FIRE(経済的自立と早期リタイア)を実行するとき、よく語られるのは「いくら貯めたか」とか「どんな生活をするか」です。 でも実はもう一つ大切なことがあります。それが「辞め方」です。 「会社をどう辞めるか」は、単なる形式的な話ではなく、FIRE後の精神的な満足度に大きな影響を与え...
2022年3末に完全リタイア。「FIREの自由で創るセカンドライフ」をテーマに情報発信~FIRE-Driven Lifestyle Innovation~
FIRE(経済的自立と早期リタイア)を実行するとき、よく語られるのは「いくら貯めたか」とか「どんな生活をするか」です。 でも実はもう一つ大切なことがあります。それが「辞め方」です。 「会社をどう辞めるか」は、単なる形式的な話ではなく、FIRE後の精神的な満足度に大きな影響を与え...
アーリーリタイアをしてから、通勤電車とはまったく無縁の生活になりました。 出かける用事があっても、平日の朝の通勤時間はなるべく避けるようにしています。 ところが先日、やむを得ない用事があり、朝8時頃に地下鉄で移動することになりました。 久しぶりに、通勤ラッシュの電車に乗るこ...
前回の記事では、「最初の落し穴」として、「生活費×25倍」という計算式において25倍ばかりに気を取られ、肝心の「生活費の見積もりが現役時代ベースのまま」といった点をお伝えしました。 今回はもうひとつの落し穴、つまり 「 25倍という数字だけで“安心できる構造”が完成するわけではな...
FIRE(経済的自立と早期リタイア)を考えるとき、「生活費×25倍」という計算式は多くの人が目安として使っています。 この式は一見シンプルで、使いやすいモデルですが、そこには意外と語られない落し穴があると僕は感じています。 よく言われる「インフレを考慮していない」とか「米国経済...
アーリーリタイア生活では、「暮らし方」が日々の幸福度に大きな影響を与えると、今あらためて実感しています。 ここでいう「暮らし方」とは、どんな街に、どんな住まいで、どんな人と、どんな距離感で暮らすか・・という全体設計のことです。 たとえば、都心のマンションに住むか、地方の戸建てに...
いまでこそFIRE(経済的自立と早期リタイア)という言葉が一般化していますが、90年代の頃にもアーリーリタイアというトレンドは記憶しています。 当時は完全リタイアは「隠居」、セミリタイアは「脱サラ」とも呼んでいて、当時の常識ではそれなりの「高収入」、「出世組」、「退職金が多い大企...
アーリーリタイア生活を続けていると、日々の中で「自分の感じ方が変わってきた」と思うことがあります。 リタイア後の特別な出来事とかで感じるというより、変哲もない日常の中にいて、「以前とは違った視点や感情が生まれる」という種類の変化です。 今日は、そんな「サラリーマン時代にはなか...
僕はアーリーリタイア以降、月末時点での資産状態を記録し続けています。 今回はリタイアから37カ月目で、いつもと少し視点を変え、資産管理そのものが僕の「願望」や「恐れ」をどのように反映しているかを自己分析しながら実施してみました。 資産状況は「 金融資産」と「純資産」についての推移...
FIRE(経済的自立と早期リタイア)が身近に語られるようになった今、完全リタイアを前提にすると「資産1億円」はひとつの基準として意識されています。 確かに明快な数字ですし、「1億円を達成して仕事を完全に辞めよう」といった目標としても自然なのでしょう。 ただ実際には、 経済的・精...
なぜ、会社員時代の「我慢」という負債はFIREで回収できる?
アーリーリタイア直後から現在に至るまで、毎日の生活のなかで「ああ、リタイアしてよかった」と自然に感じる場面があります。 それは、「やりたいことができる」というより、「 やりたくないことをやらなくていい」という解放感 を味わう時です。 そして、その解放感が会社員時代に重ねてきた「...
僕は学生時代に様々なアルバイトをしていましたが、今思い返しても 強く印象に残っている極端な対比 があります。 その対比は、「マクドナルドの厨房」と「一流ホテルのレストランウエイター」です。 当時は10代で右も左も分からない中で、ただ仕事に必死でした。 でも今になって振り返る...
ある記事で、スーパーの総菜を毎日“半額”で買って暮らしている50代男性の話を読みました。 就職氷河期に苦しみ、非正規の立場から抜け出せないまま年を重ねた方のようです。 「若い頃は、こんな生活になるとは夢にも思わなかった」、「唐揚げ弁当が残っていてラッキーだった」・・。そんな言葉...
年収1,200万円だった元部長が、再雇用で年収7割減。しかも若手社員に過去の武勇伝をさえぎられ、「惨めさを感じた」と語る記事を見かけました。 その記事では、「シニアが再び働きがいを感じられる組織づくりが大事」と、あくまで企業側の制度や環境に焦点が当てられていました。 でも、僕に...
昨日はブログの更新をできませんでした。 とくに、病気で寝込んだわけではありません。 ほぼ毎日、飲み会やら旅行をしていてもブログ更新をしてきた僕ですが、さすがにぐったり更新できない状況を今日は簡単に報告します。 朝からDIY リタイア後、購入した空き家の整備として丸1日、庭の草木を...
テレビの街頭インタビューなどで「年金だけでは暮らせない」「老後資金が足りない」といった声がよく取り上げられています。 こうした報道を目にするたびにいつも疑問を感じてきました。 というのも、僕の母の生活実態を見ていると、老後生活にそこまで多額の資金が必要だとはどうしても思えないから...
「働いたら負け」・・というのは、働くことへの違和感や抵抗感、そして社会構造そのものへの抗議の言葉だったりします。 こうしたスタンスを取ることは悪くはない(そう思えるぐらい社会経済も行き詰まっている)とは思いますが、どうしても「働いたら負け」と考える方に伝えたいことがあります。 今...
