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目を動かすことを「眼球運動」と言います。 眼球運動が苦手だと、次のような学習の苦手さにつながります。 ①国語の文章の音読で読み間違える ②国語の文章の音読で、文末を適当に読む(勝って読み) ③黒板を写し間違えたり、写すのに時間がかかる ④漢字の細部を覚えられない ⑤算数の筆算で計算間違いをする ⑥球技などの運動の苦手さにつながる ⑦手先の不器用さにつながる ⑧学習に集中出来ない。落ち着かない。 また、形をとらえる力(視覚認知)は眼球運動をもとに発達するため、眼球運動が苦手だと、発達を阻害しかねません。 そこで、ものすごく簡単なチェックの方法をお伝えします。 上記写真のような、たて、よこ10㎝ぐらいの線を引いて頂き、お子さんに中心に印をつけてもらいます。 もし、印が中心がずれる..
発達障がいの子達を天才に輝かせる認知能力トレーナー。 内田雄二です。 上の図をご覧ください。 これはジオボードの問題です。 ゴム2本で、この形を作成するとしたら、どのようにゴムをとめますか? ジオボードはピンにゴムをとめて、形を作る、視覚認知のトレーニング教具です。 ※ジオボードを知りたい方はこちら! 視空間認知を高めるジオボード プランニング能力を高めるジオボード この問題を解くためには、この図形が2つの四角形で構成されていることを見抜けなければ なりません。 そして、2つの四角形を見分けるためには、注目した線だけを取り出す能力が必要なのです。 この能力を「図と地の弁別能力」と言います。 視覚認知能力の一つです。 「図と地の弁別能力」が弱いと、漢字を覚えたり書くのが苦手になります。 詳..
図と地の弁別が苦手だと漢字学習も苦手「トレーニング方法紹介」
<Q> この図形の中に四角形がいくつ隠れていますか。 ※ヒント 四角形は正方形だけではないですよ! 発達障害にねむる天才性を目覚めさせるマイスター 内田雄二です。 これは注目したい図形と、背景を見分ける「図と地の弁別能力」をトレーニングするパズルです。 詳しくはこちらの動画で 図と地の弁別が苦手だと漢字も苦手 実際には、こんなに四角形が隠れています。 図と地の弁別とは、視覚性の選択的注意・集中能力です。 選択的注意・集中能力は音が有名ですよね。 がやがやしているパーティ会場でも、相手と会話できるのは、いらない音をカットできるから。 しかし、視覚認知でも、同じような能力が使われているのは、あまり注目されていない気がします。 今回の例のように、必要な箇所だけ、視覚的に取り出す能力です..
みなさんこんにちは、こんばんは、おはようございます。「作業療法士の発達相談所」のお時間です!今回のテーマは「視覚認知のトレーニングにオススメのウボンゴの紹介」です。みなさん、ウボンゴはご存じですか?ウボンゴはコチラです。遊び方はかなりシンプルです。サイコ
点つなぎ課題(視覚認知のトレーニングとして) 発達障がいの子達の天才性を輝かせる認知能力トレーナー、内田雄二です。 点つなぎ課題が苦手なお子さんが結構いますよね。 その時に効果的な支援として、右のように一行おきにマーカーで点に印をつけます。 これだけの素朴な支援で、格段にできるようになる子がいます。 ウルトラC的な支援方法も魅力的ですが、支援現場でその子に効果的なのは、このような素朴な支援に気づき、それを継続することだと思います。 (段階的に支援を軽くしていくことも含めた支援方法の流れの中で)。 ほんのチョットの簡単な支援を積み重ね、組み合わせていくことで、ウルトラC的な効果を生むことが多々あると感じています。 <その後の、この子の変化> この子は最初、線の書き始めも間違いまくり、形もグチ..
