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魅力溢れる海岸都市アルゲロで過ごした2日間は短くも濃厚なものだった。サルデーニャ島でも特にスペイン文化の影響が強く残る町で、料理にもその特色が表れていた。地元のワインで煮込んだ豚肉料理の「アリスタ・アル・ヴェルメンティーノ」は肉の旨味とワインの香りが絶妙に調和した一皿で、サルデーニャ特有の小粒パスタ「フレゴラ」を使った料理も絶品だった。伝統的なスイーツも多く、揚げたパスタ生地にチーズを詰めてはちみ...
古代ヌラーゲ文明の遺跡、透明度が抜群の海と真っ白な砂浜、サルデーニャ島最大の湖、豊かな海産物…小さいながらも魅力の尽きない町、カーブラス。別れを告げるにはあまりにも惜しい美しい景観だが、しかし別れを告げなければいけないときが来て。早朝の柔らかな光が大地を金色に染め始めた頃、「行こうか」というハインリヒに促されてアルフレードは車に乗り込んだ。猟師たちはすでに海に出ているようで、遠くに漁船の影が見える...
むかし、大好きだった人が死んだと聞いた。よくない死にかただったようなので、ようすを見に行ってみることにした。 てんてんと道をたどっていくと、遠くにそれらしき影が見える。うわあ、と声が洩れた。腰から下がほとんど液状になって、満足に歩くこともできないみたいだ。あれは相当ひどい。いったいぜんたい、彼の身になにがあって、なにがなくて、あんなふうにここにいるのだろう。 じゅうぶんに距離を保ったまま、彼の姿...
The Miracle Of Teddy Bear☆可愛いクマのぬいぐるみと素敵な恋のお話♪
みなさん、こんにちは大野愛美です 最近見始めたタイのドラマ・・「The Miracle Of Teddy Bear」 The Mira…
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light26 BL小説 「良太、服は?」 落ちていたズボンだけ拾って良太に差し出すと、千雪はきいた。 「あのやろう、俺の服、ごみ箱に捨てやがった!」 慌ててズボンをはきながら、良太は頷いた。 すると工藤が上着を脱いで良太に引っ掛けた。
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light25 BL小説 スタジオを飛び出した工藤は、鴻池に直接会いに行こうとしていた矢先、ちょうど千雪から連絡が入り、車を飛ばしてここに来てみると、京助と千雪は既に到着して工藤を待っていた。 「長田プロの社長、奥さんに愛人のことばらすぞ、言う
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light24 BL小説 「だが、これで工藤も、お前みたいな薄汚いガキには愛想をつかすだろう。阿部とやっているところでも見せられればね。こう見えてもプロデューサーとしては一流だったんだよ。カメラもそうそうヘタじゃない」 鴻池の手にはハンディカ
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light23 BL小説 どこだろ、ここ…… 頭が重いしガンガンする。 何だっけ、俺、どうしたんだっけ…? 目を開けると、外はまだ明るいようだが、分厚いカーテンが覆っていて部屋の中は薄暗い。 家具調度を見ると、半端でなく豪華な代物のよう
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light22 BL小説 俳優だけでなく、スタッフも文句を言っている。 ディレクターも怒り始めた。 「一体どうしたんだ、広瀬くんは?」 「あの、広瀬くんからメールが入ってます。何か、自分にはもうできない、とかって」 その時、唐突に阿部が言っ
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light21 BL小説 「部類のコーヒー好きなんだよ。私は。しかも入れ方にはうるさい」 鴻池は言い訳のように言う。 「いただきます」 阿部が飲むのを見て、良太も紙コップに口をつけた。 「実は、君たち二人に、いい話がある」 ややあって徐に鴻
お知らせ2つ(´∀`)誤字脱字報告ありがとう!+ハロウィン企画!(再掲)
いや〜まだまだ暑いですね〜!(……有島の住んでるとこだけか?) 本日はちょろっとお知らせのみになります! まずは1つ目!「小説家になろう」で掲載している『佐藤は汐見と番いたい〜』の...