先日、こんなメッセージを読者の方からいただきました。 「私は”静かな退職”によって被害を受けています。最低限の仕事しかしない同僚の業務が『時間内に終わらないから』という理由で、上司から私に一部を引き取るよう指示されます。そんな同僚の“静かな退職”のしわ寄せが自分にきていて、と...
僕のFIRE生活は、子育ても終え、仕事にも一区切りがついた50代という、比較的遅めのタイミングから始まりました。 それだけ長くサラリーマン生活を続けてきたせいか、FIREで手に入れた「自由」には、あるひとつの欠落を強く感じています。 それは、「日常の変化」がなくなることです。...
定時で帰る。余計なタスクは引き受けない。出世にもこだわらない──そんな「静かな退職(Quiet Quitting)」という働き方が、いま注目を集めています。 最近読んだある記事では、「静かな退職を選んだ若手社員の末路」として、 市場価値の低下・AIによる業務の喪失・キャリア崩...
「お金の好きな方、いますか?」 ←そんな質問自体が違和感でしかない
「お金という存在を好きか?」というフレーズをみて、少し戸惑いを覚えました。 今日はその違和感について綴ってみたいと思います。 もちろん、お金はとても大切です。ですが、「好きか?」「愛しているか?」と問われると、どうもピンときません。 例えるなら、「空気が好きですか?」、「水を愛...
FIRE生活に入ると、意外と多くの人が「自由なのにやることが見つからない」という状況に陥ります。 僕自身、当初は「リタイアしたらこれをやろう」とリストを作っていましたが、そのリストをあえて使わず、自分の思うままの感性に任せてリタイア生活でやりたいことを見つけています。 こうした行...
定年退職を無事に迎え、ホッとした夫に対して、妻がある秘密を告白する・・という The Gold Online の記事を読みました。 あまりに衝撃的だったので、今日はそのことを綴ります。 定年退職の翌日、突然明かされた「1,000万円の秘密」 これは、月収64万円、退職金2,70...
FIRE失敗というのは、一般的には「お金が尽きて働かざるを得なくなる」といった経済的破綻を指します。 経済的な自立が前提ゆえ、その土台が崩れるのは確かに失敗というか不本意です。なぜなら「望まない選択(例えば、働きたくないが働く等)」をしなくてはいけないからです。 僕はいまFIRE...
FIRE後、都会生活を離れて田舎生活をするというのは、自分のなかの選択肢にありながら断念した経緯があります。 やはり、都会生活の長い僕にとっての田舎ゆえの大きな-ハードル?というのは、うじゃうじゃいる虫たちです。 今日はそんな虫嫌いが少し変化した体験です。 空き家のリノベ 僕は以...
FIRE前の不安として、「FIRE生活では膨大な時間を持て余すのではないか」と悩む人も少なくありません。 実際、完全リタイアをしてFIRE生活に入った僕も、多くの自由時間を手に入れました。 それは、「やりたいことを思いきりやるための時間」でもありますが、実際には、はじめから明確...
先日、ある記事を読みました。内容は「1億円を貯めた男性が、FIREを目前にしてなぜか踏み出せずに悩んでいる」というものでした。 記事のなかでは、入社後にFIREを目指して節約に励み要約計画通りにお金を貯めたがなぜかFIREすることに躊躇している、というものです(この部分は4コマ漫...
リタイア生活に入ると、「ストレスから解放された」という感覚は確かにあります。 会社員時代のように、時間的な制約もなければ、無意味な人間関係に悩まされることもありません。 「自分のペースで一日を組み立てられる」日々は、想像以上に快適です。 とはいえ、すべてのストレスが消えるわけで...
働いていた頃には決して交わらなかった平日午後の時間帯には、不思議な人間模様が広がっていました。 そんな「平日午後の人間模様」から、アーリーリタイア後は驚きや気づきを得ています。 ということで、会社員時代の僕が想像できなかった「平日午後の(愉快な)裏社会」を少し紹介します。 子供...
日本に住んでいると、物価高や円安の影響で「自分たちはどんどん貧しくなっている」と感じることも多くなりました。 外国人観光客が安い日本を訪れてすごい消費をしている様子を見ると、豊かな国とはとても思えません。 政治の混乱や経済の先行き不透明感も加わり、将来に悲観的になりがちです。 ...
FIRE後、多くの人が「さあ、新しい人生を始めよう!」とばかりに、住まいや人間関係、日々の習慣などを一気に変えたくなります。 でも、そこで 少しだけ立ち止まってほしい のです。 僕自身の経験から痛感したのは、「FIRE後すぐに生活を変えすぎると、かえって自由の質が下がる」とい...
FIREを達成すると、多くの人がまず「解放感」を味わいます。 働く義務、ルーティン、会社の制度や人間関係・・。長年にわたって自分を縛ってきた枠組みから解放されることで大きな高揚感が生まれます。 しかし、その高揚感が落ち着いた頃、ふと「自由のなかでどう生活していこう」と持て余し...
FIRE(経済的自立による早期リタイア)という言葉には「自由」や「解放」といった希望を感じる人が多いようですが、実態はシンプルです。 それは単に「経済的に自立し、働かなくても生活できる状態」にすぎません。 そんな状態ですが、それぞれ人間には「意思」があるので、「選択肢がある」と...
「若い時はお金より経験だ」、「貯金なんかしないで旅に出ろ」。 これはよく耳にするフレーズですが、本当にそれが将来の自分にとって価値ある「投資」になるのでしょうか。 この問いに、ようやく自分なりの答えを持てるようになりました。 それは、「経験」という理由で若い時の消費を正当化するの...
先日、80歳をゆうに超えた母とランチをしました。 お店のモニターに、日本各地の名所がスライドショーのように流れていました。 僕が何気なく「ここ、どこだろう。綺麗だ・・」とつぶやいた瞬間、母はじっと画面を見つめ、「これは山口の角島大橋(つのしまおおはし)よ」と言いました。 ほどなく...
