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大工、仕分けの虎 そんなわけで、内装解体班が設立されることになり説明会が開催されたのですが、そこに意外な人物が呼ばれていたんです。 僕の勤めていた産廃会社は、横浜市と川崎市にいくつかの事業所を構えており、業界内でもそこそこの規模を持った会社でした。各事業所には事業所長と副所長がおかれ、彼らの給料には当然手当てがついてるわけです。その所長連の中からとある人物が呼ばれてたのよ。 京都出身、”仕分けの虎”の異名を持つ男、ハコちゃん副所長。この人が工場にいる限り仕分け損ねたゴミの山ができることはない、という超重要人物。超楽屋ネタ。 いや、本当にハコちゃんはすごい人物なのよ。えっとねぇ・・・産廃屋のゴミ…
大工、飛び込み営業 元ヤンキーと元ヤクザという愉快な先輩二人の下で働いた産廃営業部時代。主な仕事内容は飛び込み営業でした。売り物は二つ、「ゴミ捨てに来てね」の産廃受け入れの営業と「ゴミ取りに行くよ」の産廃収集運搬の営業。 この飛び込み営業。二人のクセ強先輩はまるっきり教えてくれなかったのだ。なんかこう手取り足取りじゃないけど、せめて目の前でやって見せてくれるとかあってもよかったと思う。 教えてくれたことは、こんな会社に飛び込め、あんな作業場に飛び込め、現場は仕事の邪魔になるからあまり行くな、とかそれくらいのざっくり情報のみ。きつくね? 飛び込んだ後の会話のセオリーとか、マニュアルとかあった方が…
大工、スジとは!! 前回、産廃営業部時代の先輩Yさんがよくよく使っていた、スジ、について意味がわからないと書きました。が、もう一度スジについて考えてみたい。 なぜなら、このままだとYさんにも読者のあなたにもスジを通せていないことになってしまうからなのだ! ビシシッ! とね、これですよ。スジ。ここにヒントがありそう。前回、スジとは人と人との関係における責任とけじめ、だと僕は言いました。 ちなみに例のAIに聞いてみたら『約束や言動と実際の行動が一致している場合、スジが通る行動と云う』だってさ、優等生! だけどちょっと説明が足りない気がするよね。 だって、これだと僕がYさんと読者に対してスジが通せて…
大工、建物解体! さあ、Kさんに瞬殺でマウントをとられてしまった僕は子分の運転手よろしくいよいよ建物解体現場に到着。さっそくアニキに買ってもらった靴に履き替えてと・・・。 「Kさん、お疲れ様です!」 と、元気よく声を掛けてきたのは先に現場で待っていた森さんという、小柄で笑顔が素敵な人物。そうです。この人は解体屋さんです。 「おう、おつかれさん」 Kさんの方が明らかに偉そう・・・。森さん曰く、森さんは建物解体の見積もりにおける積算方法や注意すべき点などをKさんから教わったらしく、師弟関係にあるとのこと。へ~Kさん、外ではちゃんと仕事してたんだね。 その現場は横浜市内にある古い一戸建て。僕の会社は…
大工、一日中パソコンに向かう オフィスのお仕事。それすなわちパソコンなり。 というわけで、職人として作業着しか着たことのない人生だった僕が、スーツを着るお仕事になった初日、言い渡された仕事内容は・・・ 「名刺サイズの会社広告を作ってくれ」 キュピーーンッ!! 何それ? なにそのクリエイティブな感じ!! 思わずハート鳴っちゃったよ。あたしゃそんな楽しそうな仕事したことないよ!! それまでは、屋根の上に登ったり、脚立の上に登ったり、床下に潜ったり、泥やホコリにまみれたりのthis is THE 労働しかしたこなかったのに、広告を作ってくれだと~。 しかも・・・ 「○○のセンスで適当にいくつかデザイ…