メインカテゴリーを選択しなおす
月夜の猫-BL小説です 春立つ風に(工藤×良太)91までアップしました BL小説 工藤の場合、昨年秋に殺人の濡れ衣を着せられたことがあり、良太はまた組長関係ではないかと思案し、理由をつけて千雪と京都へと向かう。同時に以前同様千雪の仲間に密かに工藤の周りを見張り、探りを入れてもらうことにした。
月夜の猫-BL小説です 春立つ風に91 BL小説 「千雪さん、一応、原作とドラマ絡みで来たことになってるし、ぐるっと回ってみますか」 良太の提案に千雪は頷いた。 「せやな」 「ほな、俺は実家行っとくし、迎えの時間わかったら連絡せい」 辻はそう言って車へと向かった。 「あ、誠」 千雪は良太と歩きかけて、踵を返す
月夜の猫-BL小説です 春立つ風に90 BL小説 「ちょ、もう、やめてくださいよ! はああああ。良太さん、千雪さんにそこまで話したんですか?」 「え? 俺は何も………」 今まで黙って皆の話を聞いていた良太はとばっちりを受けて千雪を見た。 「良太には何も聞いてへんよ。やから地元のネットワークてバカにでけんで言
月夜の猫-BL小説です 春立つ風に89 BL小説 「それで、辻さん、どうなんですか? 車ぶつけたヤツの件」 食べ終えた匠がぼそっと言った。 しばし、良太をはじめ千雪、辻、森村は口を噤んだ。 「うーん、まあ、色々嗅ぎまわってはおるんやけど、今んとこたいした情報はないなあ」 「皆さん、いくら腕に自信があるからって
月夜の猫-BL小説です 春立つ風に88 BL小説 「じゃ、俺、工藤さんたちのとこから配るから、森村くん、そっちのスタッフさんの方からお願いします」 「はーい!」 良太は紙袋を二つ下げて辻と一緒に工藤らの方へと向かった。 「お、良太ちゃん、来たな」 「たまーにでも、顔見せてくれないと寂しいよ」 難しい顔で話し込
月夜の猫-BL小説です 春立つ風に(工藤×良太)87までアップしました BL小説 工藤の車が追突されたと聞いて良太は気が気でない。工藤は昨年秋に殺人の濡れ衣を着せられたことがあり、良太はまた工藤の伯父である中山組組長関係ではないかと思案s京都へと向かう。
月夜の猫-BL小説です 春立つ風に87 BL小説 「あ、良太ちゃーん!」 南澤奈々が車から降りる良太を目ざとく見つけて大きく手を振った。 奈々は、数年前小林千雪原作の映画化第三弾制作の際、スポンサーとのタイアップで青山プロダクションが行った準ヒロイン役のオーディションに合格した、社内では珍しく何の問題も抱えて
月夜の猫-BL小説です 春立つ風に86 BL小説 早速、千雪は見張り役をこなしている加藤らと連絡を取り、千雪の家を拠点にしようということになり、交代にここに集まることになった。 「撮影クルーが泊っとるホテルにも一人ずつ交代に部屋取っとるけど、工藤さんにバレんようにするんが一苦労や。何せガタイがでかい奴らばっか
月夜の猫-BL小説です 春立つ風に(工藤×良太)84までアップしました BL小説 京都の檜山匠から工藤の車が追突されたと聞いて良太は気が気でない。工藤は何も言ってこないし、工藤の場合、昨年秋に殺人の濡れ衣を着せられたことがあり、良太は俳優のスケジュールの都合で時間に空きができたことを幸いに京都へと向かう。
月夜の猫-BL小説です 春立つ風に83 BL小説 良太が助手席に座り、千雪が後部座席へ移って「ほな、おやすみ」と寝る体制に入った。 新幹線や飛行機ならもっと早く移動できるだろうが、辻は車もバイクも好きなようだし、向こうに着いてからの移動も車があれば有難い。 京都に入ったところで、良太はやっと工藤に連絡を取っ
月夜の猫-BL小説です 春立つ風に82 BL小説 「なんや、竹野さんて、かなりきつい子やて? アスカさん情報やと」 千雪が急に聞いた。 「ああ、まあ、キャリアが長いですからね、子役からだから、若いけどベテランていうか。アスカさんとはどっこいどっこいじゃないですか? ズバッと歯に衣着せぬ物言いなんか」 良太
最近もの忘れをして困ったことある? 観たい映画はメモしてるのですが、観終わった映画は放置。たまにブログ行き。行きて…処刑みたいな言い方…。 良くも悪く…
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド357 BL小説 「ずっとこうして…………」 研二は千雪を離すと、愛おし気にその頬に手を置いた。 「お前を抱きしめていたかった」 千雪の目を覗き込むように、研二は笑みを浮かべた。 千雪は研二の言葉が引っ掛かった。 「……俺はずっと……お前と一緒にいたい」 「千雪……