最近、「もはや休みは贅沢!5割が物価高で休日を返上…」という記事を目にしました。 物価高の影響で、副業やアルバイトに時間を割き、休日すら働かざるを得ない人が増えているという内容です。 特に気になったのは、その労働が「余裕資金を作るため」ではなく、「現状を維持するため」である点で...
完全FIREをしてから4年目になります。 今でこそスケジュールが3か月先までポツポツと埋まっていますが、FIRE直後は、あえてスケジュールをがっつりとは組まずにいました。 理由は「その時々で予定を好きに組める」という「解放感」を味わいたかったからです。 そんなアプローチは、今は...
FIREのベストタイミングはいつか? きっと大半の人は「FIRE所要額が貯まった時」と答えるでしょう。 それは1つの正解ですが、実際にFIRE生活に入って痛感するのが、その先の時間の有限さです。 つまり「FIRE後に自由に使える健康な日数」という制約こそ、お金では換算できない大事...
2025年5月末時点の資産状況です。 今回は資産(金融資産と純資産)の推移、ならびに前回まで「金融資産は過去4カ月の 減少」が続いたことのメンタル影響(感じ方)について綴りたいと思います。 金融資産の推移 金融資産は、現預金、株式、債券、年金保険等の資産総額です(不動産は含まず)...
居住するマンションのポストに警察からの「巡回連絡カード」が入っていました。 これは、警視庁が全国的に実施している情報収集&連絡活動のためのものです。 この連絡カードに自分の個人情報(氏名、住所、電話番号、家族構成、勤務先等)を記入し、最寄りの交番に提出することになっています。 ア...
近年、「富裕層が増えている」という報道を目にすることが多くなりました。 なかでも注目を集めているのが、野村総合研究所のレポートに登場する「いつの間にか富裕層」という表現です。 これは、贅沢な暮らしをしているわけでもないのに、資産だけが膨らみ、富裕層に分類されるようになった人々を...
最近、「静かな退職(Quiet Quitting)」という言葉をよく耳にするようになりました。 出世や競争に関心を持たず、与えられた仕事以上のことはせずに淡々と職場に向き合う。この怠けでも反抗でもないこのスタイルは、「これ以上は望まない」という静かな意思表示といえます。 一方、...
FIRE(経済的自立による早期リタイア)という生き方が注目される中で、「FIRE後の生活は本当に成り立つのか?」という不安もよく聞かれます。 特に、「資産を減らさずに暮らせるのか?」、「金融リテラシーが高くないと無理では?」という声は根強くあります。 でも実際のところ、 FIR...
FIRE(経済的自立による早期リタイア)への関心が高まる一方で、「今後はフルFIREの実現はますます難しくなる」と警鐘を鳴らす論考も登場しています。 とある記事では、マクロ経済やテクノロジー、移住戦略の変化を理由に「もはやフルFIREは非現実的」と論じていますが、果たして本当に...
FIRE(経済的自立による早期リタイア)を目指す人にとって、節約はごく自然な戦略の一つです。 支出を抑えることで、より早く経済的自立に近づけるゆえ、合理的で効果のある方法です。 ですが、FIRE後の生活においてもずっと同じ節約スタイルを続けていると、「自由になるために始めたはず...
給与だけでは資産形成に限界があります。 サラリーマンの収入は、毎月コツコツと働いて得るもので、一気に資産を増やすような加速度的な成長は見込めません。 今日は、 サラリーマンが本気で資産形成を考える際に、どの投資指標を軸にすべきか をお伝えします。 その結論として、個人的には...
FIRE後は「お金を使う感覚」、いわゆる経済観念が変化します。 経済観念とは、「お金の使い方・貯め方を支える、その人らしい感覚」のことです。 サラリーマンの頃は、「給与」という明確な基準があり、「基準を超えて支出したら赤字」とか「貯蓄は収入の〇〇%」と、すべてこの給与収入がベース...
FIRE(経済的自立と早期リタイア)を目指す人の多くが、「FIREをすれば、お金の不安から解放される」と考えています。 でも実際にFIREしてみた僕の感覚では、むしろその逆で、 新しい不安のかたち が現れると感じました。 たしかに、働かなくても生活できるだけの資産があれば、「...
今日は少し変わった話題を綴ります。 認知症が進行しつつある母親とのランチでの出来事です。 通信履歴を記録 母親は1人暮らしをしています。 年齢的にも不安なので、スマホ(といってもらくらくフォン)を持たせています。 スマホは僕にとっての「ホットライン」です。 ただ問題があって、いつ...
FIRE後の生活を送っていると、時にこうした声に出会います。 「余剰資産なんて、使い切らなければもったいない」 「そんなに残っているなら、もっと早くリタイアできたはず」 確かに、FIRE後の資産が思ったほど減らないというのはよくある話です。 運用の影響や支出の抑制により...
FIRE生活で「お金はゼロで死ぬべきか?」~Die With Zeroの見解
FIRE生活をしていると、「お金をどう使い切るか?」という問いに、たびたび向き合います。 中でも『Die With Zero』にある「お金は死ぬときに使い切るべきだ」という考え方は、FIREを実践する者にとって避けて通れないテーマです。 お金の出口戦略をどう描くかは、FIREの...
FIRE(経済的自立と早期リタイア)を目指す人にとって、「いくらあれば足りるのか?」は永遠のテーマです。 ネット上では「4%ルールで25年分の生活費を用意すればOK」など、数字で語られることが多いですが、実際のFIRE生活を通じて見えてきたのは、 「資産が多ければ多いほど自由に...
「仕事を通じて成長する」というのは、社会に出る前から言われ続けたセリフです。 成長とは、「仕事で知識を得たり、目標に向け努力したり、世の中に役立ったりすることで達成するもの」だという常識が、いつのまにか自分の中に根付いていました。 ですが、仕事から離れたFIRE生活を送るよう...
