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「やっぱりSAMなんだよー」 半信半疑ながら、私の指差しの理論?に納得した妻。 それから、指差し講座がたびたび開かれる様になりました。 基本は私が導き出した、指差しの理論。理論と言うより簡単な理屈ですが、 大多数に通用するのでこれで大まかな所は間違い無いでしょう。 妻の指差しで一番違うところは、指差しの指と腕の使い方。 先ず指、目の前にある画像を人差し指の腹で押さえていたので、常に指は上を向いています。 腕も画像を押さえやすく肘が曲がっていたので、腕をまっすぐ伸ばす事、そしてそれに沿う様に 指を指す事。 先ずここから始めました。 つづく 【自閉症テレビ18】自閉症と自閉症の会話
妻本人はずっと指差しによるコミュニケーションが成立していたと思い込んでいたのです。 それから、妻が考える指差し。私が考える指差し。指差しとはどう言う事か。普通は幼児でさえ 無意識に出来るという事実。妻の指差しがいかに他の人に理解されないかと言う実例。 妻の指差しよりも私の指差しの方が他人に理解される事。 マインドブラインドネスの理論をも含みながら、自閉症児が指差しをしない事。 なぜ私が自閉症なのに指差しが出来るのか。共同注視とはどう言う事か。つまり、行き着くところは SAMを獲得出来ていないからなのか。 「やっぱりSAMなんだよー」指差しをネタに相当な時間を費やし論議を重ねました。 つづく 【自閉症テレビ25】自閉症サンプル
ほらあれ、あれ。 妻が指差した通りを見たとすれば空になります。 だから、今まで多くの友達は「・・ああ・・そう」と適当な相づちを打っていたのでしょう。 妻も指差しをしても誰も分かる人が居ないから「たまたま気付かなかったんだ」と考えていたフシが あります。 それで、妻★は何の疑問も持たず齢を取ったのですが、ある日突然、大発見をしたかの様に部屋に 飛び込んできました。 ★「ねえねえ、自閉症って指差しが出来ないんだって。知ってた?」 ◎「知ってるよ。」 ★「ホント?ホントに知ってる?指差し出来ないのに知ってるの?」 ★「知らないのに、知ってるフリしてるんじゃないの?」 ◎「何言ってるんだよ。知ってるよ。」 ◎「知ってるし、オレは出来るモン。出来ないのはヒヨ..
★「ほらっ、あれ見て」妻★は知能があるので、人並みに指を指す事があります。 しかしその指差しは、他者とのコミュニケーションツールとして使いこなされて来たモノでは無く、 多分今まで評判は良くなかったからでしょう。私と二人きりの時に希に使うしぐさ(ツール)でした。 ★「ほらっ、あれ」妻★の指はあらぬ方向を向いています。 生まれ育った家庭の中ではあまり使い道の無かった指差し。しかし「指差し」と言う言葉は理解して いますし、「指を指す事」の意味合いも十分に理解しています。 しかし字義通り理解している事と、コミュニケーションツールとして使いこなせる事は別です。 独自の解釈をして理解していました。 それは、この様な解釈です。 ..
私が物理現象の一つとして指差しを理解したり、仲間とおぼしき工員さんが独自の解釈法を編み出して いる中、知能が高いはずの妻が、全く指差しに意味を見出す事無く必要性も感じないまま大人に なったのは何故でしょう。 それは、その生育環境にあると私は考えています。 以前にも書きましたが、妻の母親は、妻よりもより自閉症の特徴が色濃い人でした。 妻の実家に遊びに行くと「扇風機つけようか」と扇風機を回してくれるのですが、扇風機はあさっての 方向を向いています。 風が直接肌に当たるのが嫌いなので、空気の循環の為に扇風機を回しているのかと思っていましたが、 実は違いました。 「そう言えば、扇風機の風を向けるの苦手なんだ」妻が突然呟きます。 「房江さん(義母)も全然..