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アークフィン・シュリンプゴビー(=ダテハゼ属の1種4)(Amblyeleotris arcupinna) その2
撮影日時:2018-12-14 撮影場所:アニラオ(バブルス) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 100マクロ ダテハゼ属というのは、どれも比較的よく似ている。 その中でも、アークフィン・シュリンプゴビーは、さほど特徴的な模様をしているわけではないが、個体によっては、上のように背鰭の青い模様が非常に綺麗なものがある。 写真はアニラオで撮ったもので、水中でも模様が目立っていた。 それだけに、全身を出してくれなかったのが、残念。 アークフィンという英名は、学名のarcupinna(アークピンナ)から来たもので、弓形の鰭という意味がある。 どうやら、第1背鰭が弓形の弧を描いていると…
アークフィン・シュリンプゴビー(=ダテハゼ属の1種4)(Amblyeleotris arcupinna) その1
撮影日時:1997-01-07 撮影場所:マブール(イールガーデン) 撮影器材:Canon EOS-5+100マクロ これまで、共生ハゼのうち、イトヒキハゼ属のハゼたちを紹介してきた。 アイウエオ順ということもあるが、イトヒキハゼ属は、共生ハゼ属の中でもメジャーなファミリーで、十数種類という、比較的多いハゼたちを含んでいることもある。 その他に、十数種類以上の種を含んでいる、大きなファミリーとしては、ダテハゼ属、ヤツシハゼ属、オニハゼ属がある。 ここからは、最もメジャーなダテハゼ属を紹介していく。 図鑑などに、「エビとハゼの共生」として説明されているのは、このダテハゼ属が多い。 上の写真は、ダ…
ラグーン・シュリンプゴビー (Cryptocentrus cyanotaenia)
ラグーンというのは、砂州やサンゴ礁によって、外海から隔てられた水深の浅い水域のことであり、礁湖とか潟湖とか訳される。 外海から隔てられているから、水が入れ替わらず、大抵は泥が溜まって、泥ハゼの、いい住み処になる。 ラグーン・シュリンプゴビーは、その名前をもらっているだけあって、やはり泥地に棲むハゼで、ブチハゼと同じように、縦に作られた巣穴の中で、ホバリングしていることが多い。 しかも、ブチハゼよりもさらに臆病で、顔は常に出しているのに、結局、尾鰭まで出た写真は、1枚も撮ることができなかった。 ネットでもラグーン・シュリンプゴビーの写真は少なく、探した限りで尾鰭まで出ているのは、次の2つ。 pa…
ホワイトアイ・シュリンプゴビー(=イトヒキハゼ属の1種1)(Cryptocentrus sp)その3
撮影日時:2019-04-20 撮影場所:セブ(アンクルズプレイス) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII + 60マクロ これまで、黄色と灰色の、ホワイトアイ・シュリンプゴビーを紹介したが、この個体は、その中間的な色彩を持っているもの。 全体的な色は黄色だが、灰色と同様に目の上が白く、うっすらと横縞も出ている。 また、背鰭は開いていないが、第1棘と第2棘の間に、黒い斑点がある。 ハゼでは、同じ種類でも、灰色と黄色の2色を持つ個体が、よく見られる。 しかしながら、1つの個体が色を変えるのか、それとも、黄化個体として生まれて死んでいくのだろうか。 ネットで調べてみたが、わからなかった。…
ホワイトアイ・シュリンプゴビー(=イトヒキハゼ属の1種1)(Cryptocentrus sp)その2