FIRE(経済的自立と早期リタイア)をした後、日常生活の中でいくつかの変化がありました。 そのひとつは些細なことですが、「冷蔵庫の中にあるものの賞味期限切れがほとんどなくなった」ということです。 仕事をしていた頃は、忙しさや急な予定変更などのせいで、まとめ買いした食材が期限切...
先日、「富裕層はFIREに目もくれない」というタイトルの記事を読みました。 そこで主張されていたのは、「経済的自立は、好きな仕事をするための手段である」、「イヤイヤ働いてきた人は早期リタイアを選び、充実して働いてきた人は独立起業を選ぶ」という構図です。 筆者の周囲にいる富裕層...
先日、あるFIRE実践者の記事(以下)を読みました。いわゆる、資産所得も得ながら「住民税非課税世帯」の制度を利用して、所得税の負担を抑えているという内容です。 この記事に対し、「働けるんだったら、ちゃんと働いて税金を納めろよ」と、不公平感を訴えるコメントが寄せられたそうです。 ...
FIRE(経済的自立と早期リタイア)という生き方が広まる一方で、それに対する批判の声も一定数あります。 批判が悪いわけではありませんが、あまりにも感情的に、「暇すぎる」「投資で生活できない」「働かないなんてずるい」など主観にこだわりすぎて論理性に欠けるケースもあります。 その...
なぜ人は歳をとるほど「孤独」を欲するか?~FIREに向く性格は後天的に育つ
歳を重ねるほどに、「孤独」・・いわゆる「ひとり時間」が心地よくなってきました。 この感覚には、同世代の友人たちも大いに共感してくれます。 学生時代から社会人初期にかけての僕は、むしろ「群れるのが好きなタイプ」でした。 予定が埋まっていないと不安で、飲み会や遊び、旅行も、できる限り...
1億円の金融資産をつくってFIREした元会社員が「持家か賃貸か」について独自の見解を述べた記事がありました。 結論としては「賃貸」という選択です。 その理由を読むと共感できる点も多くあるのですが、1億円の資産を保有したうえでの判断としては、少し違った見方もあるかもしれないと感じ...
FIRE(経済的自立と早期リタイア)をしてから3年、お金を取り巻く環境は不思議なことが起きています。 自由な時間が増えたにもかかわらず、「浪費したい」という欲はむしろ減り、それにもかかわらず家計全体の支出は リタイア前より約50%増 と増えています。 これは一見矛盾していて、単に...
FIRE(経済的自立による早期リタイア)をしてから、丸3年が経ちました。 FIRE前の自分は、「自由な時間が増えること」や「働かなくてよくなること」がメリットだと考えていました。 もちろん、それも間違いではありません。 ですが3年という時間を経て実感するメリットは、もっと深いと...
FIREできるのにしない人。 それは働かなくても十分な資産があるにもかかわらず、「FIREしたい」と言いながら、いつまでも仕事を続ける人です。 そうした「決断の先延ばし」を批判するものではありませんが、大切なのは その間にも、目に見えない「3つの損失」が積み重なっている という...
国民的グループ「嵐」が、来年“解散コンサート”を開くという報道が注目を集めています。 彼らは若くして圧倒的な名声と経済的基盤を築いており、もはや「働かなくてもいかようにでも生きていける状態」です。 そんな彼らが、グループとしての活動を終了するという決断を下したのは、ある種、芸...
ある「FIRE(早期退職)で失敗する人」というタイトルの記事で「FIRE(早期退職)してみたが幸せになれず、結局再び働き始める人が多い」という記述がありました。 失敗の原因でありパターンは、1つ目が「やることがない」、2つ目が「話が合う人がいない」、3つ目が「仕事をしている方が幸...
独身の今だからこそ実現できたFIREですが、もし自分が離婚せずに既婚のままだったら、それは本当に可能だったのか? そんな疑問がふと頭をよぎりました。 僕には、20年近くの家庭生活を送り、子どもの養育もかなり終盤まで共に過ごした経験があります。 その体験をもとに、「FIREを阻...
「なぜ、FIREをしたいの?」 そう聞かれて 「仕事を辞めたい」 と明確でインパクトのある回答をする人もいれば、 「とにかく自由に行きたい」 といった周囲からすると理解しにくい内面的な動機まで多様に存在します。 お金や時間が自由になるFIREだからこそ、 どんな人生を送りたいか...
今も時々、サラリーマンとして現役で頑張っている人たちに会う機会があります。 すると、一定の割合でこう尋ねられます。 「FIREって、退屈じゃないですか?」 この質問を投げかけてくる人は、FIREに対して一定の理想を抱きつつも、どこかで「本当に楽しいのか?」という疑念を抱えてい...
FIREで後悔しないためには、「早期リタイアによる逸失利益」をできる限り数値化し、それに見合う価値を冷静に見極めて納得感を得ることが重要です。 逸失利益とは、たとえば「定年まで勤めていれば得られたはずの収入」や「社会的信用等」といった数値的・非数値的な利益全体を指します。 早期...
2025年4月末時点の資産状況です。 金融資産は、先月よりもドル安・株安の影響を受け連続4か 月で下落し、リタイア時点(2022年5月末基準)の102.5%での着地となりました。 純資産についても、不動産評価額の微減によりこれまでの上昇トレンドが失速し、リタイア時点(2022年5...
もし「FIRE界隈で月次報告会を運営せよ」と命じられたら・・
もしFIRE達成者のコミュニティがあって、自分が「月次で定期報告しあう場を運営せよ」と命じられたら? そんな仮定のもと「月次報告会の運営概要」をどうするか考えてみました。 やはり、辛くて苦しい面もあったサラリーマン生活では「楽しいこと」を取りこぼしていました。 FIRE後はそうし...
