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月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド343 BL小説 クセでいつの間にか胸ポケットから出したメガネを千雪はかけていた。 こんな時でさえ妙なクセが抜けないのを自嘲する。 思い切ってドアを開けると、先ほどの二人の女性が振り返った。 「小林さん!」 千雪を見て立ち上がったのは、変わらないボブヘアに黒縁メガネの
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド340 BL小説 千雪も頭を下げたが、その時、菊子がバカ旦さんが小バカ旦さんくらいになったと口にしたように、亡くなった江美子と娘の久美子のために頑張っているという気概を感じた。 「バカ旦さんな、肩を持つわけや全然ないけど、江美ちゃんとの結婚が家同士の決め事で、
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド331 BL小説 鮭と卵焼き、ハムとほうれん草、山芋とワカメなどのサラダ、それにフルーツヨーグルトにご飯とみそ汁としっかりした食事だ。 食後にコーヒーが出て、それぞれ一息ついた。 「それで? 今日はどこに行くって?」 京助が千雪似聞いた。 「酒田とか鶴岡とか」 ボソリと
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド327 BL小説 「いや、あいつ大抵携帯電源入れてへんやろ」 「せえけど、今、ホテルにおるて」 「俺のカーナビ、PCで走行管理できるよって」 研二は納得し、また何かあったら連絡をくれるように辻に言い、携帯を切った。 研二から辻の話を聞くと、京助は「ったく、あのバカ!」と
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド321 BL小説 三田村も後に続いて、駐車場の車に乗り込む京助に、「俺も行きます」と言うと、助手席のドアを開けた。 京助のマンションに着くまで、二人は言葉がなかった。 京助はエントランスの前に車を乗り捨てて、中に駆け込んだ。 ガードマンのジョージに千雪が来なかったか
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド318 BL小説 日比谷、芝ビルにある甘味処やさかでは、午後の繁忙時が過ぎ、スタッフが順次休憩に入り、研二はたった今入ってきた年配女性二人組がテーブル席に着くと、メニューやお茶をトレーに乗せて立った。 「ご注文がお決まりになりましたらお声掛けください」 不愛想で強面、
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド317 BL小説 そろそろ出かける時間になったのを、カウンターの上に置かれたデジタル時計で確認すると、研二はコーヒーを飲み干して立ち上がった。 「洗い物はやっとくし」 「食洗機に放り込んどいたらええ」 セーターの上にレザージャケットを羽織ると、研二は玄関に向かう。 「千雪
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド314 BL小説 九時を過ぎている。 それにドアチャイムだ。 宅配業者ではないだろうし、来客の予定は聞いていない。 ただし、オートロックとはいえエントランスのドアは下手をすれば住人の誰かに続いてなら入れてしまうが、その前に管理人室がある。 「何や、研二、鍵忘れたんか?」
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド313 BL小説 何でまた京助出てくるねん。 そう言えば………。 推理小説書いてみろと言ったんは京助やったな。 京助に言われるまで、千雪は古今東西の推理小説について、キャラクターやトリック、謎解きの方法などについて、ああでもないこうでもないと推理小説研究会のメンバーと
月夜の猫-BL小説です メリーゴーランド308 BL小説 「エラリークイーン。また全巻読も思て。まだ、国名シリーズの途中、ギリシアや」 「何冊あるんや?」 「四十冊くらいか?」 「こないだ読んどったんは何やった?」 「ヴァンダイン。あれも何べん読んでもおもろい」 研二は本に目を落とす千雪を見て微笑み、風呂
アガサクリスティ生誕130年記念!ポワロとマープルおすすめランキング
こんにちは、らそりんです。「私の好きなアガサ・クリスティ」をブログで勝手にシリーズ化して掘り下げています。今回は代表作・名探偵ポワロのドラマシリーズシーズンごとのエピソードベスト1のご紹介です。 目次 ドラマ名探偵ポワロ […]