撮影日時:2019-04-23 撮影場所:セブ(アンクルズプレイス) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII 100マクロ 上が、黄色くない方の、ホワイトアイ・シュリンプゴビーである。 目の上部が、白くなっており、”ホワイトアイ”という英名の由来が、一目でわかるだろう。 『新版 日本のハゼ』によれば、これは雌だということだ。 一方、下が雄である。 撮影日時:2018-10-27 撮影場所:セブ(ボードウォーク前) 撮影器材:OLYMPUS TG-4 違いは、背鰭の形状にある。 下に、上の個体の、背鰭のアップ写真を、載せてある。 この写真からわかるように、第2棘が長く伸びており、その後ろ…
ホワイトアイ・シュリンプゴビー(=イトヒキハゼ属の1種1)(Cryptocentrus sp)その1
撮影日時:2018-10-27 撮影場所:セブ(アクアバディズ・ビーチ) 撮影器材:OLYMPUS TG-4 本ブログでは最初に、イトヒキハゼ属の黄色いハゼを、まとめて紹介したが、これを紹介するのを忘れていた。 和名はないが、『新版 日本のハゼ』には、「イトヒキハゼ属の1種-1」(P330)として紹介されている、ホワイトアイ・シュリンプゴビー(White-eye Shrimpgoby)である。 英名の由来は、目の上半分が白いところから来ているが、この種の黄化個体にはそういった特徴が全くなく、他の黄色いハゼとの区別がつけにくい。 そもそも、他の種でも、黄色いハゼはどれもよく似ていて、区別がつけに…
ブチハゼ (Cryptocentrus inexplicatus) その2
撮影日時:2019-12-10 撮影場所:マクタン(マッドヘヴン) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII 100マクロ 前日の写真とそっくりだが、タイムスタンプが、3分ほど空いている(こちらが後)ことから、恐らく、別の個体だと思う。 砂地に棲む共生ハゼの巣穴は、横向けに掘られているのが普通だが、ブチハゼを始めとする泥ハゼの巣穴は、この写真のように、縦になっていることが多い。 泥地で、巣穴の出口を横向けに作ろうとすると、天井が崩れてくるために、このように、縦に作るしかないのではないかと思う。 前日の写真の個体は、その巣穴の外側まで出てきて、横向けになっていたが、この個体は、巣穴の中でホ…
ブチハゼ (Cryptocentrus inexplicatus) その1
撮影日時:2019-12-10 撮影場所:マクタン(マッドヘヴン) 撮影器材:Canon EOS7D MarkII 100マクロ 手をつくと、めり込むような、かなりドロドロの泥地に棲む。 浅場に多く、『新版 日本のハゼ』には、3m以浅とあるが、もう少し深いところにもいるという気がする。 背鰭の先端に、黒っぽい斑点があるのが特徴。 写真は、マクタン島の北東にある、エンガニョという半島を、セブ島側に回った泥ポイントで撮影したもの。 (続く) ブログ村ランキングに、参加しています。 応援、よろしくお願い致します。 ハゼの写真を、まとめて見たい方は、こちらをどうぞ。 kasuri-haze.sakur…
マウデズ・シュリンプゴビー (Cryptocentrus maudae)
撮影日時:2017-05-04164 撮影場所:セブ(アクアバディズビーチ) 撮影器材:OLYMPUS TG-4 シロオビハゼと、非常によく似ているのが、この、マウデズ・シュリンプゴビーである。 違いはと言えば、シロオビハゼは、体の背面が白い帯になっているのに対し、マウデズでは、途切れ途切れに数個の白斑となっていること。 棲んでいるところも、同じアクアバディズ・ビーチの、水深3-5m前後の浅場で、どうやって棲み分けているのか、不思議である。 今のところ和名はないが、『新版 日本のハゼ』のP540に、「イトヒキハゼ属の1種-3」として、沖縄本島の写真が紹介されている。 同書には、「日本産標本が得…
シロオビハゼ (Cryptocentrus albidorsus) その2
