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お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない10 BL小説 ともあれ、検事の荒木とともに工藤とは大学の同期で長いつきあいになる小田弁護士にせよ、平造にせよ、下柳やひとみや、それに良太はあまり好きではないが、MBC時代の先輩鴻池にせよ、冷酷非道だなんだといわれながらも工藤は人には恵
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない9 BL小説 小野万里子の場合は、当時所属していた事務所の社長との不倫がマスコミに取り沙汰され、駆け込み寺のごとくボロボロになって以前一緒に仕事をしたことのある工藤を頼ったのだ。 万里子は、冷酷非道が売りのように言われていた工藤に対して
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない8 BL小説 街中がカボチャとコスプレの団体に覆われ、大騒ぎを鎮めるために警察が駆り出された十月も終わり、街路樹が落とした葉で舗道が黄金色に染まる頃になると、変わり身も早くショーウインドウは華やいでクリスマス気分を盛り上げ、浮かれ気味の
「よう、」 一応ドアをノックして、だけど返事を待たずに部屋に入る。鍵はかかっていない。そもそも鍵なんてついてすらいない。「けーとさん、」 俺の姿を認めて、 室内にいた男は、ふわりと笑う。見慣れた笑顔。曇りのない、表情。どうしてなのか、驚いた様子は無い。連絡もしないで訪問したのにな。 窓辺の空気が僅かに揺れた。思わず向けてしまった視線をそこからずらす為に「最近肩凝るんだよなぁ」と独りごちながらそのまま首を左右に動かす俺。不自然じゃないよな。 その奥にある大きな窓から入ってくる柔らかな陽の光で室内は明るい。バルコニーがついているんだっけ? 室内はパイン材の白いフローリング。全体的に新しい匂いがする…
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break25 BL小説 今年も綾小路家の夏のパーティでは、目一杯着飾った女性と男性もドレスアップしたスーツに身を包んだ五百人からの招待客が入れ代わり立ち代わりホールにひしめいていた。 エントランスを入ってすぐの広いホールがあり、その続き
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない7 BL小説 強がっても、声も聞けないと寂しい。 女性にならきっと優しいのかな。 明け方、やっぱキスとかすんのかな、あんなふうに。 大抵、良太がまだ夢うつつの時に、工藤のキスが触れる。 夜は人非人のくせに、それはいつもひどく優しく
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない6 BL小説 本音を言えば、良太に都合なんかないに等しい。 今だって携帯をシンクの前に置いているのだ、いつ、誰がかけてくるかもしれないから。 まるで悪い男に引っかかって、いつやってくるともわからない男を待っているとかいうどこぞの演
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない5 BL小説 もともと今良太が使っているこの部屋は、平造に使わせようと工藤は思っていたらしく、隣りの工藤の部屋と行き来できるようにドアでつながっていたらしい。 今はドアをつぶして壁にしてしまい、二つの部屋に分かれている。 タイル張り
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない4 BL小説 やることはいろいろあるのだが、まだまだ工藤の片腕というには程遠い。 それが良太には歯がゆいばかりだ。 工藤のために何でもやりたいという、ただそれだけのことなのだが。 工藤と自分との関係をどう説明していいかわからないが
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break23 BL小説 今日はたまに晴れ間があるが曇り空なので、平造も一日畑にいるつもりらしい。 確かに良太や工藤、それに猫も一式外に出ている今が、リノベするいい機会なのだろう。 「う、でも、あれ、多佳子さんに預かったシロモノ、大丈夫かな
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない3 BL小説 「はいー、わかりました。怖くて電話なんか滅相もないってやつだな、尾崎さん」 「何だと?」 返事をしてゴニョゴニョ呟いた良太に、工藤が振り返った。 「いえいえ、別に~」 慌てて良太はごまかす。 結構低気圧だからここは触ら
