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長く風景を撮ってきた。風景は写真よりもずっと考えてきたことかもしれない。それは人間の視覚が介在することによってはじめて風景となることは理解している。存在する風景自体がエモーショナルを内包しているわけではなく、それは人間の知覚によるものであろう。よってできる限りエモーショナルを排除し「植物図鑑」のように撮ってきたけれど、だからといって何かを見つけたわけでもない。ここへ来て風景の背後にあるものを確認していかなければならないのだろうか。ステートメントとして社会的意味を持たせるのは容易かもしれないけれど、あえてそれをしてこなかったのは何故か。もう一度原点に立ち返り東京写真美術館「風景論以後」を鑑賞する…
3年前、緊急事態が発せられた頃によく観ていたYouTubeチャンネルは、同じくその頃に開設された。まだ撮影もぎこちないけれど一言も発さない淡々とした作業風景は観ていて飽きないなと思った。昨日、久しぶりにそのチャンネルを覗いてみるとなんと登録者数100万人で1動画あたり100万再生を超す人気チャンネルとなっていた。わずか200本に満たない動画数で驚異的な再生回数である。コロナ禍で大きく人生が変わった人はたくさん居る。
この日の乗らせてもらっていいですかシリーズは14吋の90年代リトルカブ。オーナーの入手直後から見ているけれど、わずか半年の間に70ccエンジン換装デカドラム化とあれよという間にバージョンアップされた株車。銀行員カブの鉄ボックスがたまらなく良い。オーナーは高校生の時に限定解除して1シーズン2セットのタイヤを消費するほど毎日奥多摩を走っていたツワモノ。そんなビッグマシン使いの彼に人生上がりのバイクはコレでいいと言わしめたオートバイである。乗らせてもらうと吹け上がりは気持ちよく、幻の5速を踏んでしまうほどの伸び代があり、なおかつ2速発進でトコトコ走っても気持ちいい良きエンジン。中華パーツを使えば驚く…
大谷がホームランを打った写真を見る理由は、まだ観ぬ物をみることによって獲得される驚きを求めるのではなく、臨場感の回復である。(中平卓馬)
東名下り、帰省渋滞20キロ表示の中を諦めて進む。気温34℃、もちろんクーラーはない。車も人間も拷問のような1時間。しかし渋滞中もインラインブロアは有効でアイドリングが不安定になることはなかったけれど、さすがに後半は水温計が真ん中より上を指してヒヤヒヤする。純正電ファンは径が小さすぎておそらく役に立っていないのであろう。来シーズンはスパルの大径電ファンに付け替えようかと思案する。真夏にこんな長い時間の渋滞に突っ込む事は年に一回だけだけれど、最も恐ろしいのは中央環状線トンネルの渋滞である。ここは頻繁に捕まる事があるので備えておくべきだろうと真夏ゆえ切実に思う。今年の帰省は慌ただしく迎え火を炊いた後…
出勤前、バケツを引っくり返したような土砂降りは10分程度で、家を出る時にはピタリと止んだ。だいたいいつもはこの土砂降りの10分間で通勤してずぶ濡れになるパターンだけれどこの日はラッキーと思った。しかし雨がピタリと止んだのはいいけれど、いきなり強烈な日差しとなった。濡れた路面からは涼風どころか噎せ返るような、サウナのようにな熱さと湿度となって仕事場に辿り着いた頃には結局汗でずぶ濡れになった。
今や動画を生業にしたい若者はたくさんいるはずかと思ったら、制作会社には若手が足りないらしい。新しく社長に就任したNさんは言った。新人はたくさん入ってくるよ、彼らはテクニックはあるし丁寧なんだけれど、なにせ時間がかかりすぎて仕事にはならない。趣味の動画を作るのと大きく違うのは工数制限である。自分のやりたいようにはなかなかできない、憧れでジブリに入社してもすぐに辞めてしまう人たちも同じであろう。憧れるのはやめましょう、憧れを捨てて喰うためだけに頑張りましょう、とはオオタニさんは言ってないけれど、若手不足は切実な問題のようである。
張り切って早起きしてミジェットを車庫から出したまでは予定通りだったけれど、暖気中にエンストしたのち二度とエンジンはかからなくなった。ああ、そういえば電磁ポンプの音がしてなかったな、、、まいったなあと、ポンプ叩いても擦っても撫でても復活せず。これが出先じゃなくてよかった。新品のポンプがたった3年でご臨終に。最近の電装品は本当に当たり外れが激しい。しかし3年使えたということは当たりなのかハズレなのか、いや、そんな消耗品じゃないだろうとか複雑な思いでモヤモヤしながら摘出。風の入らない車庫で大汗まみれとなった日曜日。
今週末は500年ぶりくらいにプリントしようかと考えていたけれど、ちょっと業務が忙しくなってきて先送りする。無念。現像液は発酵してないだろうか、まだプリントの仕方を覚えているだろうか。