撮影日時:1998-08-08 撮影場所:石垣島(荒川Wアーチ) 撮影器材:Canon EOS-5、100マクロ シロオビハゼと言えば、黒いボディに、白い帯のこちらが典型的だろう。 大抵は、このように巣穴から頭だけを出しており、白い帯を見て、一瞬、オドリハゼかと、ダイバーをぬか喜びさせるタイプである。 また、最初に出会ったとき、どこかで見たことがあると思って探してみたら、これが見つかった。 幼少の頃、テレビで見たのを、覚えていたのかもしれない。 何しろ、インパクトのある顔である。 dic.pixiv.net 写真は、悔しいことに、一緒に潜っていたバディが撮影したもの。 向こうが撮影を終えて、さ…
タイ・プーケットのダイビングショップ ミスターオーシャンダイバーズのブログ。 バンコク在住のお客様とピピ島のファンダイビングに行ってきました。マンツーマンでご案内。朝から色々なお話もでき、また夜も一緒にお食事もでき楽しい時間を過ごさせていただきました。お友達も誘ってまたプーケットの海を一緒に潜りましょう
シロオビハゼ (Cryptocentrus albidorsus) その1
撮影日時:2017-05-01セブ(アクアバディズビーチ) 撮影場所:セブ(アクアバディズビーチ) 撮影器材:OLYMPUS TG-4 その名の通り、顔の正面から背中にかけて、白帯が通っている、シロオビハゼ。 棲息域は、水深1桁台であり、特に3m以浅の浅場に棲んでいることが多いため、ダイビングで見ることは少ない。 ただ、それを言えば、イトヒキハゼ属のハゼは、比較的浅場に棲んでいることが多いかもしれない。 このときも、ビーチダイビングで、上がる直前くらいに出会ったもので、水深わずか2m。 バディがどんどん上がっていったこともあり、あまり撮影時間が撮れず、全身を出すまで待てなかった。 ところで、シ…
シゲハゼ (Cryptocentrus shigensis)
撮影日時:2001-09-16 撮影場所:川奈(ビーチ) 撮影器材:Nikon F4+100マクロ×1.5倍×2倍テレコン ハゼというのは、基本的に南方に多い。 従って、日本固有種というのは少ないが、このシゲハゼは、その数少ない例外の一つである。 分布は、『新版 日本のハゼ』によれば、千葉県から高知県。 和名の「シゲ」と、学名のshigensisの由来は、最初の標本が、静岡県沼津市静浦の、志下(しげ)というところで採取されたためだという。 泥地にエビと共生する。 21世紀の初頭に、東伊豆の川奈ビーチに通い詰めていたのだが、後にも先にも、見たのはその時に一度きりである。 自分で見つけたわけではな…
タカノハハゼ (Cryptocentrus caerulemacilatus)
撮影日時:2002-03-14 撮影場所:パラオ (PPRビーチ) 撮影器材:Nikon F4,100マクロ×2倍テレコン(たぶん) 黒色の円形斑と、それを囲む水玉模様が、胴体に縦に並んでいる。 『新版 日本のハゼ』によれば、円形斑は4個だということだが、この個体のように、5個か6個くらいあるようにも見えるのもいる。 胴体の色が、迷彩色っぽいこともあって、日の丸御三家の中では、円形斑が最も目立たない。 水深約7m以浅と、かなり浅い場所に棲んでいるので、ダイバーの目に触れる機会は少ない筈だが、ネットには、結構写真が溢れている。 コースを1周し、ボートの下に戻ってからの減圧中に、撮影されることが多…
タイ留学中にカタビーチナイトダイブとピピ島でファンダイビング
タイ・プーケットのダイビングショップ ミスターオーシャンダイバーズのブログ。 今回は、カタビーチでナイトダイビングとピピ島のファンダイビングをご案内してきました。3ヶ月のタイ交換留学中のお客様。タイ生活も残すところ1カ月。忙しい中、時間を見つけて遊びにきてくださいました。
ヒノマルハゼ (Cryptocentrus strigilliceps) その3