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break22 BL小説 なるほどという千雪の説明を聞いてもまだ良太はうんとは言えない。 「千雪さんはどうするんです?」 「俺も入る。名探偵やとまたメンドイから、素で芸能人みたいな顔してな。京助は会場内におって、何かあったら外に行ってもらうし
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない2 BL小説 「くだらないものがわんさかね」 アスカはムッとした顔のまま藤堂に答えた。 「いや、おかげさまで骨太のものもいくつかありますよ、中には」 アスカの答えをフォローするように言うと、秋山はまだ機嫌のおさまらないアスカをせかして
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない1 BL小説 夏も終わりの残暑の厳しいある日の午後、青山プロダクションに広告代理店『プラグイン』の藤堂がやってきて、プロダクション所属の看板俳優中川アスカを起用する化粧品のCMの打ち合わせをしていたときのことだ。 良太がぽろっと口にし
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です ほんの少し届かない(工藤×良太23) BL小説 昭和なオヤジ工藤と、部下で秘書兼プロデューサー元野球少年で直球な良太のすったもんだラブ。 夏も終わりの残暑の厳しいある日の午後、青山プロダクションに広告代理店『プラグイン』の藤堂がやってきて、プロダクション所
月夜の猫-BL小説です 2024Automne BL小説 2024Summer■ぶなの森(工藤×良太22)boys love novel夏にちなんだエピソードを順次アップしています 以前のエピソードに少し手を加えたり、新しいエピソードもアップする予定です。
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break(工藤×良太)21まで更新しました BL小説 Summer Break(工藤×良太)21まで更新しました
あらすじ公爵家次男のオメガ、ユリウスは性悪で奔放なため血の繋がらないアルファの兄・ラファエルに嫌われ、婚約者である王国の第二王子にも捨てられる。だが前世の社畜経理マン・伊勢崎(いせざき)の記憶が蘇ってから性格は激変、黙々と公爵家の財務を処理
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break21 BL小説 「はあ? それって千雪さんの小説のネタかなんかと違うんですか?」 できればそうであってほしい希望を込めて良太は言った。 「残念ながら、事実は小説より、言うやろ?」 「言うやろじゃないですよ。渋谷さんには伝えたんでし
首都カリアリから国道で北へ約1時間。古代の火山地帯であるモンテ・アラジン自然保護区の看板が見えてくる。ハイキングや自然観察が楽しめるスポットであり、決して大きな町ではないが観光地としての人気は高い。だが、まだ時刻は商店やカフェがオープンする前で。人通りの少ない町の景観だけを楽しみ、ハインリヒが運転する車はさらに北上する。そうして直線が続く国道を20分ほど走った頃。オレンジ色の屋根の家々が見えてきた。...
「あぁ、天使か…」ぽつり、と。欠伸交じりの声が聞こえ、夢現の場所を彷徨っていたアルフレードはまだ重たい瞼を押し上げた。ふわり、と舞う白いレースカーテンが視界の端に入る。と同時に見えたのは、半身を起こし、気だるげに前髪を掻き上げているハインリヒの横顔。くぁ、と狼や獅子のように大きく口を開けて欠伸をしている無防備な姿に思わず笑む。普段は気配に聡い人だが、見られていることに気付いていない。朝陽に促されて...
好奇心を選んだ猫はどうなったのか。9つある命を全て使い切ってしまったか、それとも、満足感に生き返ったか。前者が教訓として語られることが多い諺だが、どちらかと言えば後者の気分だなとアルフレードはそっと口端を緩めた。過ぎる快感は、身体にとっては負担にしかならない。そもそも受け入れる構造になっていない身体を開く行為なのだから、無理が生じるのは当然のこと。関節も腰も鈍く重たい。酷い熱を出したときのように全...
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break20 BL小説 スパゲティのミートソースも市販のものではなく、平造の手作りで、それがまた美味かった。 そのあたりのことは、しっかり工藤の記憶にある。 良太が聞いたら、絶対面白がるに決まっているので、それは口にはしないつもりだが
マサは聞いていた。「持ち帰って、明日の食事にするの?」スズメは即答だ。「違う! ジュンに食べて貰うように味を研究するためだ。食べてくれるまでな!」ジュンは一言だ。「試食は嫌だ」その言葉にスズメは即答だ。「マサとジュンヤ。お前らが試食組だ」名指しされたマサとジュンヤは嫌そうな表情だ。「嫌だなぁ・・・・・・」どうにかして、この空気を変えたい。そう思ったジュンは無いものに気がついた。「デザートがあるんだ。持っ...
