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不登校の中学2年生Kくんの母親の場合 「支援」の意味、「解決」とは何かをあらためて考えさせられたケースです 初回面接:母親の悩み 中学2年生のKくんの母親は、顰め(しかめ)顔で相談を始めました。 以下、母親の話した内容です。 Kくんが小学校高学年の時に夫と離婚、現在は実家で自分の母親と息子のK君との三人暮らし。家計は正社員の自分が支えている。 Kくんは学習に苦手な面があり、中学ではなかなかクラスに馴染めず、1年生の夏休み前から不登校になった。夏休み明けからは断続登校。あまり外にも出たがらず、冬休みには昼夜逆転して夜中はゲームで過ごし、休み明けから完全不登校になった。母親が登校を促したり、外出に…
「解決」ありきの支援は当事者を追いつめる 「つなげる支援」、「切らない支援」への転換を 「ひきこもり」は青天井で増加しています コロナ禍以降、全国的に「ひきこもり」が急増しています。 61万人(2020年)→105万人(2021年)→124万人(2022年)→146万人(2023年) と天井知らずの激増です。15歳~64歳の約2%の50人に1人が「ひきこもり」で、65歳以上を入れると200万人を超えています。 「全国ひきこもり家族会連合会(NPO法人):2023」によると、「きっかけ」は「退職」が1位で、就業経験は15歳~39歳で62.5%、40歳~69歳で90.3%と高く、ひきこもり状態の人…