朝、事務所のエレベータが閉まる寸前に自転車と一緒に飛び乗った。先に居たのは60代の女性でボクと自転車を見るなり眉間にシワを寄せて「言いたかぁないけど、」と言った。参ったな朝から小言かよと思いきや「言いたかぁないけど、熱いわねえ。」だった。これだけ暑さが続けば慣れそうなものだけれど、それでもやっぱり暑い。これだけ暑くてもメインの車にエアコンが付いていないのは東京でボクだけかもしれないと思ったりする。18歳でミニを乗り出してから次にMG1100と、何年もエアコンの付いた車を持っていなかったのでさすがにヤバいという事で生意気にもセカンドカーを持つことにした。ボクの人生で店頭買いをしたのは今のところこ…
日本人の職人気質、親方絶対の丁稚奉公の心構えはどこかに行っちゃったんだろうか?体育会系企業はもう時代遅れなんだろうか。ちょっと叱られただけですぐにパワハラ扱いって何だろう。学生時代から体育会系で、てめえこんな事も出来ねえのかボケカス、なんて言われながら仕事を覚えてきたボクにとってそれは多分永遠に理解できないのかもしれない。根性と忍耐と闘争心、くそったれ精神はもう教育されてないのだろうか。人間には親分肌と子分肌があってボクは完全な子分肌である。親方を喜ばす、親方に認められることにこの上ない喜びを感じる性分である。最初は馬鹿かこの野郎って言われていたのが5年後には、なかなかいいじゃねえか、って言っ…
山手トンネルの外気温は55℃というツイートが流れてきた。風呂より熱いそんな所でミジェットで渋滞にはまったら車も人間もアウトである。今の時期に山手トンネルに潜るときは必ず渋滞情報をチェックしている。
週末は商店街プロレス。久しぶりに観戦したけれど、この暑さ、コレくらいのユルさが心地いいエンタメ。帰宅後は当然プロレスごっこがはじまる。中年になっても子供脳、進歩がない。
目眩がするほど危険な暑さの中、ヒーターの塗装を剥がしてサフェまで吹いた。こうも暑いとヒーターの熱さを想像するだけで目眩がするけれど、それでも今から寒い冬支度。
浅野忠信氏のツイッターから映画「箱男」の撮影中の様子が流れてきた。主演は永瀬正敏。ボクの中の箱男はもうひとまわり若いイメージだけれど、いや、彼らであれば間違いなく良いだろう。箱男は今の時代だからこそ面白いかもしれない。公開は2024年。 箱男 (新潮文庫) 作者:公房, 安部 新潮社 Amazon
アルピーヌ、やっぱりA110だけは別格。試乗してみたい。911かアルピーヌかと言われたらアルピーヌを取ると思う。買えないけれど。 7月22日(土)-30日(日) ALPINE A110 FAIR開催 - Alpine Japon - アルピーヌ・ジャポン
朝一番、今日の作業内容を頭の中でイメージする前に別の指示が舞い込んできた。局から7年前の映像データを出して欲しいとの事。まずその仕事を片付けるべくロッカーの中からハードディスクを取り出して繋げてみるもウンともスンとも言わない。仕方なく筐体をバラしてHDDを抽出し直接繋げてみると認識はするけれどどうも様子がおかしい。データを移そうとコピーしてもすぐにフリーズしてしまう。何とかだましだましバックアップを取りながら恐る恐るデータを抽出できたけれど、結局半日が潰れてしまった。10分離れた場所にある倉庫にマスターが保管してあるから最初からマスターを使えばよかったのだけれど、この暑さで外に出るのが億劫で随…
外に出るといつのまにか真っ暗だった。夜なのに汗が噴き出してくるほど蒸し暑い渋谷を脱出した。バイクで走れば多少マシかと思ったけれど信号で停まる度に汗が噴き出してくる。しかしこの熱気は代々木公園前交番の信号までで、富ヶ谷からは確実に空気が変わった。そこから先は涼しいのである。やはり谷部は熱気が籠もるのだろうか、そこには驚くほどはっきりと熱の境界線があった。
急ぎの仕事があるからと散々後回しにしていた友人のお店のデザイン、来月頭にオープンという切迫した事態に気が付き、ロゴとフライヤーと名刺製作に一気に取りかかった。尻に火が付くとアイデアの神様がストンと下りてきてくれるはずなんだけれど今回ばかりは難産。友人という事もあって遠慮部分と我が儘言いたい放題部分が絶妙に交錯して着地点がなかなか定まらない。十代の頃からの付き合いでボクの出方をよく心得ていてまるで掌で転がされているようだ。一難去ってまた一難、なかなか休ませてもらえない便利屋雑用ディレクターは忙しい。
