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下記は、「ジハード主義アルカイダからイスラム国へ」保坂修司(岩波現代全書)から「第3章アルカイダの登場」の<4「人間の盾論」>を抜萃しました。下記を読むと、ジハード主義を実践する活動家は、ムスリムの一部過激な人たちで、ムスリムがみな同じ考えなのではないことがわかります。また、1994年2月、サウジアラビア各紙が、ビンラーデン・グループの総帥でオサーマの兄であるバクルやビンラーデン一族が、オサーマの行動を非難し、一族から追放することを決定したとの報道をしたということも、すでに取り上げました。それは、強硬な主張をするイスラエルの政党リクードの政治家が、イスラエルのユダヤ人のなかの一部過激な人たちであることと同じであることを示していると思います。戦争は、過激な主張をする人たちが権力を手にするから起こるのだという...アルカイダとハマスとイスラエルとアメリカ
下記は、「ジハード主義アルカイダからイスラム国へ」保坂修司(岩波現代全書)から、「第3章アルカイダの登場」の「3米国人皆殺し宣言」を抜萃しましたが、前回のオサーマ・ビンラーデンの「対米ジハード宣言」に対し、今回の「対米ジハード宣言」は、保坂氏によれば、アルカイダという組織の宣言といえるものだということです。でも、9・11に関する報道で、私は、こうした「対米ジハード宣言」を知ることはありませんでした。「対米ジハード宣言」に書かれている内容を世界中の人が知れば、いかにしてテロのない世界をつくることができるかを考えるきっかけがつかめると思うのですが、それは、アメリカの世界戦略が通用しなくなるということにつながるので、報道されることがなかったのだろう、と私は思います。ロシアのいわゆる「特別軍事作戦」開始前のプーチ...アルカイダの「対米ジハード宣言」とイスラエル