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break19 BL小説 腹ごなしに散歩に出ると、工藤は久しぶりに何も考えずにただ歩いた。 普通の親なら甘やかされて育てられた一人息子だったろうはずが、それでなくても特にしつけに厳しい曽祖父に育てられた工藤は昔から同級生より大柄で大人びてい
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break18 BL小説 「いや、すぐ使うので簡単な包装で結構」 スタッフは工藤が急いでいると悟ったらしく慌てて、それでも一応タイが入った箱をそれ用の袋に入れてリボンをつけてなどとやっている。 だが睨みつけている工藤の顔を見ると、超特急で
ジュンは本当に嬉しそうだ。その表情が少し曇る。「あのね、スズメが嫌いで会いたくない訳じゃないんだ。会えば、僕は酷いことを言いそうで会わないようにしていたんだ」スズメは分かっていたので、こう応じる。「分かってるよ。本当に嫌ならドア越しでも話はしないもんだ」「ダディには話してないから」「何もかも全部を話さなくて良いよ。話したくなったら話せば良いんだ」「ごめんなさい・・・・・・」「でも、ジュンがここまで作るこ...
文学フリマ大阪に出す、BL合同誌に参加しました!詳細は主催のダクさんのツイートに。今年も #文学フリマ大阪12 に参加します。今年はBL合同誌。参加メンバーすごいですよコレ!志波咲良 @HACHMEchanクロノヒョウ @kuronohyo風白狼 @soshuanミハナ @mizuhana4270惣山沙樹 @sa
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break16 BL小説 年々暑さは酷くなっているが、東京の気温より二、三度は低ければ、体感はまだ涼しく感じられる。 「でもやっぱ直射暑いですよね~」 カメヤの駐車場で車を降りた工藤と良太はきつい日差しを浴びながらエントランスにたどり着
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break15 BL小説 俺が工藤と付き合ってるのであれば、いくらでも、このオヤジと恋人同士でーすとかって言ったってかまわないさ。 でも違うんだ。 「あ、俺、後で買出し行ってきますよ。杉田さん、必要なもの書きだしといてください」 良太は
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break14 BL小説 今朝割と早めに目が覚めた良太は、昨夜あのまま眠ってしまったのだと気づいた。 シャワーを浴びて窓を開けると、少し風が入ってきた。 「夏でよかった~」 半袖のシャツにゆったり目のカーゴパンツを数着着まわしているが、
目覚める直前、意識が浮上しきるその前に髪を撫ぜられているのを感じた。心地よい。このまままぶたを落としていよう、と決めるその一瞬前に目を開けてしまう。青に染まった部屋に、目覚ましはまだなっていないことを悟る。「かず」 啓仁に名前を呼ばれる。この人は自分の恋人だと和沙が思う前に、鼓膜が恋人の声だと認識してしまうような声音で。身じろぎすると「どうしたの」と落ち着いた声で問われた。「うなされてたし……泣い...
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break13 BL小説 「ええ、クライムサスペンス。何だか、千雪さんの映画に出てから、割とそっち系多いかも」 工藤と万里子、井上が映画の話を始めたので、良太は立ち上がった。 「じゃ、俺、猫たちのようす見てきます」 猫たちがいる小部屋は、
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です Summer Break12 BL小説 「万里子さんたち、結婚式やってないから、ご両親からせっつかれているってことで」 良太が説明した。 「田舎でやれとかって親が言うんだけど、親戚連中うざいから、やっぱ友人知人、それにお世話になった人も呼びたいし」 グ
お立寄り有難うございます。お気楽ハピエンBL小説です 月夜の猫-BL小説です Summer Break(工藤×良太)11まで更新しました BL小説 Summer Break(工藤×良太)11まで更新しました。 忙しない工藤と良太のつかの間の夏休みです。 社員とその家族のための親睦会は、軽井沢の花火大会です。