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今日は「文化の日」である。元々は、1946年に『日本国憲法』が公布された日になるが、同憲法が平和と文化を愛する理念を保持していることから、「文化の日」となった。さて、文化と文明という言葉のイメージを考えて見ますと、文化が人間的・有機質的なのに対し、文明というのは機械的・無機質的な感じがする。よって、文化とは、どこか我々の生活に入り込んでいる習俗のような次元でとらえられるものが多い。食事作法であったり、日頃の挨拶や服装、そういうのが「文化」だと考えられている。それを総体として「日本文化」とした場合、その多くに、伝統的な仏教が関わっていることは少なくない。さらに、身体作法を積極的に取り入れていた禅宗が関わっていたことも否定できない。ところで、日本仏教の寺院建築について、坂口安吾(1906~1955)が興味深い...「文化の日」の「日本文化私観」