ある旧車雑誌の編集長と話をしていた。世代が近いという事もあって話は尽きることはない。世間ではすっかり斜陽となりつつある印刷媒体だけれど旧車関係に限っては勢いは衰えず、寧ろ活発になっている部分もあるらしい。読者ターゲットが紙世代の中高年というのもあるだろう。車雑誌なのに新車記事はほとんど載って無いという考えてみれば不思議な雑誌、しかし記事ネタは尽きる事がなく、特集もやりたい事もまだまだたくさんあるという。そんな近況をまるで子供のような目で語る編集長をちょっとうらやましく感じ、久しぶりに好きを仕事にしている人に会った気がした。
この暑さになると仕事でもプライベートでもTシャツしか着ない。朝の着替えで悩まなくていいので楽である。その代わり1日3回くらい着替える日もある。よってTシャツの量はかなり多く、たかがTシャツなのに謎のルールで作業用とお出掛け用と区分されている。まあ、これはシーズン1かシーズン3の違いなのだけれど。Tシャツは以前から米国綿100%ばかり着てきたけれど近年はもっぱら安価な無印良品の太番手天竺編みTシャツばかり。これが着心地最高なのである。エアなんちゃらとかクールなんちゃら等の生地は好まず、ヘビーコットンを好むのもおじさん世代故だろうか。しかし本格的暑さになる頃には店頭品薄になるのでシーズン早めに何枚…
ロケ弁はだいたいシウマイ弁当か金兵衛と決まっている。しかしごくまれにこの津多屋ののり弁が配給される。よほど予算が取れる時にしか配給されないのでボクにとっては最上級のご馳走である。これがまた絶品で、おかずどの品をとってもメインになるのではというウマさ。しかしボクにとってはツチノコ級の弁当なのでその存在をすっかり忘れかけていたら、同僚が澁谷のデパチカで買ってきてくれたのである。現場で慌ただしく掻き込んでも旨いけれど、落ち着いてゆったり食っても旨い。当たり前か。
都心32℃。これくらいの気温ならまだ快適走行でいつもの会合へ。 この日の乗せてもらっていいですかコーナーはシムカ1000GLS。シムカ自体が日本では珍しい上にオリジナルという貴重車。ラリーは何度かご一緒したことはありますが素の1000はお初。素とはいえメーター周りはラリー以上にモデファイされておりやる気ムンムン、、ですがシートへ座ると仏車ならではの極楽フカフカ、うな丼君風に言えば大トロです。 ククライスラー傘下になった直後の車になるのだろうか、そういえばなクライスラーマークが国籍不詳な錯覚に陥る。フィアットやアバルトなどのコラボも多いシムカだけれどこの車に限っては純粋なフレンチの匂いがあるよう…
ギャラリー・ニエプスへ桑原甲子雄さんの昭和6×6展へ。2014年の世田谷美術館の展示以来だろうか、桑原さんの中判のこれら写真は初見。特にタイトルとなったフライヤーの写真は強烈でプリントも大変良かった。大四ツなのに大迫力である。中藤さんがプリントしたというこの写真、やはり上手いプリントを見ると大いに刺激される。価格も考えようによってはお買い得で、圧倒的に赤丸が付いてたこの写真、これだけでも世に出した甲斐があったと中藤さんが仰っていた。 www.niepce-tokyo.net
気温33℃。赤旗再スタートの決勝レース、再スタートを切るまでの待ち時間、それまで全開走行でガンガンに熱せられたエンジンルームでは燃料が沸騰しはじめている。再スタートから1コーナーを抜けるくらいまでの、燃料が入れ替わるまではみな沸騰燃料・パーコレーションとの戦いである。我がチームはインラインブロアをキャブとタコ足に向けて設置してあるので対策は万全だった。この対策をそっくりそのまま流用したのが先日の我がミジェットである。猛暑の中の筑波からの帰路、東北道上りも渋滞上等と構えていたけれど、まあそういう時は大抵スムーズに流れるものである。
冷えた暗い部屋に引き籠もること一ヶ月、やっと作業が終わった。さすがに150分尺は果てしなく長く、編集点は3000を超えた。さすがにM2macも徐々に動きが微妙になりバックアップをいくつも取り過ぎてどれがどこまでのファイルかわからなくなるほどの混乱ぶりは我ながら小心者だなと思いながらも無事ゴールに辿り着けた事に安堵する。とはいえおそらく明日のMAプレビューでうっかり点を発見して後悔するのは毎度の事、まあそれでも所詮自分はこんなもんだと飲み込めるような齢になってきた。
ヒリヒリと顔が痛い。毎年、週末に撮影しながら徐々に焼けていくのだけれど今年はいきなりの炎天下の現場で一気に日焼けしてしまったために痛みが酷い。Tシャツを脱いでもTシャツを着ているようになってしまった。6月は休みなく薄暗く寒い部屋にずっと引き籠もっていたので仕方ない。そんな暑さに慣れてないカラダでよくぞ熱中症にならなかったものだと意外に頑丈なカラダに気づく。先週、社内はインフルAが蔓延って3人がダウン。またしてもボクだけ感染しなかった。昨年あれだけ身近で大爆発したコロナにもかからなかったし、妙な免疫力でもあるのだろうか。しかしその分、ダウンした皆の仕事を背負ってしまうという実に損な役回りである。