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light20 BL小説 千雪は着信履歴を調べ、鴻池がシャワーを終えるまでにできる限り自分の携帯に画像で保存すると、バスルームのガチャという音とともに携帯をポケットに滑り込ませた。 ところが鴻池と入れ替わりにバスルームに行こうとした千雪の腕
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light19 BL小説 一方、鴻池が執拗に良太にドラマ出演を促したというところに何か引っかかりを覚えた千雪は、鴻池のことをいろいろと調べていた。 そして妙な情報も入手した。 「言い忘れたんだが、鴻池はバイで特にきれいな少年が好きだから、千雪
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break35 BL小説 「やっぱ、お迎えの車って、サイレン付きだったんですか?」 良太はつい、思っていたことを口にした。 「サイレンは鳴らさんと帰ってもろたけどな」 「詳しいことはまた後で話す。腹が減った」 動きたくないという顔の千雪
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light18 BL小説 「室井はしたたかな女で、それこそ自分の地位をステップアップするために、鴻池と関係を持ったとかある筋では言われているらしいが」 下柳はそう言って鼻で笑う。 「鴻池さんと…」 「だから、良太ちゃん、あんまり世間の噂、気にす
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light17 BL小説 「へえへえ。それにしても工藤のやつ、ケツの穴の小ぃせーこと言ってねーで、俳優でも何でもやらせてやればいいだろーが、良太によ」 京助が言うと、「とか何とか、ユキがテレビに出るのだって文句言ってたくせに」とアスカが応酬する。
Summer Break(工藤×良太)34 2024Automneでアップしております、 Moon Light
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break34 BL小説 「ったく、これだからイケメンってやつは嫌いなんだ! 売れっ子女優が簡単に連れられて行くし」 耳の中でも加藤が地団太を踏んでいるように喚いた。 あーあ、お迎えの車って、サイレンのついてるやつだったりして。 良太が
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light16 BL小説 残っているあとワンカットは、他の俳優の都合上、翌週にならないと撮影できない。 そのシーンのセリフを思い出しながら、良太はパソコンの前に座っていた。 阿部とは二度ほど飲みに行ったが、それを知ったアスカに、あの男はゲイ
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light15 BL小説 九月も中旬を過ぎ、燦燦と降り注ぐ太陽の光がその威力を落とし始めた頃。 ニューヨークテロ事件の余波もあってか、世情不安は募るばかりだ。 加えてたまに連絡が入るくらいの工藤と良太はそれこそずっと冷戦状態である。 良太
赤い糸。 絡まっちゃってこんがらがっちゃってさ。それでも、 もうひとつの端は、運命の相手に結ばれているのかなぁ。 ねぇ? 運命の相手って誰れが決めてるのかな? カミサマ? ねぇ? じゃあ、 いまこの手首に巻いた、紅い、布。 かなしい。 うれしい、 ふたりを繋いだこの。紅い布。 解けることのないように、きつくキツク縛った。 知らないカミサマが勝手に繋げた細い見えない糸なんかより、ほら、 ふたりで互いに結んだこの布の方が確実だよね。愛なんて恋なんてそんなモノ知らないけどさぁ。 夜の海は静かで黒くてうつくしい。
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light14 BL小説 その日、二人の出番はとりあえず終わり、傷心の良太は阿部に飲みに誘われた。 申し訳なさから良太はつき合うことにした。 「すみません、俺の役は、もともと阿部さんの役だったのに」 「お前が謝ることじゃないさ。俺はどんな役で
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break33 BL小説 ちょ、足止めって、適当な理由って言われたってっ! 「あ、橋田響子さん、ですよね? 私、青山プロダクションの広瀬と申します。『恋のカウントダウン』でご活躍の頃からずっとドラマなど拝見させていただいております」 良太
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light13 BL小説 良太の出るシーンはほんの数カットだ。 最初より増えたとはいえ、長いセリフもとっくに暗記しているのだが。 「学芸会じゃねーんだぞ」 だが、そんな文句にも良太は言い返すことができない。 どうにも棒読みに毛が生えた程度
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light12 BL小説 「一体どういうつもりなんだ? 鴻池さんは」 昔からテレビ関連仲間の行きつけとなっているバーのカウンターで、工藤は声を荒げた。 「んなもん、本人に聞いたらいいだろう?」 隣でカラリとグラスの氷を鳴らしたのは、これもMB