「手作りジオボード」 目と手の感覚を使ったビジョントレーニング
発達障害の子達の天才性を輝かせる仕事をしています! 認知能力トレーナーの内田雄二です。 さて、手作りジオボードは目と手の感覚を使って、形をとらえる力を高める教具です。 シートの図形を見ながら、輪ゴムをかけてつないでいきます。 視覚認知を高めるジオボード ← こちらをご覧下さい プランニングを高めるジオボード ← こちらをご覧下さい 購入するとそれなりの値段がしますが、百円ショップで画ビョウ(ダルマピン)と、木板、カラーゴム、発泡スチロール板 で作れます。(メーカーさんゴメンなさい) さて、ジオボードは点つなぎと似ていますが、実際にトレーニングに使ってみて次の点が、圧倒的に優れていると思います。 (1)視覚と触覚の両方の刺激で、形をとらえていく訓練ができる。 特に触覚の刺激が他教具と比べても大きい。 (2)ゴムの伸..
この絵を5秒、見てもらい紙に思い出して描く課題です。 昨年の7月に実施した時は、次のようになりました。 記憶点つなぎ(別の記事参照)と、注意、集中力を高めるトレーニングを約3ヶ月続けた子の効果です。 次が、昨年の9月にもう一度、同じ課題に取り組んだものです。 (それまで、一切、この絵を描くトレーニングはしていません) かなり、正確に描けています。絵の向きにも意識が向くようになっていますね。 他の図形でも試しましたが、同様の結果がでました。 これは、単に形をとらえる力が上がっただけでなく、目で見る方の注意・集中力が上がったことの効果が考えられます。 また、記憶する際の覚えやすいように工夫する力(プランニング能力)が上がったこととも関係があると考えています。 このトレーニング成果が上がったことと比..
500円で作れる! 手作りジオボードの作り方(型紙プレゼント)
500円で作れる手作りジオボードの作り方(とっても簡単!) 発達障がいを天才に変えるスペシャリスト、内田雄二です。 いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。 発達障害の傾向のあるお子さんは、目で形をとらえる力が苦手です。 このような能力を視覚認知と言います。 そして視覚認知をトレーニングするには、意外と知られていないのですが、目だけで鍛えるより、手と連動させてのトレーニングが効果的なのです。 そのようなトレーニングに非常に優れた教具がジオボードです。 ジオボードはゴムを使って手の感触も使いながら、視空間認知を高める教具です。 市販で買ったら2000円以上しますが、手作りなら、何と500円! <材料> 木の板(A4より大きいもの)、ダルマピン(25本)、発泡スチロール板、カラーゴム、両面テープ(すべてダイソーで購入) ①板を型紙(課題の用紙)の大きさに..
手探りゲーム(形をとらえるのが苦手な子のトレーニング) 今回紹介するトレーニングは、小さい子どもが大好きな、形当てゲームです! 写真のようなついたての箱を作り、図形の形を見えなくします。 ※少し大きめのハンカチやタオルでもできますよ! そして、その図形を手探りで触ってもらい、図形を当ててもらいます。 このトレーニングで、次の力が磨かれます。 ①形をとらえる力(触覚を使って) ②論理的に考える力 ③見えないものを想像する力 形をイメージすることが得意な子は、実際に目で形を認識するところと同じところを触っていきます。 角がどうか、長さは、丸みはという風に、論理的に触って、形を特定していくのです。 やってみると分かりますが、3ヒントで、これは何かを当てるような感じです。 しかし、形をとらえるのが苦手な子は、イメージできていないので、触る手順が論理的でない..
今回は遊び感覚でできるビジョントレーニングを2つ紹介します。 5円玉たたきゲームです。5円玉を、30~40㎝ぐらいのヒモを結びます。 それを、顔の正面で30㎝ぐらい離してゆらし、割り箸などの棒でたたいてもらいます。 その時に、5円玉に対してまっすぐ、素早く振り切るように指示して下さい。 (ナナメにしたり、5円玉の進路で止めてしまうと、実際には外れていても当たってしまいます)。 これは、ゆっくり動くものを目で追う、追従性眼球運動のトレーニングです。 当たると、「チリーン」といい音がなり、子どもはまたやりたいと言いますよ! もう一つは、紙コップを使用した、スーパキャッチゲームです。 床にバウンドさせたスーパーボールを進路を予想しながら、紙コップでキャッチします。 難易度はバウンドさせる強さや、角度で調整できます。最初の5円玉たたきより、難易度は高いです..
