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【あらすじ&ひとりごと】 『桜風堂ものがたり』『星をつなぐ手』に続くシリーズ最新作の『桜風堂夢ものがたり』です。 主人公の月原一整を取り巻くひとりひとりの物語を綴る四話からなるオムニバスになっています。 今作品は、田舎町にある書店で店長として働く一整のその後のストーリーではなく、シリーズ作品に登場する人たちが、一整に会うため桜風堂書店へと向かう峠道で不思議な奇跡に出会うファンタジーな物語です。 それは、会いたいけれど会えない誰かに会えたりする奇跡。 なんとなく、『コーヒーが冷めないうちに』のようかな。(再読したくなりました) シリーズも長くなるとどうかと思うけど、一整とそこに取り巻く人たちのそ…
6月に読んだ本や、視聴したVODなどのレビューをつぶやく。 6月の私は、人生の転機もあって、生活リズムが一変したので、読書の時間や自転車に乗る時間は少な…
KADOKAWA(2020) 【あらすじ&ひとりごと】 村山早紀さんらしい優しいタッチで、絵本のようで童話のようで、子どもの頃に読み聞かせをしてもらったことがあるような、温かい気分にさせてくれる作品でした。 本作品は、人の地にひっそりと暮らす魔女が、人々にそっと寄り添い見守り、傷ついた人に優しくおまじないをかけ、一つの望みを叶えてくれる物語です。 この作品に登場する魔女は、もちろん鷲鼻で黒いローブを着る老婆ではなく、見た目は高校生くらいの可愛らしい赤毛の少女と、銀髪が素敵な美しい高齢の女性。 それぞれが過去から現在まで出会った人たちの心に灯りをともしていく連作短編集です。 どの話も悲しみがあっ…