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美穂に王妃の物語を話してから、僕は自分が何故、それを書こうとしていたのか考え込むようになっていた。そして悩んだ末、この物語についてはしばらくの間、凍結することにした。美穂もそんな僕の様子を感じ取ったのか、あれから物語の続きを聞きたいとは言い
アリゼは思いがけず兄との再開を果たした後も、島の役場で監視員の仕事を続けていた。その日もいつものように入り江に小舟を出して巡回をしていると、外海との境界辺りに見知らぬ黒船が停泊しているのを発見した。黒船が少し島から離れた場所にいた停泊してい
柴犬です🐶、こんにちは。やんちゃな王子の物語が外伝までようやく終わり、ホッとしています。ご一読いただいた皆様、最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました。(__)それにしても疲れました(T_T)、小説は年2回くらい書ければ上等と思
シャワーを浴びながら僕はずっと、このもう一つの物語の事を考えていた。考えたくもない話だったが、頭の中に勝手に浮かび上がってくるストーリーは、これが真実だと言わんばかりに僕の頭の中を支配していった。次は最後のルイカとのやりとりだ。兄に会った後
iPhoneの液晶には23:05と表示されていた。妻からメッセージが来ていなかったので、まだ帰ってくるまでには時間がかかりそうだった。僕は、まだシャワーも浴びていないことに気がついたので、急いで浴室へ向かった。そして、気がつくと無意識のうち
「それからアリゼは黒船の船長、つまり本当の兄さんと商売の島の役場で話をした後、夜になってあまり人に知られていない海岸の岩場に行って二人だけで話をした。初めは戸惑っていたんだけど、お城での昔話、王宮の庭でのバーベキューの話や、馬車に乗って遠く