最近、「リタイア後は1年かけて世界一周したい」という記事を読み、このような発想を持っている方はFIRE生活に向いていると思いました。 なぜなら、サラリーマン的な「細切れの時」を繋ぎ合わせて何ができるかを考えるのではなく、FIREだからこそ得られる「まとまった時間」をもとに、大きく...
現役時代、20代から長期・分散投資を続けた結果、FIRE(経済的自立・早期リタイア)を実現できたと感じています。 FIRE後、金融投資からは少し距離を置きましたが、実は今も「ある投資」を続けています。 それが、「健康」「人間関係」「心の潤い」といった 非金融資産への投資 です...
FIRE(経済的自立と早期リタイア)を決断するうえでの最大の不安は、「定期的な給与収入がなくなり、FIRE後の生活が行き詰まらないか」という点です。 そこで誰もが「資産シミュレーション」を実施し、収支バランスや資産取り崩しの持続性などを綿密に確認します。 しかし、FIRE後の...
リタイアして最初に戸惑ったのは、情報源が一気に狭まったことでした。 サラリーマン時代には、業界や経済の情報に自然と触れる機会がありました。 しかし、会社を離れると、そうした生の情報はほとんど入ってきません。 一方で、リタイア生活にはリタイア生活ならではの情報の拾い方もあります。...
FIRE(経済的自立による早期リタイア)によって「失うもの(損失)」として、17項目をリストアップしています。 今回の後半記事では、17項目のうち残る8項目について綴ります。 なお、4分類(経済的損失・社会的損失・心理的損失・日常習慣的損失)のうち、後半2つの「心理的損失・日常...
FIRE(経済的自立による早期リタイア)をすると、多くの自由を手にする代わりに 「失うもの(損失)」 があります。 そんな「損失」は4分類あり、「経済的損失・社会的損失・心理的損失・日常習慣的損失」というものです。 その分類ごと、17項目についての概要や対応策、所感などを綴ります...
最近、セミリタイアやFIREについて書かれたブログやSNS投稿を眺めていて、感じることがあります。 それは、FIREに至るきっかけが実に多様であるということです。 なんでもかんでも「FIRE」という、そもそも定義が曖昧な用語で括ってしまうと、その違いが見えにくくなってしまいま...
FIRE(経済的自立による早期リタイア)を目指す際、多くの人が参考にするのが「4%ルール」や「年間生活費の25倍」といった指標です。 たとえば年間生活費が300万円であれば、その25倍=7,500万円を確保し、それを年利4%で運用して暮らすという考え方です。 とてもシンプルで...
FIRE生活を送る上で、何を前提にするかによって、日々の生き方は大きく変わってきます。 中でも重要なのは、「この先も一切働かずに生きていくのか、それとも、いざとなれば再就職するか」というFIRE卒業を想定するかしないかという点です。 仮に、「FIRE卒業」として正社員に戻る可能性...
FIREをすると、いろいろなものを得ますが、同時に、いろいろなものを失いもします。 僕自身、FIREで「失った」と感じたものを「トップ5」として記事にしてきました。 今回、改めて「FIREから3年経過したいま時点、感じること」として綴ってみます。 なお、その5つとは、以下にな...
FIRE後に「なんだかつまらない」、「自由すぎて不安」といった、期待外れの声が聞かれることがあります。 サラリーマン生活から解放され「好きな場所で、好きなように生きれる」と、理想のFIRE生活を実現しても、「こんなはずじゃなかった・・・」と感じる人もいるのです。 この原因のひ...
今朝もいつもと同じく「のどかな朝」を迎えていました。 ですが急にある出来事が起こり、久しく感じていなかった戦慄が走りました。 リタイア生活を3年送りましたが、こんな恐怖は初めてです。 ということで、今日はその戦慄が走った「おぞましい体験」を綴ります。 のどかな朝 起きてからテレビ...
成功者の「FIRE観」を比較した(堀江貴文氏・イケハヤ氏・高橋歩氏)
FIRE(経済的自由により、働かなくても生きていける状態)は、多くの人にとって理想的なゴールです。 一方で、社会で成功し、十分な資産や影響力を持ちながらも、FIRE(自由にのんびり暮らす事)を選ばずに活動し続ける人たちも存在します。 今回は、堀江貴文氏、イケハヤ氏、高橋歩氏と...
多くのサラリーマンは、65歳ともなれば定年を迎え、「リタイア生活という自由」がやってきます。 会社に通う必要はなくなり、優雅な日々を送れると信じて疑わない「定年待ち」の社畜オジサンにとって、これからの時代は苦難の連続になるかもしれません。 そこで、FIRE(経済的自立による早期...
FIRE(経済的自立&早期リタイア)という「働かずとも生きられる自由」は、誰にとっても理想に映るかもしれません。 しかし現実には、年収が1億円を超えても「FIREなど意味がない」と語る人たちがいます。 たとえば実業家の堀江貴文氏などがその代表です。 最近、その感覚が少し理解できる...
FIRE後のいま、僕が実践している「FIRE生活での節約」は、現役時代にはできなかった方法です。 それは「スケジュールの柔軟性と手間」を活用して生活費を下げることです。 その対象は、2024年の家計支出で「支出先トップ」となっていた「旅費(25%)」に対して実施しています。 今日...
20代〜30代の若い世代から、「仕事が楽しいから70歳まで働きたい」、「生涯現役でいたい」といった声を耳にすることがあります。 特に会社員よりも、フリーランスや起業家など、自らの裁量で仕事をしている人にそうした傾向が強いように感じます。 僕自身も30代の頃はそうした言葉に共感...
なぜ、FIRE達成で「仕事を辞めること」が大事ではなくなるか
FIREは、経済的自立によって、働かなくても生活できる状態のことを指します。 そのため、現役で働く人(かつての僕自身も含め)は、「FIRE=仕事をやめること」という側面を過大に評価しがちです。 確かに、日々の仕事にストレスを感じていればこそ、「働かなくてもいい」という状態に強い...