撮影日時:1999-05-07 撮影場所:慶良間(阿護の浦) 撮影器材:Nikon F4,レンズ不明 ヒノマルハゼは、比較的、泥地に近い場所に巣穴を作っている。 そのため、サンゴ礁が発達して水が綺麗な慶良間にはあまりいないが、このポイントは、座間味島の阿護の浦という、かなり泥が水底に溜まった、内湾のポイントである。 泥ハゼの例に違わず、自分よりも大きなエビと共生している。 泥の巣穴だから、少しの波やうねり、加えてダイバーなどによって、すぐに巣穴が崩されるのだが、エビは、巣穴が何度崩れても、健気に修復工事を続ける。 その姿はまるで、ギリシア神話に出てくる、シーシュポスのようだ。 ブログ村ランキン…
ヒノマルハゼ (Cryptocentrus strigilliceps) その2
撮影日時:2020-3-3 撮影場所:バリ島・ムンジャンガン(タンジュン・バル) 撮影器材:EOS7D MarkII,60マクロ+1.4倍テレコン 前述したように、ヒノマルハゼの胴体には、複数の円形斑がある。 最も前方のものは、遠目には黒っぽいが、写真に撮って拡大すると(この写真では、よくわからないかもしれないが)、実は濃い青色をしている。 また、この個体では、後方の円形斑の周囲を、青い小点が囲んでいるが、前日の個体のように、青い小点が殆ど見えないものもいる。 ヒノマルハゼは、さほど警戒心が強くなく、寄ってもあまり逃げないし、巣穴から全身を出して尾鰭まで見せてくれるのだが、なぜか背鰭を殆ど開い…
ヒノマルハゼ (Cryptocentrus strigilliceps) その1
撮影日時:2017-05-04 撮影場所:セブ(アクアバディズ・ビーチ) 撮影器材:オリンパスTG-4 日の丸御三家の第2弾は、その名もずばりヒノマルハゼである。 だが、どちらかと言えば、前回のクロホシハゼの方が、円形斑の縁取りがくっきりとしていて、日の丸に近いような印象がある。 これに対して、ヒノマルハゼの模様は、それほど鮮やかではなく、縁取りもぼやけた感じがする。 しかも、1つだけでなくて、4つほどが並んでいて、日の丸というには少し頼りない。 クロホシハゼをヒノマルハゼとしたほうが、名前を覚えやすかったのにと、いつも思う。 写真は、フィリピン・セブ島の、ボードウォーク・リゾートというリゾー…
タイ・プーケットのダイビングショップ ミスターオーシャンダイバーズのブログ。 一年ぶりに家族みんなでまたプーケットに遊びに来てくれました。前回は、ラチャヤイ島2ダイブのツアーでしたが、今回はラチャノイ島とラチャヤイ島まで足を伸ばして行ってきましたよ!サンゴは圧倒的にラチャノイ島の方が多いので楽しみましょう!
クロホシハゼ (Cryptocentrus nigrocellatus) その2
撮影日時:2001-08-13撮影場所:水納島(第1ブイ)撮影器材:Nikon F4、100マクロ、2倍テレコン テレコンをつけているとはいえ、これだけ近づけた写真は、私のライブラリの中でも珍しい(ノートリミングである)。 クロホシハゼは、それほど数は多くないので、出会うチャンスは少ないが、一度見つけると、寄ってもなかなか引っ込まないという、嬉しいハゼである。 ところが、人の身体が入らないような、小さなオーバーハングの下に巣穴を作っている上、こちらに頭を向けているために、頭方向からしか近づけないことが多い。 しかも、尾鰭だけは、必ずと言っていいほど、巣穴の中に入れているため、横から全身を撮影し…
クロホシハゼ (Cryptocentrus nigrocellatus) その1
撮影日時:2001-08-13撮影場所:水納島(第1ブイ)撮影器材:Nikon F4、100マクロ、2倍テレコン 前日に書いたように、ここからは、イトヒキハゼ属のうち、胴体に日の丸のような丸い模様のある、ハゼたちを取り上げる。 クロホシハゼ、ヒノマルハゼ、タカノハハゼの、「日の丸御三家」と勝手に呼んでいるグループである。 御三家共に、比較的浅場に棲息しており、分かっていて探さないと、ダイバーの目に止まることは、少ないかもしれない。 最初は、日の丸模様が、一番クッキリとしている、クロホシハゼから。 写真からわかるように、鰓のところに、真っ黒の円形の斑点があり、かつ、その周囲に白い縁取りがある。 …