次の自画像は、すべて同じ子(GIFTの生徒)が描いたものです。 この子の最初に書いた自画像は一番左です。 その後、一度も画像の絵を描く練習はしていません。 指示も1回、「なるべく、自分の絵をそっくりに描いてください」と伝えたのみです。 なぜ、こんなに変化したのでしょうか。 それは、トレーニングで「認知脳力」が伸びたからです。 ①2018年は認知能力トレーニング(コグトレ)開始直後の絵です。 顔の部位が描けていません。 ②2020年はトレーニングを始めて1年半が経過したものです。 鼻・口が登場し、顔に表情もあります。 この頃から、同じクラスの子への関心を持つようになりました。 学力も飛躍的に伸びました。 ③2021年では、耳、のど、そして関節が登場しています。 そして眼鏡やクツが登場しました(眼鏡は1..
眼球運動トレーニングを動画で解説 → 眼球運動 1日3分 文章を読むときに、大きく頭を動かしながら読んだり、文字や行を飛ばして読んだり、文末を勝手読み(適当に文章を作って読んでしまう)をする子はいませんか? もしかして眼球運動が苦手なのかも知れません。 眼球運動の苦手さは、単に目だけの問題ではなく、学習面はもちろん、注意・集中の難しさや、ボディイメージの形成の未発達などの要因の一つとなります。 上郷個別教室GIFTでは、視覚認知の簡易検査を行い、必要に応じて視覚認知トレーニングを実施しています。 これはGIFTのオリジナルではないのですが、跳躍性眼球運動のトレーニングツールの一つとして使用しています。 跳躍性眼球運動とは視線を次の視点へ、すばやくジャンプさせる動きです。 文章の単語に焦点が合うのも、行が変わっ..
眼球運動トレーニングを動画で解説 → 眼球運動 1日3分 今回紹介するのはビジョントレーニング。 目の動きが悪いと、読み間違え、写し間違え、疲れやすく、集中力が続かない原因になります。 ビジョントレーニング1,2は、ケシゴム付き鉛筆があれば、毎朝3分で効果があがります。 <固視のトレーニング> 固視は静止したものを物をじっと見る眼球運動です。 これができないと、視線が安定せず、黒板や教科書を見ても疲れてしまいます。 これを確認するには前述の道具(指標)を1本、使います。 子どもの顔から30センチほど離して手で隠したり見せたりします。 10秒間、視線がそれないのが目安です。 <両眼視のトレーニング> 子どもの顔から、40cmほど離し、鉛筆をゆっくり顔(両目の間)10cmぐらいまで近づけます。 この近づけたり、遠ざけたりを繰り返します。 子ど..
発達障害にねむる天才性を目覚めさせるマイスター 内田雄二です。 勉強しているお子さんに、こんな様子はないですか ①集中力がない、すぐ疲れる ②文章を読み飛ばす、適当に読む ③写し間違える、ケアレスミスが多い もし、そうなら、「目の動きが苦手」かも知れません。 でも心配いりません! 次のトレーニングをすれば大丈夫です! 目の動きのトレーニング方法はこちら → 眼球運動 1日3分 <もう少し詳しく知りたい方> よく教育現場で、落ち着きがない、集中力がない子がいると、その子はADHDかも知れないという話が出ます。 しかし落ち着き、集中力がない原因は他にもあるかも知れません。例えば、睡眠不足、悩みなどのメンタル的な原因、授業が分からないなど・・・。 また、実際にその子の特性にADHDの要素があったとしても、これらが更に、その子の状況を困難にしている可能性..
