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ハンス・ペーター・リヒター『あのころはフリードリヒがいた』感想
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 ヒトラー政権下のドイツ。人々はしだいに反ユダヤの嵐にまきこまれてゆくーーその時代に生き、そして命をおとしたひとりのユダヤ人少年フリードリヒの悲劇の日々を、ドイツ人少年の目から克明に描いた話題作。 1870年に起こった普仏戦争で領土を制圧したプロイセンは、首相オットー・フォン・ビスマルクが中心となってドイツを統一します。フランスに残った傷はやがて怨恨へと変わり、反ドイツの意識が高まり続けていきます。ビスマルクはこの報いを警戒し、フランスへの軍需輸出を停止して、周囲の国々と関係を強めて自衛を図ります。オーストリア、ロシアへ歩み寄り三帝同盟を結びま…