ホシゾラハゼ (Cryptocentrus cyanospilotus) その3
撮影日時:2002-03-13 撮影場所:パラオ-PPR(パラオ・パシフィック・リゾート)ビーチ 撮影器材:Nikon F4 レンズ・フィルム不明 前の2枚は、地面で這っていたが、ホシゾラハゼは、この写真のように、ホバリングしていることも多い。 ヤシャハゼのように、常に浮いているというわけでないにしろ、真下にエビを従えるようにして、その上でホバリングしながら、周囲を監視している。 ちなみに、泥地のハゼでは、自分より大きなエビと同居していることが多いようだ。 写真は、パラオの、PPR(パラオ・パシフィック・リゾート)ビーチで撮ったもの。 フィルム時代だから、現像するまで、どんな写真ができてくるか…
ホシゾラハゼ (Cryptocentrus cyanospilotus) その2
撮影日時:2019-04-21 撮影場所:セブ(ゴビーシティー) 撮影器材:EOS7D MarkII + 100マクロ 前述したように、ホシゾラハゼの黄化個体は珍しいようで、一度しか見たことがない。 泥地で、しかも遠くから撮影するのがやっとだったために、ピントはかなりボケており、色も不鮮明な写真になっている。 しかも、臆病な個体で、曲がりなりにも全身を出しているのは、このショット1枚しかない。 それでも、特徴である胴体の水玉模様は何とか見えているので、何とかホシゾラハゼだと見当がついた。 それがなければ、怪しい黄色いハゼである。 尚、この個体は、胴体が黄一色だが、ネットで探してみると、横縞が見…
ホシゾラハゼ (Cryptocentrus cyanospilotus) その1
撮影日時:2018-05-16 撮影場所:セブ(アンクルズプレイス) 撮影器材:EOS7D MarkII 100マクロ これまでに紹介した黄色いハゼは、どちらかと言えば、白黒よりも黄化個体の方が多かった。 ギンガハゼが、その典型的である。 ところが、今回紹介するホシゾラハゼは、圧倒的に白黒が多く、黄色は殆ど見たことがない。 というわけで、まずは白黒の方を紹介する。 柔らかな泥地に棲み、大きさは全く違うが、少しお腹が膨れた感じで、後述するホシハゼに体型が似ている。 頬に水色の水玉があるのが特徴で、水玉は胴体にもあるが、水玉の代わりに横縞が入っているものもいて、個体差が大きい。 新版「日本のハゼ」…
ブルーテイルド・シュリンプゴビー (Cryptocentrus pavoninoides) その2
撮影日時:2018-5-17 撮影場所:セブ(RSN) 撮影器材:EOS7D MarkII、100 マクロ こちらが、黒っぽい個体で、頬の水玉と背鰭の黒点(というよりは紺に近い)は同じなので、見分けはつきやすい。 ギンガハゼやフタホシタカノハハゼのように、黄色と黒で全然模様が違うのとは、対照的である。 ブルーテイルド・シュリンプゴビーの他に、イエローバード・シュリンプゴビーとか、ピーコック・シュリンプゴビー とか、ブルースポッテッド・ウォッチマンゴビーとかいった、様々な英名で呼ばれている。 というのも、学名のつけ方には、世界標準のルールがあり、和名(標準和名)のつけ方には、日本共通のルールがあ…
タイ・プーケットのダイビングショップ ミスターオーシャンダイバーズのブログ。 タイへ3ヶ月の交換留学で来ている大学生のお客様とプーケットのダイビングポイント、マリンパーク方面に行ってきました。初めてのインド洋、初めてのプーケット、就職活動が同時進行で忙しい様子でしたが、思いっきり2日間楽しみましょうね!
