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「絶望を希望に変える経済学」アビジット・V・バナジー、エステル・デュフロ著、村井章子訳、日経ビジネス人文庫、2024年4月ノーベル経済学賞を受賞した2人の経済学者が、経済学を通して人々に希望を持ってもらうために記した本。不平等拡大の原因と対策について多くのページを割いており、全体的にマイケル・サンデル著「実力も運のうち」に似ているように感じました。ただ原書の出版時期を調べてみると本書は2019年。「実力も運のうち」は2020年。本書の方が先でした。著者のアビジット・V・バナジーはインド出身、エステル・デュフロはフランス出身ということで、アメリカだけでなく、インドなどアジア、及びヨーロッパの事例も多いです。また反トランプの姿勢が鮮明です。不平等を抑制する手段として、超高所得者の最高税率の引き上げを挙げつつ、...絶望を希望に変える経済学