<認知能力トレーニングの効果> 発達障がいの子達の天才性を輝かせる認知能力トレーナー、内田雄二です。 特別支援教育士の内田雄二です。いつもブログをご覧頂き、ありがとうございます。 上郷個別教室GIFTで、ある生徒に認知能力トレーニングを行いました。 週1回、20分~30分、10回実施した結果です。 トレーニング内容は視覚認知トレーニングと視覚性短期記憶、視覚性ワーキングメモリのトレーニングを行いました。 トレーニング期間中には、下記図形の模写練習などはしておりません。 認知能力自体の向上があったのかを見たかったからです。 比較すると、形や線の向きを以前より適格にとらえるようになっています。 また、トレーニング期間の間での本人の学校や家庭での活動もあるので、断定的評価はできませんが、ごく短期間と短いトレーニング時間でも効果があったと判断しています。(個人差は..
発達障がいの子達を天才に輝かせる認知能力トレーナー。 内田雄二です。 お子さんが、ひらがなや漢字を上手に書けないとしたら、目の動かし方に問題があるのかも知れません。 丸、四角、三角などの形をうまく描けない子のために、形をきれいに描くための、目と手の協応のトレーニングをしています。 上記の課題は、二本のななめの線をまっすぐに引いて、交わるところに点をうつというものです。 対象の子に1回目の練習をした時のものです。 左の線を描いた後、右の線を描いています。 黒い線が、その子が描いたもので、赤線は、実際にまっすぐ引いた時の正しい線です。 かなりずれているのが分かります。 その子の視線を観察すると、自分の書いている鉛筆のペン先だけを見ていて、課題に描かれている元線を見ている様子がありませんでした(視線移動が..
お子さんはちゃんと両目で見れていますか? 片目を中心に見るクセがついていると、目が疲れやすいので、集中力が続かなかったり、読み間違えたり、姿勢が崩れる原因になります。 また、目も悪くなります。 ブロックストリングは、両方の目を使って見る(両眼視)をトレーニングするものです。 また、両目で見れているかのチェックもできます。 ちなみに、スポーツでは距離感をつかむのがとても重要なのでよく使われます。 また、両目で見れていないと不器用さの原因になります。 百円ショップで集めた材料ですぐ作れますよ! <両眼視ができているかチェック> まず、ひもの先端を目と目の間から、まっすぐ前に伸ばします(お母さんがひっぱってあげてください)。 次に、写真のものの例にするなら、真中のピンクのボンボンを見ます。 その時に左右均等なバッテン(Xのように)に1本のヒモが2本に見えるなら、..
発達障がいの子達の天才性を輝かせる認知能力トレーナー、内田雄二です。 認知能力トレーニングを行っていると、ある土台となる能力が高まることで、子ども達が新たに、次の能力を発展的に獲得していく場面をたくさん見ています。 まだまだ検証段階ですが、生徒の実例で、感触があったものを上げたいと思います。 <例1> 注意・集中する力が高まったことで、話を聞きとる力が伸びてきた。 また、漢字の細部が覚えられるようになったり、描画能力が上がり始めた。 <例2> 視覚認知能力が高まったことで、その能力が土台になり、WISCでいう行列推理などの、規則性や変化の法則を見つける力が急激に伸び始めた(図では、考える力)。 <例3> 視覚的にイメージする力が弱い子、または、聞いて言葉で覚えるのが苦手な子が、そのどちらかの能力が高まった結果、両方の力が連携するようになり、「聞い..
発達障がいの子の天才性を輝かせる! 認知能力トレーナーの内田雄二です。 視覚認知、目と手の協応などが、かなり苦手な子の、ひらがなの書字指導を行いました。 この子のケースでは、まず指導を始めた当初は、線もまっすぐ書けず、形の違いも判断できず、ひらがなの書字そのものの取り組みが、ほとんどできない状況でした。 そこで、最初は書字指導よりも、ジオボード(別のブログ記事を参照)や、ビジョントレーニングを中心に視覚認知を高める活動を2ヶ月ほど続けました。 すると、上の図の左側にようなひらがなを、ある頃から、ほぼ一斉に書き始めました。 (本人の書けるようになりたいという気持ちがあったことも大きい)。 その後、次の取り組みをしました。 ①拡大したひらがな文字の指なぞり(モデリング) ②本人に適合する形の、ひらがな練習シートをオリジ..