ブルーテイルド・シュリンプゴビー (Cryptocentrus pavoninoides) その1
撮影日時:2018-5-17 撮影場所:セブ(RSN) 撮影器材:EOS7D MarkII、100マクロ 黄色いハゼとしては、他に、このブルーテイルド・シュリンプゴビーという種類が知られている。 但し、日本には(恐らく)おらず、フィリピンやインドネシアなど、南方の海に棲息していて、やはり、黄化個体と、黒っぽい個体がいる。 頬に水色の水玉模様があるのと、背鰭の前部に黒点があるのが特徴だが、この黒点の数が、1から4程度まで、個体によって差があるというのが、ちょっと変わっている。 手をつくと、肘までもめり込んでしまうような泥地にいるため、あまりクリアな写真が撮れていない。 加えて、あまり逃げない割に…
ムラサメハゼ (Cryptocentrus fasciatus) その3
見たことのないハゼの写真を撮影したら、種類を知りたいのは、ダイバーの常である。 ところが困ったことに、ムラサメハゼは、色の変異が実に多くて、まぎらわしい。 頬の斜線と、背鰭や尾鰭に鰭条に沿って放射状に入る筋が、大きな特徴の筈なのだが、それに殆ど当てはまらないものがいる。 上の個体は、頬の線がなく、背鰭にも放射状の線がないが、尾鰭の放射状の線から、恐らくムラサメハゼと思われる。 また、下の個体は幼魚で、全くと言っていいほど特徴がないが、かといって、ムラサメハゼ以外とも考えにくい。 南方(特に八重山諸島以南)の黄色い共生ハゼで、ギンガハゼでもフタホシタカノハハゼでもなく、同定に困るものがあったら、…
ムラサメハゼ (Cryptocentrus fasciatus) その2
撮影日時:2001-2-12 撮影場所:モルジブ(ボリフシ・ハウスリーフ) ムラサメハゼは、ブラック・シュリンプゴビーの英名の通り、黒い個体が多い。 また、和名が最近ついただけあって、日本では比較的珍しく、ネットでも、日本よりも、フィリピンからマレーシアやインドネシアなどの赤道近くで撮られた写真が、圧倒的に多い。 インド洋のモルジブにもいて、写真は、ボリフシの、沈船ポイントで撮影したもの。 身体が、こういう鮮やかな黒色をしている場合は、和名の元になった頬の斜線の代わりに、水玉模様があるようだ。 (続く) ブログの更新を待ちきれない方は、200種類を越えるハゼの写真がまとめて見られる、こちらをど…
ムラサメハゼ (Cryptocentrus fasciatus) その1
撮影日時:2018-05-16 撮影場所:セブ(RSC) カメラ:EOS7D MarkII、EF100mm F2.8 マクロ USM ギンガハゼと間違いやすい、黄色いハゼには、フタホシタカノハハゼ以外にもう一種、このムラサメハゼがいる。 ギンガハゼやフタホシタカノハハゼと同様に、黄化個体と白黒の個体がいる。 かつては、黒っぽい個体から、ブラック・シュリンプゴビーと呼ばれていたが、最近になって和名がついた。 実際、ギンガハゼやフタホシタカノハハゼは、白黒よりも黄色が多いが、このムラサメハゼは、白黒の方が多い印象である。 和名のムラサメ(村雨)は、強く降ってすぐ止む雨のことだそうで、頬の斜線を、村…
フタホシタカノハハゼ (Cryptocentrus sericus) その3
撮影日時:2018-12-12撮影場所:アニラオ(ハイディ) コロナ前に行ったアニラオでは、フタホシタカノハハゼの黄化個体と白黒個体を、どちらも見ることができた。 撮影日時:2018-12-14撮影場所:アニラオ(バブルス) フタホシタカノハハゼは、どちらかと言えば、背鰭をあまり立てないことが多く、90度よりも立っているのを見たのは、このときが初めてである。 ブログの更新を待ちきれない方は、こちらをどうぞ。 200種類を越えるハゼの写真が、まとめて見られる。 kasuri-haze.sakura.ne.jp 応援、感謝!