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『あの戦争になぜ負けたのか』(文春新書)近衛文麿とルーズベルトの首脳会談
こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。 僕は戦史の専門家ではありませんが、あくまで趣味の範囲で、個人的な観点でライフワークとして1945年の敗戦に至る真相を究明したいと思っています。 その方法論として、これまでの15回のレポートで極東国際軍事裁判(東京裁判)の被告人やGHQの戦争犯罪人リストからさかのぼって、軍人をピックアップして焦点を当てる。また、時系列に並べた事件に焦点を当てる。こういうことをやってきました。 もう一つ、上と矛盾するようですが「敗戦」「戦犯」といった「歴史的結果」から事件や人物を極力評価しないこと。軍人を性悪説で見ないこと。これを話の前提にして書いてきたつ…
「メタバースと経済の未来」井上智洋著、文春新書、2022年12月メタバースと経済の未来(文春新書)井上智洋文藝春秋メタバース内の経済とはどのようなものか、メタバースの普及によって資本主義がどのように変容するかを解説・予測した本。メタバースという言葉が最近メディアでよく取り上げられているので、1冊くらいは読んでおこうと思い本書を手に取りました。メタバースとは「コミュニケーションできる仮想空間」。他にWeb3.0、NFTなど周辺技術・概念も取り上げられており、用語の理解は深まりました。ただ、自分のメタバースに対する懐疑的な見方は変わらず。10数年前一時期話題になった「セカンドライフ」とサービスは同じ気がします。当時よりネットワークの制約は少なくなっているはずなので、コミュニケーションツールの1つとして存続する...メタバースと経済の未来
元内閣総理大臣の細川護煕さん 足るを知る、引き際の潔さが印象に残る残る 背伸びせず平常心で成し得たことだからこそ 周囲が世間が中途半端と揶揄しようが 保身や既得権益、過去の栄光に しがみつく多くの成功者と比べて 遥かに憧れる 今日はその細川さんの著書 明日あるまじく候、文春...
在宅ひとり死のススメ (文春新書 1295) 読んでみたので感想を。 私は家族の中で一番若いので、将来的に保証人もいなくなって入院もできないし手術も受けられないし施設に入所すんのも無理っていう状況に陥るんだなってことで、野垂れ死ぬかカネでカタ付けるかの二択っていう感じだったのだが、私みたいな状況の人が読むのにはいい本かなと思う。 「孤独死」をするのは中年の男性(必ずしも独身とは限らない)のようなのだが、この本の対象者は主に家族のいない高齢の女の人かな。 中年男性が一人で突然死をするのと、高齢の女性が緩やかに弱って行って家で死ぬってのとは全然別ということで。 本を読んでいて..
【書評】日本人はパンデミックとどう戦ってきた?「感染症の日本史」を読む
数年に亘る自粛生活もすっかり慣れてしまった、という方も多い今日この頃。現代を生きる多くの日本人にとって、最も驚異的なパンデミックが発生したといえるでしょう。日本で最もよく知られている感染症の大流行は100年前のスペイン風邪ですね。平成の世で
「インドが変える世界地図」広瀬公巳著、文春新書、2019年10月インドが変える世界地図モディの衝撃(文春新書)公巳,広瀬文藝春秋NHK元ニューデリー支局長が近年のインド情勢を解説した本。サブタイトルに「モディの衝撃」とあるように、ナレンドラ・モディが首相になった2014年以降の話が中心です。■本書の中で気になった情報(→は自分の感想)・人口ボーナスの期間が2040年まで続くと予測される(→経済成長が期待できるので、インド株の投資信託も少し買っています)・農業をはじめ様々な分野でAIの導入・モディのTwitterアカウントに5000万近いフォロワー[2022年5月現在7800万]・不正資金の根絶のため高額紙幣廃止[この施策には効果がなかったとインド政府が後日発表]・温暖化対策推進・ヒンドゥー教徒とイスラム教徒の対...インドが変える世界地図