「資産1億円で老後破産?」というFIRE事例に仕立てた“作り話”と思える記事がThe Gold Onlineから出ました。 それは、「資産1億円があっても、人生設計に計画性がないと、早期リタイアで破綻する」というメッセージです。 今日は、その記事の矛盾も指摘しながら、テーマから学...
昨今の株式相場の下落と円高の「ダブルパンチ」で資産評価額が幾ら目減りしているかを把握してみました。 いつもは月末時点に資産額をモニタリングするのですが、今日は期中の動きと、この時点での所感を綴りたいと思います。 資産推移 減少分をみると数か月分の生活費が吹っ飛んでいます。 金融資...
僕が会社員だった頃、「自分にご褒美をあげる」という習慣は少なからずありました。 美味しい料理を食べに行ったり、温泉でのんびりしたり、たまにブランド品を手に入れたりすることがそれです。 これらは単なる娯楽ではなく、 自分の感覚を取り戻すための儀式 のようなものでした。 ところが...
昨今のトランプ関税ショックによる相場混乱により、F IRE に批判的、悲観的な記事が増えると思います。 今朝、目に飛び込んだのは「 FIRE は負け組だ」とする記事です。 この記事はFIREとは何か、そのリスクは何かを考える重要なテーマでもあるので取り上げたいと思います。 記事の...
大人になると、勉強が将来の選択肢を広げてくれることや、生涯学習の大切さがわかります。 しかし、子供にとって「なぜ勉強が必要なのか?」という問いは、なかなか腑に落ちないものです。 新学期を迎え、いよいよ受験であったり、勉強が大切になる子供たちの親御さんも読者のなかにいらっしゃると思...
早期リタイアをしている男性が「平日の日中に表をプラプラ歩いていると職質された」ということを綴った記事を何度か読んだことがあります。 僕にとってそんな話題は他人事だと思っていました。 なぜならこれまでのFIRE生活3年間、職質されたり怪しまれたりしたことは一度もないからです。 それ...
FIRE(経済的自立と早期リタイア)がもたらす「自由」について、実は、世間では大きな混乱があると感じています。 多くの人が思い描くのは、 「会社の拘束から解放された自由」 です。 出社の義務も、時間の縛りも、組織のルールもない、そんな「解放感」をFIREのイメージとして持つのは...
FIRE(経済的自立&早期リタイア)を達成したあとに訪れたものは「解放感に満ちた浪費生活」ではなく「静かなる欲の消失」でした。 欲の消失とは、高価な物を欲することも、自由を満喫しようと散財することも無い、そんな状態です。 これは予想に反していました。 なぜならFIRE後は自由な時...
FIRE(経済的自立&早期リタイア)をすると、時間の使い方が大きく変わります。 リタイア前は「やりたいけど、なかなかできない」と思っていたことが、意外と自然に日常の一部になっていくものです。 僕にとって、その1つがアーティストのライブコンサートに行くことでした。 リタイア後、なぜ...
1億円ないならFIREは危険! 資産4000万円でも破綻する??
最近、「FIREは危険であり、労働こそが最もリスクが低く確実な資産形成手段である」と主張する記事を読みました。 そこでは「1億円を貯めるのに30~40年かかる」、「数千万円でFIREしても投資だけでは生活できない」、 そのうえで「労働は最もリスクが低く、確実に資産を生み出せる手段...
サラリーマンの頃は「アーリーリタイア後に〇〇したい」というある習慣を思い描いていました。 その1つは「喫茶店のモーニングを食べる」というものです。 でも実際にFIREすると、週に1~2回どころか、年に1回も行きません。 朝の喫茶店に出向いて、モーニングセットを注文し、コーヒーにパ...
2025年3月末時点の資産状況です。 今回、金融資産は過去3か 月は連続減少ですが、それでもリタイア時点(2022年5月末基準)の103.5%と、ほぼ横ばいです 。 一方、純資産は過去最高で、 リタイア時点(2022年5月末基準)の122%となりました。 金融資産の推移 金融資産...
3年前の今日は、リタイア前の最終出勤日でした。 長年のサラリーマン生活を終えた帰り道、、無事にアーリーリタイアできたことに安堵したのを覚えています。 当時は解放感で浮かれて何も考えていませんでしたが、3年が経った今は、「もうサラリーマンには絶対に戻れない」という確信を持っています...
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FIRE(経済的自立と早期リタイア)を実行するとき、よく語られるのは「いくら貯めたか」とか「どんな生活をするか」です。 でも実はもう一つ大切なことがあります。それが「辞め方」です。 「会社をどう辞めるか」は、単なる形式的な話ではなく、FIRE後の精神的な満足度に大きな影響を与え...
アーリーリタイアをしてから、通勤電車とはまったく無縁の生活になりました。 出かける用事があっても、平日の朝の通勤時間はなるべく避けるようにしています。 ところが先日、やむを得ない用事があり、朝8時頃に地下鉄で移動することになりました。 久しぶりに、通勤ラッシュの電車に乗るこ...
前回の記事では、「最初の落し穴」として、「生活費×25倍」という計算式において25倍ばかりに気を取られ、肝心の「生活費の見積もりが現役時代ベースのまま」といった点をお伝えしました。 今回はもうひとつの落し穴、つまり 「 25倍という数字だけで“安心できる構造”が完成するわけではな...
FIRE(経済的自立と早期リタイア)を考えるとき、「生活費×25倍」という計算式は多くの人が目安として使っています。 この式は一見シンプルで、使いやすいモデルですが、そこには意外と語られない落し穴があると僕は感じています。 よく言われる「インフレを考慮していない」とか「米国経済...