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light11 BL小説 「だって工藤さん! 良太だって鴻池さんに言われてよかれと思って!」 鬼の怒号にも屈しないアスカが良太に駆け寄って、工藤に抗議する。 「撮影が終るまで、他の仕事はしなくていい。言っておくが、失敗なんてことは金輪際許さない
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light10 BL小説 JAL〇〇五便十三時三十分ニューヨークジョンFケネディ空港発、翌十六時三十分成田着予定。 やっと、工藤が帰ってくる。 「これでようやく枕を高くして眠れるわ、良太ちゃん」 鈴木さんもほっとしたようすでオフィスの花を
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light9 BL小説 以前あのフリーライターの土方もかぎつけたことだ。 CMなんかに出たら、他にも良太の過去を掘り起こして、それをマスコミに流そうという者がいる可能性も十分考えられるのだ。 そんなことをされたら、今度はCMの放映のみならず
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light8 BL小説 近くの喫茶店に入り、鴻池の話を聞いた良太は仰天した。 「俺が、ドラマに? そんなの無理に決まってます」 ピアニストの青年役が気に入らないから、鴻池は良太にやれというのだ。 実は夏に撮影予定だったCMを怪我で降板した長
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break32 BL小説 ようやくカウンターに辿り着いた良太は、ラム酒と自分にはモヒートを作ってもらい、紫紀が飲んでいたコニャックもオーダーして、左手にラム酒とモヒートを、右手でコニャックのグラスを持とうとした。 「あ、お持ちします」 そ
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light7 BL小説 叩きつけるように受話器を置いた良太は、まだ怒りがおさまらない。 「長田プロが裏で糸を引いてるとしても、こいつはなかなか尻尾をつかませてはくれないな。良太、カッカくるだけ損だぞ。とにかく調べてからだ」 谷川に諭され、その
遅くなりましたが『佐藤は汐見と番いたい〜』でご報告があります!💦
お疲れ様です! 有島です!! だいぶご遅くなってしまいましたが、とりあえずご報告をば…… Xでは色々とリアタイで投稿していたんですが、こちら(サイト内お知らせ)では未報告だったので...
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light6 BL小説 工藤から千雪とこの京助が付き合っていると聞いた時は良太も驚いた。 だがこの際、良太は工藤とのことで千雪を妬いたことも京助が嫌味なやつだということも、そんなことはどうでもよかった。 りりりりり――――――――― 「青山
「夏の訪れ」 春の風の中に、少しだけ夏の訪れを感じる。木々の葉の隙間から通り抜けた光が、アスファルトにゆらゆらと葉の影を映す。まるで、木々が歌っ…
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light5 BL小説 「良太、ちょっと休みなさいよ。夕べっから寝てないんでしょ? ここは私たち、いるから」 自分のデスクで電話と携帯を並べてを睨みつけている良太に、タブレットでニューヨークの記事を探る秋山とともに大テーブルに陣取っているアス
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light4 BL小説 翌日もパソコンの前に座って書類作成やメールチェックをする以外、良太はあちこち飛び回って終った。 九時を過ぎて、オフィスに鍵をかけ、良太はエレベーターで自分の住居である七階へと向う。 部屋のドアを開けると、三毛猫のナー
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light3 BL小説 先月末、CM撮影でイタリアに同行した工藤は良太とともに一旦帰国したのだが、ほとんどとんぼ帰りのように再びローマ、リヴィエラに飛び、イタリアロケが終るとその足で一人ミラノからニューヨークに渡った。 そちらはLA、ニューヨ
挑戦するのに年齢は関係ない #30 副業&軽く性描写あります
わりと暇な火曜、水曜、木曜の夜を語学サークルとして開く。料金設定で躓く。週1にするか、学び放題にするか。得意のタロットで占うと、カードまでもが揺れ動いている。アドバイス的に、もう1枚。その結果、学び放題にする。即座に小中学生が入り、国外に行きたいと願う人達までもが入ってきた。一気に30人を超す語学サークルになった。私の副業ができた。英語、日本語、ドイツ語、フランス語を教え、息抜きに合気道。小学生相手...
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light2 BL小説 弱小とはいえ数名のタレントを抱えたこの会社の社長工藤高広は、自身は敏腕プロデューサーとして業界に名を馳せ、手掛けた仕事は必ず当たるとまで言われた男である。 この夏公開された、工藤プロデュースによるベストセラー作家小林千
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Moon Light1 BL小説 九月に入っても、酷暑の夏は依然続いていた。 そんな中、 絶好調! そんな言葉をついつい口にしそうなほど、広瀬良太は調子がよかった。 ミラノから帰ってきた良太は、張り切っていた。 「ハイ、それでは明後日の午後三時に