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド343 BL小説 クセでいつの間にか胸ポケットから出したメガネを千雪はかけていた。 こんな時でさえ妙なクセが抜けないのを自嘲する。 思い切ってドアを開けると、先ほどの二人の女性が振り返った。 「小林さん!」 千雪を見て立ち上がったのは、変わらないボブヘアに黒縁メガネの
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド340 BL小説 千雪も頭を下げたが、その時、菊子がバカ旦さんが小バカ旦さんくらいになったと口にしたように、亡くなった江美子と娘の久美子のために頑張っているという気概を感じた。 「バカ旦さんな、肩を持つわけや全然ないけど、江美ちゃんとの結婚が家同士の決め事で、
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド331 BL小説 鮭と卵焼き、ハムとほうれん草、山芋とワカメなどのサラダ、それにフルーツヨーグルトにご飯とみそ汁としっかりした食事だ。 食後にコーヒーが出て、それぞれ一息ついた。 「それで? 今日はどこに行くって?」 京助が千雪似聞いた。 「酒田とか鶴岡とか」 ボソリと
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド327 BL小説 「いや、あいつ大抵携帯電源入れてへんやろ」 「せえけど、今、ホテルにおるて」 「俺のカーナビ、PCで走行管理できるよって」 研二は納得し、また何かあったら連絡をくれるように辻に言い、携帯を切った。 研二から辻の話を聞くと、京助は「ったく、あのバカ!」と
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド321 BL小説 三田村も後に続いて、駐車場の車に乗り込む京助に、「俺も行きます」と言うと、助手席のドアを開けた。 京助のマンションに着くまで、二人は言葉がなかった。 京助はエントランスの前に車を乗り捨てて、中に駆け込んだ。 ガードマンのジョージに千雪が来なかったか
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド318 BL小説 日比谷、芝ビルにある甘味処やさかでは、午後の繁忙時が過ぎ、スタッフが順次休憩に入り、研二はたった今入ってきた年配女性二人組がテーブル席に着くと、メニューやお茶をトレーに乗せて立った。 「ご注文がお決まりになりましたらお声掛けください」 不愛想で強面、
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド317 BL小説 そろそろ出かける時間になったのを、カウンターの上に置かれたデジタル時計で確認すると、研二はコーヒーを飲み干して立ち上がった。 「洗い物はやっとくし」 「食洗機に放り込んどいたらええ」 セーターの上にレザージャケットを羽織ると、研二は玄関に向かう。 「千雪
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド314 BL小説 九時を過ぎている。 それにドアチャイムだ。 宅配業者ではないだろうし、来客の予定は聞いていない。 ただし、オートロックとはいえエントランスのドアは下手をすれば住人の誰かに続いてなら入れてしまうが、その前に管理人室がある。 「何や、研二、鍵忘れたんか?」
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド313 BL小説 何でまた京助出てくるねん。 そう言えば………。 推理小説書いてみろと言ったんは京助やったな。 京助に言われるまで、千雪は古今東西の推理小説について、キャラクターやトリック、謎解きの方法などについて、ああでもないこうでもないと推理小説研究会のメンバーと
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド308 BL小説 「エラリークイーン。また全巻読も思て。まだ、国名シリーズの途中、ギリシアや」 「何冊あるんや?」 「四十冊くらいか?」 「こないだ読んどったんは何やった?」 「ヴァンダイン。あれも何べん読んでもおもろい」 研二は本に目を落とす千雪を見て微笑み、風呂
アガサクリスティ生誕130年記念!ポワロとマープルおすすめランキング
こんにちは、らそりんです。「私の好きなアガサ・クリスティ」をブログで勝手にシリーズ化して掘り下げています。今回は代表作・名探偵ポワロのドラマシリーズシーズンごとのエピソードベスト1のご紹介です。 目次 ドラマ名探偵ポワロ […]