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下記は、「ジハード主義アルカイダからイスラム国へ」保坂修司(岩波現代全書)から、「第3章アルカイダの登場」の「3米国人皆殺し宣言」を抜萃しましたが、前回のオサーマ・ビンラーデンの「対米ジハード宣言」に対し、今回の「対米ジハード宣言」は、保坂氏によれば、アルカイダという組織の宣言といえるものだということです。でも、9・11に関する報道で、私は、こうした「対米ジハード宣言」を知ることはありませんでした。「対米ジハード宣言」に書かれている内容を世界中の人が知れば、いかにしてテロのない世界をつくることができるかを考えるきっかけがつかめると思うのですが、それは、アメリカの世界戦略が通用しなくなるということにつながるので、報道されることがなかったのだろう、と私は思います。ロシアのいわゆる「特別軍事作戦」開始前のプーチ...アルカイダの「対米ジハード宣言」とイスラエル
【好きな小説】山川健一『水晶の夜』。戦争が目前に迫り崩れ落ちていく世界の中で、必死に抵抗して、正しく生きようとする若者が主人公の小説。繊細で冷静だった不良の主人公が、最後の章でエネルギーを爆発させる。山川健一の最高傑作。...
ハンス・ペーター・リヒター『あのころはフリードリヒがいた』感想
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 ヒトラー政権下のドイツ。人々はしだいに反ユダヤの嵐にまきこまれてゆくーーその時代に生き、そして命をおとしたひとりのユダヤ人少年フリードリヒの悲劇の日々を、ドイツ人少年の目から克明に描いた話題作。 1870年に起こった普仏戦争で領土を制圧したプロイセンは、首相オットー・フォン・ビスマルクが中心となってドイツを統一します。フランスに残った傷はやがて怨恨へと変わり、反ドイツの意識が高まり続けていきます。ビスマルクはこの報いを警戒し、フランスへの軍需輸出を停止して、周囲の国々と関係を強めて自衛を図ります。オーストリア、ロシアへ歩み寄り三帝同盟を結びま…