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KADOKAWA(2020) 【あらすじ&ひとりごと】 村山早紀さんらしい優しいタッチで、絵本のようで童話のようで、子どもの頃に読み聞かせをしてもらったことがあるような、温かい気分にさせてくれる作品でした。 本作品は、人の地にひっそりと暮らす魔女が、人々にそっと寄り添い見守り、傷ついた人に優しくおまじないをかけ、一つの望みを叶えてくれる物語です。 この作品に登場する魔女は、もちろん鷲鼻で黒いローブを着る老婆ではなく、見た目は高校生くらいの可愛らしい赤毛の少女と、銀髪が素敵な美しい高齢の女性。 それぞれが過去から現在まで出会った人たちの心に灯りをともしていく連作短編集です。 どの話も悲しみがあっ…