アーリーリタイア生活では、「暮らし方」が日々の幸福度に大きな影響を与えると、今あらためて実感しています。 ここでいう「暮らし方」とは、どんな街に、どんな住まいで、どんな人と、どんな距離感で暮らすか・・という全体設計のことです。 たとえば、都心のマンションに住むか、地方の戸建てに...
いまでこそFIRE(経済的自立と早期リタイア)という言葉が一般化していますが、90年代の頃にもアーリーリタイアというトレンドは記憶しています。 当時は完全リタイアは「隠居」、セミリタイアは「脱サラ」とも呼んでいて、当時の常識ではそれなりの「高収入」、「出世組」、「退職金が多い大企...
アーリーリタイア生活を続けていると、日々の中で「自分の感じ方が変わってきた」と思うことがあります。 リタイア後の特別な出来事とかで感じるというより、変哲もない日常の中にいて、「以前とは違った視点や感情が生まれる」という種類の変化です。 今日は、そんな「サラリーマン時代にはなか...
僕はアーリーリタイア以降、月末時点での資産状態を記録し続けています。 今回はリタイアから37カ月目で、いつもと少し視点を変え、資産管理そのものが僕の「願望」や「恐れ」をどのように反映しているかを自己分析しながら実施してみました。 資産状況は「 金融資産」と「純資産」についての推移...
FIRE(経済的自立と早期リタイア)が身近に語られるようになった今、完全リタイアを前提にすると「資産1億円」はひとつの基準として意識されています。 確かに明快な数字ですし、「1億円を達成して仕事を完全に辞めよう」といった目標としても自然なのでしょう。 ただ実際には、 経済的・精...
アーリーリタイア直後から現在に至るまで、毎日の生活のなかで「ああ、リタイアしてよかった」と自然に感じる場面があります。 それは、「やりたいことができる」というより、「 やりたくないことをやらなくていい」という解放感 を味わう時です。 そして、その解放感が会社員時代に重ねてきた「...
僕は学生時代に様々なアルバイトをしていましたが、今思い返しても 強く印象に残っている極端な対比 があります。 その対比は、「マクドナルドの厨房」と「一流ホテルのレストランウエイター」です。 当時は10代で右も左も分からない中で、ただ仕事に必死でした。 でも今になって振り返る...
ある記事で、スーパーの総菜を毎日“半額”で買って暮らしている50代男性の話を読みました。 就職氷河期に苦しみ、非正規の立場から抜け出せないまま年を重ねた方のようです。 「若い頃は、こんな生活になるとは夢にも思わなかった」、「唐揚げ弁当が残っていてラッキーだった」・・。そんな言葉...
年収1,200万円だった元部長が、再雇用で年収7割減。しかも若手社員に過去の武勇伝をさえぎられ、「惨めさを感じた」と語る記事を見かけました。 その記事では、「シニアが再び働きがいを感じられる組織づくりが大事」と、あくまで企業側の制度や環境に焦点が当てられていました。 でも、僕に...
昨日はブログの更新をできませんでした。 とくに、病気で寝込んだわけではありません。 ほぼ毎日、飲み会やら旅行をしていてもブログ更新をしてきた僕ですが、さすがにぐったり更新できない状況を今日は簡単に報告します。 朝からDIY リタイア後、購入した空き家の整備として丸1日、庭の草木を...
テレビの街頭インタビューなどで「年金だけでは暮らせない」「老後資金が足りない」といった声がよく取り上げられています。 こうした報道を目にするたびにいつも疑問を感じてきました。 というのも、僕の母の生活実態を見ていると、老後生活にそこまで多額の資金が必要だとはどうしても思えないから...
「働いたら負け」・・というのは、働くことへの違和感や抵抗感、そして社会構造そのものへの抗議の言葉だったりします。 こうしたスタンスを取ることは悪くはない(そう思えるぐらい社会経済も行き詰まっている)とは思いますが、どうしても「働いたら負け」と考える方に伝えたいことがあります。 今...
先日、こんなメッセージを読者の方からいただきました。 「私は”静かな退職”によって被害を受けています。最低限の仕事しかしない同僚の業務が『時間内に終わらないから』という理由で、上司から私に一部を引き取るよう指示されます。そんな同僚の“静かな退職”のしわ寄せが自分にきていて、と...
僕のFIRE生活は、子育ても終え、仕事にも一区切りがついた50代という、比較的遅めのタイミングから始まりました。 それだけ長くサラリーマン生活を続けてきたせいか、FIREで手に入れた「自由」には、あるひとつの欠落を強く感じています。 それは、「日常の変化」がなくなることです。...
定時で帰る。余計なタスクは引き受けない。出世にもこだわらない──そんな「静かな退職(Quiet Quitting)」という働き方が、いま注目を集めています。 最近読んだある記事では、「静かな退職を選んだ若手社員の末路」として、 市場価値の低下・AIによる業務の喪失・キャリア崩...
「お金という存在を好きか?」というフレーズをみて、少し戸惑いを覚えました。 今日はその違和感について綴ってみたいと思います。 もちろん、お金はとても大切です。ですが、「好きか?」「愛しているか?」と問われると、どうもピンときません。 例えるなら、「空気が好きですか?」、「水を愛...
先日の東京都知事選は現職の小池さんが当選を果たしました。 あけてみると現職強しの「変わりばえの無い結果」でしたが、僕自身、今回の選挙をきっかけに東京が変わり始める気がしました。 そしてやはり思うのは良くも悪くも「石丸劇場はかなり仕込まれている」という点です。 今日は僕が感じた都知...
アーリーリタイアをした2022年以降、勤めていた会社も他の国内企業も賃上げのトレンドにあります。 僕と同じタイミングでリタイアした民としてはきっと 「よりによって自分がリタイア後に賃上げなんて」 というのが一般だと思います。 もちそんタイミングの悪さは多少なり癪には感じますが、そ...
