メインカテゴリーを選択しなおす
当ブログ最初の記事は、2020/2/11に投稿した「自転車は最速の人力移動手段」という記事だった。この記事では、自転車=人力最速=人類最速を示したつもりだった。しかしながら、現時点で「人類最速」というキーワードでグーグル検索すると、陸上選手のウサインボルトが人類最速となっていて、自転車は出てこない。 そこで、「人力最速」というキーワード検索にすると、自転車の記事が検索されて、私のブログもヒットする。自転車が「人類最速」でなく「人力最速」というのは少しさみしい感じもするが、人類最速は、器具や乗り物を使わないで最速という意味で、「人力最速」は器具や乗り物は使っても良いが、走行エネルギー源は人力のみ…
7月中ずっとツール・ド・フランスを観戦していたので、私はちょっと寝不足気味だった。第1週からポガチャルとヴィンゲゴーのアタック合戦があり、息もつかせない展開だった。しかし3週目のTTで、ヴィンゲゴーが大きくリードしたのにはビックリした。とにかく約1ヶ月楽しませてもらったので、優勝したヴィンゲゴーを初めとする各選手に感謝したい。 ところで、ツール・ド・フランスを見て思うのだが、総合系を含めたヒルクライム系選手とスプリント系選手の体形が全く異なっているのが気になる。ロードレースという一つの競技に、ヒルクライム系とスプリント系という全く異なる二つの人種がいて、前者は小柄で、後者はマッチョだ。 そこで…
荒れたアスファルト道路を自転車で走行した場合、速度キープのために追加パワーが必要となり、転がり抵抗が増大したように感ずることがある。 転がり抵抗については、当ブログで2020年2月に検討結果について紹介したが、この検討は完全平坦面を前提としていた。[1][2][3] ところが、実際に我々が走る道路は、必ずしも平坦ではなく、荒れた路面も多い。そのため、路面が荒れている場合の転がり抵抗が、どうなるのかはチャリダーの私にとっては大きな関心事だ。 先行の検討事例を検索すると、タイヤ空気圧の最適化という観点での検討事例が多いが、私が調べた限り、過去の計算事例は見当たらない。[4][5][6] そこで今回…
前記事[1]で、荒れた路面の転がり抵抗について検討した。その後「荒れた路面」と言っても一様で無いことに気づいた。具体的には、前記事[1]では、段差により人体(ライダー)は上下振動しないと仮定したが、実際にはライダーの胴体は振動しなくてもハンドルを握っている手や腕は振動しているケースもある。また、例えば、段差間隔がホィールベース(~1m)以上の場合には、人体も段差に追随して上下振動していると思われる。 そこで本記事では、段差により振動する部分に対応した「段差レベル区分」という概念を導入することにした。そして、この「段差レベル区分」に対応した転がり抵抗について、モデル計算の手法で検討したので、報告…