった公式な立場の
さて、お話は幕末だ。その頃、現在の岐阜県海津市に当たる地域に「美濃国・高須藩」という3万石ほどの小さな藩があった。その藩主・松平義建(よしたつ/1800-1862年)が儲けた男子はなんと10人(つまり長男から十男まで)。ひょっとしたら、ヒメ隊員もその名を耳にしたこと
四葉の葵は、置かれた場所でそれぞれ異なる葉をつけた。長兄慶勝、次兄茂栄は朝廷側、年の離れた弟の容保、定敬は幕府側。幕末、敵味方に別れて戦うことになった徳川一門、高須藩の四兄弟の物語。幕末という嵐に抗いながらあるものは和平を、あるものは忠義を