7月7日、よりによって七夕の夜に大失敗を見つけてしまいました。 1年以上ログインをしていなかった某ホテルの会員サイト(複数)にログインをしてみたのです。 すると IHGホテル&リゾーツ (インターコンチやホリディイン等)と マリオット系 (マリオット、シェラトン、リッツカールトン...
アーリーリタイアをして丸2年が経ちました。 この節目に、これまでのアーリーリタイア生活において後悔したことが無かったかを振り返りました。 結論からいうと、これまで一度もアーリーリタイアを後悔したことはありません。 このように肯定的に捉えているのは2つの要因によるものです。 それは...
自分の家計管理として「毎月の金融資産の推移」に加え、四半期に1度の頻度で「純資産の推移」を追いかけています。 純資産は家計管理で「最重要」と考えているのですが、それは純資産が個人の所有する「富の総額」を表すからです。 ご存じの通り、純資産は、全ての資産(現金、預金、不動産、株式な...
セミリタイア界隈で「早期退職」と「アーリーリタイア」の違いについて語られています。 僕はこのブログ開設時にどちらの用語を使うか迷ったうえ、結果として「アーリーリタイア」に決めたわけですが、それはこの両者の世間的な受け止め方について考えた結果でもありました。 今回、遅ればせながら自...
完全FIREをして有り余る時間を持つと自分が根っからズボラかどうかがわかります。 なにしろ仕事から100%離れて、会社員のような目標を強制させられるでもないリタイア生活を送っているわけです。 時間の使い方で本性が出てしまうというものです。 ちなみに僕は時間を持て余していた大学生の...
都内は最高気温が30度を超えジメジメした夏が到来です。 サラリーマンの頃はそんな夏が憂鬱で仕事になんか行きたくないと思っていました。 ですがリタイア後、いよいよ3回目の夏を迎えるなか「サラリーマンはいいなあ」と懐かしんでしまう下劣な思考が頭をよぎりました。 もちろんサラリーマンに...
金融資産額の月次分析です。 リタイアから25か月目、 資産は104%(対リタイア時点)と 最高値更新です。 預貯金を取り崩す生活を 送りながら「資産」が減らない 理由は明確で、 円安の加速と株式等の評価増によるものです。 但し、最高値といっても僅か4%の上振れでしかなく「ほぼ横ば...
アーリーリタイアをするとその自由時間で思わぬ「お得な体験」をしたりします。 サラリーマン時間で動かないところに「お得ゾーン」があると感じます。 今日はそんな思わぬ「お得で上機嫌」な体験をしたことを綴ります。 スーパーでの買い物(通常) 僕はスーパーで買い物をするときは、商品が割引...
今回は新NISAの話題ながらそれは資産をどう作るかのトピックではなく「長期的な投資展望で留意すべきリスク」の話です。 金融投資を進めたり個人資産を防衛するうえで最大のリスクと思われるものが昨今の「 新NISAに関わる動き」から推測できています。 結論からいうとそれは 「資産税」で...
景気が良かったバブル期ならば「楽にFIREできる」と考える人が多いと思います。 当時は今より物価は安く、平均給与は425万円程度(今は460万円)と恵まれています。 また高い経済成長に乗ってお金を増やしたり、投資のチャンスだって豊富にあるといった点もいかにもFIRE向きです。 そ...
都内にあるスーパー併設のフードコートで1人過ごしていた時の出来事です。 80代のお婆ちゃんたちと隣り合わせになりました。 お婆ちゃんたちの会話がすごく盛り上がり、耳に入ってきてしまった内容が興味深いし、なかなか深く思う点がありました。 そんな高齢期のお婆ちゃんたちのモノの見方や悩...
アーリーリタイアをすることでサラリーマンの頃よりも自在に使える時間(可処分時間)が増えました。 そんな増えた時間で 「ものすごいこと」ができていれば、それをもってアーリーリタイアの価値を明白に説明できるわけですが、 実際は、それほど説得力のあるものごとはありません。 どこかにプチ...
僕は「タイパ」といった考え方には否定的です。 なぜならそんな効率性を求める 考え方が「FIRE失敗」を生み出す原因だとも考えているからです。 よくFIREをした人が「FIREは暇だ」と嘆くことがありますが、そうした人はFIREで得た 有り余る時間のタイムリッチな豊かさを享受できる...
足元で円安が進行し、今日は160円/ドルのすぐ手前まできています。 金融資産の半分を外貨で所有しているので、個人的には円安だからといって困るわけではありません。それどころか円安になれば資産額は増加するメリットすらあります。 とはいえやはり日本人、こんな「安い日本」が海外勢から経済...
FIRE達成の理想年齢は45歳だと思っています。 厳密には 「45歳でFI(経済的自立)を達成し、そこで人生の折り返しの判断をすること」 が理想と感じています。 今日は、なぜ「FIREは45歳が理想」かを、45歳で人生の折り返し判断をするべき2つの理由と、そこで経済的自立をしてい...
自分のアーリーリタイアはライフイベントに大きく影響されていると思います。 自分の意思でアーリーリタイアをした気ではありますが、そんなリタイアのタイミングはライフイベント(特に、子供が社会人になるタイミング)に左右されたと思います。 計算すると、僕のような考え方では41歳までに子供...
アーリーリタイアは個人の意思で実行するものですが、そんな個人の意思も、働く業界や職務から影響を受けていると思います。 業界や職務の特性で「アーリーリタイアにつながりやすい」といった傾向が強かったり、リタイアのモチベーションを生みやすいところがあると思います。 今日はそんなアーリー...
片道切符でアーリーリタイアをしたので経済的には「年金と資産所得」に依存しています。 そんな依存構造のなか、今後の20~30年の資産の安全性や安定性について少し考えてみました。 すると現役時代にはあまり考えなかった点として、いまさらながら「現役時代はより年金に対して価値を過小評価し...